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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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アカムシ脳
220805 (1)1

 いや~~ほんとにまったくもう……、

 釣りボケ初老人アブラビレX 参上こんにちは。

 現在たったいま、
 今シーズンもまた、
 当地では血のような色をしたアカムシ型ユスリカが羽化期のピークをむかえています。

 いつもおもうけど、
 この完全無欠のマッチ・ザ・ハッチな釣りにおいて発揮される我がねちこい集中力。
 この集中力と熱意と情熱としつこさと諦めの悪さを、
 公私ともどもの生活において常にいかんなく発揮できればどんなにか……と我が身を想う季節です。

 すべてを捧げてのぞみたいアカムシの日々。

220805 (2)2

 そして本日朝イチのイッピキ。

 40センチちょいってとこ?

 苔のような水草が点々と茂る砂底の浅場…水深50センチくらい。
 水は嫌味のように透明ジンクリアで波ひとつないドフラット。
 流れはひたすらスロー…流れるというより水が動いてるかんじ。

 浸水した学校のグラウンドか、
 はたまた田植え前の田んぼか、
 見渡すかぎりのだだっぴろい空間、
 そのくせ、
 広大な砂底の浅場には、
 遮蔽物や隠れ家などなにもない。

 そんな無味乾燥な砂漠に、
 水面もしくは水面直下をジワ~ッと漂い流下する、
 無数のちいさなユスリカやハネアリを求めて、

 どこからともなく、
 彼らはやってくる。

 しかも団体で。

 群れになったり、
 単独行動だったり、
 自由気ままにクルージングしながら、
 ビランビロンと尾ビレや背ビレを水面から突き出して、
 水面を流下する虫たちを次々に吸い込こんでいく団体さん。

 川の中央まで立ち込んでいるワタシの360度全方向で、
 もういかにも……なライズ・シーンひっきりなし。

 が、
 この状況、
 お察しのとおり、
 釣るの容易でない。

 そして掛けてからも容易でない。

 このくらいのサカナでも、
 サカナのコンディションと浅場の環境あいまって、
 ひと走りバッキングまで数秒で一気。

 まるでドクター・スランプのアラレちゃんみたいに、
 砂煙けたてて一瞬で彼方に爆走…もうなんていうか心底おみごと感服です。

 オレの愛リール「ザ・パーフェクト」がジジ~ッというドラグ音を通り越して、
 キーンて金属音たてて高速逆転するねんで。

 そんな筋肉アスリートたちの荒技はバッキング大放出からの、
 ドッパンドッパン跳ねまくりながらいきなりの方向転換。
 フライラインがブワ~と湾曲しながら、
 ものすごい勢いでジュババババーッと水を切りながら走っていくところ、
 ヒイヒイいいもって必死のパッチでリールをキリキリキリキリ延々巻きながら体験すると、
 6Xのティペットって案外ものすごく強いな~とつくづくおもう。

 まあ、
 障害物がないからこそできることであって、
 あの勢いでなにかにイトが擦れたら一触即発一瞬一発アウトですね。

 そして、
 昨シーズンのおなじ状況で、
 あれほど猛威をふるったオレ様の必勝ユスリカ戦法とフライは、
 なにがどうなったのかなんでなのか?
 今シーズンはまあそれでもなんとか釣れるには釣れることもあるけど、
 これぞ決定打という会心の手応えにはほど遠く……、

 これならイケる!という必殺ワザをいまだ見いだせず、
 ゆえに釣り気分の拠り所を欠いたまま、
 サカナに対してどこか気持ちが負けてるような切ない気分で、
 日々ああだろうかこうだろうかと暗中模索の真っ最中。
 
 連日くりだされる新作ユスリカと新戦法のアレコレは、
 まあどうかした拍子に釣れることもあるけど…通常は見向きもされない、

 という、
 揺れるユスリカゴコロをさらにかき乱し混乱させる刺客、
 やっかいな存在が、
 ハネアリ軍団のおっきいのやらちっさいの。

 気まぐれなサカナたちは、
 ユスリカに集中してほかに視界が向かない状態ばかりではなく、
 なんだったらハネアリも食うよ…でも糸のついてるニセモノは丸わかりだけど…みたいのから、
 超散発たまにしかライズしないけど…オレやる気満々なんで出るときドバッといっちゃうよ…みたいな神出鬼没のイケイケから、
 サカナの個体によって、
 それぞれいろんな姿勢と行動と嗜好でライズしてる、
 ときとしてバコバコで。

 ので、
 それらにふりまわされて、
 深読みしすぎて無駄にフライ交換ばっかしてる悪循環に陥ると、
 これがまた自己嫌悪つのらせ無力感はひとしお。

 そんな、
 水面に浮かぶちいさな虫けらと向き合いながら終わりなき禅問答、
 そして、
 狂おしいほど悩ましい姿態をさんざん見せつけられながら下心破裂寸前であの手この手のアプローチ、
 その果てに、
 ようやく奏でることができるザ・パーフェクトの狂気のような金属逆転音。

 たまらないんですよ究極ですか?。

 オレの脳からアカムシが羽化エブリデイ。

220804 (1)1

 うえのニジマスは、
 釣りはじめてすぐ、
 この写真の右側のサイズ18番のアカムシ風半沈パラシュートをフワッと吸い込んだ。

 半信半疑で探り探りやってるので、
 おっこれは…とおもうやん。

 ところが今年はいつもぜったい、
 あとがつづかないねんな~これがまた。

 まだいっぱいライズしてるねんで、
 なんでやねん?

