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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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前回のつづき「ゲームフィッシャー」語っちゃうよ長文御容赦。
210218 (1)1

 なつかしの、
 マキシマ・プレミアム・モノフィラメント・フィッシングライン。

 ワタシがいまの仕事をはじめたばかりの30代はじめのころ、
 ベテラン諸先輩の皆さん、
 こぞってこの釣り糸を繋ぎ合せてリーダーにつかっておられました。

 五里霧中だったけど、
 とにかく夢中だった駆け出し時代の思い出が走馬灯のように甦る、
 ノスタルジックがスーパーハッチな釣り糸。

 あれから世の中すっかり世知辛くなりました。
 良くも悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも。

 フライフィッシング事情だってずいぶん変わりました。

 でもサカナたちは今も昔もおんなじですね。
 なにも変わらない。
 これからもずっと変わらない。

 そしてたったいま現在、
 我が家のまえにうず高くつもっている雪原にて、
 仕事の合間のキャスティング練習が、
 ワタシにとってもはや欠かせない日々の日課というか息抜きというか最高の気分転換。
 思考と夢想をひろげる至福のひとときとなっているこの冬の日々。

 多少の猛吹雪はものともせず、
 むしろ悪条件でのキャスティング練習に好都合とばかり、
 きょうもきょうとて元気いっぱいお外に飛び出すワタシです。

 なんだかいいかんじ。

 そんな毎日、
 真っ白な雪のうえで、
 珈琲色のマキシマ・リーダーがよく見えるのではないかと思いつき、
 ウン十年ぶりにマキシマのリーダーキットを引っ張り出してきてブラッドノット……もはや死語ではないか?ノッテッドリーダー。

 思惑どおり、
 雪のうえでリーダーがとてもよく見えて具合がよい。
 という当初の目的を満たしてくれたわけですが、

 案の定というかホラ見たことかというか、

 ひさびさのマキシマ……やっぱとってもいっすね。

 かくして夜な夜ないろんなテーパーリーダーを魔改造。

 嗚呼ブラッドノットが止まらない。

 過去の遺物がいま、
 ものすごく新しい。

210215 (11)11

 もうだいぶまえに巻いたダイバー系バスバグ私的作例。

 数年まえに函館にいたとき、
 バスバグ熱がちょい再燃しかけたけれど、
 道内各地のニジマス釣りに夢中で、
 バス釣りどころではなくなり、
 その熱はあえなく消え失せたころに巻いたフライ。

 も~っと若かった10代~20代のころ、
 伝説の黄金時代だった炸裂の琵琶湖をはじめ、
 神秘だった紀州地方の山上ダム湖群、
 そしてもちろん、
 あっちこっちの野池でさんざんやりまくった遠い過去のバスバギング経験の記憶とともに巻いたフライ。

 そしてなによりも、
 函館に越してきてすぐ、
 北海道からはるばる高知県まで何度も何度も通った追憶のアカメ釣り。

 嗚呼…君の名はアカメ…ルビー色の瞳は百万ボルト…まごうことなき最高峰。

 フライでアカメ。
 精神的にも金銭的にも体力的にも、
 ちょっと人生踏み外しそうな危険をはらんでいた究極の釣りにて、
 奇跡のイッピキを大炸裂させてくれた名作ダールバーグダイバー・バグ…ただしアレンジしまくりの私的ヴァージョン。
 そんなフライにハマりまくった経験をもとに作ったフライです。

210215 (12)12

 そしてまた、
 フラットウイング・ストリーマーのいいとこどりでもあるこのフライ。

 あの当時、
 ニューイングランド州でのストライパー釣りからはじまり、
 函館近郊の根魚各種や高知のヒラスズキそしてマルスズキ、
 さらに、
 道北地方のイトウやアメマス釣りへと派生展開していくことになったフラットウイング・ストリーマー。
 
 そんなわけでこのフライは、
 アメリカ東部ストライパー釣り往年のカリスマ中のカリスマ、
 フラットウイング・ストリーマーの仕掛け人ケニー・エイブラムスへのアンサー・フライ。

 あのころ、
 「こんな暮らしでいいのだろうか?」と、
 おおいに迷える小太りの子羊だったワタシ。
 
 そんな渦中、
 アナタの人生これで良し…このまま突き進むべき…、
 と断言してくれて、
 我が背中をドンと力強く押して、
 厳しくも心優しく包み込んでくれた我が師ケニーに捧げるフライのひとつでもある。

210215 (10)10

 ヘッドのとこ、
 こんなんなってんの。

 名づけてスプーンヘッド。

 このヘッド形状と、
 わざわざボディ中央下部に据えた、
 ウエイトも兼ねたおおきな目玉とのバランス効果で、
 ギュッとひっぱると、
 ただ水中に潜るだけではなく、
 グラッとヒラを打つようにフライが横向きにバランスを崩して軽くダートしながらよろめきクネリ泳ぐ。

 トップウォータープラグ感覚でいうと「ダーター」ってかんじでしょうか。

 かねてより、
 バスバグでそのようなアクションが演出できれば痛快だろうなとおもっていた。

 なので、
 そんな思惑にちかいアクションが実現できて、
 当時はたいへん興奮してうれしかった。

 のだが、
 北海道から内地に遠征しなければならない煩わしさが仇となり、
 このフライで釣るべきバスへの情熱は、
 これ以降急速に薄れてしまって、
 すごく中途半端におわった。

