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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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2021年度 特選ヒグマ・ヘアー各種販売のご案内
 蝦夷フライズ・プロジェクトの本領発揮!
 本年度分のヒグマ・ヘアー各種販売のお知らせです。

 ことヒグマの高品質ヘアー探しにかけては、
 良縁の尽きない我が運の良さ。

 ひょっとしたらワタシは、
 ヒグマの精霊たちに応援してもらっているのではないだろうか?

 なんて、
 畏怖と敬愛の念さらにひとしお、
 目には見えない尊い何者かに感謝したくなるような気持ち。

 今回もまた、
 我が切なる願いをかなえてもらいました。

 「これなら自信満々でおススメ!っていうか、じぶんがこの毛でフライ巻きたい」

 と、
 たまらないヒグマのスキンが3頭も!
 我が手元にやって来てくれています。

 しかし、
 これらをドカーンと販売するべく、
 整理と仕分けをすすめればすすめるほどにもう大変。
 じぶんがヒグマ・ヘアーの混沌の世界に迷い込んで大混乱。
 これはもう、
 3頭まとめて一気にドカーンと販売したら、
 おススメがたくさんありすぎて、
 じぶんの頭がドカーンと爆発してしてしまうキケンあり。

 と判断したので、
 まず今回は頭部のスキン一頭とコンプリート・スキン一頭を併せて販売させていただきます。

 そして、
 残るもう一頭のコンプリート・スキンは、
 もうすこしだけ時間をいただいて、
 いろいろ落ち着いたら、
 また改めてご案内させていただこうとおもっております。

 縁あって、
 ワタシの手元に来てくれた、
 どれも選りすぐりヒグマたちのスキンです。

 これまでも力説してきたとおり、
 ヒグマのヘアーはまさに一期一会。
 個体ごとにヘアーの質感や色調はまるでちがいます。
 それでいながら、
 良質な個体は、
 それぞれにかならず素晴らしい旨味や特徴があります。

 フライに巻いてつかって絶大な効果を発揮するだけではなく、
 たとえばハックルなどのように、
 マテリアル・コレクションとしても尽きない魅力と愉しみがあります。

 大切に、
 想いを込めて販売させてください。

 さあそれでは、
 いつものごとく今回のラインナップを以下にズラズラッと並べていきます。

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 ドンッ!年輪重ねたミステリアス半透明柔毛の殿堂。

 まずはコチラ、
 成獣の頭部を部位ごとに切り分けたものから。

 かなり年季のいった大型成獣頭部の堂々たるスキンです。
 
 年配のヒグマ・スキンは、
 若獣にくらべると、
 敷物などインテリアでの需要があるので比較的見つけやすいのですが、
 年齢上どうしても毛全体が経年劣化しています。
 なので、
 残念ながらフライには適していないものが多く、
 これまで避けてきました。

 この個体も、
 こうして一見すると見事な金毛のガードヘアーですが、
 非常に残念ながら金毛に関しては毛先の欠損が目立ちます。

 しかし、
 この個体のすっっごいところは、
 長く厳しい冬に向けて冬眠直前の、
 アンダーファーの密度が充分に完熟した瞬間、
 まさにそのほんの一瞬の状態そのままであること。

 なので、
 ものすごい密度と新鮮で艶々のアンダーファーが全体にみっしり生えています。
 こうした個体が入手できるのは非常に稀です。

 しかも、
 そのアンダーファーの質感がとても独特というか成獣ならではというか、
 アンダーファーでありながら、
 なんとも素晴らしい透過性にグッときますおどろきます。

 さらに、
 金毛ガードヘアーの毛先は欠損しているものの、
 ヘアーの太さや縮れ具合、
 それにソフト感などが絶妙にタイイングに向いた質感なので、
 透過性に優れたアンダーファーもろともスペントウイングやアップライトウイングに巻くと、
 アンダーファーに混ざった縮れたガードヘアーがまるで虫の翅の翅脈のように見えます。

 なので、
 どの部位の毛をつかっても、
 小型サイズから大型サイズまで、
 繊細なカゲロウやカディスなどを表現したマッチ・ザ・ハッチ系スペントウイング素材に最高の素材になります。

210223(20)20.jpg

 ちなみに余談ですが、
 このドライフライは、
 ヒグマのアンダーファーをウイングにつかった、
 羽化直後のモンカゲロウのダンを表現したボディ半沈型スペントダン。

 一昨年の当地でのモンカゲロウの羽化大当たり年に大活躍してくれた必殺です。
 
 ヒグマのアンダーファーをウイングにつかうキッカケになったフライのひとつでもあります。

 ワシミミズクのクイルをボディに細身に巻いて、
 ブロンズマラードのファイバーを3本テイルにあしらい、
 ヒグマのアンダーファーをガードヘアーごとCDCダンのように扇状に拡げて巻き止めてあります。
 で、
 これまたCDCファイバーの処理とおなじように、
 ウイングを巻き止めたあと、
 長過ぎるウイング先端をちょうど良い長さにハサミで先端をカット。
 そして、
 ウイング中央に視認性の良いインジケを巻き止めたスタイル。

 ぶっちゃけCDCダンのウイングをヒグマのアンダーファーに変えただけ…みたいなスタイルのシンプル・フライです。

 水切れが抜群に良く、
 またファー自体が高浮力なヒグマ・アンダーファーのおかげで、
 ボディ全体が水面下に沈んでいても、
 ごく少量巻き止めたスカスカのウイングだけで水面膜に絡むように浮いてくれます。
 そして、
 水面に浮かせるのに苦労する大型のモンカゲ・サイズのような繊細系ドライフライでありながら、
 ピックアップとアプローチを延々繰り返しても、
 ず~っと頼もしく、
 かつバランス良く水面に浮きつづけてくれて使い勝手がすごくいいです。

 コツはウイングの量はスッカスカ(ほんの少量で充分)、
 そしてウイングにジェル状フロータントを塗布……、

 と、
 そんなヒグマのアンダーファーをつかった必殺フライあれこれも、
 当ブログ過去記事でもすでにいくつか取りあげております。
 また、
 今回のヒグマ・ヘアー販売を機会に、
 これからバンバカ紹介したいとはりきっております。
 
 
 さて、
 話しを戻して、

 ヒグマのアンダーファーはウイング素材としてだけではなく、
 もちろんダビング・ボディ素材としても旨味がいっぱいです。
 水をよく弾くので、
 ボディもしっかり水面に浮かせたいハイフロートなドライフライや、
 はたまたアダムスやグレイウルフなどスタンダード・パターンのダビング・ボディにつかうと、
 質感といい色調といい、
 またフロータントとの相性もバツグンなので、
 たのもしく高浮力なボディ素材になります。

 たとえれば、
 ヒグマのアンダーファーは、
 普通に見れば獣毛ダビング素材なんだけど、
 きわめてCDCフィーリングにつかえる多方面素材といったかんじ。
 
 と、
 そんなアンダーファーがなんともいえず素晴らしい、
 今回のヒグマ成獣頭部のラインナップは……、

210223 (2)

 1、耳周辺のヘアー  sold out

 ドライフライにヒグマのヘアーをつかうなら、
 もっとも有効かつ美味しい部位が、
 細くてソフトな毛が密集している耳周辺です。

 以下にご案内するアンダーファー各種のほぼぜんぶが、
 この耳周辺に密に生えています。

 しかし当然ふたつしかないのでとても希少な部位。

 さらに嬉しいのは、
 耳のうえにほんの少量ですが毛先の切れていない金毛の産毛が生えています。
 この細く短い金毛をつかって、
 サイズ14番以下のカディスのダウンウイングなんかも巻けちゃう、
 この部位にしか生えていないスペシャルなオマケ付き。

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 sold out

 スキン全体を覆っている、
 すばらしい金毛のガードヘアー毛先欠損がとても残念。
 ですが、
 この部位もアンダーファーとしてはたまらない希少部位。

 繊細なマッチ・ザ・ハッチ系の小型サイズを巻くのに都合の良い、
 ソフトで繊細な質感のアンダーファーがびっしり。
 しかも色調は光に透かすと非常に淡いダン・カラーという、
 各種カゲロウやカディスにおあつらえむきの色調。

 また、
 金毛も細くソフトで短いので、
 毛先の欠損さえ気にしなければ、
 この金毛をサイズ10番~12番前後の中型標準サイズなカディスのダウンウイングなどに巻いても素晴らしいです。
 