 と、
 水面に浮かぶ6Xのフロロのティペットの影が、
 川底の砂地にくっきり黒い線になって映ってるの見ながら、
 切ないばかり。
 

 この写真は、
 パラシュート・スタイルで巻いたフローティング・ニンフについて、
 雑談めいた話しをしようとおもったのと、
 本当は左側のフローティングニンフ風パラシュートのサイズ11番が本命、
 このフライについて、
 なんやかんやイロイロ紹介したくて、
 ユスリカの羽化が本格化する数日まえに撮った。

 だったんだけど、

 この写真を撮ったときは、
 まだ気持ちに余裕もありましたけど、

 いまや、
 私の釣り気分のすべてが羽化寸前のアカムシで水面直下にぶらさがっている状態……、

 アカムシ型ユスリカのパラシュート・スタイルなフローティング・ピューパは、
 ヒーバートのライト・タンダンとかダン・グリズリーとか、
 ハックリングするとケムリのような色調と印象になるハックルをパラッと一回転。
 このかんじが、
 アカムシ・アダルトの肢や翅の印象にそっくりでさ~、

 という話題しか出てこない……。

 脳がアカムシに犯されてるんとちゃうやろか?

 220804 (2)2

 と、
 そんなユスリカが羽化する条件の良い日にしか関心がなくなっている渦中に届いた、
 フライの雑誌の最新125号。

 これに掲載されていた、
 「みんなで語ろうゲーリー・ラフォンテーン」という座談会の記事を読んでいて、
 「ドライフライに定義はあるか」という深淵が語られた項にて、

 島崎憲司郎さんが不肖ワタシの名前を出して語ってくださっていた箇所を読んで、
 なんだかジーンとしてしまいました。

 その内容は雑誌を読んでいただくとして、
 ワタシにとっては、
 いろいろと報われたような気持ちで読みました。

220804 (3)3

 畏れながら、
 「ありがたい」というもったいないお言葉は、
 そっくりそのままワタシの気持ちとしてお返しさせていただきたいです。

220804 (4)

 そしてもうひとつ、
 6月から販売しているツキノワグマの柔毛と北海スパイダー・セットですが、
 たくさんの方々からご注文をいただき、
 あらためて本当にありがとうございました。

 じつは、
 もうだいぶまえに当初の販売分はすべて完売しておりましたが、
 それでsold out としてしまうのが今回はなんともしのびなく、
 そこで窮余の策。
 公私ふくめての目的で、
 自分用にドサアッと確保していた毛皮を裁断してパックして販売しておりましたが、
 現在はそれももう数えるほどの在庫になってしまいました。

 そんなわけで、
 あとちょっとしかないけど、
 まだまだ販売中です。

 「大将、北海スパイダーの9番と11番ダブルでおねがい」

 「あいよ!9番と11番いっちょー」

 なんつって、
 この一カ月半ほど、
 ご注文をいただいてその場で握る板前さんのごとく、
 連日連夜、
 ギンギンで釣りしたあとに、
 北海スパイダーをガンガン巻いて、
 バンバン発送する生活はとても健康的…そしてお財布おおよろこび。

 しかも!
 それにもまして、
 柔毛ボディに各社各色いろんなハックルを組み合わせながら(←ココ重要)、
 おなじフライを毎日ひたすら巻きつづけさせてもろたおかげで、

 ツキノワグマの柔毛を活用するさらなるアイディアとか、
 ハックリングのあたらしいアイディアとか、
 アレコレいろんなアイディアがドバドバ湧きでてきて、
 さっそくユスリカやハネアリの釣りにも応用したりとかして……

 220804 (5)

 これはちょっとしたイタズラ。

 北海スパイダーのハックルの構造上、
 多少の無理をしてもフライの着水時にひっくり返りにくい特徴を活かして、

 インジケーター・ポストをどれくらいの高さまで立てても使えるか、
 という実験。

 インジケーターの視認性の高さは、
 ヤーンの量ではなくて、
 インジケが水面高く突き出ているほど良く見える。

 写真の北海スパイダー・ブラック8番黄緑インジケーターは、

 ヤーンの量はスカスカだけど、
 長さはボディより気持ち長いくらいにセット。
 これくらいに巻き止めると、
 フライの見た目もナニだけど、
 水面に浮かべると、
 ちょっと恥ずかしいかんじで良く見える。

 そしてこれくらいなら全然ひっくり返らない。

 見た目がナニでアレでも、
 とにかくフライの視認性重視な方、
 ぜひお試しください。

220804 (6)

 ホワイティングのダイド・ライトダンをノーマルサイズなハックルに4回転ほど、
 そして、
 レオンのパルド・グリズリーのオーバーサイズなサドル・ハックルを一回転して余分はむしったサイズ15番。

 ボディはもちろんツキノワグマの柔毛ファーをダンゴ・ダビング。

 北海スパイダーのハネアリ仕様。

 シビアなライズ狙いにはもっと繊細なのをチョイスしてしまうけど、
 ハネアリの時期に流れを探る、
 あるいは止水に浮かべて出るのをひたすら待つ、
 というような状況のとき、
 プクッと小さくまとまったボディから伸びているレオンのハックルが、
 ヒターッと水面にはりついていると、
 ちょうど良いアピールになってんだな~とおもったこと度々。

220804 (9)9

 いろいろ混乱させてくれて、
 いつも翻弄されるので、
 私にとっては目のうえのコブのような存在のハネアリですが……、

220804 (7)7

220804 (8)8

 早朝と午後おそく、
 突如としてはじまったいきなりの派手目なライズ数発。
 これもハネアリの特徴か?

