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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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GJAD tied by ハネ太郎
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 アイ ハヴァ ダンケルド ♪


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 アイ ハヴァ グレートセッジ ♪


 アァッッ
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 グレート・ダンケルドッジ ♪ 





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 アイ ハヴァ ダンケルド ♪


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 アイ ハヴァ ジャングル・アレキサンドラ ♪


 アァッッ
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  ジャングル・アレキダンケルド ♪





 ダンケルド~♪
 グレートセッジ~♪
 ジャングル・アレキサンドラ~♪

 アァッッ
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 グレート・ジャングル・アレキダンケルドッジ GJAD ♪




 すべりましたね?
 スイマセン……。 




 
  
   Merry Christmas to you all !

 
Big Bad Turtle
 つい先日の早朝未明のことなんやけど、
 田んぼの脇の雑草だらけのあぜ道を歩いていたら、
 前方の雑草がガサガサ揺れてんの、

 なんかいな?とおもって、

 近寄ってみれば、
 ごっついワニガメがあるいてんのよ、
 でっかかったでえ、
 マンホールくらいあったで。

 だもんで、
 すかさず背後に回り込んで、
 シッポのほうからワニガメの背中に馬乗りになっておさえつけてんわ。
 竜宮城に行く浦島太郎みたいになった。

 ワニガメのやつ、
 グワバッと手足で地面掻きながらメッチャ暴れてさあ、
 でっかい鉤状の爪で、
 (うっわコレで引っ掻かれたらエグイな~)おもって、
 必死で背中にしがみついていたら、
 そのうち手足と首を甲羅のなかに引っ込めておとなしくなってヤレヤレ……、

 しかしコレどうやって持って帰ろう?

 しばらくワニガメの背中のうえで思案しててんな、
 そしたらなんか、
 そういや昔フライでナマズ釣りたくて五里霧中のときに、
 この田んぼの用水路に毎晩通ってたよな~とか、
 しみじみ物思いにふけりながら郷愁の念ひとしお、
 みたいなテイでうっとりしとってんわ。

 そしたらさあ、
 いきなりとつぜん!
 ワニガメがビクンッビクンッて身体全体を激しくビクつかせて、

 そのたびにブッとい首がググッググッと伸びてきて、
 たちまち1メートルくらい首がのびてんわ。

 で、
 アタマをグンッて振って首を弓なりに曲げたかと思うとさあ、
 ブワンッと反動つけて、
 グワッ!とでっかい口を開けながら岩のようなアタマが目の前にグーンと迫ってきて、
 血の色をした真っ赤な口の中でナイフみたいな牙が無慈悲に剥きだしで、

 うわっっっ!



 とおもったら目が覚めた。
 布団のなかで身体がビクッとしました。

 毎晩毎晩、
 あまりにもオモシロイ夢ばかり観るのでもったいないとおもい、
 つげ義春ばりに夢日記をつけようと、
 枕元にメモ帳を置いておるのですが、
 いつも忘れていて、
 今回はじめて役に立ちました。

 メモにはワニガメ…とだけ記しておりました。

 しかしメモるってすごいわ。
 いつも夢の記憶なんか淡雪が溶けるように目覚めた一瞬でキレイさっぱり消えていくのに、
 ワニガメの一言でありあり思い出した。

 ので書いてみた。

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 マシュマロ・エクステンションをウイングに据えて巻いた、
 簡素なコーチマン的ウエットフライ。

 これねえ、
 いま課題にして愉しんでいるスタイルのいわば雛型。
 打ち出の小槌といえるかも。
 ここからアレンジ応用しまくりでアレコレ派生していくわけです。

 コンセプトは一言でいうと「流れに揉まれる水をたっぷり吸った古雑巾」のごとく。

 こむずかしい理屈や能書きは今回はおいといて……、

 まあ自分としては久々大ヒット!てき興奮とトキメキに包まれながら、
 巻いたばかりのテンション高め状態で、
 とある友人に「巻き巻きホヤホヤやねん、どない?」と写メったところ、

 ほどなく、
 「エッチ路線ですか?」との返信。

 え?なんでやねん?

