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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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アンニュイな酷寒の午後
210204 (1)1
 
 なんだか、
 シューティングヘッド投げ熱すこしもおさまらず、
 家のまえでのちょいのまキャス錬が、
 すっかり日々の暮らしに溶け込んでいる今日このごろ。

 来る日も来る日も、
 5本巻いたらさあ一服…家の前でひと投げ。
 まだ3個しか巻いてへんけど…ひと投げ。
 昼食後にひと投げ。
 午後の眠気覚ましにひと投げ。
 いつのまにか、
 3本巻くごとにひと投げ。
 陽が暮れるまえに「きょうもおつかれ」とひと投げ。

 といってもこの季節、
 むき身の素手でラインをホールしていると、
 5分もすれば指先が痺れるように痛くなっていうことをきかなくなる。

 なので、
 出たり入ったりしてる。

 ところが、
 気温はものすごくマイナスではあるけれど、
 よく晴れていて、
 シーンと無風の日は、
 雪が陽の光を反射して地面からジンワリ居心地良~くあたたかい。

 ときどきクルマが通り過ぎていくだけで、
 あとはシーンと静まり返った静寂。

 澄みわたりきった真冬の空気。

 こういう日に、
 無心でひたすら投げてたぐって投げてたぐってしていると、
 
 すごく落ち着く。

 テニスや野球の壁打ちみたいなもんですね。

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 こんな吹雪の日は、
 日がな作業場に籠って巻いてる。

 妄想と夢想垂れ流しで。

 ものすごく地味に、
 つつましく暮らしながら、
 春を待っています。

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 けど、
 巻いてるフライはちょっぴりファンシー。

 いや、
 パロディかも。


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 ヘッド付近にエゾリスのファーをやや厚めにファー・ハックリング。

 ヘッドがフワッとふくらんだフォルムのまま、
 マラブー状のファイバーが水中で不自然に拡がるのを抑える形状維持。

 この部分が吸水することで水中でのフライの姿勢をより安定させるバランサー。

 などなど、
 小型サイズのマラブー系ストリーマーとしていろんな役目を果たしてもらいたい、
 このフライの核となる心臓部。


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 「グリーン・ハイランド・ベイト」

 邦題「鳩胸スタイルな緑の丘ウグイ」

 もちろん、
 伝統の古典スタンダードをパロッてまあす。
 シリアスに……。


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 クリーのサドルハックル一対を、
 繊維状のヒカリモノ数本と、
 ヒグマの頬の金毛2種類で包み、
 ヘッドにエゾリス・ファーでエリマキをあしらった7センチくらい。

 フックはTMC2488SP-BL の8番超ショート。
 
 70年代日本のフライフィッシング黎明期のころ、
 当地でフライをはじめられ、
 我が家のまえを流れる道北銘川本流の、
 まさに黄金時代とともに過ごして来られた(うらやましすぎ!)大先輩いわく、

 あの時代、
 この川で闘った超大物は、
 すべてブラックマラブー・マドラーの巨大なやつにきました、
 との由。

 道内各地の古き良き時代、
 幾多の大物伝説の影にマドラーミノーあり。

 北海道のでっかい堂々とした巨マスはなんでそんなにマドラーが好きなのか?

 その一要因としてかんがえられるのは、
 ディアヘアー・ヘッドのヴォリューム感と、
 そんなヘッドが水流の抵抗を受けて起こす波動ってどうよ?

 という考察に基づいて、
 いろいろストリーマー派生させていきたいと目論んでいる、
 いまさっき巻きたてホヤホヤの作例2種でした。

 巻きたてホヤホヤやからゆうて、
 だからどうなん?ちゅう話しやけど。
 
どこにも行かない今年の冬のホットでコユイ日々のたのしみ。
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 ひと呼んで「ファーヘッド・ソフトハックル・デシーバー」参上。

 つかったフックはTMC2488SP-BL の8番。

 メイン・ウイングは、
 ストークが糸のように細いことで定評のあるホワイティング・ヒーバートのサドルハックル。
 艶光りする黒地に金ゴマ模様が散っている「ゴールデンバジャー」のヴァリアント。