 北海スパイダーのダン色ハックル仕様のサイズ11番にて、
 釣りたてホヤホヤの快心の二匹を見せびらかしたりとかして。

 そして、
 今シーズンのハネアリの流下状況、
 切れ目なく長期間ダラダラと流下していて、
 ときとしてよく喰われているこの状況、
 きっと、
 ここんとこの湿度高めでネチャッとした曇りがち、
 晴れたり降ったりめまぐるしく変化する天候と、
 密接に関係しているんだろうな~とおもってます。

 いいんだか悪いんだか、
 水辺で水面で、
 虫たちの動向をただ眺めているだけでも、
 昨今の不穏で異常な気象状況が垣間見られるようだ。

 みなさま、
 酷暑くれぐれもご自愛ください。
 
 
類は友を呼ぶ
 先週の日曜から木曜まで、
 ヒグマやエゾジカの毛皮をはじめ、
 そのほか諸々の仕入れのために出張しておりました。

 ひさしぶりの長距離ドライブに骨の髄から疲労困憊。
 気力をふりしぼって、
 帰宅早々とるもとりあえず、
 パソコンのメールを確認したら嬉しいお便り…フフフと頬が緩んだ。

 昨年の初秋のころ、
 我が家のすぐ目の前を流れる近所の川で出会った、
 ルアー釣りの青年からのメール。

 いわく、
 「来月の後半から一週間ほど、そちらに行く計画です。いつものように車中泊をしながらあの川で釣りたいとおもっています。そのとき、またお会いできますか?」

 できます!
 できますとも!
 ぜひまたお会いしましょう!

 ビックリマークをいっぱいつけて、
 諸手を挙げて歓迎したい旨のメールを返信。

 ささやかな楽しみがひとつできた。

 とはいえ、
 彼とのファースト・コンタクトは、
 内心ものすごく最悪だった。

 心のなかで舌打ちしながら、
 最初の挨拶を交わしたのだった。
 おたがいに……。

220611 (2)2

 彼と会ったのは、
 まさにこの場所。

 明るく開けた河原がひろがり、
 ドーンとえぐれた深みあり、
 水量豊かな荒瀬あり、
 
 見た目は「もういかにも……」なポイントが連続している区間。

 なのだが、
 惜しむらくはサカナがいない。

 もう徹底的にいない。

 いついっても全然釣れない。

 いや、
 いるにはいるけど、
 あまりにも魚影が薄すぎて、
 そうそう釣れない。

 この界隈では、
 これほどまでにサカナの気配を感じさせない流れはないのではないか?

 なのでとうぜん、
 釣り人も来ない。

 まったく会わない。

 これまで他の釣り人に会ったことがない。

 だがしかし、
 そこがいい。

 誰にも会わず、
 いつもたった独りで、
 好きなように水辺を釣り歩けるのはとてもいい。

 釣れようが釣れまいが、
 ここではそんなのどうでもいい。

 この区間は、
 いついってもワタシの独り占め。

 素晴らしい。

 はなから釣れるわけがないとおもっているし、
 釣りたいともおもっていないから、
 ギラギラした欲はない。
 常に余裕がある。

 という穏やかな気持ちで、
 素朴で美しい里川の流れを独りそぞろ歩きながら、
 
 あたらしく試したいフライや素材をつかって、
 未知の素材がどのように浮くのかとか、
 新作フライがどのように流れるのかとか、
 などなど、
 アレコレ実験したり確認したり没頭するには最高の場所。

 そしてなにより、
 だれにも邪魔されず、
 また逆に誰にも迷惑をかけず、
 誰に気をつかうこともなく、
 気をつかわれることもなく、

 イメージを膨らませながら、
 瞑想や妄想を羽ばたかせるための、
 ワタシにとってとても大切な場所。

 といっても、

 ほんとに稀に、
 まるで奇跡のように、
 予期せず唐突に、

 忘れがたいドラマの幕があがる……こともある。

 だから、
 釣れはせずとも、
 釣りゴコロの片隅にはいつも淡い期待も抱いている。

 これもすごく重要。

220611 (3)3

 昨シーズンは、
 早春のころから晩秋にかけて、
 何度も何度もここに通って初秋のころ、
 たった一度だけチャンスがあった。

 流れの見た目だけはいかにもだが、
 いつもなにも気配がない平瀬の流れ込みで、
 なにがどうしたのか、
 ナミトビイロカゲロウの羽化と流下に反応して、
 イッピキのマスがしきりとライズを繰り返していた。

220611 (1)1

 そしてしかも、
 あろうことか、
 一巻入魂で気合を入れて巻いたクラシックなタップス・インディスペンサブルを投じて、
 そのマスをまんまと釣りあげることができたのだった。