 しばし思案の末、
 友人のいわんとしたことを理解しました。

 けして意図して巻いたわけではなかったのですが、
 はからずもプルンプルンのマシュマロ・オッパイ。

 そんなわけで、
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 コック・デ・レオンのチカブーのハックルファイバーを、
 パラパラッと薄めかつ長めかつシャンク全体にハックリングして、
 テイルにもチカブー散らして……、

 ボディはエンジェルヘアーとミラージュしのばせて捩じったトンビのクイル。
 シルキーな肌触りとゴージャスな宝飾の妖艶系バディ。

 流水に泳げば、
 ファイバー全体がボディを包み込むようにたなびいて、
 まるで羽衣をはためかせて天空に遊ぶ天女のよう……、

 ハゴロモ・ハックルをつかったブルーダン系の私家版ウエットフライ。

 名づけて「天女のオッパイ」

 フライ全体の淡く消え入るように繊細なダン色のなかで紅一点、
 ウイング先端に突き出る紅い突起。

 それはエロくもあり、
 それでいてそこはかとなく和のテイストも醸し出され、
 レッドタグやロイヤルコーチマンなどなど往年の「真っ赤なアクセントの魔力」を信じる者の主張でもあり、
 ムラムラッときた巨マスに「ココにかぶりついてネ」というメッセージでもあり、

 だいじなだいじなところ。

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 が、
 ロイヤルコーチマンのウイングには紅い乳首が似合わないのはなんでか?

 フライの配色って不思議ビミョーですね。

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 思春期まっさかり?のお子たち、
 かなりテンションかけた状態でスイングさせて、
 コンコーーンッてかんじで激しくアタリましたが、
 おもったよりいい確率でフライがいいとこにバッチリ掛ってんの。

 ニヤリ。
マイブーム
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 Black Spider from W.C.Stewart (1857)
 TMC102Y の13番にチョロッと巻いただけの茶色のシルクの隙間から、
 綿ぼこりのようなスターリングのハックルが生えているようなかんじで……、 

 かれこれ 3か月ほど、
 たくさん巻いたらいつのまにか満足できるのがサラッと巻けるようになった。


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 Red Tag variation
 ホワイティング・アメリカンの茶色のブラックレース・ヘンネックを3回転。
 ヘッドに極細のコッパーワイヤをあしらった。

 数日間がっつり張りつめた巻き仕事がひと段落して、
 ホッとしながら風呂あがり、
 寝る前に一本いま自分の巻きたいものを巻こうとおもって、
 手慰みにササッと巻いてみたらハッとするほど上手に巻けたのでトキめいた。

 いっぱい巻いたので指がこなれてきてるみたい。
 数を巻くって重要だ。


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 Lead wing Coachman
 TMC113BLHの10番。

 ブロンズ色のピーコックハールに金色の細いメタルのフラットティンセル。
 黒いラインのはいった茶色のヘンハックルを2回転。
 陽の光を存分に透過する鉛色の薄い和紙のようなクイルウイング。
 なにからなにまでクラシックな風情に心憎いかんじで調和する最新モダン・フライフックの妙。

 粋だなあ。

 「うっわコレどうやって巻いたんだろう?」
 なんて、
 見るからに手の込んだややこしいのとか、
 装飾のかぎりを尽くした豪華絢爛なのとか、
 それはそれでいいんだけど、
 すごくたのしいんだけど、
 
 その一方で、
 「こんなの誰でも巻けるじゃん」
 なんて、
 単純でシンプルでわかりやすいのをチャチャッと巻いて、
 見る人が見れば「オオッ」と唸ってニヤ~ッとするような、
 じぶんにしか表現できない「味」がにじみ出ているような……、

 そういう深さもまた、
 オツだねえ。

みの毛ブンブン
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 たとえば無垢の子供が白紙の状態で描いた「はじめての毛バリ」のお絵描きのような、
 はたまた古代マケドニア時代の漁民が昆虫の脚や動物の骨のトゲを釣り針にして作ったような……、

 垢抜けず土臭くバタくさく古臭く、
 効率と結果こその時代にあっては、
 もはや誰にも振り向かれない、
 これぞいにしえの時代の遺物のような……、

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 んが、
 そうでありながら、
 その裏側をのぞき見れば、
 現代モダン・ハックル最先端の科学の髄がその刃先を鋭くギラッと光らせているような……、

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 嗚呼 BUZZ HACKLE 直訳して「みの毛ブンブン」

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 フライというものは、
 浮かそうが沈めようがどんな素材をつかおうが、
 程度の差こそあれ濡れれば必ず水を吸うし、
 素材のなかを水が通る。

 さすれば、
 とうぜんフライの重さも変われば水馴染みも流れへの干渉も、
 おサカナさんの暮らす水の中では、
 もうなにもかもが影響を受けまくるわけで……、

 かんがえてみれば、
 この当たり前すぎる現象こそが、
 あるいみ「本質」のひとつではないかと……、

 そんなわけで、
 「みの毛ブンブン」のさらなる変化と進化にご期待ください…………ますか?
 