 ボディ・ウイングには、
 ホワイティング・スペイサドルのナチュラルダンと、
 ホワイティング・ヘンレオンのチカブーのハックルを各三回転ほどハックリング。

 そしてヘッドにはエゾリスのファーを厚めにファー・ハックリング。

 ホワイティング社が誇るソフトハックル系素材の御三家と、
 エゾリス・ファーの豪華夢のコラボ。

 というよりも、
 フニャフニャヘロヘロユラユラの地味~なコラボ。

 水面直下をウネウネとクネリながら泳ぐ姿はまんまヤツメウナギの子供。

 喰われてんですよこの不思議なサカナ…近所の爆裂巨マスに……。
 といっても、
 苦汁と辛酸を舐めつづけてはや4年目ですけど。

 今年こそ、
 決定打をおみまいしたいところ。

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 我が家のまえの私設キャスティング練習場。

 小春日和のある日の午後、
 いつものごとくここで竿を振っておりますと、
 たまたまクルマで通りかかったコムロさんが、
 「ご精が出ますね~」
 なんつって寄ってきたので、

 「ちょっとちょっとコムロさん、この竿、ためしにぜひ振ってみて」
 「7~8番用の竿に、9番のインタミを8メートルにカットしたヘッドだよ」

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 こう見えてコムロさんは、
 ちょいまえまでトーナメントキャスターとして、
 まるで棒高跳びの棒のような竿をエイヤッと振りまわしておられたお方。

 でありながら、
 競技トーナメンターとして、
 他者を蹴落としてでも……という闘争心にいちじるしく欠けているのはいかがなものか。
 そこがまた、
 この方の人間味でもありステキな魅力。
 うしろ姿が語ってはります。

 それはおいといて、
 ほんの数投するだけかとおもいきや、
 意外なほどにしつこく竿を振っているコムロさん。

 なので、
 「どうよ、この竿とこのラインの組み合わせ、投げるの気持ちいいしょ?」

 「うん、すっごいたのしい」

 「でっしょ~~。これ、最近の超マイブームなんだあ」

 なんつって、
 交互に竿を振りながらキャッキャと盛りあがっていると、
 たちまち指先が冷えて凍えてジンジン痛くなってきた。

 ただいま外気温マイナス12~3度くらい?

 なので、
 「ヌクヌクのお部屋で珈琲飲んであったまってってよ、コムロさん」

 そして、
 玄関口の作業場の机のうえにゴロゴロ転がしてある竿や、
 壁に立てかけて林立している竿の林を見て、
 おもわずわらっちゃうコムロさん。

 「なになに?ビゼンさん、ロッドの品評会でもしてるの?」

 「ウハハ、ちがうちがう。シューティングヘッドにハマッて、さらにキャス錬にハマったら収拾つかなくなって。
 いい機会だから、とっかえひっかえいろんな竿振ってるところなの」

 長いの短いの、
 硬いのやわらかいの、
 軽いの重いの、
 グラスに竹にグラファイトにボロン、
 古いの新しいの、
 舶来も国産も、

 我が家に置いてある竿で、
 なんかよさげなの全部ひっぱりだして振ってみて、

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 おれサマがたったいまの釣り気分で、、
 さいこうにイカシてるじゃんとゾッコンLOVE真っ最中なのがコイツだ。

 フェンウィックの7フィート半の7~8番。
 竿にも明記されているとおり、
 本来はブラックバス釣りのバスバグ専用ショートロッド。

 なんだけど、
 これに9番ラインを8メートル(ココ大事)にカットしてシューティングヘッドとして投げると、
 たまらんものがあります絶妙にカイカン。

 ショートロッドゆえの軽快感で、
 軽々振って簡単にスッパーンとラインが彼方に飛んでいきつつも、
 ショートロッドならではの小細工と小回りが効く繊細さを失わず、
 とってもクセになる気持ちよさ。

 すっかり気に入ってここ数日こればっか振ってる。

 たぶん7~8年まえくらいだったか、
 まだ函館に住んでいたころ、
 わざわざ海を越えて青森まで何度かブラックバス釣りに行ったのをキッカケに、
 若りし時代の思い出だったバスバグ熱が再燃しかけて、
 欲しくなって衝動的にナニした竿。

