BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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ホップ・ステップ・ジャンプ
 ネチャネチャ酷暑&ウザ台風お見舞い申し上げます。

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 わが身の体たらくを晒しますが、
 ここ数カ月ほど、
 左手の中指の第一関節のところがカッチカチに固まって「タイイングだこ」になりました。

 タイヤー業だとのたまうならば、
 それが本来のあるべき姿ではあるのですけれど、
 
 恥ずかしながら、
 こんなの何年ぶりやろか?

 いろいろと、
 反省しきりの夏です。

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 ご購入くださった皆様、
 かさねがさね、
 ほんとにありがとうございました。

 注文したのはええけど、
 いつ完成するのや?と待っていてくださっている皆様、
 不安な気分にさせてほんとに申し訳ありません。

 くっそナメクジ進行ほんとにいかんともしがたいところで恐縮しきりですが、
 くっそトロイぶん気合いだけは一巻き入魂で巻かせてくださいね。
 お待たせしちゃってほんとにスイマセン。

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 もう市場に出回ってますか?

 ホワイティング「ヒストリックス」のグリズリー。
 これおもしろいの、
 黒い縞模様が「幾何学模様」のようにカクカクしてる。

 これでアダムスやグレイフォックスのハックル巻くと、
 ちょっとときめくファジー感。

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 これも「ヒストリック」なんだけど、
 こんなのがこれからどんどん市場に出回るなんて……、 

 いろいろ落ち着いたら、
 い~~~っぱい話したいことがありまくる。

 なんちゅうても、
 何年ぶりかのごっつい「タイイングだこ」
 ず~~っとクルクルクルクル巻いていたら、
 イヤでも、
 ハッと思いついたり、
 アッこれイケル!
 なんて発見は日々湧水のように溢れ出てきちゃって……、

 もうたまらないの。

 とりあえず、
 そういうの現場で試しまくってくるで~。

 とりいそぎ。
津留崎 健 「写真展」・釣りとアート展 in 岡田紅陽写真美術館 at レジェンド忍野
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 先週末、
 見学に行ってきました。

 いろいろと、
 見応え充分で愉しんできました。

 独りでそれぞれの展示を深く深~く見入るのもよし、
 釣り仲間同士だとワイワイ会話が弾むこと必至、
 フライに興味ない子と見学してもイロイロ解説しがいもあり
 「なんかワケわからんけど良い趣味じゃん」とおもってもらえる?
 そんな展示でした。

 観る知る愉しむ三拍子の盛りだくさんの内容。

 たいへんお勧めです。

 で、
 このチラシをもらって気がついたんですが、
 忍野村のマークすごくいいねメチャおしゃれ。
 湧水の里ですね。
 ティアドロップのカタチって流水をみて落ち着く感覚に似た和み作用あるよね。

 話し変わるけど、
 この美術館て、
 富士急ホテルの跡地に建てられたんやんな?

 生まれてはじめてブラウン釣ったのは、
 この向かいのプールの流れ込みのところだった。

 ハタチのとき。

 なんちゅうてもハタチや、
 はっきりゆうてその40センチくらいのブラウン初体験は、
 当時の自分にとっては脱どうていと同じかそれ以上のひと皮剥けた感覚。
 「あ~オレも大人になったで~なんちゅうてもあの忍野のブラウン釣ってんからな~」
 
 あれから32年後、
 その場所にじぶんのフライが飾られているなんて……、

 想像もしませんでした…と書いて感慨深いムードで〆よかとおもったけど、
 ちゅーかようかんがえてみたら、
 こんな仕事してること自体その当時想像すらもせえへんかったわけで……、

 嗚呼ドラッグ人生ナチュラル・ドリフトときどきフラッタリング。
 早アワセはご法度よ……。

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 そんなわけで、

 みなさ~ん巻いてますか~?