 上出来だった。

 完璧だった。

 そのマスを流れに戻し、
 これはひょっとしたら今日はイケルのではないかと、
 はりきって気合を入れて真剣に流れを釣り探りはじめてしばらく、

 なんということか、
 下流のほうからクマ避けの鈴の音がかすかに聞こえてきた。

 えっ?なんやねん?とおもって気持ちがザワついた。

 我が聖域を無遠慮に犯す、
 不穏で無粋な鈴の音。

 ややしばらくして、
 下流からルアー竿を振る不埒な侵略者のヤツがひとり、
 不躾な鈴の音をジャランジャラン鳴らしながら、
 どんどん釣り上ってくるではないか。

 ……えええ~、釣り人いるのかよ~……、

 心底ガッカリした。

 ヤツもまた、
 上流にいるワタシを発見して、
 一瞬「え?」とおどろいたような表情。

 そして、
 おたがい無言で会釈。

 しかも、
 ヤツがなんだか探るような足取りで、
 おずおずとワタシのほうに近寄ってくるではないか。

 しかたがないので、
 「こんちは~」

 それにつられてヤツも挨拶を返しながらペコリとお辞儀をして、
 そして開口一番、

 「あの、このへんって、釣り人よく来ますか?」

 「いや、ここ近所だからよく来るけど、釣り人はアナタに会ったのがはじめて」

 ヤツは明らかにホッとしたように、
 こわばった表情を緩めて、

 「ここって、釣れますか?」

 「いや、めったに釣れないよ」

 「ですよねえ」

 「それでどう?釣れた?」

 「ボク、車中泊しながらこのへん釣って3日目なんですけど、さっきようやく60センチくらいのアメマス掛けて、足元まで寄せたんですけどバラしちゃいました」

 うっそマジでえ?

 すごいじゃん!

 どこで?
 ルアーなに?
 どうやって掛けたの?

 ヤツという呼び方改め、
 彼は、
 ワタシの矢継ぎ早な質問に対して朗らかに、
 そして事細かに答えてくれた。

 教えてくれたポイントは、
 もはや完全にノーマークだった超浅場よもやの小場所。

 しかも、
 彼がつかっていたルアーがまたオトコらしくふるっていた。

 10センチ以上もあるセッパリ型の、
 まるでカラフトマスのミニチュアのようなプラグ。

 しかも自作のプラグだというではないですか興味津々。

 「このルアーで、あんな浅場で、そんなでかいアメマスって……それじゃあルアー追ってくる様子が丸見えでしょ?」

 「そうなんです、すごいんです、それがもうたまらないんです」

 「マジか~。それええね~!」
 「ところでアナタ、どこから来たの?ここはよく来るの?」

 聞けば、
 関東地方の大都会から年に1回、
 2週間ほどの休暇をとって、
 車中泊で道内各地の釣り場をあちこち釣り巡るのを恒例にしていたが、
 3年ほど前からこの場所をいたく気に入って以来、
 貴重な休暇の半分はこの場所で釣り過ごすのだと彼は語った。

 「でもここ、魚影薄いよ」

 「ですよね~。でも、たまに出ればでかいし、すごいサカナだし、それにここって、いつも誰もいないから独りでのびのび釣れるし……」
 
 それを聞いておもわずウハハと豪快に笑った。

 彼もまた、
 独りだけの釣り世界に浸りたくて、
 この場所に吹き寄せられたヒトだった。

 「いや~、オレもさあ、近所だからっていうのもあるけど、ここ、誰も来ないから気に入ってんの。ロケーションもいいし」

 「ぶっちゃけボク、じぶんで作ったプラグを泳がしてるだけでも楽しいんで」

 ほんとにまったくもう、
 なんてステキなことサラッと言ってくれちゃうのアナタ、
 もうちょっとじっくりお話ししようよ……。

 聞けば、
 彼の本筋はブラックバスのトップウォーター専門の釣り師なのだそう。
 それも、
 いつのころからか自作のプラグしかつかわなくなったとのたまった。

 「あっちの釣り場って、どこも競争率高いしスレてるし、トップだとバスもたまにしか釣れないんですけどね。だから釣れないの慣れてるっていうか、当たり前なんすよ」

 「オレもさあ、いまはバス釣りしないけど、もうフライしかやんないけど、古いバスプラグが大好きで、大昔あつめたプラグをいまでも飾ってるよ」

 先ほどまでのおたがいビンビンはりつめた警戒心はもうすっかりどこへやら。

 これが意気投合というやつか。

 夕暮れが近づいてきても、
 アレコレの興味深く愉しい話しは汲めど尽きず、
 すっかり長話し。

 けっきょくこの日は彼も釣りをやめて、
 クルマに戻って着替えたらコンビニに行って食料買って、
 それから道の駅に泊って、
 明日からも数日間、
 このあたりを釣ってみるという。

 じつは、
 彼と話しながら、
 いっそ我が家に泊ればと提案しようかともおもった。
 けれど、
 独りだけのプライム・タイムを愉しみに、
 遠路はるばるここまで来てるんだから、
 それは野暮というもの。
 遠慮した。

 なので、
 おせっかいかなとおもいながら、
 かつて自分がここに引っ越してくるまえ、
 彼とおなじように車中泊で釣り歩いていた時代に見つけた、
 独りでリラックスできるおススメ車中泊ポイントや、
 彼が気に入りそうな、
 釣り人は少ないけれど有望釣り場の入渓点などなどもいくつか伝えた。