 それもこれもみ~んな、
 道内各地の野性の巨ニジマスのせいだ。
 アンタがすごすぎた。

210215 (6)6

 それはともかく、
 話しはガラッとかわって、
 バスプラグ永遠の銘門へドン社の「ゲームフィッシャー」

 このプラグの泳ぎをはじめて見たとき、
 鳥肌が全身ザーッとかけめぐるほど驚嘆して感動したプラグのひとつ。

 プラグにありがちなブルブル震えるウォブリング・アクションとは一線を画して、
 大蛇が水面を波立てて泳ぐがごとく、
 ブワ~ンブワ~ン…グイ~ングイ~ンと、
 おおきくS字を描くようにクネリ泳ぐんやで。

 そりゃ~びっくりしたがなアナタ。

 硬いウッド製にもかかわらず、
 泳がせてみれば、
 まるでゴムかなにかで出来ているような、
 柔らかで滑らかで生き物らしい曲線のうごき。

 こんなのよく思いついたなと……。

210215 (7)7

 へドン社の当時のカタログ解説によれば、
 この三連結ボディの構造がそのような独特のアクションを可能にした、
 とある。

 それは充分納得するけど、
 なんとまあ製造工程に手間ヒマのかかりそうな複雑構造であることか。

 カスタム・メイドな少量生産ならいざしらず、
 これを量産してメーカー品としてコンスタントに大量販売していたのか?

 このプラグを販売していたへドン社の当時の情熱と心意気には、
 クラフトマンシップの情念、
 いや、
 怨念をかんじる。

210215 (5)5
 
 このプラグが販売されていた当時、
 ヘドン社がどれだけコレに心血を注いでいたのかが、
 ゲームフィッシャーという強気でユニバーサルなネーミングはもちろん、
 ヘッドに取り付けられた、
 こんな小さな鉄板からもヒシヒシうかがえる。

 ヘッドのウエイトやバランサーの役割を果たしているはずの、
 あくまでも機能のために取り付けられたこの鉄板ひとつとっても、
 そのカタチといい粋でオシャレな刻印といい、

 いまこうして眺めてもゾクゾクするほどカッコイイ。

210215 (4)4

 なんでもこのゲームフィッシャーは、
 1923年から33年にかけての10年間だけ製造販売されていたのだそうだ。

 へドン社を代表するようなベストセラーになってもなんら不思議ではないこの逸品が、
 おどろくほど短命に終わっているのは、
 製造工程の手間ヒマをおもえば、
 量産メーカーとして、
 しかたのないことだったのかもしれない。

 そしてその後、
 同社からは「タドポリー」とか、
 あるいは他社からは「フラットフイッシュ」とか、
 あきらかにゲームフィッシャーにインスパイヤされたであろうフォロワー的名作プラグが数々世に出たけれど、
 元祖の完成度と威厳は他の追従を許さず、
 もはや不動のようにおもえてならない。

 ちなみに、
 うえの写真はアメリカのヴィンテージ・プラグ専門同好雑誌の1ページ。
 名もなき個人コレクターがわざわざ広告費を出費して、
 「ゲームフィッシャー探してます。貴方のコレクションぜひ売ってください」だって。

 ゲームフィッシャーぜ~~んぶオトナ買いしたい、
 って血眼をあげるハードコアなコレクターさん、
 アチラのお国にはぎょうさんいてはるようです。

 でもねえ、
 このプラグのコンプリート・コレクションは茨の道ですよ。

 あえて俗なこと言うけど、
 レア度数高めでなかなかマーケットに出てこないだけでなく
 見つけてもむちゃくちゃ高額なのコレ。

 コンディション良好なEXグレードのやつなんか、
 おもくそ目ん玉飛び出るプライス。

 もし万が一、
 ミント(新品)なんて存在しようものなら……おっそろしいとおもいます。
 けど、
 出るとこ出れば瞬殺でどこぞのセレブ・マニアがお嫁にもらっていくとおもいます。

 バスプラグ文化のなかで、
 目利きの好き者たちにとっては、
 それほどの位置づけの逸品なんだよ。

 かくいうワタシの宝物は、
 かろうじて原形を留めており、
 そして各パーツにつかわれたネジとか鉄板の金属類もまだどうにか活きているけれど、
 酷使され過ぎてこれ以上の実戦投入すると粉砕の恐れあり要注意。
 だけどインテリアとして飾るだけなら……、

 という、
 最低グレードよりチョイうえのものを、
 さんざん迷った末に、
 「このチャンスを逃したら、きっともう御縁はないはず」
 エエイ!と、
 清水の舞台からダイブしながら買い求めたもの。

 そしてそれを、
 実際に泳がせてみたくてたまらなくなって、
 これまた長い逡巡の末、
 ええいままよと自らウレタン塗装し直して補強。
 なんとか使えるようにしたドシロート丸出しリビルド品。

 そして気になるカラーは、
 当時のへドン社の突き抜けたオシャレ感覚を現在に伝えてくれる、
 「レインボーカラー」っていうカラーリングなんやで。
 ボロボロだけど。

210215 (8)8

 私見として、
 エラそうなモノ言いをします。

 シャレや遊びや余興としては、
 昔からあった風潮なんだけど、
 バスフライの方向性のひとつとして、
 なぜだかプラグやルアーのカタチをそのまま似せようとするアプローチがある。

 ところが、
 ちょっとこの釣りをやれば痛感せざるを得ないんだけど、
 フライラインとリーダーでフライが繋がっている、
 というその一点で、
 もはやルアーとはなにもかもが決定的にちがう。

 もちろん、
 「遊びゴコロ」や「シャレオツ」というのはこの釣りに絶対不可欠な要素なので、
 それをわかったうえでやっているのなら余興としてはありなんだけど……、
 
 そうではなくマジモードでルアーに肉薄しよう、
 という姿勢はある意味ナンセンス?なんだか薄くて浅いなと。

 それじゃあ、
 転じてバスバグにしかない特徴とはなにか?