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 3、額の上部 sold out

 質感と色調は2とほぼおなじ。
 ですが、
 アンダーファーは2よりもやや太め繊維のライトダン・カラー。
 なので、
 ファー繊維が太いぶんファーが縮れていて、
 光に透けると微妙に乱反射。
 これがすごく生命感を感じさせます。

 ファーが太いといってもゴワゴワと硬くないので、
 小型サイズから10番以上のやや大型サイズまで充分いけます。

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 4、額の上部 sold out

 アンダーファーの色調や質感など3とまったく同じですが、
 ファーの長さがやや短めの部位。

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 5、タテガミ中央部分 sold out

 こちらの部位も、
 3,4と質感や色調などはまったく同じで、
 ファーの長さがもっとも長い部位。

 長さがあるぶん、
 モンカゲのダンやスピナーのウイング、
 はたまたヒゲナガのアンダーウイングやデルタウイングなど、
 より大型サイズのウイングに最適。

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 6、タテガミ周辺から肩部分 sold out

 ダン色の色調は3、4、などとそのままおなじ。
 なんだけど、
 アンダーファーの質感はよりヘアーが縮れていて太い質感。
 そして透明感が増していて、
 より透過性バツグン。

 なので、
 モンカゲやヒゲナガはもちろん、
 ハルゼミなんかの巨大スペントのウイングとしてガードヘアーごと混ぜてつかうと、
 このガードヘアーがセミの翅の翅脈をイメージさせて……水面にベタッとはりつくとものすごくリアル。

 めちゃくちゃ希少部位なので、
 なるべくたくさん採れるようにかなり細かく切り分けています。

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 7、肩周辺の部位 sold out

 ガードヘアーはほぼなく、
 短めのアンダーファーがモッサリ濃厚に密集している部位。

 この個体のヘアーのなかではもっとも濃いダン色。
 これがまたなんていうか摩訶不思議な色調です。

 光の当たる角度によってダン色がほんのり赤紫?に透けるというか、
 えもいわれぬ微かで微妙なワイン・カラーが半透明のダン色のなかに浮いてくるかんじ。

 「まんまハネアリの翅の色やんか!」
 なんて想像を巡らせて、
 しばし恍惚と眺めたアンダーファーの逸品。
 もちろんワタシもこれが初見。

 質感は小型サイズにうってつけの太さとソフト感。

 これも希少な部位なので、
 なるべくたくさん採りたいのでケチって細かく切り分けました。

 スペントウイングはもちろん、
 毛羽立たせたファジーなダビングボディのウルフ系ドライフライなんかのボディにも、
 素晴らしいだろうなとおもってます。


 以上が、
 成獣頭部の神秘のアンダーファー・ラインナップです。

 さ、
 つぎは……、

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 ジャンッ!若さ溢れるギラギラ金毛の華道。

 金毛マニアさんもうクラックラ。

 この若獣の金毛ものすごいデ。

 若いといってもけっこうな巨体。
 もはや青年ですね。
 これだけの巨体ならば、
 ヒグマのヘアーの特徴として、
 通常ならば金毛は顔周辺に集中しており、
 肩からタテガミ~背中にかけて黒毛に変化しているのが普通なのですが、

 この個体は、
 顔はいうまでもなく、
 肩から背中はもちろん、
 なんとオケツ周辺にまで、
 ガードヘアー先端に鮮明な金毛が浮き出ているという、
 ワタシもこんなのはじめて、
 金毛にかけては超優良ミラクル個体。

 また、
 この個体の特徴のひとつとして、
 ガードヘアーの根元からヘアー中間付近までが黒に近いグレイで、
 そこから先端にかけてが、
 コントラストの鮮明な金色に変化しています。

 こうしたヘアー色調はフライを巻くのにたいへん都合がいいです。

 複雑怪奇なヒグマの金毛の種類をむりやり大別すると、
 ヘアー全体が金色のものと、
 このようにヘアー中間もしくは先端部分が金毛に変化しているものに分かれます。

 金毛好きのワタシの好みでもあり私見として、
 フライのジャンルを問わず、
 ヒグマの金毛の色合いをより強調したウイングを巻くなら、
 このように、
 ヘアーの中間部分もしくはヘアー先端部が金色のヘアーのほうが、
 フライを巻いたとき、
 金色がより鮮明に強調されて映るようにおもっています。

 暗色と金色のコントラストが、
 逆に金色の存在感をより際立たせているからです。

 さあそれでは充実の金毛ラインナップを。

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 8、天然獣毛の金塊 sold out

 おもいきったプライスでほんとにビビリつつ恐縮です。
 
 ぶっちぎりでプレミアム・クオリティの特大スキンです。

 ヒグマの金毛がもっとも集中している、
 耳周辺を中心に額から頬、
 そして肩にかけてのスキン。
 
 パックから出して、
 金毛がフワ~ッとひろがると、
 おもわず絶句の金毛ワールドがひろがって夢見心地になることうけあい。

 毛先の欠損もほぼなし。
 金色の発色も申し分なくパーフェクト。

 本来であれば、
 さらに細かく切り分けてパック詰めしたい部位。
 ですが、
 もうあまりにも見事なのでカットしてしまうのがためらわれ、
 悩みに悩んだ末、
 これはぜひともこのままで販売させてください。

 標準サイズから大型サイズまでのドライフライに最高の短め細めのヘアーから、
 中小型サイズのストリーマーに最適なソフトで長めの金毛まで、
 各種各サイズの金毛がぜ~んぶ生えてます。
 しかもたっぷり。
 もう金毛でなんでもかんでもやりたい放題巻きたい放題です。

 さらに!
 耳のうえにも金色鮮やか繊細な柔毛がびっしり。
 小型サイズのドライフライもまっキンキンで巻けます。
 
 しかもうれしいことに、
 チョコレート色のアンダーファーもすごく濃厚かつ濃密。

 もんくなし100点!

 ですが、
 ここであえて難をいいます。

 長めヘアーの金毛が部位によってはややクセ毛が見られます。
 これはヒグマの顔のヘアーの性質上どうしても避けられないのですが、
 ワタシはまったく気にせず、
 たとえばストリーマーやウルフ・スタイルなどのウイングに巻いて、
 フライの完成後に水道水でジャーと流してヘアーを濡らすと、
 乾燥すれば真っ直ぐキレイに治ります。
 寝グセを直すようなもんです。

 ちなみにこのお手軽クセっ毛修正方法は、
 ヒグマのヘアー全般にだいたい有効です。
 
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 10、じつに惜しい!けど素晴らしい肩中央部位 sold out

 なんと悔しいことに、
 額中央部位の金毛先端がほぼ切れてしまっています。

 が、
 その両側に、
 中大型サイズのストリーマーやマドラーミノーなどのウイングに素晴らしい金毛がどっさり密集しています。
 そしてこの部位のヘアーは、
 クセもなくストレートで長さも硬さも金毛の輝きも申し分なし。

 また、
 チョコレート色のアンダーファーの密度もものすごく濃厚。
 なので、
 ドライフライ各種のスペントウイングにも最適。
 で、
 長さもあってストレートなので毛先の切れたガードヘアーを取り除いて、
 アンダーファーでカディスやマドラーなどのウイングにしても素晴らしいです。

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 11、金のタテガミなびかせて左側 sold out

 クセのないストレートな金毛がスキン片側にびっしり生えています。
 4~6番2Xロングくらいのサイズの巨大ドライフライやマドラーミノーのウイングにうってつけ。

 また、
 この周辺から背中~胴体にかけて、
 チョコレート色のアンダーファーが透明感を増してきていて、
 これがまたウイング素材として素晴らしいです。

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 12、金のタテガミそよがせて右側 sold out

 色調や質感はもちろん左側とまったくおなじ。
 ですが、
 左側のタテガミ部位に比較すると、
 金毛の毛先に多少の欠損があるものが散在します。

 が、
 これくらいなら何ら問題なく金毛を活かしてキレイに巻けます。

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 13、めっちゃレア!キンクロ堂々の肩 sold out

 肩から背中にさしかかる周辺の部位。
 
 この個体の個性というか最大の旨味でもあり、
 この個体ならではの特徴がいちばんよく出ている素晴らしい部位です。

 背中のこの周辺は、
 通常なら黒毛に変化していく部位。
 なのですが、
 硬く長いガードヘアーが特徴の黒毛の質感でありながら、
 そんなガードヘアーが全面鮮明な金毛になっているという、
 たいへん不思議でうれしいスキン。

 しかも!
 毛先の欠損はほとんど気にならない文句なしEXグレード・クオリティ。

 ヘアー先端がビシッとキレイで、
 なおかつヘアーにコシが感じられる骨太な金毛はすごく珍しいです。

 中大型ストリーマーにはもちろん、
 濃厚なアンダーファーごとダウンウイングに巻き止めて、
 もはや浮沈艦隊と化したマドラーミノーや巨大カディスなど大型ドライフライに最高!