 猛禽通信でえ~す。
 小麦色のと黒いの数本づつ束にしてヒカリモノも添えて捩じってグルグル巻いてみ……、
 また新たなアイディアの世界が開けますぞ。
感謝御礼
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 ぼくの20代のころの読書を象徴する本は、
 もうなんといっても沢木 耕太郎さんの「深夜特急」。
 同じような方、
 きっと同世代にはたくさんいるとおもう。

 
 
 この回のタモリ倶楽部は、
 そんな「深夜特急」への最高のオマージュだとおもった。

 おもえば30代のころ、
 「深夜特急」のメッチャあざといドラマ版みたいなんが話題になったとき、
 複雑な気分で観たけど途中でやめた。
 おもいきりシラけた。

 ピュアな思い出をそっとしといてくれよ、
 という気分だった。

 40代半ばのとき、
 函館に越してきた8年前、
 帝王デパートの本屋で出たばかりのこの本を見つけた。

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 「深夜特急(最終便)ついに刊行」やて……。
 
 …え~まだやんの~…、
 せっかくあのチャラいドラマのシラケ気分もすっかり忘れてたのに~。
 思い出してしもたやん……野暮だなあ。

 と、
 それでもやはり買い求めて、
 いくぶん斜め下な辛口批評で読みはじめた。

 でも読みはじめたら、
 「深夜特急」の最終便にふさわしい一冊だとおもった。

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 「JIGUMO」TMC226BL#8 

 ホワイティング4Bのグリーンウェルのネックを普通サイズにびっしりハックリングして、
 そのなかにグリズリー・パルドのサドルを二回転割り込ませてハックリング。


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 おくればせながら、
 【訃報】元・世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ氏、死去

 ボクシングはまったくの門外漢だけど、
 アリの時代のヘビー級は格別の感あり。




 いや、
 むしろ「キンシャサの奇跡」をキングストンのゲットーの人々が、
 どのような想いで見つめていたのか、
 というところに万感の念を寄せたい。



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 カイト(トンビ)のセカンダリークイルをボディに巻いた、
 6番ロングシャンク巨大ヘンドリクソン風。
 
 このサイズになると、
 ドライフライハックルとしてコック・デ・レオンやグリズリー・パルドのサドルが大活躍。

 
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 ジグモのカイト・クイル版。
 モノトーンのグラデーション・ボディ名づけて「小タランチュラ」で……、

 グリズリー・パルドのサドルを二回転ハックリングしたその根元に、
 ホワイティング・ヒーバートのファーネスのネックをびっしりがっつり厚巻きハックリング。
「ケムリ色の誘惑」カイト(トンビ)セカンダリークイル販売のお知らせ
 先週にひきつづき、
 カイト(トンビ)のボディ材用セカンダリークイル販売のご案内です。
 SOLD OUT
 本当にありがとうございました。

 開き直ってコッテリいくので、
 延々スクロールおねがいします。

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 前回とりあげた、
 カイト(トンビ)のクイルとエンジェルヘアーを同時にねじって巻いたアダムスのボディと、
 まったくおなじ造作でボディを巻いたクリンクハマー・スタイル13番。

 スモーキーなダン色の微細な繊毛のあいだから、
 まるで七色に反射する水泡がボディにまとわりつくかのように、
 エンジェルヘアーがチラリと不規則に覗いております。

 ボディに巻くと、
 濃厚な繊毛がびっしり立ちあがる猛禽類のクイルの特性を活かしたボディ成形テクとして、
 たいへん気に入って巻くたびにときめいているスタイルです。
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 アイディアしだいでさまざまなパターンに無理なく、
 かつ効果的に応用できるところもミソ。

 と、
 そんな鳥類界のプリンスの羽根をボディに巻くのに夢中になっております昨今、
 前回の記事でも取り上げたとおり、
 ここにきて個人的にクリンクル・ジーロンもまたマイブーム真っ盛り。

 というわけで、
 カイト(トンビ)の羽根をつかって、
 昨シーズンからつかいはじめて、
 釣りあがりアトラクターとしてもシビアなマッチ・ザ・ハッチにも、
 実績度数もはや非常に高め一軍選手ひっぱりだこ、
 ワタシのクリンクル・ジーロン爆裂ブームのおおきなキッカケになったフライを、
 ちょっとチャチャっと巻いてみます。