 あたしゃねえ、
 不遜ながらこうおもうんですよ。

 ルアーにもプラグにも、
 はたまたコルクやバルサや樹脂でつくったポッピング・バグにもない、
 バスバグにしかない特性であり、
 バスバグにしか演出できないことというのは、

 ディアヘアーをフレアさせて刈り込んで巻くという素材と構造上、
 どうしたってボディの内部に水が滲みるし浸透するということ。
 そして、
 もひとつ重要なのはボディ全体に水を通すことができるってことではないのか?
 
 それは、
 ともすればバスバグのウィークポイントとして語られがちだけど、
 このファジー感覚は、
 フライ的な視点で見れば、
 バスバグならでは唯一無二のすごいことだとおもう。

 だって、
 ボディに水が滲みちゃうくせに、
 水面に浮かせたり潜らせたり水音をたてたりできるんやで。
 
 なので、 
 そんな特性を加味したうえで、
 そこのところがフライの機能として活きるようにしながらフライを考案すると、

 定番としてすでにあるパターンに自分なりのアレンジを加えていろんなフォルムに造形したり、
 あるいは、
 実際のエサ生物をモデルにしながら、
 個々独自の解釈やイメージでフライの機能に応用転化したり、
 さらには、
 イマジネーションを膨らませてまったく想像上の生き物を創作してみたりしながら、
 
 いろんなことができる範囲がものすごくひろい。

 フォルムと機能が調和して一体化しているフライ。

 これこそがバスバグの真骨頂だとワタシはおもいます。

 ドライフライでもウエットフライでも、
 なんにせよ、
 フォーマットというか基本形がすでに完成の域に達していて、
 あとはそこを応用しながらいかに自己アレンジするか……、
 という方向にいかざるを得ない他ジャンルのフライとちがって、
 バスバグはまだまだぜんぜん個性と独創が思う存分発揮できる唯一のフライ世界だとおもいます。

 すでにレシピを指定して、
 微に入り細に入りお手本としてあるものを、
 そっくりそのまま一糸乱れずキレイに美しく巻くとか、
 そういう卓上の自己満足はクラシックなフルドレス・サーモンフライにまかしときなはれ。

 フライフィッシングの歴史に燦然と輝くべき、
 過去の歴代バスフライ・マスターたちの爆裂個性的バスフライの数々見てみいな。
 グチャグチャやん。
 めっちゃ雑じゃん。
 でも、
 釣りゴコロをむんずと鷲掴みのカッコ良さじゃん威風堂々じゃん。
 それは、
 幾多の経験を背景にして意図的にそのようにやっているからこそのパワーを感じさせる造形で、
 だからこそグッとくるねんで。

 機能とフォルムの相乗効果を目指しての個性的作品こそ、
 こゆくて深いバスバグの醍醐味であり愉しみではないでしょうか?

 しつこいようやけど、
 バスバグはディアヘアの塊の彫刻とちゃうねんで。

 そして、
 この特異な世界は、
 マス釣りとおなじ感覚で、
 まったく同じものを量産するもんでもないとじぶんはおもう。

 ひとつひとつのフライを情念込めながら刈り込んで、
 一期一会この世でたったひとつのフライに、
 ポップでダイブなソウルを吹き込みなはれ。

 だってバス釣りだもの。

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 現時点での、 
 我がスプーンヘッド・ベイトの最終形態に近いかも……、
 というのがコチラ。

 っていうかこれ以降、
 先述の理由でなんも取り組んでいないから、
 ここから10年ちかくぜんぜん進化してないの。

 テイルウイングには、
 ヘンサドルのシェラッペンに近いところの両脇部位のハックルをつかった。
 そのハックルを根元からそのまんまストークごと、
 フックシャンクにくくりつけてある。

 この部位のハックルって、
 骨太なわりに弾力を感じさせる幅広扁平のストークが根元から、
 バナナ形状に丸くカーブして湾曲している。

 この湾曲ストークのハックルをこのように巻き止めておいて、
 スプーンヘッドをグイッとやると、
 フライがジュボッとバランスを崩してヒラを打ちつつ、
 湾曲したハックルが水流の抵抗を受けて、
 ビラララララッと激しく揺れ踊ってくれる。

 で、
 ハックルの水流抵抗を受けて、
 フライがより激しくグラッとイレギュラーによろけてくれるというわけです。

 そんな、
 元になったモデルはクレイジーに踊るダンシングなイカなのか、
 はたまた酔っ払って千鳥足の間抜けな火星人なのか、
 なんなのかよくわかんないけど、
 ヘビーでグラスアイちっくな手作りカスタム目玉が印象的な、
 よろめき上手なかわいいやつです。
 
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 なんつって、
 じぶんにとっては過去のバスバグとか、
 秘蔵の宝物プラグとか、
 唐突に引っ張り出してきて、
 なにゆえエラそうにいきなり独り語りしたかというと……、