 さらに、
 そんな漢の大物狙いフライズとは逆に、
 ヘアーの長さ太さコシが充分にあるのと、
 金色の発色が鮮明なので、
 ヘアー数本をドライフライのボディとしてクイルボディのように巻いて、
 キャッツキル系スタンダードや、
 クリンクハマーのようなボディ半沈型フローティングニンフにつかっても、
 金色がかったヒラタカゲロウやフタバコカゲロウちっくな仕上がり。
 とてもクリーミーでリアルな金色ボディが巻けます。

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 14、すごくレア!ゴールデンバック EXグレード sold out

 背中から腰にかけての金毛左右両側。

 13同様に、
 通常なら黒毛になっているはずなのに、
 この部位に金毛が生えているのは珍しいです。
 
 しかも、
 金毛の毛先の欠損がまったくないものが多数生えているのは稀だとおもいます。

 ただ、
 毛先の切れやすい背中部位の性格上、
 どうしても毛先欠損はありますので、
 そうしたヘアーが目立つスキンに関しては、
 より大判スキンにカットして、
 金毛の総数的に不公平のないようにしてあります。

 そして、
 これくらいの毛先欠損ならば、
 フライに巻いてしまえばほとんど目立たなくなるとおもいます。

 ヘアーの色調と質感や長さ、
 そして用地などは13とまったく同様、
 バリッとガシッとたのもしいかんじ。

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 15、レア!だけどちょい残念、ゴールデンバック PROグレード sold out

 14同様にとても珍しい、
 硬くて長い黒毛の質感をした背中の金毛。

 ただ、
 14と比較すると毛先の欠損がやや目立ちます。

 なのですが、
 13や14を見ていなければコレすっごくいいじゃん、
 とおもえるプログレード・クオリティ。

 用途は13,14とまったくおなじ。
 
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 16、背中のアンダーファー EXグレード sold out

 濃いチョコレート色をしたアンダーファーがたいへん美しい背中のスキン。

 艶っぽく透過性に富んでおり、
 太さも感じられるストレートなアンダーファーなので、
 ジバチや大型ハネアリにハルゼミなどなど、
 大型サイズのテレストリアル系スペントウイングとして最適です。

 で、
 毛先の欠損が目立ちますが、
 充分につかえるクオリティの金毛ガードヘアーも、
 オマケ的に少量ですが生えています。

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  17、アンダーファーが素晴らしいお腹周辺 sold out

 脇腹からお腹にまで金毛が回っていますが、
 残念ながらこの部位の金毛はあまりおススメしません。

 しかし、
 アンダーファーはたいへん素晴らしいです。

 背中よりもチョコレート色の色調がやや薄くなり、
 透過性もより増していて、
 かつアンダーファーがソフトな質感になので、
 ガードヘアーごとスペントウイングに巻き止めて、
 ヘアー先端をカットして巻くCDCダン・スタイルやスペントウイング系にはすごくおススメの部位。

 陽の光に透かすと、
 モンカゲのスピナーのような絶妙の色調と透明感、
 そしてガードヘアーが翅脈を演出してくれます。

 さらに、
 ループダビングでボディを巻いた毛羽立ちファジーな極太ボディの大型ウルフ・スタイルなんかも、
 このお腹のアンダーファーでダビングすると、
 他の素材では見られない濃厚なチョコレート色がすごくカッコ良く、
 しかも極太ボディでもポカッと水面にのる高浮力です。


 と、

 今回の特選ヒグマ・スキンのラインナップは以上です。

 ご注文の際には、
 御希望のヘアーの各番号と、
 お名前と送り先を明記のうえ、

 bizen-m@olive.plala.or.jp

 まで、
 ご連絡をお待ちいたしております。

 そして、
 まことに僭越ながらお願いです。
 いつもほんとにありがたいリピーター様も、
 ぜひぜひお気軽にご注文いただけると嬉しい初めての方も、
 お名前と送り先を最初のご注文メールに明記していただけると、
 より迅速かつスムーズに対応させていただけるので、
 とても助かります。
 
 それでは、
 ご注文お待ちいたしております。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 



 
追悼 ダディ・U ロイ
 油断すると、
 またもやおセンチが過ぎること綴ってしまって、
 あとでムチャクチャ後悔しそうなので気をつけよう。

 Godfather and trailblazer Daddy U-Roy has died

 これが虫の知らせというものなのか、
 昨朝たまたま見たジャマイカ新聞にて、
 ダディ・U ロイの訃報を知る。

 享年79歳との由。

 ダディの曲をはじめて聴いたのは高校3年生のとき。
 当時、
 唯一のレゲエ指南書だった名著「レゲエ・ブラッドライン」の、
 ほんのわずかなアーティスト紹介をたよりに、
 まったくわけもわからずジャケット買い。
 
 ド迫力のアルバム・ジャケットにただただ圧倒されながらのA面一曲目。
 まったくの白紙だった耳と琴線に、
 情け容赦なく、
 ズドンとまっすぐ飛び込んできたのがこの曲だった。



210220 (1)1

 それから何年も経って20代のころ、
 渋谷でレゲエのレコード屋をやっていたとき、
 ダディにサインをもらうなら、
 ぜひともこのアルバムに…とおもって御本人に差し出すと、

 MITSUGU の T のところを、
 ワタシの発音が悪かったので、
 ダディがまちがって E と書いた。

 「そのままでいいです」
 と言ったけれど、
 きわめてジャマイカ人気質的に訂正してくださった。

 いま、
 こうしてあらためてこのアルバム・ジャケットを眺めて、
 ダディありがとう、
 っておもった。

 いちレゲエ・ファンとして、
 万感の想いを込めて。

 あなたはぼくらの永遠のヒーローでゴッドファーザーで、
 そして誇り。

 昨日から、
 世界中にいる、
 じぶんとまったく同じ想いの同胞たちが、
 個々それぞれに想い入れひとしおのダディの曲を挙げていることだろう。

 じぶんはこの曲を……。



210220 (2)2

 ハイッ、
 しみったれるのはこれでおしまいですっ。

 
 我が同世代そして先輩がた、
 青春はロッカーズでラガマフィンの兄ちゃん姉ちゃんら、
 てゆ~かオッチャンにオバチャン、
 や~っぱこの曲いっとかんとアカンやろ~~?



 Wake the town and tell the people,
  about this musical disc comming your way way way ~♪


 ダディ、
 ありがとう。
 

 
 
 
 
前回のつづき「ゲームフィッシャー」語っちゃうよ長文御容赦。
210218 (1)1

 なつかしの、
 マキシマ・プレミアム・モノフィラメント・フィッシングライン。

 ワタシがいまの仕事をはじめたばかりの30代はじめのころ、
 ベテラン諸先輩の皆さん、
 こぞってこの釣り糸を繋ぎ合せてリーダーにつかっておられました。

 五里霧中だったけど、
 とにかく夢中だった駆け出し時代の思い出が走馬灯のように甦る、
 ノスタルジックがスーパーハッチな釣り糸。

 あれから世の中すっかり世知辛くなりました。
 良くも悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも。

 フライフィッシング事情だってずいぶん変わりました。

 でもサカナたちは今も昔もおんなじですね。
 なにも変わらない。
 これからもずっと変わらない。

 そしてたったいま現在、
 我が家のまえにうず高くつもっている雪原にて、
 仕事の合間のキャスティング練習が、
 ワタシにとってもはや欠かせない日々の日課というか息抜きというか最高の気分転換。
 思考と夢想をひろげる至福のひとときとなっているこの冬の日々。