 シャックをひきずった羽化失敗型イマージャー、
 のようでもあり、
 羽化したものの翅が濡れて縮れてどうしようもなくなった哀れなスペント・ダン、
 のようでもある、
 どちらに見えてもかまわないファジー・スタイル。
 しかしてその実態は、
 濡れて吸水すると濡れ雑巾のようになるクリンクル・ジーロンの流れに対する抵抗を利用して、
 従来のこのテのパターンよりも水馴染み良く、
 かつナチュラルに流しやすくしようと目論んだフライです。

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 今回はクロマダラちっくな質感と色調でいってみようとおもうので、
 濡れるとチョコレート・ダン色になるカイト(トンビ)の濃いダン色のクイルを13番のフックにファイバー5~6本ほど巻き止めて、
 オプションでエンジェルヘアーやフラッシャブーも巻き止めて、
 ライトダン色のクリンクル・ジーロンも巻き止めて……、

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 ジーロンはそのままに、
 カイト(トンビ)のクイルとヒカリモノを一緒くたにグリグリッとねじってボディに巻くと、
 こんなかんじ。

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 通常、
 オケツのところのジーロンはここでカットしてシャック扱いにするのがいつものスタイルなんだけど、
 そうではなく、
 このようにフワッと弛ませたうえでボディのうえにシェルバックのようにかぶせて、
 ポストの根元で巻き止める。

 こうすると、
 この部分が陽の光を透過して抜け殻のようでもあり縮れたウイングのような印象にも映る、
 だけでなく、
 ここが大事なんだけど、
 たったこれだけのことで流れの抵抗がものすごい増す。
 船やカヌーでつかうパラシュート・アンカーみたいな構造ですね。
 
 ジーロンを付け過ぎると、
 流れの抵抗が大きくなりすぎてジワ~ッとフライがひっぱられるように沈んでしまうくらいなので、
 写真のようにスッカスカのほんの数本で充分。
 っていうか、
 そのほうがシャックやスペント・ウイングとしてのリアリティも増す。

 ジーロンをあつかう際の合言葉はいつも「スッカスカ」

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 で、
 ソラックスをダビングしたりクイルをそのまま巻いたりお好みで仕上げて、
 ハックリングしたら完成。

 めっちゃ簡単。

 光を透過してきらめくジーロンと、
 微細な繊毛に包まれたボディが調和して醸し出すイマージャーのヌメッとキラッと感たまらんで。

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 と、
 このようにクイルの色調や模様が千差万別なので、
 濃淡入り乱れていろんな質感のダン色を演出しながらボディに巻けるのがカイト(トンビ)のセカンダリークイルの魅力のひとつ。

 そしてさらにいうと、
 これらの羽根のどの部分をボディに巻いても、
 最高にシルキーでクリーミーでいかにもなダン色になるのが不思議でもあり面白くもあり……。

 どうでもいいけどこの写真、
 今現在のぼくのパソコンの壁紙。
 
 ボ~ッと眺めていると知らん間にエライ時間が経っているキケンな壁紙です。

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 そしてクラシックなスタンダード・ドライフライのボディにも、
 っていうか、
 そうした古典にこそ……クイルをねじって巻くだけで嗚呼エレガント・バディ。

 左はカイト・クイルド・ヘンドリクソン。
 右がアダムス・トンビ。

 さ~らに!

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 ちょっと変わったビッグサイズ・ヘアウイング・カディスのファジー系ヒゲナガ風も巻いてみる?
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 とっても軽くて投げやすく浮かせやすい構造です。

 カイト(トンビ)のクイルをねじってボディに巻くたびにおもうのですが、
 この微細に毛羽立った粉吹き状のクリーミーなダン色って、
 ヒゲナガをはじめ各種カディスのボディの質感そっくり。

 というわけで、
 パッと見ものすごく複雑そうに見えるけど、
 とっても簡単に無理なくチャチャッと巻いてみると……、
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 まずはカイト(トンビ)のクイルの濃淡ダンダラ模様のところのファイバーをドサッと束ねて巻き止めて、
 フラッシャブーやらエンジェルヘアーやらお好みで添えて巻き止めて、
 白いカーフテイルをウルフ・パターンなどを巻くときの要領で前方(フックのアイ直後)に巻き止めておいて、