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 その引き金の直接のきっかけは、
 これらの簡素に巻いたニンフたち。

 もっというと、
 このニンフたちを、
 水中に立ちこんだ足元にポチャッと落としてスッと動かしたとき。
 
 その迫真のリアリティを目撃した瞬間から脳内にワラワラ湧いてきた創作意欲が、
 エンドレスにどんどんどんどんふくらんで、

 イメージと妄想のコップがたちまちなみなみと溢れはじめ……、

210218 (2)2

 とめどもなく、
 つきることなく枝葉をのばし派生して、
 あっちこっちに食指が伸びて、
 もはや収拾がつかなくなっちゃって……困ってません。

 どうかこのテンションの気分のまま、
 ネガティヴにとらわれず、
 そして足元をすくわれず、
 なにごともなく今シーズンを猛進したいものです。
 
 みなさん、
 おたがいご自愛しながら、
 来たる春を平穏無事にむかえましょうね。

 たのしみだ。


 
チーム・ハッチマッチャーズ追憶
 もうだいぶまえ、
 このブログをはじめたころにも書いた記憶があるんだけど、
 
 じぶんがまだ北海道に移住してくるすこしまえ、
 富士山の裾野の街で暮らしていたころ、
 「チーム・ハッチマッチャーズ」っていう釣りチームを組んでいた。

 といっても、
 べつに肩肘張ってやっていたわけではなく、
 ものすごく気楽な遊びで。

 メンバーは、
 静岡県在住のエルモンひでおと、
 アカマダラみつぐ鉄壁タッグの二人組。

 そしてここに、
 東京の下町在住となるヒメヒラタのおリョウが加わると、
 
 三人そろって「チーム・小太り三兄弟」となった。

 ちょうど巷で「団子三兄弟」が流行っていたころのことだ。

 春になると、
 ヒメヒラタのおリョウが毎週のように我が家にやって来て数日間の滞在。
 近所の湧き水の川を拠点に、
 小太り三兄弟でつるんで尺アマゴのライズ求めて彷徨ったものだった。

 あのころみんな若かった。

 いまにしておもえば、
 30代後半から40代前半にかけてのあの時代は、
 まさに牧歌の時代だった。

 「小太り三兄弟」フォーエバーやでホンマ。

 と、
 そんな三兄弟での思い出もまた面白ストーリー満載。
 なんだけど、
 それを話しだすともうキリがないので、
 ここはひとまず棚上げしておこう。
 
 チーム・ハッチマッチャーズの主な活動は、
 フライフィッシングではなく、
 当時、
 空前のルアー・フィッシング・ブームもあって、
 静岡県の各地でおこなわれていた、
 いろんな釣り大会に参加することだった。
 
 堤防でアオリイカのエギング、
 砂浜からのサーフジギング、
 はたまた湖でのワカサギを餌にしたムーチングなどなど。

 そして我がチーム・ハッチマッチャーズ、
 どんな種目の釣り大会に参加してもいつも大活躍。

 かならずどちらかが上位に入賞するという奮闘ぶりだった。

 釣り新聞の大会結果発表欄の上位にいつも「チーム・ハッチマッチャーズ」の名前が載り、
 ときには表紙グラビアを飾ったりもした。

 そのたび、
 無邪気にキャッキャと喜んで「どんなもんじゃ」と周囲に言いふらした。

 と、
 そのように自慢すると、
 「ぼくら、ものすご釣りが上手やねん」
 と匂わせてる感があって鼻もちならないが、
 それはおおきな誤解だ。

 我々の勝利のいちばんの要因は、
 一にも二にも、
 「無欲」だったからだ。

 あのころ、
 来る日も来る日も、
 気まぐれで気難しい尺アマゴのライズにヤキモキと気をもみ、
 そしてカゲロウやトビケラの羽化状況に日々一喜一憂。
 それだけではなく、
 先行者との兼ね合いや軋轢、
 秘密のポイントの開拓と維持、

 いろんなことに神経をすり減らして対峙しなければならない尺アマゴのマッチ・ザ・ハッチの釣り。
 
 その果てに、
 ようやく釣れてくれたサカナは銀の延べ棒にも匹敵する美しさと価値ではあったけれど、
 その達成感と至福の満足感たるや尋常ならざるものがあったけれど、
 努力のわりに報われることの少ない、
 ヘビーでシビアでシリアスな釣り。

 毎日毎日そんな釣りばかりしていると疲れちゃうよ。

 だから釣り大会の日は、
 そういうのぜ~んぶ忘れてパーッとご陽気にハジけちゃおうぜ……、

 我こそは、
 とか、
 勝ちにいくぜ、
 とか、

 まして、
 他者よりもたくさん釣りたい大きいの釣りたい…なんて思いもしない。

 まったくもって気楽なお祭り気分での大会参加だった。

 日ごろ、
 袖すりあうことはまったくない、
 他ジャンルの釣り名人たちとの交流や、
 大会のワイワイガヤガヤの雰囲気、
 そんなこんなをおおいに愉しむために参加していた。

 だからオレたちは勝てたのだった。

 サカナ釣りの極意は「無心無欲にこそあり」

 この真理を身をもって痛感した、
 チーム・ハッチマッチャーズの釣り大会荒しだった。

 そして、
 あの当時はまったく考えもしなかったけれど、
 いまにしておもえば、
 エルモンひでおとアカマダラみつぐの釣りの相棒としての相性が、
 ものすごく良かったことも勝利の一要因だった。