 多少の猛吹雪はものともせず、
 むしろ悪条件でのキャスティング練習に好都合とばかり、
 きょうもきょうとて元気いっぱいお外に飛び出すワタシです。

 なんだかいいかんじ。

 そんな毎日、
 真っ白な雪のうえで、
 珈琲色のマキシマ・リーダーがよく見えるのではないかと思いつき、
 ウン十年ぶりにマキシマのリーダーキットを引っ張り出してきてブラッドノット……もはや死語ではないか?ノッテッドリーダー。

 思惑どおり、
 雪のうえでリーダーがとてもよく見えて具合がよい。
 という当初の目的を満たしてくれたわけですが、

 案の定というかホラ見たことかというか、

 ひさびさのマキシマ……やっぱとってもいっすね。

 かくして夜な夜ないろんなテーパーリーダーを魔改造。

 嗚呼ブラッドノットが止まらない。

 過去の遺物がいま、
 ものすごく新しい。

210215 (11)11

 もうだいぶまえに巻いたダイバー系バスバグ私的作例。

 数年まえに函館にいたとき、
 バスバグ熱がちょい再燃しかけたけれど、
 道内各地のニジマス釣りに夢中で、
 バス釣りどころではなくなり、
 その熱はあえなく消え失せたころに巻いたフライ。

 も~っと若かった10代~20代のころ、
 伝説の黄金時代だった炸裂の琵琶湖をはじめ、
 神秘だった紀州地方の山上ダム湖群、
 そしてもちろん、
 あっちこっちの野池でさんざんやりまくった遠い過去のバスバギング経験の記憶とともに巻いたフライ。

 そしてなによりも、
 函館に越してきてすぐ、
 北海道からはるばる高知県まで何度も何度も通った追憶のアカメ釣り。

 嗚呼…君の名はアカメ…ルビー色の瞳は百万ボルト…まごうことなき最高峰。

 フライでアカメ。
 精神的にも金銭的にも体力的にも、
 ちょっと人生踏み外しそうな危険をはらんでいた究極の釣りにて、
 奇跡のイッピキを大炸裂させてくれた名作ダールバーグダイバー・バグ…ただしアレンジしまくりの私的ヴァージョン。
 そんなフライにハマりまくった経験をもとに作ったフライです。

210215 (12)12

 そしてまた、
 フラットウイング・ストリーマーのいいとこどりでもあるこのフライ。

 あの当時、
 ニューイングランド州でのストライパー釣りからはじまり、
 函館近郊の根魚各種や高知のヒラスズキそしてマルスズキ、
 さらに、
 道北地方のイトウやアメマス釣りへと派生展開していくことになったフラットウイング・ストリーマー。
 
 そんなわけでこのフライは、
 アメリカ東部ストライパー釣り往年のカリスマ中のカリスマ、
 フラットウイング・ストリーマーの仕掛け人ケニー・エイブラムスへのアンサー・フライ。

 あのころ、
 「こんな暮らしでいいのだろうか?」と、
 おおいに迷える小太りの子羊だったワタシ。
 
 そんな渦中、
 アナタの人生これで良し…このまま突き進むべき…、
 と断言してくれて、
 我が背中をドンと力強く押して、
 厳しくも心優しく包み込んでくれた我が師ケニーに捧げるフライのひとつでもある。

210215 (10)10

 ヘッドのとこ、
 こんなんなってんの。

 名づけてスプーンヘッド。

 このヘッド形状と、
 わざわざボディ中央下部に据えた、
 ウエイトも兼ねたおおきな目玉とのバランス効果で、
 ギュッとひっぱると、
 ただ水中に潜るだけではなく、
 グラッとヒラを打つようにフライが横向きにバランスを崩して軽くダートしながらよろめきクネリ泳ぐ。

 トップウォータープラグ感覚でいうと「ダーター」ってかんじでしょうか。

 かねてより、
 バスバグでそのようなアクションが演出できれば痛快だろうなとおもっていた。

 なので、
 そんな思惑にちかいアクションが実現できて、
 当時はたいへん興奮してうれしかった。

 のだが、
 北海道から内地に遠征しなければならない煩わしさが仇となり、
 このフライで釣るべきバスへの情熱は、
 これ以降急速に薄れてしまって、
 すごく中途半端におわった。

 それもこれもみ~んな、
 道内各地の野性の巨ニジマスのせいだ。
 アンタがすごすぎた。

210215 (6)6

 それはともかく、
 話しはガラッとかわって、
 バスプラグ永遠の銘門へドン社の「ゲームフィッシャー」

 このプラグの泳ぎをはじめて見たとき、
 鳥肌が全身ザーッとかけめぐるほど驚嘆して感動したプラグのひとつ。

 プラグにありがちなブルブル震えるウォブリング・アクションとは一線を画して、
 大蛇が水面を波立てて泳ぐがごとく、
 ブワ~ンブワ~ン…グイ~ングイ~ンと、
 おおきくS字を描くようにクネリ泳ぐんやで。

 そりゃ~びっくりしたがなアナタ。

 硬いウッド製にもかかわらず、
 泳がせてみれば、
 まるでゴムかなにかで出来ているような、
 柔らかで滑らかで生き物らしい曲線のうごき。

 こんなのよく思いついたなと……。

210215 (7)7

 へドン社の当時のカタログ解説によれば、
 この三連結ボディの構造がそのような独特のアクションを可能にした、
 とある。

 それは充分納得するけど、
 なんとまあ製造工程に手間ヒマのかかりそうな複雑構造であることか。

 カスタム・メイドな少量生産ならいざしらず、
 これを量産してメーカー品としてコンスタントに大量販売していたのか?

 このプラグを販売していたへドン社の当時の情熱と心意気には、
 クラフトマンシップの情念、
 いや、
 怨念をかんじる。

210215 (5)5
 
 このプラグが販売されていた当時、
 ヘドン社がどれだけコレに心血を注いでいたのかが、
 ゲームフィッシャーという強気でユニバーサルなネーミングはもちろん、
 ヘッドに取り付けられた、
 こんな小さな鉄板からもヒシヒシうかがえる。

 ヘッドのウエイトやバランサーの役割を果たしているはずの、
 あくまでも機能のために取り付けられたこの鉄板ひとつとっても、
 そのカタチといい粋でオシャレな刻印といい、

 いまこうして眺めてもゾクゾクするほどカッコイイ。

210215 (4)4

 なんでもこのゲームフィッシャーは、
 1923年から33年にかけての10年間だけ製造販売されていたのだそうだ。

 へドン社を代表するようなベストセラーになってもなんら不思議ではないこの逸品が、
 おどろくほど短命に終わっているのは、
 製造工程の手間ヒマをおもえば、
 量産メーカーとして、
 しかたのないことだったのかもしれない。

 そしてその後、
 同社からは「タドポリー」とか、
 あるいは他社からは「フラットフイッシュ」とか、
 あきらかにゲームフィッシャーにインスパイヤされたであろうフォロワー的名作プラグが数々世に出たけれど、
 元祖の完成度と威厳は他の追従を許さず、
 もはや不動のようにおもえてならない。

 ちなみに、
 うえの写真はアメリカのヴィンテージ・プラグ専門同好雑誌の1ページ。
 名もなき個人コレクターがわざわざ広告費を出費して、
 「ゲームフィッシャー探してます。貴方のコレクションぜひ売ってください」だって。

 ゲームフィッシャーぜ~~んぶオトナ買いしたい、
 って血眼をあげるハードコアなコレクターさん、
 アチラのお国にはぎょうさんいてはるようです。

 でもねえ、
 このプラグのコンプリート・コレクションは茨の道ですよ。

 あえて俗なこと言うけど、
 レア度数高めでなかなかマーケットに出てこないだけでなく
 見つけてもむちゃくちゃ高額なのコレ。

 コンディション良好なEXグレードのやつなんか、
 おもくそ目ん玉飛び出るプライス。

 もし万が一、
 ミント(新品)なんて存在しようものなら……おっそろしいとおもいます。
 けど、
 出るとこ出れば瞬殺でどこぞのセレブ・マニアがお嫁にもらっていくとおもいます。

 バスプラグ文化のなかで、
 目利きの好き者たちにとっては、
 それほどの位置づけの逸品なんだよ。

 かくいうワタシの宝物は、
 かろうじて原形を留めており、
 そして各パーツにつかわれたネジとか鉄板の金属類もまだどうにか活きているけれど、
 酷使され過ぎてこれ以上の実戦投入すると粉砕の恐れあり要注意。
 だけどインテリアとして飾るだけなら……、