 と、
 そんな話しをしながら、
 夕暮れをまえに巣に帰るカラスの群れがカアカア鳴き交わしている河原を、
 ふたりでブラブラ歩きながらの帰路、
 
 「あのさあ、ぶっちゃけたこというけど、最初オレと会ったとき、チェッておもったやろ?」

 「え?いや……あの……」

 「ウハハ、ええねんええねん。正直ゆうてオレはキミが釣りのぼって来たとき、こんな場所まで人が来るのかよ~とおもって、ものすごいガッカリしたから」

 「いや~、そうですね、ボクも最初はガッカリしました。でも、いろんな話しができて、きょうはたのしかったです」

 ウハハハハハハありがとう同感です。
 ますます気に入りました。
 ぜひまたお会いしましょう。

220611 (4)4

 車中泊遠征の旅人に教えてもらったポイントと釣り方を貴重なヒントにして、
 我が家から目と鼻の先の庭のようなこの釣り場での、
 その後の成果やワタシの作戦もぜひ報告したいしウハハハハハハハハハハ。

 べつに、
 ほかの釣り人がイヤというわけでは全然ないし、
 人嫌いでもなんでもない。

 むしろヒトが好き。
 
 いつだって良い出会いを渇望している。

 だけど、
 水辺で独り自由気ままに過ごす時間をとても大切におもっている。

 そんな機微を、
 ともに共感しながら、
 共有しあえるヒトに会えると、
 とてもうれしい。

 またの再会を心待ちにしております。
 
  
ドリームズ・カム・トゥルー
 げろヤバそしてバリやばの春。

 このままだと、
 もうどこまでも浸りきってしまいそうで……、

220513 (6)6

 深夜、
 たったいま現在のタイイングデスクの片隅をパシャッと写真に撮ってブルッと身震いして気持ちが高まる。

 とうとうここまで来てしまったか、
 そんな感慨。

 折り重なるようにバサッと積みあげたコーリーバスタードのセカンダリークイルのうえに、
 ポンと無造作に置いたヒグマの金毛のモコモコのカディス。

 先月販売させてもらった極上の金毛で巻いたスペシャル・デラックス。

 いま、
 私の目の前には、
 孤高のケモノの毛の最高峰と、
 至高のマダラ模様のトリの羽根の最高峰が、
 縁あって故あって揃い踏み。

 これを奇跡と言わずしてなんと言おう。
 
 しかも、
 そんな最高峰の素材たちが、
 もはや湯水のごとく使ってくれと言わんばかりに、
 ありとあらゆる部位の「おいしいところ」どっさりドサッと勢ぞろい。

 いつも、
 夢なら覚めないでくれと祈りながら朝起きて、
 寝ぼけ眼で作業場にはいってみれば、
 そこらじゅう、
 ところ狭しと並んで置かれている魅惑の最高峰たち。

 その光景をまえに、
 いきなりフルスロットルでレッドゾーン、
 シャッキーンと目が覚めて脳みそグルグルでスーパーハッチな毎日。

 もう、
 どないもこないも、
 気持ちは高ぶるばかり。

220513 (1)1

220513 (2)2
 
 まさか、
 この羽根をつかって、
 このようなフライを巻くことができる日がやって来ようとは……、

 夢にも思わんかったでホンマ。

220513 (5)5

 あまりにも想定外すぎるシアワセが怒涛のごとく押し寄せてくると、
 「こんな幸運ばかり享受して良いはずがない」
 なんておもって、
 逆に不安になったりもする
 つくづく損な性分のワタシは器のちっちゃな小心者。

 フライを巻くたびに、
 胸いっぱいにひろがる至福の反対側で、
 「ほんまにいいの?」
 ときどきすごく心配。

 そんなわけで、
 これでいいのだ。

 と、
 じぶんに言い聞かせながら、
 朝昼晩タイイングデスクのまえから動けなくなっている昨今です。

 そして、

220513 (8)8

 ツキノワのセッジ参上 from オホーツクの片田舎。

 ツキノワグマの黒毛をウイングとボディに巻いたフライの胸元に、
 ツキノワグマのトレードマークでもある三日月模様の白い毛をあしらったビッグサイズ6番。

 と、
 そのような「おふざけフライ」を量産していて、
 このツキノワグマの黒毛をいろんなフライにダビングしまくってはコップに浮かべたりとかしていて…アッと思いつき……、

 うっわコレすげえじゃん!