 このふたりで大会に参加したからこそ、
 釣れたのだった。


 あれは、
 8月だったか9月だったか、
 とにかく暑い夏の日だった。

 芦の湖でトップウォータープラグ限定のブラックバス釣り大会がおこなわれることを聞きつけ、
 エルモンが大会主催事務局に問い合わせたところ、
 「トップで釣るのであればフライでも参加オッケー」とのこと。

 「ハッチマッチャーズ出るべ?」
 「もちろん!」

 しかし当日はまさに晴天ドピーカン、
 そして灼熱の炎天下。

 しかも舞台はあの激スレ聖地の芦の湖。

 トップでバスを釣るには、
 これ以上ないほどの悪条件がそろっていた。

 それでも、
 はるばる各地から集まったトップウォータープラグ中毒の兄ちゃん姉ちゃんたち数十人が、
 もはや煮えくりかえりそうな高水温の湖面にボートを浮かべた。

 我がチーム・ハッチマッチャーズ、
 ぜんぜん勇んでないので、
 ものすごモタモタしながら最後尾の出船。

 「オレが操船したるから、ヒデちんはバス探せや」
 「オッケー」

 釣れる気なんかまったくしないけど、
 湖岸に木立がせり出していて、
 なるべく陰になっている場所を探してボートをテレテレと走らせた。

 久々に操作するエレキモーターがことのほかたのしくて、
 釣り気分そっちのけでボートを操船していると、

 「いたっ!」
 エルモンが小さく叫んだ。

 「うっそマジで?」

 エルモンの指さす方向を凝視してみればアラびっくり仰天。

 木立の陰と陽の射す境界線のところに、
 イッピキのバスがボ~ッと定位しているではないか!

 しかもすごくいいサイズ。

 スゴイやんヤバイやんはよフライ投げるべ。

 「ビゼンさん、バスバグくれる?」
 「ええでえ。どれでも好きなんつかって」

 バスバグを詰め込んだ小さなタックルボックスを開けると、
 エルモンのやつ、
 各種各サイズたくさんあるバグバグのなかから、
 しばし迷って「これちょうだい」といって摘まみだしたのは、
 よりにもよって特大サイズのヴォリューム満点ファンシー度数高めのバスバグ。
 ラバーレッグがビロンビロン揺れてるアピール度数も特大のバスバグ。

 しかしこれから狙うのは、
 この炎天下で、
 このクリアな湖水で、
 障害物も何もないところでボ~ッとしている、
 見るからにやる気のなさそうな、
 そしていかにもスレッスレのブラックバス。

 ちょっとちょっとお…そのド派手フライじゃあのバスはなんぼなんでも釣れんやろ~と思いながら、
 これはオレがいただきやな…と確信して内心ニヤリ。

 そして、
 じぶんがティペットに結んだのは、
 ナチュラル感ムンムンのちっちゃなバス・マドラー。

 そう、
 70年代~80年代の黄金期、
 芦の湖のバスをフライで釣るなら「これぞ必殺必中」と謳われたあのバス・マドラー。
 当時、
 一世を風靡したバス・マドラー。
 を、
 さらにムシっぽく控えめにアレンジしたやつ。

 しかも、
 操船している者の特権、
 じぶんに有利な位置にシレ~ッとボートを寄せて、
 いっせいので同時にフライを投げた。

 そして、
 じぶんのバスマドラーはほとんどバスの目の前にヒタッと自然なかんじで静かに着水。
 かたや、
 エルモンの投げたド派手なバスバグは、
 そこからちょい離れたところにチャポッと水音を立てて着水。

 その瞬間、
 さっきまで微動だにせずボ~ッとしていたバスがユラ~ッとうごいた。

 エルモンの投げたバスバグの着水音のせいで、
 バスが警戒して逃げちゃうじゃんホンマにもう……。

 とおもってムッとした。

 しかしなんと!
 信じられないことがおこってしまったのだった。
 
 バスは、
 こともあろうに、
 オレ様の投げた、
 いかにもこの状況にふさわしいというか、
 それ反則じゃんと言いたいくらいリアルなフォルムで水面に浮かぶバスマドラーを一瞥すらせず、
 完全無視でその真下をくぐるように素通り。

 そして、
 ポッカ~ンと派手派手しく水面に浮かんでいるエルモンの投げたバスバグにむかって、
 ユラユラ~と泳ぎ寄ると、
 フワワ~ッと浮上してきて、
 バスバグの手前で一瞬ピタッと停止すると、
 バスのやつ、
 なにを思ったのかパフッと口を開けて、
 グワボッとバスバグを吸い込んでしまったではないかアンビリーバブルここに極めり。

 「き~~~た~~~!」

 「うっそマジで?」

 ドババババッ!はげしく飛び散る水飛沫。

 みごと捕りこんだのは、
 ボテ腹あっぱれポットベリーのナイスコンディション。
 しかも50センチちかいぞこれは!

 すぐさま大会事務局に携帯で電話。

 「おっきいの釣れました!」

 「うっそマジでえ?」

 事務局長さんが電話口で素っ頓狂な声で叫んだ。

 「すぐそちらに向かいます!計量するからサカナをネットにいれて待っててください!」

 我々のボートまでフルスロットルでスッ飛んできた事務局のひと、
 ネットにいれたバスを見て開口一番、

 「うっそマジでえ?」

 芦の湖にて、
 これほどまでに「うっそマジでえ?」の声が飛び交った日があっただろうか?