 という、
 最低グレードよりチョイうえのものを、
 さんざん迷った末に、
 「このチャンスを逃したら、きっともう御縁はないはず」
 エエイ!と、
 清水の舞台からダイブしながら買い求めたもの。

 そしてそれを、
 実際に泳がせてみたくてたまらなくなって、
 これまた長い逡巡の末、
 ええいままよと自らウレタン塗装し直して補強。
 なんとか使えるようにしたドシロート丸出しリビルド品。

 そして気になるカラーは、
 当時のへドン社の突き抜けたオシャレ感覚を現在に伝えてくれる、
 「レインボーカラー」っていうカラーリングなんやで。
 ボロボロだけど。

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 私見として、
 エラそうなモノ言いをします。

 シャレや遊びや余興としては、
 昔からあった風潮なんだけど、
 バスフライの方向性のひとつとして、
 なぜだかプラグやルアーのカタチをそのまま似せようとするアプローチがある。

 ところが、
 ちょっとこの釣りをやれば痛感せざるを得ないんだけど、
 フライラインとリーダーでフライが繋がっている、
 というその一点で、
 もはやルアーとはなにもかもが決定的にちがう。

 もちろん、
 「遊びゴコロ」や「シャレオツ」というのはこの釣りに絶対不可欠な要素なので、
 それをわかったうえでやっているのなら余興としてはありなんだけど……、
 
 そうではなくマジモードでルアーに肉薄しよう、
 という姿勢はある意味ナンセンス?なんだか薄くて浅いなと。

 それじゃあ、
 転じてバスバグにしかない特徴とはなにか?

 あたしゃねえ、
 不遜ながらこうおもうんですよ。

 ルアーにもプラグにも、
 はたまたコルクやバルサや樹脂でつくったポッピング・バグにもない、
 バスバグにしかない特性であり、
 バスバグにしか演出できないことというのは、

 ディアヘアーをフレアさせて刈り込んで巻くという素材と構造上、
 どうしたってボディの内部に水が滲みるし浸透するということ。
 そして、
 もひとつ重要なのはボディ全体に水を通すことができるってことではないのか?
 
 それは、
 ともすればバスバグのウィークポイントとして語られがちだけど、
 このファジー感覚は、
 フライ的な視点で見れば、
 バスバグならでは唯一無二のすごいことだとおもう。

 だって、
 ボディに水が滲みちゃうくせに、
 水面に浮かせたり潜らせたり水音をたてたりできるんやで。
 
 なので、 
 そんな特性を加味したうえで、
 そこのところがフライの機能として活きるようにしながらフライを考案すると、

 定番としてすでにあるパターンに自分なりのアレンジを加えていろんなフォルムに造形したり、
 あるいは、
 実際のエサ生物をモデルにしながら、
 個々独自の解釈やイメージでフライの機能に応用転化したり、
 さらには、
 イマジネーションを膨らませてまったく想像上の生き物を創作してみたりしながら、
 
 いろんなことができる範囲がものすごくひろい。

 フォルムと機能が調和して一体化しているフライ。

 これこそがバスバグの真骨頂だとワタシはおもいます。

 ドライフライでもウエットフライでも、
 なんにせよ、
 フォーマットというか基本形がすでに完成の域に達していて、
 あとはそこを応用しながらいかに自己アレンジするか……、
 という方向にいかざるを得ない他ジャンルのフライとちがって、
 バスバグはまだまだぜんぜん個性と独創が思う存分発揮できる唯一のフライ世界だとおもいます。

 すでにレシピを指定して、
 微に入り細に入りお手本としてあるものを、
 そっくりそのまま一糸乱れずキレイに美しく巻くとか、
 そういう卓上の自己満足はクラシックなフルドレス・サーモンフライにまかしときなはれ。

 フライフィッシングの歴史に燦然と輝くべき、
 過去の歴代バスフライ・マスターたちの爆裂個性的バスフライの数々見てみいな。
 グチャグチャやん。
 めっちゃ雑じゃん。
 でも、
 釣りゴコロをむんずと鷲掴みのカッコ良さじゃん威風堂々じゃん。
 それは、
 幾多の経験を背景にして意図的にそのようにやっているからこそのパワーを感じさせる造形で、
 だからこそグッとくるねんで。

 機能とフォルムの相乗効果を目指しての個性的作品こそ、
 こゆくて深いバスバグの醍醐味であり愉しみではないでしょうか?

 しつこいようやけど、
 バスバグはディアヘアの塊の彫刻とちゃうねんで。

 そして、
 この特異な世界は、
 マス釣りとおなじ感覚で、
 まったく同じものを量産するもんでもないとじぶんはおもう。

 ひとつひとつのフライを情念込めながら刈り込んで、
 一期一会この世でたったひとつのフライに、
 ポップでダイブなソウルを吹き込みなはれ。

 だってバス釣りだもの。

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 現時点での、 
 我がスプーンヘッド・ベイトの最終形態に近いかも……、
 というのがコチラ。

 っていうかこれ以降、
 先述の理由でなんも取り組んでいないから、
 ここから10年ちかくぜんぜん進化してないの。

 テイルウイングには、
 ヘンサドルのシェラッペンに近いところの両脇部位のハックルをつかった。
 そのハックルを根元からそのまんまストークごと、
 フックシャンクにくくりつけてある。

 この部位のハックルって、
 骨太なわりに弾力を感じさせる幅広扁平のストークが根元から、
 バナナ形状に丸くカーブして湾曲している。

 この湾曲ストークのハックルをこのように巻き止めておいて、
 スプーンヘッドをグイッとやると、
 フライがジュボッとバランスを崩してヒラを打ちつつ、
 湾曲したハックルが水流の抵抗を受けて、
 ビラララララッと激しく揺れ踊ってくれる。

 で、
 ハックルの水流抵抗を受けて、
 フライがより激しくグラッとイレギュラーによろけてくれるというわけです。

 そんな、
 元になったモデルはクレイジーに踊るダンシングなイカなのか、
 はたまた酔っ払って千鳥足の間抜けな火星人なのか、
 なんなのかよくわかんないけど、
 ヘビーでグラスアイちっくな手作りカスタム目玉が印象的な、
 よろめき上手なかわいいやつです。
 
210215 (13)13

 なんつって、
 じぶんにとっては過去のバスバグとか、
 秘蔵の宝物プラグとか、
 唐突に引っ張り出してきて、
 なにゆえエラそうにいきなり独り語りしたかというと……、

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 その引き金の直接のきっかけは、
 これらの簡素に巻いたニンフたち。

 もっというと、
 このニンフたちを、
 水中に立ちこんだ足元にポチャッと落としてスッと動かしたとき。
 
 その迫真のリアリティを目撃した瞬間から脳内にワラワラ湧いてきた創作意欲が、
 エンドレスにどんどんどんどんふくらんで、

 イメージと妄想のコップがたちまちなみなみと溢れはじめ……、

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 とめどもなく、
 つきることなく枝葉をのばし派生して、
 あっちこっちに食指が伸びて、
 もはや収拾がつかなくなっちゃって……困ってません。

 どうかこのテンションの気分のまま、
 ネガティヴにとらわれず、
 そして足元をすくわれず、
 なにごともなく今シーズンを猛進したいものです。
 
 みなさん、
 おたがいご自愛しながら、
 来たる春を平穏無事にむかえましょうね。

 たのしみだ。


 
チーム・ハッチマッチャーズ追憶
 もうだいぶまえ、
 このブログをはじめたころにも書いた記憶があるんだけど、
 
 じぶんがまだ北海道に移住してくるすこしまえ、
 富士山の裾野の街で暮らしていたころ、
 「チーム・ハッチマッチャーズ」っていう釣りチームを組んでいた。

 といっても、
 べつに肩肘張ってやっていたわけではなく、
 ものすごく気楽な遊びで。

 メンバーは、
 静岡県在住のエルモンひでおと、
 アカマダラみつぐ鉄壁タッグの二人組。

 そしてここに、
 東京の下町在住となるヒメヒラタのおリョウが加わると、
 
 三人そろって「チーム・小太り三兄弟」となった。

 ちょうど巷で「団子三兄弟」が流行っていたころのことだ。

 春になると、
 ヒメヒラタのおリョウが毎週のように我が家にやって来て数日間の滞在。
 近所の湧き水の川を拠点に、
 小太り三兄弟でつるんで尺アマゴのライズ求めて彷徨ったものだった。