220513 (10)10

 ツキノワグマの黒毛をピーコックハールのうえにパーマハックル状に巻いたサイズ13番。
 ツキノワグマの黒毛をハックルにしたグリフィスナット、
 といった体裁だが、
 水面での浮き方バランスはぜんぜんちがう。

 水面高く、
 ボディが完全に水面のうえに持ち上げられているような状態で浮かせられるハイフロートなドライフライ。
 しかも巻くのメチャかんたん。

220513 (11)11

 まるでアメンボのように、
 水面膜のうえに爪先立って乗っているケバエの仲間サイズ14番くらいのでかめのやつ。

 これまで、
 このくらいのサイズのフライを超ハイフロートで浮かせるのは、
 耐久性や浮力の持続、
 あるいはフライが濡れたあとの処理、
 というところで今ひとつ決定打に欠けていたのだが……、

 このサイズで、
 このような姿勢で、
 スックと水面のうえに高々とのって浮いているいるムシたち。

 そんなムシしか視界に映らなくなった激スレの巨マスたちが、
 今シーズンもまた悠々とクルージングしながら貪り食らってくれれば……、

 震える指先で、
 このフライを5Xのティペットに結んで、
 ぜひとも!
 一矢報いたい。

220513 (7)7

 そして、
 このような至高の素材群と組み合わせてみれば、
 そのポテンシャルや見映えをグッと高めてくれる黒幕でもあり、
 スパイスでもあるエゾリスのファーが、
 毎日むしりまくられまくってコンプリートスキンはどんどんハゲハゲに……。

 と、
 このような素材たちをまえにして、
 新しい発見、
 試したいアイディア、
 具現化したいイメージ、
 そんなこんなが巻けば巻くほどコンコンと湧き出てきて、

 もはや、
 収拾がつかないカオスなタイイングの日々が延々つづいております。

 つづく。



佐々木 榮松 (えいしょう) 著 「きたの釣り」「道東の釣り」復刻版感想。
 …………8月25日 追記…………
 
 すいません、
 ものすごく肝心なことを書き忘れてました。
 
 8月23日更新の当記事にてとりあげた、
 
 「道東の釣り」
 「きたの釣り」の2冊は、

 株式会社 藤プリントで通販されています。

 きたの釣り(税込み1,650円)
 道東の釣り(税込み1,430円)
 発送代2冊まで370円(郵便振替用紙同封)

 〒085-0013 釧路市栄町10-3

 TEL 0154-22-9311
 FAX 0154-23-7466
 fuji@print946.jp

 担当 水口吉朗(みずぐちよしろう)

 まで、
 ご注文ください。

 なお、
 記事中で取りあげた魚拓と湿原の大判写真がセットされたデラックス・セットは、
 残念ながら販売終了だそうです。
 ただ、
 「釧路湿原美術館」にはまだすこしだけデラックス・セットの在庫があります、
 とのことです。

  ……………追記おしまい………… 

 それでは、
 この本の感想を、
 ぜひとも語らせてください。

210822 (1)1
 
 おもしろかった。
 たのしかった。
 すばらしかった。

 「道東の釣り」が初版刊行されたのが昭和36年。
 そして、
 「きたの釣り」が昭和38年。

 どちらも、
 本の各章終わりに記された年代からわかるとおり、
 おもに昭和20年代後半から30年代はじめにかけての、
 釧路を拠点とした道東地方の釣りの話題と随筆、
 そして各対象魚別の釣り場ガイドと釣り方指南書。

 そんな、
 絶版となって久しかった、
 昭和時代の道東地方の釣りについての連作となる2冊が、
 2007年に復刻版として世に復活。
 2冊セットで販売されていた。
 
 恥ずかしながら、
 それを知ったのはつい先日のこと。

 さらに恥ずかしながら、
 この2冊の著者となる佐々木 榮松画泊について、
 じぶんがかねてより知っていたことはごくわずかな断片でしかなかった。

 ご多分にもれず、
 開高 健の有名な「私の釣魚大全」のなかの1章「根釧原野で幻の魚を二匹釣ること」のなかで、
 釧路湿原のイトウ釣りの案内役として登場していた画家のひと。
 と、
 それしか知らなかった。

 そして、
 そんな開高建の随筆からイメージした佐々木 榮松画泊という人物は、
 悠久そして迷宮…さらに人跡未踏の釧路湿原を知り尽くした孤高のカリスマ・イトウ釣り名人。

 まるで仙人のようなレジェンドなお方なのだなと、
 ずっとおもっていた。

 あるいみ、
 それは間違いではなかった。

210822 (2)2

 ところがどっこい、
 ホンモノの孤高のヒトの懐は、
 そんな側面だけで語れるようなものではなかった。

 その器は、
 とんでもなく深く、
 そして広かった。

 以下、
 すこしだけネタバレご容赦。
 
 知ってた?

 なんでも、
 昭和の前半から半ばの時代の日本の釣り事情では、
 フライフィッシングはおろか、
 ルアーなんて用語もまだ登場していなかった時代。

 イトウ釣りが発祥となる、
 手製のスプーン仕掛けを「機械鈎」と呼んでいた時代。

 そして、
 釣りといえばもっぱら延べ竿。
 リール竿すら、
 まだまだ広く浸透していなかった時代。

 その当時、
 あの阿寒湖では、
 ぶっといナイロンの釣り糸に結んだ機械鈎を、
 手漕ぎボートのうえからエイヤッと手投げで投げ込んだら、
 釣り糸を口にくわえて、
 両手でボートを漕ぎながら機械鈎をひっぱって誘って、
 首尾よくアメマスが掛ったら釣り糸を手に持ち替えて必死でたぐる…、

 そんな原始的トローリングで釣っていたそうだ。

 そしてちょうどその時代、
 釧路市内を縦断する釧路川には、
 春になるとアカハラ(ウグイ)が産卵のために大挙して海から遡上してくる。
 つかのま、
 川面は無数のアカハラ(ウグイ)で埋まる。
 すると、
 このアカハラ(ウグイ)を釣る老若男女たちが市内の橋のうえに溢れて、
 交通麻痺になるのが例年のことだったそうだ。
 それほど釣れまくったらしい。
 しかも、
 渋滞中のドライバーもこの入れ食い光景に見とれて見物人になるしまつ。