 そして大会の結果発表。
 エルモンひでお他者の追従を許さずブッチギリで完全優勝。

 なぜならこの日、
 じぶんも含めてエルモン以外の数十名全員が完全ボウズ。
 なおかつみ~んな反応すら皆無という暗澹たる結果だった。

 だが、
 ここで声を大にして言いたい。

 この日この大会で真にリスペクトすべきは、
 トップで釣るには笑っちゃうほど最低の悪条件にもかかわらず、
 ひたすらどでかいトップウォータープラグを投げつづけ、
 「このプラグでこそバスを釣りたい」
 こだわりつづけた数十名の参加者の皆さん全員だ。

 それでこそトップウォーター中毒の面目躍如。

210215 (1)1

 そしてコレが、
 あの日エルモンがつかったバスバグとまったくおなじもの。

 一見すると、
 シッポも飾りも目玉もない、
 シンプルで単純な、
 古めかしいディアヘアー・バグといった体裁だが、

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 バサッとV字状にトリミングしたボディ上部の、
 エッジのところから太めのラバーレッグが4対、
 上方向を向くようにセットされている。

 なので、
 ラバーが緩く曲線状のアーチを描くようになって、
 ボディから突き出ている。

 そして、
 V字カットなボディ形状のため、
 まるで氷山のような浮き方でボディの大半が水面下にめり込むように沈んで、
 このラバーレッグが突き出ている部分で、
 ちょうど水面ギリギリに浮くことになる。

 すると、
 ラバーレッグの付け根が水面に没するのではなく、
 水面に張り付くように浮く。

 あくまでも私見だが、
 レバーレッグはこのような角度と体裁にセットするのが、
 もっとも敏感に、
 そして自然に、
 かつ自律的に、
 ユララ~ンと揺れてくれるようにおもっている。

 つまり、
 ポップ音などの動きで誘うというよりも、
 ラバーレッグの揺れや振動でその気にさせるのを目論んだバスバグ作例というわけ。

 これには元ネタがあって、
 この大会の数か月まえ、
 ヒメヒラタのおリョウとふたりして、
 半野生化したニジマスや大イワナが多数入れてある、
 とある湧き水のプライベートポンドにて、
 一日中いろんな実験をしながら釣り遊んだときのこと。

 おりしもその当時、
 我々のマイブームのひとつはフォームをつかったテレストリアル系のタイイングだった。

 その日、
 じぶんはそのころ捏造したばかりの「オレノチェルノ」と名付けた私家版チェルノブイリ・アントをつかっていた。

 いっぽうヒメヒラタはコマーシャルフライで販売されている定番チェルノをつかって、
 まったくおなじポイントに投げ入れてみたとき、
 どういうわけなのか、
 我がオレノチェルノのほうにばかり大中小のマスがものすごく鋭く反応してくれたのだった。

 フライのフォルムも浮き方も、
 それほど大差ないように見えるけれど、
 これはいったいどういうわけなのか?

 そして得た考察のひとつは、
 コマーシャルフライのほうは教科書通りフォームのくびれのところにラバーレッグをスレッドで巻き止めたいつものスタイル。
 かたやオレノチェルノはラバーレッグをフォームボディに貫通させて固定した独特の体裁。

 ラバーレッグの巻き止め方による、
 ラバーの揺れや振動の微妙な違いが、
 そのときの効果の差になったのではないか……、

 そんな、
 いろんな示唆に富んだイメージの膨らむ釣りの経験がすごく痛快で印象的だった。
 なので、
 ブラックバスのトップウォータープラグ大会をまえにして、
 夢想妄想の風呂敷をひろげながら巻いたのがコレだった。

 そのときはまさか、
 じぶんが実践するまえに、
 よりにもよってエルモンにやられちゃうとは夢にも思わず……。

 そしてなんといっても、
 じぶんがつかうために巻いておきながら、
 あの日の状況ではド派手過ぎて、
 とてもつかう気にはなれなかったこのバスバグを選んだエルモンひでおの釣りセンス…おそるべし。

 のちのち、
 現在のじぶんのフライタイイングに対するアプローチに、
 ひとかたならぬ影響を与えてくれた、
 いまだに鮮烈に記憶している一幕のお話しでございました。

210215 (3)3
 
 ちなみに、
 オレノチェルノのほうは、
 当ブログの過去記事にて、
 道内各地のニジマス釣り体験とともに、
 だいぶまえに取りあげまくってます。

 この話し後編につづく。


 
Fly of the Year 2013
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 あとは、
 ウイングの余りをカットして、
 ヘッドを巻いて完成。

 最近、
 こうしたフライを巻くときはいつも、
 深夜の夢見る夢子さん状態でのタイイング・タイムはワザとここまでにしておいて……、

 翌朝、
 目が覚めてコーヒー飲んで脳が活性化して、
 「フライを見る目」と「気持ち」をクールダウンしたうえで、
 もう一回すみずみまでフライを眺めまくってから、
 「もうこれ以上はやり直すところもないし、手を加えるところもないやろ~」
 と自分自身に再確認したうえで、
 最後の仕上げをおこなうことにしております。