 あのころみんな若かった。

 いまにしておもえば、
 30代後半から40代前半にかけてのあの時代は、
 まさに牧歌の時代だった。

 「小太り三兄弟」フォーエバーやでホンマ。

 と、
 そんな三兄弟での思い出もまた面白ストーリー満載。
 なんだけど、
 それを話しだすともうキリがないので、
 ここはひとまず棚上げしておこう。
 
 チーム・ハッチマッチャーズの主な活動は、
 フライフィッシングではなく、
 当時、
 空前のルアー・フィッシング・ブームもあって、
 静岡県の各地でおこなわれていた、
 いろんな釣り大会に参加することだった。
 
 堤防でアオリイカのエギング、
 砂浜からのサーフジギング、
 はたまた湖でのワカサギを餌にしたムーチングなどなど。

 そして我がチーム・ハッチマッチャーズ、
 どんな種目の釣り大会に参加してもいつも大活躍。

 かならずどちらかが上位に入賞するという奮闘ぶりだった。

 釣り新聞の大会結果発表欄の上位にいつも「チーム・ハッチマッチャーズ」の名前が載り、
 ときには表紙グラビアを飾ったりもした。

 そのたび、
 無邪気にキャッキャと喜んで「どんなもんじゃ」と周囲に言いふらした。

 と、
 そのように自慢すると、
 「ぼくら、ものすご釣りが上手やねん」
 と匂わせてる感があって鼻もちならないが、
 それはおおきな誤解だ。

 我々の勝利のいちばんの要因は、
 一にも二にも、
 「無欲」だったからだ。

 あのころ、
 来る日も来る日も、
 気まぐれで気難しい尺アマゴのライズにヤキモキと気をもみ、
 そしてカゲロウやトビケラの羽化状況に日々一喜一憂。
 それだけではなく、
 先行者との兼ね合いや軋轢、
 秘密のポイントの開拓と維持、

 いろんなことに神経をすり減らして対峙しなければならない尺アマゴのマッチ・ザ・ハッチの釣り。
 
 その果てに、
 ようやく釣れてくれたサカナは銀の延べ棒にも匹敵する美しさと価値ではあったけれど、
 その達成感と至福の満足感たるや尋常ならざるものがあったけれど、
 努力のわりに報われることの少ない、
 ヘビーでシビアでシリアスな釣り。

 毎日毎日そんな釣りばかりしていると疲れちゃうよ。

 だから釣り大会の日は、
 そういうのぜ~んぶ忘れてパーッとご陽気にハジけちゃおうぜ……、

 我こそは、
 とか、
 勝ちにいくぜ、
 とか、

 まして、
 他者よりもたくさん釣りたい大きいの釣りたい…なんて思いもしない。

 まったくもって気楽なお祭り気分での大会参加だった。

 日ごろ、
 袖すりあうことはまったくない、
 他ジャンルの釣り名人たちとの交流や、
 大会のワイワイガヤガヤの雰囲気、
 そんなこんなをおおいに愉しむために参加していた。

 だからオレたちは勝てたのだった。

 サカナ釣りの極意は「無心無欲にこそあり」

 この真理を身をもって痛感した、
 チーム・ハッチマッチャーズの釣り大会荒しだった。

 そして、
 あの当時はまったく考えもしなかったけれど、
 いまにしておもえば、
 エルモンひでおとアカマダラみつぐの釣りの相棒としての相性が、
 ものすごく良かったことも勝利の一要因だった。

 このふたりで大会に参加したからこそ、
 釣れたのだった。


 あれは、
 8月だったか9月だったか、
 とにかく暑い夏の日だった。

 芦の湖でトップウォータープラグ限定のブラックバス釣り大会がおこなわれることを聞きつけ、
 エルモンが大会主催事務局に問い合わせたところ、
 「トップで釣るのであればフライでも参加オッケー」とのこと。

 「ハッチマッチャーズ出るべ?」
 「もちろん!」

 しかし当日はまさに晴天ドピーカン、
 そして灼熱の炎天下。

 しかも舞台はあの激スレ聖地の芦の湖。

 トップでバスを釣るには、
 これ以上ないほどの悪条件がそろっていた。

 それでも、
 はるばる各地から集まったトップウォータープラグ中毒の兄ちゃん姉ちゃんたち数十人が、
 もはや煮えくりかえりそうな高水温の湖面にボートを浮かべた。

 我がチーム・ハッチマッチャーズ、
 ぜんぜん勇んでないので、
 ものすごモタモタしながら最後尾の出船。

 「オレが操船したるから、ヒデちんはバス探せや」
 「オッケー」

 釣れる気なんかまったくしないけど、
 湖岸に木立がせり出していて、
 なるべく陰になっている場所を探してボートをテレテレと走らせた。

 久々に操作するエレキモーターがことのほかたのしくて、
 釣り気分そっちのけでボートを操船していると、

 「いたっ!」
 エルモンが小さく叫んだ。

 「うっそマジで?」

 エルモンの指さす方向を凝視してみればアラびっくり仰天。

 木立の陰と陽の射す境界線のところに、
 イッピキのバスがボ~ッと定位しているではないか!

 しかもすごくいいサイズ。

 スゴイやんヤバイやんはよフライ投げるべ。

 「ビゼンさん、バスバグくれる?」
 「ええでえ。どれでも好きなんつかって」

 バスバグを詰め込んだ小さなタックルボックスを開けると、
 エルモンのやつ、
 各種各サイズたくさんあるバグバグのなかから、
 しばし迷って「これちょうだい」といって摘まみだしたのは、
 よりにもよって特大サイズのヴォリューム満点ファンシー度数高めのバスバグ。
 ラバーレッグがビロンビロン揺れてるアピール度数も特大のバスバグ。

 しかしこれから狙うのは、
 この炎天下で、
 このクリアな湖水で、
 障害物も何もないところでボ~ッとしている、
 見るからにやる気のなさそうな、
 そしていかにもスレッスレのブラックバス。

 ちょっとちょっとお…そのド派手フライじゃあのバスはなんぼなんでも釣れんやろ~と思いながら、
 これはオレがいただきやな…と確信して内心ニヤリ。

 そして、
 じぶんがティペットに結んだのは、
 ナチュラル感ムンムンのちっちゃなバス・マドラー。

 そう、
 70年代~80年代の黄金期、
 芦の湖のバスをフライで釣るなら「これぞ必殺必中」と謳われたあのバス・マドラー。
 当時、
 一世を風靡したバス・マドラー。
 を、
 さらにムシっぽく控えめにアレンジしたやつ。

 しかも、
 操船している者の特権、
 じぶんに有利な位置にシレ~ッとボートを寄せて、
 いっせいので同時にフライを投げた。

 そして、
 じぶんのバスマドラーはほとんどバスの目の前にヒタッと自然なかんじで静かに着水。
 かたや、
 エルモンの投げたド派手なバスバグは、
 そこからちょい離れたところにチャポッと水音を立てて着水。

 その瞬間、
 さっきまで微動だにせずボ~ッとしていたバスがユラ~ッとうごいた。

 エルモンの投げたバスバグの着水音のせいで、
 バスが警戒して逃げちゃうじゃんホンマにもう……。

 とおもってムッとした。

 しかしなんと!
 信じられないことがおこってしまったのだった。
 
 バスは、
 こともあろうに、
 オレ様の投げた、
 いかにもこの状況にふさわしいというか、
 それ反則じゃんと言いたいくらいリアルなフォルムで水面に浮かぶバスマドラーを一瞥すらせず、
 完全無視でその真下をくぐるように素通り。

 そして、
 ポッカ~ンと派手派手しく水面に浮かんでいるエルモンの投げたバスバグにむかって、
 ユラユラ~と泳ぎ寄ると、
 フワワ~ッと浮上してきて、
 バスバグの手前で一瞬ピタッと停止すると、
 バスのやつ、
 なにを思ったのかパフッと口を開けて、
 グワボッとバスバグを吸い込んでしまったではないかアンビリーバブルここに極めり。

 「き~~~た~~~!」

 「うっそマジで?」

 ドババババッ!はげしく飛び散る水飛沫。

 みごと捕りこんだのは、
 ボテ腹あっぱれポットベリーのナイスコンディション。
 しかも50センチちかいぞこれは!