 しかし、
 当時のお巡りさんは、
 この状況を「春の訪れを待ちわびていた庶民のたのしみ」お祭りごととして、
 このときだけは見逃してくれて、
 けして取り締まらなかったんだって。

 このエピソードは両方の本に書かれている。
 それが、
 画泊のお人柄の一端を窺わせてくれるものとして、
 ワタシには印象的だった。
 どちらの本でも、
 当時の釧路の忘れがたい釣り風物詩として、
 じつに愉しげに描かれている。

 この2冊には、
 渓流も湿原も湖沼も海もすべて、
 釣り場を問わず、
 なにより対象魚を問わず、
 この時代の道東の釣り風土と釣り文化を偲ばせてくれるエピソードが盛りだくさん。

 そんな釣り話しが、
 独特の表現とタッチでテンポ良くつづられている。

 その軽妙で洒脱な語りに、
 グイグイ引き込まれてしまった。

 たとえば、
 港町釧路の夏の夕涼み、
 夜半からの堤防でのクロソイを狙った夜釣り。
 現在ではとてもポピュラーなこの釣りを最初に発見したキッカケは?
 しかも、
 誰でも容易に釣れて、
 かつ、
 釣りの繊細さとサカナの引きの豪快さが同居している、
 たまらなく面白い釣りへと昇華させた影の仕掛け人とは?

 はたまた、
 道東地方の渓流魚の川といえばなんといってもかの「西別川」
 この銘流でのニジマス釣りにあけくれた釣りの日々。
 なにがなんでも大物専門の豪快釣り師だった友人のMさんが、
 それまで軽く見下していた西別川で生まれ育ったニジマスたかが40センチ、
 を、
 生まれて初めて掛けたとき……はたしてMさんの心境やいかに……。

 あるいは、
 大シケの荒れた日にアブラコの大物を求め、
 仲間とともに岬を越えて難所の穴場で釣って、
 60センチを超えるアブラコを各自山ほど釣ったはいいけれど、
 行きはよいよい帰りはこわい……エライ目にあった体験などなどなどなど……。


 孤高のカリスマ・イトウ釣り師の、
 釣り師としてのもうひとつの顔は、
 道東地方に棲む様々なサカナたちを、
 四季折々に釣っても釣っても釣り飽きない生粋の釣りバカであるばかりか、
 その面白さや興奮や喜びや豊かさを、
 我々読者に伝えるのがすばらしく上手な語り部でもあった。

 釣りゴコロをムズムズさせながら、
 サカナ釣りへの情がこもった美しい言葉の大波小波に揺られて魅了された。

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 そんな、
 この2冊のなかでほのぼのと語られた、
 たくさんの種類のサカナ釣り。

 そうした釣りとはまたすこし心構えがちがう、
 いわば対極をなす釣りもまた、
 内に秘めた情熱を抑えようもなく語られている。

 畏怖と畏敬の念をもって、
 生涯をかけて挑戦するべき究極、
 釧路湿原のイトウ釣り。

 凍てつく残雪の原野の岸辺で、
 あるいは、
 ここと狙いすましたポイントで繰り広げられた、
 孤独な闘い。

 勝利に酔う甘美をはるかに越えてしまい、
 釣りあげたあとに、
 はてしない虚無感に包まれるような、
 釣り人生最大の巨大イトウとの闘い。

 さらには、
 徒労と苦心の果てに、
 ようやく巡りあった奇跡の巨大イトウとの出会い。
 にもかかわらず、
 壮絶な一戦むなしく完敗を喫してしまう……あの瞬間の心境。

 ハリ掛りした巨大なイトウに翻弄され、
 暗く冷たい水中に突き刺さった釣り糸が、
 水を切ってビュービュー唸るように糸鳴りしている情景が、 
 いち釣り人として自己投影せずにいられない緊迫感で生々しく描写されている。

 そんなこんなを読みふけりながら、
 興奮と緊張が最高潮に高まるあまり、
 いてもたってもいられず、
 おもわず本を閉じてしまったこと数回。
 そして、
 高ぶった気持ちをいったん落ちつけてから、
 またそっとページを開いて読みすすめたりもした。

 たまらなかった。

 これぞ読書の醍醐味を堪能した。

 そんな、
 濃厚に充実した読後、
 あらためて表紙カバーの絵を眺めてみると、
 本を読むまえとはまたちがった感慨でズシリと胸に迫ってきた。

 真っ黒な長靴と上着に、
 真っ赤なマフラーを巻いた老釣り師の表情が、
 この究極の北の釣りの悲喜こもごもを、
 なにより雄弁に物語っているようだ。

 それぞれ「老釣り師」と「幻の魚イトウ」と題されたこのカバー絵は、
 なんでもこの本の復刻に際して、
 より新鮮で迫力のあるものにするべく、
 佐々木 榮松画泊が自らの作品のなかから選んで提供されたものなのだそうだ。

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 この復刻版2冊セットには、
 読者の想像やイメージをさらにふくらませてくれる小道具として、
 この巨大なイトウの実寸サイズの魚拓と、
 冬の釧路湿原の水辺のポスター写真がもれなくついている。