 なんだけど、
 釣り場までの距離と時間と日数と出費が主な原因で、
 けっきょくバス釣りにはハマりきらず。
 釣り気分はもはやすっかりアブラビレ。
 だって、
 バスとちがって近所にたくさんいるんだもん。

 ゆえにこの竿、
 買ったはいいけど活躍の機会はこれまでまったくなく、
 ず~~~~っとお蔵入りされていた不遇のイッポン。

 が、
 ここにきて俄然グリップの握り汚れ度数たちまちものすごくアップ。

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 バスバグ・スタンダードの古典「ガーバブル・バグ」の私的ヴァリエイション。

 ちょうどこの竿をナニしたときに巻いた懐かしいフライ。

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 こんなかんじのフォルムに刈り込んである。
 私的スライダー・カット仕様。
 真っ赤などでかい目玉は、
 目玉でもあるけど左右の重量配分で水面でのフライのバランスを保つ役割を担う。

 また、
 スライダー・ヘッドなので水面でおおきなポップ音を出すというよりも、
 テイルウイングとボディ後半をやや沈め気味に浮かせて、
 ヌッヌッてかんじで水を押すような波動系。

 テイルウイングには、
 本来はスタンダード・アダムスのウイングにつかうようなヘンネックのハックルを流用。
 必殺のバンタム・グリズリーのヘンを、
 大中小あわせて合計8枚ほどパカッとひろげて。
 
 このハックル、
 ストークが極端にカールしておおきく湾曲しているのが特徴。
 なので、
 そのカーブした形状を外側に向けて巻き止めて濡らして沈めてうごかすと、
 この湾曲ハックルが水圧をちょっとでも受けるとビロンビロン大げさにバタつくという寸法。

 と、
 そんなハックルのビロビロウェーヴを最大限活かすために、
 ガーバブルバグのフォルムをたたき台にしたイッポン。

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 ボディ下部はスパッとまっ平らにトリミング。

 ディアヘアの塊を水面に叩きつけたとき、
 この形状がいちばん乾いたかんじの良い着水音がする。

 なんて能書きを開陳しつつ、

 バスバグは彫刻とちゃうねんで。
 まずなにをさておき機能あってこそのフォルムやねんで。
 じぶんの遊び心やシャレ気分や個性を、
 素材の特性を活かし利用し引き出しつつカタチにする、
 機能美の創作こそ醍醐味ですね。

 というオッサンのささやかな主張はさておき、

 このようなバスバグをつかうのではなく、

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 こんなフライとか、

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 こんなのとかティペットに結んで、

 この竿とシューティングヘッドではよ実戦投入しと~てしと~て……。
 近所のマスの川で。

 繊細なマッチ・ザ・ハッチ系ドライフライやニンフからはじまった、
 エゾリスのファーとソフトフェザーな羽根素材との組み合わせは、
 大型のヘビーウエイト・ニンフやファジーなウエットフライはもちろん、
 ありとあらゆる分野に派生して、
 今シーズンさらにおおきく飛躍できそうな予感。

 そんなこんなをとっても楽しみにして、
 そしてそれを励みに、
 24時間フルに暖房を効かせまくった部屋でせっせせっせと趣味も仕事もフライタイイング。

 と、
 そのようにず~っと独りで家に籠って作業しておりますと、
 気がダレるとたちまちストーブの温もりにとろけていきそう…迫りくる睡魔、
 そしておそろしいのは、
 とつぜんフトした拍子に襲ってくるクサクサと鬱屈した気持ちテンションがた落ち。

 そんなとき!
 ものすっっっごい寒いけど、

 長靴はいて竿もってお外に飛び出せば、
 たちまち眠気はふっとび、
 シューティングヘッドかっ飛び、
 これぞカイカン、
 気分テンカン。

 日夜キャスティングの鍛錬に励んでいるというよりも、
 志はかぎりなく低い一服がてら。
 しかし、
 とてもお手軽で時間もかからない気分転換として、
 無心で投げ遊んでいると、
 ちょっとした練習にもなるし妄想やイメージもどんどんふくらむし、
 一石三鳥のキャスティング遊び……真冬のちょっとした楽しみを見つけた気分です。

 ちなみに現在、
 我が家のキャスティング・ゲートには、
 腰くらいまで雪が積もっている。
 埋もれて投げてます。
 なので、
 必然的に腰までウェーディングして投げてるかんじ。
 ちょうどいい練習になる。
 そして、
 風が当らないので意外にもそれほど冷えにくいかんじ?
 