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 クイルとヒカリモノをグリグリッとねじって太めのボディを巻いていくんですが、
 ここでお役立ち情報。
 フライのサイズが大きいために、
 クイルの長さがやや足りない状態になっています。

 ここではあと一回転ほどクイルを巻きたい。

 そういうばあいは、
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 なんのことはない、
 足りなくなったところに適当にクイルを巻き止めてシレ~ッと巻いてやるだけ。

 カイト(トンビ)にかぎらず猛禽類のクイルのばあい、
 繊毛密度が濃くて毛羽立っているので、
 このような継ぎ足しボディでも素材が馴染むので見た目自然に仕上がります。

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 で、
 ボディを巻いたら、
 カーフテイルをウルフ・パターンを巻くときとまったくおなじように、
 まずは左右二股に分けてその根元をそれぞれスレッドで数回転巻いて直立させて、
 それをグイッと折り返しながら、
 ボディを巻いたときにちょっとだけ残しておいたスペースに、
 このように巻き止めて、

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 なにがしかの獣毛のガードヘアー(ここでは砂漠キツネ。ディアヘアー、スクイレルテイルなどお好みで)
 のアンダーファーを取り除いたら、
 ガードヘアーをスタッカーにいれて先端を揃えて、


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 フックシャンク真上、
 カーフテイルの真ん中に巻き止めて、

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 ガードヘアーのあまりの部分はカットしないまま、
 ダブリングしたコック・デ・レオンのサドルを、
 ガードヘアーを巻き止めたスペースにグルグルとハックリング。 

 ガードヘアーの余りをカットしないのは、
 この部分をハックリングする際のハックルの滑り止めズレ防止にするためです。

 で、
 ハックリング後にガードヘアーの余りをカット。

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 ウエットフライのスロートハックル処理の要領でスレッドを巻きあげながら、
 レオンのファイバーをウイング上部方向にまとめつつ、
 フライの上下左右から眺めつつ、
 「うわ~、飛んでるヒゲナガそっくりやん」とニヤつきながら、
 スレッドにマルチグルーを塗布。

 このあたりのパーツの処理はスレッドにワックスをしっかり効かせておくのも大事なコツです。
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 で、
 マルチグルーを塗布したスレッドで、
 ヘアーズイヤーではなくガードヘアーが長くて太いヘアーズ・フェイス、
 野兎の顔のところのファーをタッチダビングして毛羽立ったヘッドを巻いて完成。

 ヘッド部分から、
 普通ではありえない量の獣毛とハックルがワッサ~と生えているのに、
 ヘッドはヒゲナガの頭ちっくにこじんまり小さくまとまっていて、
 しかも各種ヘアーは抜けることなく頑丈。
 水面ではつんのめるような姿勢で浮きながらも構造上バランスは良好。
 タイイングのトリック感が愉しめる一品です。

 もちろん、
 飛翔するフライング・ヒゲナガとしてだけではなく、
 でかめドライフライのアトラクターとしても活躍中。
 というよりむしろそっちの出番のほうが多いビッグサイズ・カディス作例です。

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 お馴染みのお気に入りの従来のパターンにつかっても、
 私家版フライの捏造にも、
 応用の幅とタイイングの夢がひろがる素材たちです。
 
 
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 カイト(トンビ)の淡いダン色のところをボディに巻いた8番アダムス・パラシュートをくわえてくれた、
 ドラゴン・フェイスなめっちゃイケメン画像にて、
 さりげなく自慢もしつつ……、

 どうぞよろしくお願いいたします。
つれづれ
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 指でつまむとクシャッとつぶれそうなムクドリのちいさな翼をウイングにあしらった、
 リードウイング・コーチマンとかゴールドリブド・ヘアーズイヤーとか……、

 クリンクル・ジーロンでボディや背中をクルンと包んだ、
 スパークル・ピューパとかアイリス・カディスとか……、

 和洋折衷ならぬ、
 新旧折衷で。

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 22番のクリンクハマーから8/0 のフルドレスサーモンフライまで、
 各種各サイズ巻き乱れたうえで、
 つくづくおもったので言うけど、
 「カスケイド・ナノシルクスレッド」すばらしいですね。