 そうすると、
 もし手を加えたいところや修正したい部分があれば、
 それがよく見えてくるし、
 そのためにもこの行程でいったん作業を止めておくと、
 すぐに修正作業にとりかかれるので……。

 これ、
 すごいコツ。

 それにしても、
 きょうの函館は、
 朝からビュービュー吹雪いておりましたが、
 正午ちかくになって、
 ほんのすこしお日様がのぞいてまいりました。

 そのすきにと、
 郵便局にでかけたりナニしたり、
 所用をすませて帰宅して、
 「さあ巻こう」とタイイングデスクをふと見れば、
 ゴールデン・フェザントのトッピングの束をウイングにつけたフライが、
 窓越しに射しこんだ冬の陽の光を受けて、
 やわらかな曲線を描いて後光を放ちながら、
 金色に輝く光の塊になっていた。

 おもわず息をのんで見惚れてしまいました。

 このえもいわれぬ美しさだけは、
 ナマで見ないことには、
 とうてい伝わりそうにありません。


 さあそんなわけで!

 BIZENアングラ・アングラーズPresents
 決定!フライ オヴ ザ イヤー2013!

 本年度のフライはコイツだ!!

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 The Messenger Frog Original Style

 Tied by CAPTAIN YAMAHIRO

 なにをさておき、
 今年もっともドスンと我がタイイング・ゴコロの琴線にメガトン・パンチくらったフライは、
 もうコレしかないってかんじ。

 硬派かつ怪魚クレイジーのくせに、
 ホンマモンのカエルには心底ビビリまくるヘタレ野郎が心血注いで巻いた、
 カエルよりもカエルなバスバグ。

 伝説のバスバグ・タイヤーにして、
 誰もが認めるバスバグ界のレジェンド、
 ジョー・メッセンジャー考案によるバスバグ、
 「メッセンジャー・フロッグ」オリジナル・スタイル2態

 高知県は「やまひろ釣り具」の大将やまひろ君が巻いたものだ。

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 あれはいつごろやったか、
 3年前やったか4年前やったか、
 なにをおもったのか、
 やまひろ君はとりつかれたようにバスバグだけを巻きはじめた。

 黙々と巻きつづけ、
 欲しい色がないと自らシカの毛を染め、
 そして巻きつづけ、
 刈り込みつづけた。

 もうず~~~っとそればっかやってはった。

 そして今年の春、
 やまひろ釣り具店のある高知に遊びに行ったとき、
 やまひろ君製作によるバスバグが大群をなす店内にて、
 なんか妙に、
 ジョー・メッセンジャーについての質問とか、
 メッセンジャー・フロッグの話題ばっかやな~とおもっていた。
 しかも、
 かなり熱のこもったかんじで。

 そしてこの秋、
 やまひろ釣具店から我が家にとどいた、
 ちいさな小包をあけてみれば、
 そこからコロンと転がり出てきたこのメッセンジャー・フロッグ二匹。

 なんだかちょっとその瞬間、
 時間を止めるパワーがあった。
 
 情念というか執念というか、
 これぞ「コケの一念岩をも通す」

 「やり抜いたな」ってかんじ。

 だって、
 ディアヘアーの密度、
 ボディのフォルム、
 レッグの長さと処理そして角度、
 なにをとっても、
 どこから見ても、
 どれだけ見ても、
 非のつけどころがなんにもないんだもの……。

 見れば見るほどに、
 カンペキ。

 そしてオレはこの身をもって知っている。
 このカエルが、
 かわいらしい顔してるくせに、
 これを巻くのがどれだけ難儀なことかを。

 バスバグ難易度ぶっちぎり120%でっせコレ。

 「こんな風につくりたい」という明確なヴィジョンがあって、
 そのために労を惜しまず、
 試行錯誤をいとわず、
 むしろそれをこそ愉しみ、
 途方もない時間をかけて、
 彼の手により熟成されたケロッコデメタン。

 すばらしいです。

 諸手を挙げて絶賛させてほしい逸品ボクの宝物。

 僭越ながら、
 ここからさらに、
 このメッセンジャー・フロッグを巻き倒し、
 そして使い倒すことで、
 「やまひろ君ならではの個性」が、
 彼のバスバグ群に加味され、
 「やまひろ君にしか表現できない空気感」で、
 彼のバスバグ群が彩られるのが、
 ひじょ~に興味深く、
 また楽しみなのです。

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 皆さま、
 本年も本当にありがとうございました。

 どうぞ良いお年を。

 それでは、
 今年さいごのお別れの歌は、
 ぜひともこの歌で……
 中山千夏&東京放送児童合唱団「明るいなかま」 ←みんな~ここをクリックして一緒に歌ってね~

Chug Chug Bug
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  どうにもとまらない  山本リンダ
 かっけー
 リンダTOO WICKED!
 ダン池田とニューブリードめちゃKILLER!
  