 





エゾリスカルピン作例
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 フックはガマカツのセイゴバリの2番だったか4番だったか。

 エゾリスのファーと羽毛系ユラユラ・ハックルを組み合わせた小型サイズ・ストリーマーの作例。

 フライのバランスをとる役目を果たすビーズヘッド小をフックに通したら、
 まずコアとなるアンダーウイングとして…ピンク、青、緑、黄緑、パール…のエンジェルヘアーのファイバー1~2本づつ。

 それをウコッケイのダン色のサドル(ホワイティング・スペイサドル)2枚で挟んでテイルウイング完了。

 そのあと、
 エゾリスの背中のグレイ色のファーをタッチダビングでフックシャンク全体にハックル状に毛羽立たせて豪快にダビング。
 バサバサにダビングしたファーをブラシで撫でて梳いて整えたら、
 ボディの両側にグリズリー模様のウコッケイのネックハックルを一枚づつ巻き止めてサイドウイング。

 そしたら、
 ビーズヘッド直後にエゾリスのお腹の白いファーをタッチダビング。
 そして赤いオストリッチを口吻に巻いて完成。

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 能書き山ほどあんねんけど……だいぶはしょるけど…聞いてくれはる?

 これ、
 シャンクにエゾリスのファーをがっつりファー・ハックリングしているので、
 ヘッドからボディ先端部分がフワッとフットボール形状にふくらんでいるカタチになってんの。
 なので、
 ベイトフィッシュらしいスムーズな流線型ではなく、
 ヘッドおよびボディ先端部がボコッとふくらんでいて、
 そこからシッポまでは糸のように細い。
 たとえれば「痩せたオタマジャクシ」…みたいなフォルム。

 代表的なところで、
 マドラーミノーをスイングさせたとき、
 大きなヘッドが流水の抵抗を受け流すときに起こす魅惑の乱流効果が、
 こうした形状のストリーマーのたたき台になった。

 ボディをたんに太く巻いたわけではなく、
 水馴染みが良くて非常に微細なファーを毛羽立たせているので、
 ボディ全体がソフト構造で水流になびくのはもちろん、
 フェザーウイングやマラブーなどの宿命というか最大の泣き所となる、
 キャスト時にテイルウイングがフックに絡むイライラがすこし軽減したようにおもえる。
 おそらく、
 毛羽立たせたボディ・ファーがテイルウイング全体を包み込むような構造なので、
 とかくフライが絡みやすいフォルスキャストの際などとくに、
 ボディ・ファーがテイルウイングをガードする役目を果たしているようで、
 フライを投げるときにも具合がいい。

 また、
 投げやすさでいうと、
 ボディ前半に水を含んだファーが密集しているので、
 その重量バランスで空気抵抗がスムーズになって非常にターンオーバーさせやすい。

 とかなんとか、
 いろいろキリがないんだけど……、

 旦さん、
 こんなんいうたらエロイでっけど、
 この子ほんまオケツぶるぶるおいしそうに泳ぎよりまっせ。

 それと、
 水のなかでピタッとリトリーブ止めたときの姿勢がまたヨロシ。
 ピタッとキョーツケしてだらしなく裾ひろげたりしまへん。
 育ちよろしいんですわ~。

 エロイといえば、
 ヘッド全体を覆っている白いエゾリスのファーがなんともスケスケの羽衣ウロコ。
 下地になっているグレイ色のファーやグリズリー模様をボカすように透かしてる半透明の加減がまた、
 コザカナ脆弱感ムンムンのエッチ系ベイトフィッシュ度数高め。