 切れにくい、
 っていうかまず切れない、
 こうした単繊維スレッドにありがちな「ほつれ」もおこりにくく、
 シルキー・タッチな手触りで平たく巻くにも捩じって巻くにも自在感あり。

 固形ワックスのノリもよく、
 接着剤の染みもよく、
 ワックスを効かせるべき箇所ではガッツリ塗布して巻いて、
 ヘッドやクリップボディなど、
 あとで接着剤を染み込ませるところではそのままで巻いて……、

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 ハレンチ学園。

 こうして見ると太陽光がモロにあたって色が若干薄く見えるけど、
 なななんと、
 蛍光どっ派手オレンジに染められたホワイティング・ハイ&ドライのネックハックル。 

 つかうのが恥ずかしいほどに良く見えたい、
 100メートル先の水面に浮かべてもバッチリ見えちゃう?
 なんとしても見えてほしい視認性120%?
 というコンセプトに基づいたのであろうことは明白のブランニューなサンプルだそうです。

 ほかにショッキング・ドッピンクとか、
 ブナムシも真っ青の目の覚めるような鮮烈チャートリュースとか、
 あります。

 賛否あるでしょうけど、
 なんかかわいい。
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 アイリス・カディス……だっけ?
 クリンクル・ジーロンによるクリンクル・ジーロンのためのカディス。
 アメリカ西部生まれのガイドご用達フライ悪く言うと 「味もそっけもない釣れりゃあそれでいい的化学なイージー現代フライ」 の筆頭格。

 こんな、
 こんな、
 こんなあざとい、
 素材の特性に頼りきったような、
 あまりにストレートな下心剥きだしの可愛げのない化学繊維の束フライを、
 よもやこのオレ様がティペットに結ぶなんて……クゥゥゥゥ~~~~そこに愛はあるのか?

 そのようにおもっていた時期もありました。

 が、
 いまごろナニゆうてるねんてセンスのなさですけど、
 チリチリに縮れたクリンクル・ジーロンて、
 透明感、
 光の反射、
 吸水性、
 繊維の太さ硬さ質感などなど、
 つかえばつかうほどに興味深くなっちゃって……、

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 ご存じゲイリー・ラフォンテーンの「スパークル・ピューパ」

 これねえ、
 インナーボディにワシミミズクのプライマリーのクイルを太めのコッパーワイヤでねじって巻いてあんの。
 で、
 そのうえを、
 淡いオリーヴ・グリーンのクリンクル・ジーロンをスッカスカに、
 ボッサボサにフワッとくるんでいます。

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 とくに、
 そのような色合いとサイズのカディスが羽化しているわけではない状況。
 むしろテレストリアルな状況。

 でも効いちゃうんだよ。
 ときどきものすごく……。

 そのワケは、
 このフライのヴォリューム感と、
 写真でもわかるジーロンとインナーボディのあいだにたっぷり含まれた水分。
 この濡れ雑巾フライがジワ~ッと水流に揉まれ流れる、
 その水馴染みの様子とヌメ~ッと抵抗を感じさせる流れ方は……、

 そしてまた、
 わずかな陽の光をも吸収しながら、
 鈍いキラメキとして放出するようなクリンクル・ジーロンの輝きは……、

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 木陰で一服しながら、
 何気なく撮った一枚に、
 ワタシの言いたいことが写っておりました。

 フライのハックルもボディも、
 エアロドライなインジケさえも、
 風景のなかに馴染んでいるなかで、

 デルタウイング状に巻きとめたクリンクル・ジーロンの数束だけが、
 かすかな陽の光を受けて、
 そこだけ浮きあがって見えませんか?
 ちじれた繊維が、
 まるで虫の翅の翅脈のような印象で……、

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 ミッシング・リンク風の11番。

 こうした、
 むかしっからたっくさんの人がフツーにおもいついて、
 アントだスペント・ダンだデルタウイング・カディスだと、
 多くのパターンやスタイルにアレンジして取り入れながらも、
 従来のスタイルのヴァリエイションだからというわけで、
 とくに名前もつけることなくフツーに巻いていたスタイルに、

 シレ~ッともっともらしいネーミングをして、
 いいとこどりして最新オリジナルを名のる風習ってプライドとしてどうやねん?