浪漫なんだぜ。
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 マーヴェリック社屋にて……、

 ホワイティング社から届いたばかりのギニアフォウルのコンプリート軍団を、
 ドバサッと箱から全部出して検品しながら、
 スタッフの皆さんと今後の展開について、
 あ~だこ~だとディスカッションしているところ。

 それにしても改めてでっかいなこのギニア。
 床に広げると圧倒される。

 「これさあ、たとえばマンモス・ギニアとかマキシマム・ギニーとか、
 なんかそういう勇ましくてビッグな名前で販売したいくらいだよね」

 おもえば、
 かれこれ一年前、
 ホワイティング博士から「今、こんなのも養鶏してんだけど、どうかな?ちょっとつかってみてくれる?」
 との打診と共に、
 このギニアが我が家にやってきたとき、
 その巨大さにビックリしながらも、
 とくに需要のもんだい、
 そして価格面からも、
 そのときはあまり色よい返事はしなかった。

 のだが、
 これまでにも当ブログにて紹介したように、
 8/0サイズの特大フックにさえ余裕でハックリングできること、
 それにとうぜん小さなサイズに向いた羽根も盛りだくさん。
 そして、
 ナチュラルもダイドもふくめてホワイティングらしい冴えた発色。

 一年間みっちりつかってみて、
 考えがガラリとかわった。

 正直言って、
 商売する側から見れば、
 けしてバンバカ売れるものではないかもしれない。

 が!、
 たとえばフルドレス・サーモンフライを巻いている方や、
 イントルーダー系やストリーマーなどで本流一発の方、
 あるいはウエットフライにドハマリしている方、
 なんならこれからウエットフライやサーモンフライに挑戦してみたいとおもってる方、

 そういう方々が現在どれくらいおられるのかはまったくわからないけれど、
 そんな少数派にとってこのギニアは、
 たまらない副音かつ超強力な素材になりえるはず。

 そして、
 こうしたコンプリートの素材をはじめて手にされる方なら、
 全身すべて「有効活用」できるギニアならば、
 いろんな部位の羽根にダイレクトに触れながら自分のタイイング・イメージを自由に膨らませる、
 あの喜びと醍醐味を体感するには、
 またとない最初の教材にもなり、
 その後もず~っと使いつづけられる素材になる。

 「このギニアはいろんな意味で現在社会への挑戦やで。羽根屋がコレ売らんでどうするねん?」

 おもっくそ大口たたいて直談判。

 「あんたがそう言うなら、わしらもモロ肌ぬぎまっせ」
 とお応えしてくれた博士とマーヴェリックのみんな。

 そして今回の運びとなりました。

 このギニアには、
 我々の現代フライフイッシングとタイイングへの、
 いろ~んな想い、
 そして願いがこもってますねん。

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 と、
 そんなことを話しあって、
 ギニアの検品も終えて、
 ちょっと一服しようかというとき、

 玄関のところでイッピキさびしそうに寝ていたルナと目があったので、
 「ルナ~、こっちおいで」
 と呼ぶと、
 ルナがガバッとおきあがって(え?いいの?遊んでくれるの?ウッヒョ~~~いくいく~~)みたいなパッとした顔になって、
 テッテッテとぼくの足元まできて、
 太ももにズリズリ~ッと身体を撫でつけながら、
 いつものようにその場でデングリ返ししながらドテッ腹おっぴろげ、
 (さ、なでて、グワングワンなでて…)という顔をしてボクを見あげた。

 「ル~~~ナ~~~、ほんまにも~~メチャメチャかわええな~~~」

 デレッデレでしゃがみこんで、
 ワシャワシャしながらジャレまくっておりますと、

 「は~い、ビゼンさ~ん、ルナー、お顔あげてコッチ見てスマイルしてくださ~い。写真撮りますよ~」

 といきなり声をかけられて、
 「んあっ?」
 みたいなかんじで、
 顔をあげた瞬間にパシャリと撮られちゃったツーショットで~す。

 写真見て大爆笑。
 どっちもまったくおんなじ表情になってんじゃん。

 ボッケ惚けお間抜けフェイス満開のひとりとイッピキでえ~す。

 帰宅してからも、
 ちょっと気分が沈んだりダレたりすると、
 この写真を眺めちゃうワタクシ。

 だって平和なんだもの。

 これはぼくの経験から得た真理のひとつだとおもってんだけど、
 そこのお宅で飼われているワンちゃんと気が合うと、
 かならずその飼い主の方とは末長い親密なお付き合いになる。

 これ、
 これまでに例外がひとつもないんだよね。

 
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 コック・デ・レオンのコンプリートウイングの話しもしよっか?