 さ、

 キリがないので、

 そんなわけで、
 コレはコレでおいといて、
 今夜は必殺エゾリスカルピン。

 エゾリスの毛をつかってカジカのカタチをしたフライを作ってみたいとおもいます。

 ちょびっとオシャレだけど製作難易度とても低めで簡便簡単。
 ウーリーバガーなんかとおなじ感覚でつかえる、
 お手ごろサイズな万能型多目的ストリーマーのひとつです。

 そして、

 これが重要なんだけど、
 このタッチダビングのみで構成されているカジカが巻けると、
 ストリーマーにかぎらずどんなジャンルのフライにも必須となる、
 エゾリスのファーの旨味を最大限活かすために必須のタッチダビングの微妙な勘どころが、
 たちまち体感そして習得できます。

 あと、
 巻いていて愉しい。

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 かいらし~べ?

 ちなみに、
 左のカジカは、
 ヘッドにエゾジカのメスの背中の毛をフレアさせてトリミングした、
 マドラーヘッドなスカルピン。
 ボディなどの構造と工程は、
 これから巻くのとまったくおなじ。

 コチラもたいへんおススメ。

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 ここでつかったフックはローウォーター・サーモンフック の5番。
 エゾリスの毛の長さが全身いかにもほど良い絶妙な長さなので、
 8番くらいの小型サイズにもピタッとハマる。

 まずは赤いスレッドにマルチグルーを塗布して、
 エゾリスのお腹の白い毛をボディ全体にタッチダビング。

 濡れると、
 真っ白なボディの薄皮一枚下に血管が透けてるみたいに見える。
 とても生々しい。

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 ダビングしたボディは濡らした指先で撫でつけて、
 このように濡らしておくと作業がスムーズ。

 で、
 スキンを短冊状にカットして作ったエゾリスのゾンカーストリップを、
 フックにブッ刺して、

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 ボディ先端部にスキンを巻き止めて……、

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 さりげなく、
 そしてリアルに、
 カジカの鰓を表現してみましょう。

 ヘンのコック・デ・レオン・コンプリート・ウイング。
 この素材のおいしいところはウェットフライのクイルウイングのみならず、
 翼の根元の小羽根もまた、
 アイディア次第でとても使いでのあるソフトハックル素材となる。

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 で、
 この小羽根をカジカの鰓として活用すると、
 なんといっても模様や色が絶妙なカジカ柄。
 エゾリスのファーにも調和していて、
 硬すぎず柔らか過ぎないファイバーの質感もちょうど良い。

 バツグンに鰓向きの羽根。

 とはいえ、
 これがお手元になくても、
 パートリッジでもリングネックフェザントなんかの背中の羽根でも、
 これもまた創意工夫でどれでもなんでも応用可。

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 ボディ先端両サイドに鰓をしっかり巻き止めたら……、

 目ん玉の準備しましょう。

 使い古したリーダーのバット部分など、
 20ポンドくらいのモノフィラ先端をライターで熱して丸めて、
 マーカーで黒く塗って目ん玉。

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 上から見たところ。

 モノフィラの目ん玉をたすき掛けに巻き止めて……、

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 もうすっかりおなじみですね。

 エゾリスのファーの最大の特徴でもあり旨味は、
 各部位どこでもファーの長さと、
 ガードヘアーとアンダーファーの密度が、
 フライに巻くのに絶妙ちょうどよい。
 
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 タッチダビングのためにあるような素材。

 ここでは、
 カジカの大きなヘッドを表現するために、
 ファーの量をかなり多めにスレッドに塗布してから、
 かなりラフに捩じっているけれど、
 このようにキレイなハックル状にファーが拡がる。

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 捩じったファーをヘッドに巻くまえに、
 濡らした指先でファーを撫でつけて、
 このように一方方向にむけてしまう。

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 んで、
 そのファーを先に巻き止めた目ん玉の前後、
 ヘッド部分にグルグルっと巻いて……、

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 あっというまにできあがり。

 真っ白なお腹と、
 細かいマダラ模様の背中の色の対比がまたいかにもソレっぽくて満足。

 
 
追憶のスクイレル・マドラーと尋ね人
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 ズタズタに切り刻まれ、
 そしてつるっパゲに毟られたリスの毛皮にリスペクト。