 すぐさま大会事務局に携帯で電話。

 「おっきいの釣れました!」

 「うっそマジでえ?」

 事務局長さんが電話口で素っ頓狂な声で叫んだ。

 「すぐそちらに向かいます!計量するからサカナをネットにいれて待っててください!」

 我々のボートまでフルスロットルでスッ飛んできた事務局のひと、
 ネットにいれたバスを見て開口一番、

 「うっそマジでえ?」

 芦の湖にて、
 これほどまでに「うっそマジでえ?」の声が飛び交った日があっただろうか?

 そして大会の結果発表。
 エルモンひでお他者の追従を許さずブッチギリで完全優勝。

 なぜならこの日、
 じぶんも含めてエルモン以外の数十名全員が完全ボウズ。
 なおかつみ~んな反応すら皆無という暗澹たる結果だった。

 だが、
 ここで声を大にして言いたい。

 この日この大会で真にリスペクトすべきは、
 トップで釣るには笑っちゃうほど最低の悪条件にもかかわらず、
 ひたすらどでかいトップウォータープラグを投げつづけ、
 「このプラグでこそバスを釣りたい」
 こだわりつづけた数十名の参加者の皆さん全員だ。

 それでこそトップウォーター中毒の面目躍如。

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 そしてコレが、
 あの日エルモンがつかったバスバグとまったくおなじもの。

 一見すると、
 シッポも飾りも目玉もない、
 シンプルで単純な、
 古めかしいディアヘアー・バグといった体裁だが、

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 バサッとV字状にトリミングしたボディ上部の、
 エッジのところから太めのラバーレッグが4対、
 上方向を向くようにセットされている。

 なので、
 ラバーが緩く曲線状のアーチを描くようになって、
 ボディから突き出ている。

 そして、
 V字カットなボディ形状のため、
 まるで氷山のような浮き方でボディの大半が水面下にめり込むように沈んで、
 このラバーレッグが突き出ている部分で、
 ちょうど水面ギリギリに浮くことになる。

 すると、
 ラバーレッグの付け根が水面に没するのではなく、
 水面に張り付くように浮く。

 あくまでも私見だが、
 レバーレッグはこのような角度と体裁にセットするのが、
 もっとも敏感に、
 そして自然に、
 かつ自律的に、
 ユララ~ンと揺れてくれるようにおもっている。

 つまり、
 ポップ音などの動きで誘うというよりも、
 ラバーレッグの揺れや振動でその気にさせるのを目論んだバスバグ作例というわけ。

 これには元ネタがあって、
 この大会の数か月まえ、
 ヒメヒラタのおリョウとふたりして、
 半野生化したニジマスや大イワナが多数入れてある、
 とある湧き水のプライベートポンドにて、
 一日中いろんな実験をしながら釣り遊んだときのこと。

 おりしもその当時、
 我々のマイブームのひとつはフォームをつかったテレストリアル系のタイイングだった。

 その日、
 じぶんはそのころ捏造したばかりの「オレノチェルノ」と名付けた私家版チェルノブイリ・アントをつかっていた。

 いっぽうヒメヒラタはコマーシャルフライで販売されている定番チェルノをつかって、
 まったくおなじポイントに投げ入れてみたとき、
 どういうわけなのか、
 我がオレノチェルノのほうにばかり大中小のマスがものすごく鋭く反応してくれたのだった。

 フライのフォルムも浮き方も、
 それほど大差ないように見えるけれど、
 これはいったいどういうわけなのか?

 そして得た考察のひとつは、
 コマーシャルフライのほうは教科書通りフォームのくびれのところにラバーレッグをスレッドで巻き止めたいつものスタイル。
 かたやオレノチェルノはラバーレッグをフォームボディに貫通させて固定した独特の体裁。

 ラバーレッグの巻き止め方による、
 ラバーの揺れや振動の微妙な違いが、
 そのときの効果の差になったのではないか……、

 そんな、
 いろんな示唆に富んだイメージの膨らむ釣りの経験がすごく痛快で印象的だった。
 なので、
 ブラックバスのトップウォータープラグ大会をまえにして、
 夢想妄想の風呂敷をひろげながら巻いたのがコレだった。

 そのときはまさか、
 じぶんが実践するまえに、
 よりにもよってエルモンにやられちゃうとは夢にも思わず……。

 そしてなんといっても、
 じぶんがつかうために巻いておきながら、
 あの日の状況ではド派手過ぎて、
 とてもつかう気にはなれなかったこのバスバグを選んだエルモンひでおの釣りセンス…おそるべし。

 のちのち、
 現在のじぶんのフライタイイングに対するアプローチに、
 ひとかたならぬ影響を与えてくれた、
 いまだに鮮烈に記憶している一幕のお話しでございました。

210215 (3)3
 
 ちなみに、
 オレノチェルノのほうは、
 当ブログの過去記事にて、
 道内各地のニジマス釣り体験とともに、
 だいぶまえに取りあげまくってます。

 この話し後編につづく。


 
ヒグマとエゾリスの毛をつかったシンプル・スペントフライを語る真冬の夕べ
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 ウイングに秋ヒグマの金毛をどっさり巻き止めて、
 そしてヘッドに春エゾジカの毛をみっちりフレアさせた北海マドラー・オホーツク・スタイル。

 サイズは2Xロングシャンク6番。

 と、
 そんなおっきいやつの話ししよかな~とおもたけど、

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 エゾリスのファーとヒグマのファーならではの旨味を最大限活かした、
 典型的なドライフライ作例として、
 
 今夜はちっちゃいの紹介しよかな。

 
 それはそうと、
 リール、
 かっこええやろ?

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 エゾリスのファーをボディに普通にダビングして、
 ヒグマの黒毛をアンダーファーとガードヘアーごとスペントウイングに巻き止めて、
 フライのヘッド付近ぎりぎりのところに、
 パラシュートハックルをぐりぐりハックリングしただけのシンプル・ドライフライ。

 これ、
 すっごいおススメ!

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 水馴染みバツグンのエゾリス・ダビングボディがきっちり水面下に突き刺さるようなかんじで沈むけど、
 ジェル状フロータントを塗布したヒグマのウイングが軽々水面に乗っていつまでも浮いてる。

 こうしたスペントウイングには欠かせない、
 ウイングの透過性も申し分ないリアルさなんだけど、
 なによりもヒグマのスペントウイングが素晴らしいのは、
 ヒグマのアンダーファーの特性として、
 水に濡れにくく、
 かつ水を弾きやすい。

 で、
 さらにスペントウイングとして巻き止めたとき、
 形状が変化しにくい。

 ので、
 ピックアップを繰り返しながら長時間つかって、
 スペントウイングがより後方になびいてしまっても、
 ウイングのファイバーがフワッと開いた状態を維持してくれる。

 たとえば、
 こうしたスペントウイングの定番素材となるジーロンやポリヤーン系素材なんかは、
 つかいはじめてすぐは透過性もバツグンだしフォルムもリアル。
 ではあるけれど、
 繊維がたちまち吸水して束状にまとまり、
 棒のようなフォルムに変化してしまう。

 これがなかなかのジレンマで、
 スペントウイング素材の決定打はないものかと長らく思案のしどころだったわけですが、
 一昨年くらいにヒグマの毛をつかうことを思いついてからというもの、
 破竹の勢いでスペントウイング大中小各種フライ捏造中の現在です。

 たとえば、
 ヒゲナガやモンカゲ・サイズの大型スペントウイングや、
 はたまたハルゼミの翅として酷使したおしても、
 フワ~ッとひろがったヒグマの毛のファイバーが水面にヒタ~ッとへばりついて陽の光を透過してくれる。

 これ、
 定番の化学繊維素材は言うにおよばず、
 ソルトウォーター用ファイバー素材から、
 日用品素材まで、
 目についたもんほとんど試したあげく、
 化学繊維にガッカリしつづけたワタシが、
 長らく夢見ていた理想のスペントウイング…この発見にそりゃあもう色めきたったものでございました。

 スペントウイングの革命や~なんつって。

 ヒグマのオケケはタイイングマテリアルの宝箱や~~。

210213 (8)8

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 ヒグマやエゾリスたちがのびのびと暮らしている森のなかを流れるキレイな山岳渓流にて、