 まずはコレを見てくれる?
 これはメスのコンプリート・ウイングなんだけど、
 もう羽根全体がグッチャグチャ。
 肝心のセカンダリークイルのところなんか、
 先端はすべて千切れてファイバーもバッラバラ。

 もはや崩壊、
 といった有様だ。

 もちろん、
 こうなってしまうと残念ながら商品にはならないので破棄するんだけど、
 参考にしたいとおもってゴミ箱から持ち帰ってきた。

 でも、
 これがレオンたちの普通のありのままの姿なんだよ。

 なんちゅうてもヤツらは「生まれながらの戦闘鶏族」
 スーパーサイヤ人もドン引きの気性の荒さ。
 ケージのなかでさえ、
 死ぬまでバッサバサ暴れながら何者かにケンカ売ってはるから、
 羽根がぜんぶ擦れ切っちゃって、
 養鶏されている何百何千のレオンのほとんどはこの惨状となる。

 なので、
 商品になるクオリティのものなんか、
 全体の数パーセントだろう。

 という事情を知っている者からすれば、
 商品として流通されるレオン各種のコンプリートウイングは、
 もはやほとんど奇跡ではないか?
 としか思えないのだった。

 そして、
 こんなバッサバサにちぎれ果てたレオンのなかから、
 ほんの数羽しか採れない「奇跡のウイング」を探しだし、
 しかるべき手間と処理を経て、
 ようやく日本に送られてくるんだけど……、

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 そこでもまたさらに徹底的に選別されて……、

 乱れているのが普通なレオンのクイルに蒸気を当てて、
 すこしでも美しい状態にクイルを直して……、

 「ぐわ~~、この作業、気が遠くなるなあ。
 あのさ、この作業ってコンプリートからクイルをバラした状態だとメチャ簡単にできるわけやん。
 しかも、個人でやるぶんには「クイルの蒸気当て」ってメチャたのしい作業になるじゃん。
 なので、そのへんの解説をみっちりやってさあ、
 購入された方各自で修復作業をやっていただくっていうほうが効率的ちゃうの?」

 などと御意見してみましたところ、

 「それはダメ!やっぱさあ、すこしでもキレイにして、ちょっとでも美しくお店に陳列してもらいたいじゃん。
 そのためにコチラでできる労は惜しまないっていうのが基本だし、大事なことだとおもうんだよね」

 一刀両断で却下されました。

 頭が下がる。

 約一週間、
 どこにもいかず作業場に缶詰めになって、
 朝から晩まで山のように積み上げたレオンやブラマーの翼にまみれて、
 一羽一羽の羽根に蒸気を当て、
 乱れ切ったウイングの修復作業。
 それが一段落したら、
 こんどはグレーディング……。

 たいへんな作業やなコレ…などとお互い労をねぎらいながら最終日の夜。

 気心の知れた仲間たちが三々五々集まってくれて、
 みんなで晩餐会。

 そのとき、
 この一週間ぼくらの仕事っぷりを折りに触れて見ていた女性スタッフの方が、
 みんなにこんなことを言っていた。

 「もうねえ、傑作だったよ。いっぱしのオッサンたちがさあ、机のうえに鳥の羽根をドバ~ッとひろげて、
 それを囲んでず~っとワイワイワイワイやってんの。
 それがもう、ほんっとにたのしそうで……あんまり可笑しかったから、
 その様子をこっそり写真撮っちゃったわよ」

 「ドハハハハハハ」

 ほんとに心底楽しいとおもえる、
 血湧き肉躍るようなプロジェクトの末端に関わらせてもろて、
 なんとシアワセなことだろうか。

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 「でもこれさあ、ビゼンさんが最初のキッカケつくったんだよ」

 「あれ、何年前やったっけ?まだ静岡におったときやから10年くらいまえだったっけ?」

 「そうそう、はじめて一緒にコロラドのホワイティング行ったとき、
 ホワイティングの連中がここぞとばかりにキレイな羽根や工房見せようと案内してるのに、
 ビゼンさん、とつぜん焼却炉のとこ走っていって、
 スキニングされてバラバラになったレオンの御遺体が積み上がってる山のまえにしゃがみこんで、
 血まみれのレオンのウイングをいきなりつかみあげたかとおもうと、

 コレすっげえ!コレ欲しい!コレちょうだい!