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 まずはエンジェルヘアー的なヒカリモノをフックシャンクに巻くのではなく、
 たんに巻き止めるだけでテキトーにカットしてフワッと散らすじゃん、


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 そしたらそのうえに、
 短冊状ゾンカーストリップにカットしたスクイレルのスキンを載せてギュッと縛るじゃん、

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 んで、
 ヘッドのところにとっておきのエゾジカの毛をフレアさせるじゃん、

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 ほんでもってザクザクッと刈り込んでアッというまに完成。
 
 ちなみにここでつかったフックはワイドゲイプ・ショートシャンクなウエットフックの8番。
 マドラーとしてはかなり小型のサイズ。

 スクイレル・スキンをボディ兼ウイングに据えた超シンプルな私家版マドラー。

 浮かすにせよ沈めるにせよ、
 引っ張るにせよ自然に流すにせよ、
 ディアヘアーのヘッドはあまり密にフレアさせず、
 むしろスカスカに薄めにフレアさせてザクッと粗めに刈り込むのがコツ。
 で、
 浮くでなく…さりとて沈むでなく・・・サスペンド気味なバランスで水馴染みが良いほうが断然使い勝手がよく、
 かつ真価を発揮する。

 もはや15年くらいまえ、
 フライロッダー誌の連載記事で紹介させてもらった、
 当時マドラー系といえばコレばっかつかっていた懐かしいフライのひとつ。

 特大サイズでもマイクロ・サイズでもムリなく巻けて、
 粉状フロータントまぶせばポカッと水面高く浮いてテレストリアル系、
 リスの毛だけを濡らしてヘッドにジェル状フロータントつけてヘッド浮かせてボディ半沈みでヒゲナガのフローティングピューパ系、
 はたまたウエットフライとして沈めてスイングさせればマドラーの本領発揮、
 さらに川底ごろごろ転がしたり引っ張ればスカルピンやらストーンフライ、
 しかしてその実体は……どのようにでもつかえるとことんファジーなキューティ・ハニー的マドラー・ミノー。

 このフライをつかって、
 いろんな釣り場で、
 いろんな状況で、
 いろんな体験をした。

 話したいことは山ほどあるんだけど、
 ここではきわめて個人的な私信を……、

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 数年前のこと、
 仕事のうえでへこみまくっていて、
 たまりかねてそのことを当ブログにありていに書き綴ったことがあった。

 そのとき、
 見ず知らずの方からとっても気持ちの伝わる励ましのコメントをいただいて、
 ほんっっとにもうどんなにかありがたかった。
 
 その方いわく、
 「いまでも釣りに行って最初に結ぶフライがこのスクイレル・マドラーなんですよ」
 との由。

 そしてそのコメントの締めくくりに、
 北海道のとある町から応援しておりますよ、
 とあった。

 ところが、
 そのコメントは返信無用になっていてなすすべがなく、
 今もすごく心残りのままになっている。

 そしてそれからさらに数年後、
 その町にひろがっている釣り場に通えば通うほどに、
 ここが好きで好きでたまらなくなって、
 そしたらまるでお導きのように水辺で良きご縁がかさなって、
 そこから話はとんとん拍子に進んで、
 一念発起とうとうこの町に引っ越してきてしまいました。

 その際、
 まず真っ先に思い出したのはこのコメントをくださった方のこと。

 ちいさな町だし、
 ましてやフライフイッシングなんて狭い世界、
 きっとこの方にもすぐ会えるだろうなと思っておりました。
 ぜひともお会いしてお話したいな友達になれたらなあ……なんて。

 と、
 ひごろ常々アンテナを立ててウォンテッドしておるのですが、

 ところが、
 世間はいつもものすごく狭くておどろくことがよくあるのに、
 肝心なときにはものすごく広くって……ままならないものです。

 その後いかがお過ごしですか?