 ありがたく彼らの毛をつかわせてもらったフライでバンバカ釣るという、
 なんともゴージャスな充足感もさることながら、

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 ボディだけは完全に水没していて、
 それをヒグマのスペントウイングとハックルでしっかり支えているので、
 ドラッグヘッジ効果もすさまじく、
 ものすごい頼もしく浮いてくれるくせに、
 ベタッと水面にへばりつくので、
 流しやすさ使い勝手の良さも太鼓判。

 ついでに、
 エゾリスの青味がかったようなブルーダン色と、
 ヘッドとボディ末端の真っ赤に着色したスレッドの鮮烈なコントラスト的アクセントは、
 いにしえの古典スタンダード・ウエットフライ「アイアン・ブルーダン」からの転用。
 ダン系カラーと赤の組み合わせにそそられまくるワタシです。

 当地のアメマスやオショロコマも「その色の組み合わせ、たまんないね」って言ってくれてるみたい?
 なかなか好評のようだ。

 という、
 ユニバーサルな万能型スペントウイング・ドライフライとして、
 山岳渓流での叩き釣りにも多用しているけれど……、

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 当地の本流にて、
 盆過ぎから初秋にかけて、
 ワタシの天狗の鼻をボッキボキに折り倒し、
 完膚無きまでに叩きのめしてくれはる悩ましいニジマス。

 各ヒレが異様なほどおおきく長いヒレナガ・ニジマス。

 引きはキョ~レツ。

 フライへの選択眼もまたキョ~レツ。

 本格的なライズがはじまった数日は、
 フライのサイズさえ合っていればそこそこ反応してくれる。

 けど、
 それをいいことに調子にのったらエライ目にあわされます。

 ほんの微かなドラッグとか、
 ティペットが水面にベタッと浮いてるとか、
 そんなの論外。

 すぐ目の前でムワワ~ン…ムワワ~ン…と水面を揺らして自由気ままにライズしているけれど、
 フライには一瞥すらしてくれない。

 というニジマスが、

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 こんなジンクリアで、
 まるで油を流したような超フラットな水面、
 さらにトロ~ンとした流れが巻き返すように大きく渦を巻いている場所で、
 丸見え状態でクルージングしてはる。

 そりゃ~もう悩ましいで。

 しかも、
 さらにやりにくいのが、
 この上流でいつもどこかしら河川改修しているので、
 そこから流れてきた微細なホコリのようなゴミが水面に膜を張ったように浮いている。

 なので、
 CDCをウイングやインジケに巻き止めた繊細なパターンだと、
 ピックアップ一発で沈んでしまってつかいものにならなくなるというジレンマ。

 さらにしかも、
 ホコリの膜で水面がテカッていて、
 フライが見えにくいのなんのってもうイライラ。

 でもねえ、
 釣りたいんですわ切ないほどに……。

 ただ、
 わずかな救いは、
 ここでクルージングしながらライズしているニジマスたちは、
 とくになにかを選んで食っているというわけではなく、
 水面に浮くホコリの膜に囚われて、
 がんじがらめになって流下してくるちいさな陸生昆虫の類全般にライズしているところ。

 たとえば、
 ハエやアブのようなフォルムのハムシ的な虫とか、
 あるいはこの季節定番のハネアリとか、
 そういうスペントウイング形状の虫いろいろ。

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 ワックスを擦り込みまくった太めの黒のスレッドに、
 エゾリスのファーを薄くきつくダビングしたボディ、
 水に濡れると、
 このようにボディに皮膜が覆っているような黒いボディになる。

 このツルンッとしたボディの印象がいかにも各種の小型陸生昆虫っぽい。

 ウイングはもちろん、
 ヒグマの毛をパラッと散らしたデルタウイング・スタイルなスペント。
 これこそこのフライの核となるパーツ。

 そして、
 とにかく水面のフライが視認できないと勝負にならないので、
 プライドなんかかなぐり捨てて、
 ハレンチなほどにどでかいオレンジのド派手なインジケーター。

 で、
 このインジケにだけ、
 ジェル状のフロータントをクリクリッと指先で揉むように擦り込んでおいて、

 数回ほど投げれば……、

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 こんなかんじで水面に浮くようになる。

 ボディはもちろん、
 黒いパラシュートハックルも完全に水面直下に水没。
 ヒグマの毛のスペントウイングだけで、
 水面膜にひっかかるような絡みつくようなかんじになって、
 かろうじて水面に浮いているという体裁。

 ヒグマの毛のスペントウイングのおかげで、
 このようなビミョ~なフライの浮かせ方も、
 えらく簡単に演出できるようになった。

 そして、
 インジケーターだけが水面から突き出ている。
 フライは水面下に没しているのに、
 これがじつによく見えて釣りゴコロにやさしいのだった。

 当然、
 フライ全体はほぼ沈んでいるので、
 フライとティペットの結び目もまた水面下に沈んで、
 ティペットの存在感や違和感を消している。

 本物のハムシもハネアリも、
 水面に浮くホコリの膜の下側で、
 みんなこんな状態で浮いている。

 という、
 水面での浮き方もとても重要なんだけど、
 それよりももっと気にしているのは、
 先にも話したとおり、
 すこしでもティペットの存在を隠したい、
 そして、
 フライ全体をほぼ水面下に沈めることで、
 すこしでも自然にナチュラルドリフトしやすくしたい、
 というところ。

 んでんで、
 しとどに濡れそぼっているフライを指先につまんで、
 あらかじめラインも引き出しておいて、
 いつでも投げられる態勢で、
 ひたすらチャンスを待つ。

 ムダ投げはサカナを警戒させるだけだし、
 フライも沈みやすくなり過ぎるので御法度。

 至近距離の、
 確実に無理なくプレゼンテーションできるところに、
 ニジマスがクルージングしてくるのを、
 息を殺して静かに待って待って待ちまくる。

 で、

 パック~ン、
 パック~ン、

 と、
 狂おしいほど悩ましく色っぽいおおきなヒレをビランビランひろげながら、
 右に左に悠々とクルージングしてるニジマスが射程距離にやって来てくれたとき、

 その進行方向を予測して、
 息を詰めるようにポテッとこのフライを浮かべて、

 そして待つ。

 ドッキドキやでホンマ……、

 すべてがうまくいったときだけ、
 ポクンッとフライが吸い込まれる。

 奇跡のように。

 で!

 そ~っと、
 しかしグイッと、
 竿を立てると……、

 まるで瞑想の世界のようだった「静」の時間が、

 ダーンッ!
 ドーンッ!
 と怒り狂って跳ねまくるニジマスの水飛沫と、
 ンギャギャギャギャ~~~~~~~けたたましいリールの逆転音とともに、

 息をもつかせない緊迫の激しすぎる「動」の闘いの時間へと幕開けるのでございました。
 
 脳がバーンッてなるで。

 あ、
 それと言い忘れましたが、
 もひとつやっかいなのが、
 こうした激スレのライズの季節とリンクする、
 真夏のハネアリの集中流下のときの釣り。

 ハネアリが大軍団で一気に水面に浮かぶと、
 いいサカナがばんばんライズするけど、
 これがまたものすごく難儀な釣りになってしまう。

 さっきの状況のように、
 ポツリポツリと散発的に流下しているハネアリは、
 たいがいありがちな、
 我々がイメージするボディ半沈み姿勢で水面に浮くんだけど、

 ハネアリの釣りの主戦場になりがちな止水やフラットな流れに、
 やつらがびっしり浮いているときは、
 ボディ全体で水面にのるような姿勢で表面張力のうえにポカッとのって、
 爪先立って水面高く浮いてることがほとんどのようだ。

 そして、
 よく観察すると翅を水面に浸らせているものは皆無で、
 み~んなカゲロウのように翅を立てて畳んで浮いている。

 ちいさなハネアリが、
 このような姿勢で無数に浮いているときのライズは、
 これがまたとってもシビアで難儀。

 フライもまた、
 水面高く爪先立つように浮かせるのはもちろん、
 クルージングしているサカナの進行方向を予測するのは、
 たくさんの本物に囲まれているだけにいちかばちかの賭けになる。

 でもねえ、
 この難儀な釣りの季節こそ、
 もうたまらなく待ち遠しい、
 書けば書くほどに切なくなる冬の夜長の作文をここらへんでおしまいにします。

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