 つって叫んだんだよ。おぼえてる?
 あの瞬間がすべてのはじまりだったんだよ」

 「あのときの衝撃と感動。忘れるわけないじゃん。でもさあ、そんなに皆ビックリさせたの?」

 「ん~~~、ぶっちゃけあのときあの場にいた全員ドン引きしてたね。このひと、なに考えてんだ?っておもったもん」

 「ウハハハハハハハ」

 
 ウエットフライのウイング素材として定番中の定番素材、
 たとえばヘンフェザントやターキークイルなんていう古典的素材もまた、
 かれこれ百年以上もまえは、
 その時代を象徴するような最新のクイル素材だったわけだ。

 そしてそれらの素材は、
 過去の遺物として歴史に埋もれることなく、
 現在も我々に脈々と受け継がれている。

 しかし、
 それ以降、
 現在に至るまで、
 そうした古典に匹敵する素材がでてきたかといえば、
 レア素材やアンユージュアルな素材をのぞけば、
 定番になりえる革命的といえるようなクイルウイング素材は見当たらない。

 つまり、
 ウエットフライのクイルウイング素材に限っていえば、
 何百年もまえからたいして事情は変わっていない。
 変化も進化も、
 その時代からほとんど変わらないと見ることもできる。

 古きを尊ぶ遊びなんだから、
 それが悪いとはまったく思わない。
 むしろ、
 すごく大切におもっている。
 
 しかし、
 コック・デ・レオン各種のクイルウイングは、
 そうした古典的定番素材と比較しても、
 その効果、
 そそられる独特の模様と質感、
 扱いやすさなどなど、
 ありとあらゆる点から検証して、
 なんら遜色がない。

 だけでなく、 
 ウエットフライ独特の大切な世界観となる古典的ムードを色濃く継承しているところも見逃せない。
 それでいて、
 これまでにまったくなかった新しいクイルウイング素材。

 そんなのって他にある?
 
 そんなわけで、
 たったいま、
 現在の、
 モダン・フライフイッシング時代にこそ、
 定番中の定番クイルウイング素材として気軽につかえて、
 広くつかわれて愛用され進化していくべき定番クイルウイング素材だと、
 個人的に強く確信している。

 これからも、
 重要なライフワークのひとつとして、
 コック・デ・レオンにはず~~っと深く関わっていきたい。
 しらずしらず、
 ぼくにとってはもはや他人ごととは到底思えない素材になってしまいました。

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 ちょっと面白そうなのもチラ見しちゃおっか?

 これ、
 コック・デ・レオンとグリズリーを交配させた、
 噂のグリズリー・パルドのコンプリートウイング。

 博士から、
 サンプルとして預かったもの。

 これはまだ誕生したばかりなので、
 これからコッテリ使い倒してみて、
 まずは自分が「これはイケる!イクべきでしょ!」とおもえたら、
 ガッツーンといきたいとおもってる。

 全体的にグリズリーの血が色濃くなっているようで、
 クイルウイング全体の色調が、
 純正ブルーダンを髣髴する青味がかったダンと、
 白みがかった淡いダン色がランダムにグラデーションがかっており、
 そのなかにレオンの名残りのマダラ模様が羽根の奥から浮き出ているような色調が、
 グリパルのクイルウイングの基本的特徴。

 なんだけど、

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 これはもう一羽のグリパルのコンプリート・ウイング。

 これ、
 一羽のレオンから採ったウイングのはずなんだけど……、

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 完全に、
 確実に左右対称のセカンダリークイルでありながら、
 この模様と質感のちがいはなんなのだ?

 で、
 さっそくこのクイルに沸かしたヤカンから立ち昇る蒸気をあてて……、

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 クイルのファイバーを修正しつつ、
 蒸気をあてることで羽根に潤いと艶をよみがえらせておいて……、

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 レオンのウイングとスロートハックルをつかって、
 古典的ウエットフライの定番のひとつ「アルダー」巻いてみた。
 サイズは6番。

 こうしてみると、
 グリパルのクイルのダン色って、
 北海道ならではの重要水生昆虫であらせられる、
 道民のぼくらには初夏の風物詩としてお馴染みの、
 あの「センブリ」のアダルトの翅の質感と色ですね。

 それで「アルダー」巻いてみたんだけど……、

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 クルッと反対側を向けてみれば……、
 
 「ヌハハハハハハハ」

 そんなわけで、
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 マンモス・サイズなギニアフォウル各色を我が家の床にひろげっぱなしにして、
 なにか思いついたらすぐ羽根をプチッと抜けるようにしつつ……、

 水玉模様や霜降り模様やゴマダラ模様に、
 あらためてドップリ浸りきっている春です。

 あ、
 それから、
 こんなお話しはしましたけれど、
 このギニアとレオンに関してワタシがやってるのは、
 「コレおもろいよ~こうやって使ってみて~」などなど、
 この羽根に関する解説と御提案とちょっとしたお手伝いだけです。

 販売しているわけではないので念のため。

 お求めは全国の優良プロショップでね…。



 
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