 と、
 悪態つきながらもその一方で、

 そのネーミングがまたカッコエエやんけ。
 センス満点。
 ジクジたるものを感じながらも、
 おもわずつかいたなるやんけ。

 という内心複雑なスタイルの筆頭格。

 もちろん、
 こういうのはそっくりそのままレシピをなぞるわけがなく、
 私家版アレンジしまくりの方向で……、

 コレはねえ、
 TMC102Yの11番に、
 ダークダン色(ボディに巻くとチョコレート・ダン色になる)のカイト(トンビ)のセカンダリーを5本くらいと、
 金色のフラッシャブーを一緒にねじって、
 チョコレート・ダンのボディの隙間から金色のキラキラがチラチラッと覗いている特製ボディに、

 ジンジャー色のクリンクル・ジーロンをデルタウイング状のスペントに巻き止めて、

 ハックルの芯が黒くなっているファーネスのハックルを短めにハックリングして、
 ヘッドのところに黒いアクセントをつけた。

 地バチちっくな一本です。

 陽の光がサンサンと降り注ぐチャラ瀬の水面に浮かべてみると……、
 チョコレート色の地に金色がチラチラッとキラメクいかにもな色合いのボディが軽く水面下に浸っており、
 そんなボディを透明感バツグンの縮れたジーロンのウイングが水面膜にヒタ~ッとはりつきながら支えており……、

 くやしいけど、
 くやしいけど、
 メッッチャ釣れそうやんけドキッとするほど虫やんけ~~~。

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 そしてなんでか、
 フッキングめちゃエエ気がするやんけ~。

 そう、
 ワタシのマイブームはいま、
 猛禽類のクイルボディと縮れたジーロン……これだよねってかんじで。

 ちなみに、
 マイブームという言葉に、
 これまではものすごく抵抗があった。
 のですが、
 最近ユーチューブで視聴しまくっている「タモリ倶楽部」をとおして、
 これまた最近大好きになった「みうらじゅん」さんの造語だったと判明してからというもの、
 バンバン率先してつかっています^^。

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 とまあ、
 クリンクル・ジーロンをキッカケにして、
 これまで毛嫌いしていたような下心剥きだし系の安易なフライも、
 「毒を食らわば皿までも……」と巻き倒してつかい倒してから論じたろやないかと、
 そのような方向でいってるわけですが……、

 フツーのアダムス・パラシュートにホッとする。

 といいつつ、
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 ひっくりかえすと、
 ボディはこんなかんじ。

 カイト(トンビ)のライトダン色のクイルに、
 ソルトウォーター系ストリーマーにはお馴染みの素材「エンジェル・ヘアー」のホロ・パールや金や緑や紫の繊維を、
 一本づつ一緒くたにしてねじってボディに巻いてみた。

 フラッシャブーよりもキラメキ感を抑えつつ、
 カイト(トンビ)のフワッとした繊毛のあいだから、
 いろんな色合いのキラキラがかすかにチラッと透け見えて……、

 濡れるとさあ、
 カイト(トンビ)の繊毛がテロッとボディを覆ってさらにエロエロです。

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 フロータントはジェル状のをさいしょに擦り込んだだけ、
 そしてもうナンビキ釣ったやら……、

 丸半日、
 ず~っとコレだけつかっていたけれど、
 さいごまで軽やかなバランスと浮き具合ヒジョ~に快適でした。

 そんなわけで、
 今夜もまたトンビにミミズクにコンドル猛禽類御三家のクイルをネジネジしながら、
 縮れたジーロンをシッポや抜け殻やウイングに巻き止めるのじゃ。

 あ、
 ナニを巻くにせよジーロン繊維の束は少なめスッカスカでね、
 コレ大事なコツですよ。

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