 くれぐれもご無理なくお気遣いなく、
 もし気が向いたらでいいのでご連絡いただければすごくうれしいです。
 
ハッ苦ル・くるくる
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 このまえユーチューブで、
 仏教に関連する趣味の番組を観ててんけど。
 なんでも「フェルトをつかって曼荼羅を描く」っていうのをライフワークにしているオバちゃんが出演していて、
 いかにもそういうのを好みそうな、
 優しげな眼差しで物分かり良さそうで物腰の柔らかな上品そうな菩薩フェイスなオバちゃんで……、

 正直ゆうて、
 これまでのじぶんの経験で、
 外面そういう人って……裏に回って内面ひと皮剥いたら……どうよ?みたいな……、
 まあぼくの偏見ですけど。

 で、
 さいしょはものすごく斜め下からの冷やかな視線で、
 その番組を視聴しておったわけですが、
 司会のひとが「やはりこういうのって、無我の境地で製作されるわけですか?」って聞いたわけ。

 そしたらオバちゃん、
 「いいえ、単純作業が果てしなく延々と続くので、作業中どうかすると過去のイヤな思い出ばかり蘇ってしまって困ってます」
 って即答したんだよね。
 司会のひとの困惑をよそに、
 「あ~、ダメだダメだっておもうんですけど、もうどうしようもないですね」
 つって笑ってんの。
 きっと真面目な人なんだろうな~とおもった。

 このオバちゃん好きだな…人として。

 人間というものは 煩悩あってこそ。

 なんてことを言ってみたりしつつ、
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 聞いてくれる?

 いまさあ、
 ホワイティング社の膨大なハックル商品軍団をマーべリックのカタログHP内でわかりやすく解説しようぜ、
 なんつって自分から企画言い出して、
 「オレ様にまかしとかんかい!」くらいの勢いで、
 いま作業場んなか常に羽毛がフワフワ舞っている、
 という状態で、
 各ハックルごとに簡潔な解説文かんがえてんですけど……、

 もうね~、
 脳内には壮大な構想があり、
 イメージもあったはずなんですけど、

 なにより実際にどれもこれも常日頃バンバカ湯水のごとくつかってるわけですから、
 そんなんアッちゅうまに出来るから~、
 なんちゅうて自信満々だったんですけど……、

 なんか、
 とりかかってみれば、
 脳みそ絞りすぎて鼻から出そう。

 そして早一ヶ月を過ぎようとしております。

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 いろんなハックルの特徴や旨みや面白さを、
 簡潔にキャッチコピー的に表現するって、

 自分にはものごっつい難しいんですけど……。

 あれもこれも書きたいけど、
 あれもこれも書いていたら収拾がつかなくなってしまってグッチャグチャ。

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 ああ、
 ハックルが、
 ハックルが、
 ぼくに襲いかかってくる~~~ハックルの逆襲。


 さ、
 こうして気分転換にブログ更新なぞしてみたりして、
 これから散歩がてら蕎麦くいに行ってみたりとかして、
 帰ってきたらちょびっとフライ巻いてみたりとかして、
 あしたは晴れたら釣りいこかな~とかおもったりして……、

 そしたらまた気分一新集中してがんばります。
 完成したらみんな見てネ。

 今日の迷言 「愛しすぎると言葉にできない」

 なんつってそれじゃ~またね~~。


 

160520(6)6.jpg
 といいつつまだ書くんですけど、

 このエラを表現したスロートの赤いところ、
 血がウイングに滲んでるかんじでシャレオツやろ?
 ウイング素材の絡み防止でもあるんやで。

 チークのジャングルコックもかわったカタチしてるやろ?
 このテのストリーマーにつかうとビッとして尖ったかんじがイケてるやろ?
 これもむかし博士にもらってん……実験作っていうか非売品…役得やろ?

 あと、
 グリパル(グリズリーパルド)の縞模様のところのファイバーってさあ、
 この部分だけ、
 なんか曇りガラスみたいな光の透け方なんだよね。
 マダラ模様のところは、
 ふつうのコック・デ・レオンと同じような質感なのに、
 不思議だなあ……。

 ひと呼んで「クリスタルなパルド・ゴースト・ラングレイ・スタイル鮭稚魚パーマーク添え」ショートシャンクの1番。

 ね、
 ワシだらだらグダグダ書き綴るタイプの子ですねん。

 かしこ

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