 今夜もまた、
 全国16人くらいのバスバグ中毒同胞に捧げるZE
 

 ところで、

 バスもしくはバス釣りとはいわず、
 いちいちバスバグと書いているのは、
 バスそのものを釣るのが目的ではなく、
 「バスバグを駆使してバスを釣る」ことこそが最大の目的。

 ここ、
 お含みおきください。


 さ、
 そんなわけで、
 重箱の隅っこつつくような話題でまいりましょう。
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 ここ、
 ここんところ、
 ハード・モノフィラでウィードガードを取り付ける位置に、
 スレッドで下巻きをしたところ。

 ここの末端にスレッドを数回転させて、
 かるくコブ状にしといて……、

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 その個所までモノフィラを巻き止めると、
 とうぜんモノフィラの突き出ている部分がシャンクから心もち浮くわけですが、

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 この定番ループ状ウィードガードを、
 こうして巻いておくと、
 モノフィラがフックのカーブにピタッとより添うのでハリ先の納まりよく、

 もともと、
 フッキング向上を目指して、
 このような小細工をかまして、
 つかってみましたが……、

 むしろ、
 葦原の隙間の奥にバグを突っ込んで、
 小枝をかきわけ、
 根っこを越えて、
 コロンッと転がすように動かしているとき、
 あるいは、
 枝や穂に引っかけて、
 スッとやってポチャッと落とすときなどに、
 すり抜けやすさ感じました。

 ちょっといいかもしれない小細工……。
 
 また、
 バスバグのシェイプは、
 末端ビミョ~に湾曲させて「ティアドロップ」型にトリミング。

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 フリルもディアヘアーのみ。
 目玉やハックルあるいはラバーなどなど、
 バスバグ標準装備パーツは、
 軽量化目指してぜんぶオミット。

 できうるかぎり軽く、
 かつ水切れが良く、
 そして尻下がりバランスではなく、
 なるべくボディ全体で水面に浮くような……バスバグ機能最優先スタイル。

 
 さあ、
 この秋の長期遠征フローター釣行は、
 南下して蓮の葉うかぶ野池に浮くのか、
 北上して真赤な紅葉に囲まれた山上湖に浮くのか、

 どうするどうするどうするの?

 ゆれにゆれる心もち……、

 どうしたらいいと思いますか?


 いいことかんがえた!

 いっそ、
 ケツ割ってモロモロほっぽり出して、
 どっちも行っちゃおっか!気の済むまで……、
 そうすっか!!
 それがいいよね!!





 って……、
 ま、
 言ってみただけですけど。

  
カンダタ
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 The Upsetters: Rastaman Shuffle

 見渡すかぎりの広大な水路に無限にひろがる葦原の要塞、
 そして、
 蓮の葉を水面に浮かべてたたずむ無数のうつくしい野池群。

 まるで、
 バスバギングのためにあるような釣り場がひろがる、
 東北の聖地にオマージュです。

 TMC8089 6番に巻いた、
 これ以上ないシンプル・バスバグ。

 名づけて、
 ちゃぐちゃぐバグっこ ババヘラSTYLE



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  TOO BAD !

 真正面のバンク際ぎりぎり、
 水面に覆いかぶさる木のしたにチャポッと落として、
 そのままカポッカポッとポッピング。
 蓮の葉っぱの手前でバグをピタッと止めて一瞬後、
 ダバッ!!とでた。

 早朝のひととき、
 あっちの立ち木の根っこの奥でドバッ!
 こっちの葦際の隙間の奥でガバッ!
 蓮の葉っぱを蹴散らすようにズバッ!



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 陽が高く昇って、
 狂乱の炸裂ハッスルタイムがひと段落。

 酔いしれて満たされて、
 ふと気がつくと、
 夏の太陽を浴びた蓮のつぼみが、
 あれよというまに葉をいっぱいにひらいて、
 水面に白い花が点々と咲き乱れた。

 ……まるで、お釈迦様の庭に浮いているよう…… 

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 罪と恥おおき卑しいこのカンダタめに、
 このような癒しのひと時をお許しくださいましたこと、
 ありがたきシアワセにございます。

 


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 話しは飛んで……、

 なかよしレゲエ仲間のひとりに、
 とあるお寺の和尚さんがいるんだけど、

 いつも気の効く彼が、
 暑気払いにどうぞと、
 ちょっとしたお品を送ってくれたとき、
 粋なことにこの風呂敷に包まれていた。

 法衣などを扱っている、
 和尚さまご用達織物屋さんの風呂敷のようだ。

 小包を開けて、
 さいしょにこの風呂敷を目にしたとき、
 目がさめるような……、
 というよりも、
 目に沁みわたるような淡いオレンジにハッとした。

 鮮やかな橙色というものは、
 なんと慈悲にあふれた色目であることでしょうか。

 感慨を新たにした一幕でありました。

 そしてハタと思い出し、
 はやる心でダイド・ディアヘアーをつっこんである箱をあけると、


 あった!
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 これは昨年の夏、
 やまひろ釣り具のやまひろくんが、
 「バスバグ巻くのに微妙な色調のディア、ぜんぶじぶんで染めよか思てるんですわ~」
 とのたまうので、
 「マジ?それええやん、ぼくのも染めて~全色買うわ~」
 と発注して、
 ほどなく届いたカスタムダイド・ディアベリーのひとつ。

 いまごろになって言うのもアレやけど、
 ほんとすんばらしいです。

 これぞワタシの求める理想の橙色…。

 ほんとにありがたいことです。

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 最高に甘く乾いたポップ・サウンドのために、
 余計な装飾はなし。
 目玉もオミットしたタップス・バグ系。

 蓮の葉のやさしい緑との対比も一興なことでしょう。
 この鮮やかな橙色が、
 どれだけ映えることでしょうか……。
 たいへんにバグごころが躍ります。



 と、
 そんなファンシーな釣り心にさえ、
 ドバッ!と応えてくれる。

 グレートやわつくづく。
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