 なんと心憎い演出。

 読後の余韻に浸りながら、
 この魚拓をじっと眺めながら、
 巨大なイトウのおおきな瞳に吸い込まれていくような、
 なんともえいない感覚を愉しんだ。

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 そしてさらに、
 このセットの片隅にそっと添えられている「復刻版の栞」
 「序文」と絵と風景写真が収められた、
 ささやかで控えめな…しおり。

 この栞をまず最初に読んで、
 ワタシはこれらの本の世界に引き込まれていった。

 著者と、
 この本を復刻したいとねがった仕掛け人の方、
 両者の想いが気持ちと気持ちで呼応している「序文」にまず胸を打たれた。
 気持ちの奥にスーッと沁みてくるように響いてきた。

 このプロローグのなかで著者は、
 じつは当初この本を復刻することに躊躇したと告白している。

 その理由として、
 この本が書かれた当時から、
 あまりにも時代が変わり過ぎたこと、
 そしてそれゆえに釣り場環境もおおきく変化してしまったことを挙げている。

 だがしかし、
 僭越ながら私見を述べさせていただければ、
 どんなに時代が変わっても、
 またどんなに環境が変わろうとも、

 なにもかも超越して、
 けして変わらないものがある。

 それは、
 「サカナ釣り」を通して実感することのできる、
 人生の豊かさと生きる糧。

 そして、
 著者の言葉を借りれば、
 「サカナ釣り」を通して知ることのできる、
 
 「我々は自然に守られて、活かされている存在」

 であるということ。

 そんな普遍の真理を、
 あらためて再発見、
 そして再確認させてくれる釣りの本として、
 これから先もなんら色褪せることなく、
 むしろこんな時代だからこそ輝きを増して、
 世代を超えて読み継がれていくべき稀有な釣りの本だとおもった。

 さいごにもうひとつ。

 「きたの釣り」のなかで著者は、
 なぜじぶんは釣りが好きなのか?と自問する。

 その答えのひとつとして、
 「素朴な自然が好きだから」
 という明解な理由につけくわえて、
 ソビエトの随筆家の言葉を引用しながら
 「少年期へのあこがれ」
 童心回帰を挙げている。

 そしてそれを、
 「誰もが潜在意識のなかに持っている純粋な宝物」
 と表現している。

 この2冊に込められたメッセージは、
 ここに集約されるのではないか?

 だってもうなんていうか、
 本を読みながら最初から最後までもうず~っとワクワクドキドキ。
 めっちゃめちゃおもしろかった。


 ワタシを勇気づけてくれて、
 そして背中を押してくれる、
 宝物が2冊増えた。
 
 
いや~なんていうかほんと……
 

 ことし観まくったユーチューブの動画。

 タイの田舎の盆踊り?的なお祭りの様子のようだ。 
 荒んでささくれだった気持ちを何度も穏やかにしてもらった動画。

 ステージで熱演する竹笛の兄ちゃんが腰をクイクイさせる股間を、
 「オオウ…オオウ…」萌えながら遠慮なしにガン見する司会のパッツン・ボディコンお姉さん、
 そして、
 ステージ下からお兄さんの股間めがけて本気モードで手を伸ばす爆笑ママさんたち、
 かとおもえば、
 竹笛のリズムにあわせてお兄さんの股間を満面の笑みで撫でまわすオカマさん、
 さらに、
 その様子を見ておおよろこびのステージ縁にズラッと並んで座ってるガキンチョども。

 お兄さんの股間は大人気。

 健全だな~。
 
 このシーンが面白くていつも繰り返して観る。

 老若男女入り乱れてエラヤッチャと人々が踊りまくる土くれ大地の野外フロア、
 その場を華やかに彩るセクシー衣装?のダンシング・ギャルズたちは、
 あざとさを微塵も感じさせずリズムに合わせてひたすら一心不乱に踊ってる。
 なので、
 ずこしもエロく映らない。
 それがまたすばらしい!

 そして、
 なによりすばらしいのは兄ちゃんの竹笛の演奏。
 ロックン・グルーヴでタイトでソリッド。

 でも、
 素朴であたたかい伝統歌謡?

 琴線にも腰にも響くで~。
 勝手に身体がゆれうごく。

 お兄さんもお姉さんも、
 ママもパパも、
 おじいちゃんからおばあちゃん、
 オカマもオナベも、
 ちびっこたちも、
 み~んなみんな兄ちゃんの竹笛にのって心底楽しそうに踊っとるど~。

 その様子を眺めていると、
 石のように固まって冷えたココロが、
 たちまちほどけて溶けていく。

 気に入りまくりました。

 これはタイのエサン地方の大衆音楽らしいことはわかったけど、
 兄ちゃんの名前はおろかこの音楽のジャンルもなにもかも詳細不明。

 このご時世にあって、
 なんにもわからない。
 神秘のベールの向こう側。

 そこがまたよい。

 今年の2月のハンドクラフト展の際、
 海外フライフイッシング・ツアー旅行会社の老舗中の信頼と実績の老舗の社長さんと立ち話ししたとき、
 すかさずこの動画の話しをして、
 「このイベント、ぜひとも見物しに行きたいんですよ~」
 というと社長さん、
 「お、ビゼンさんレゲエの次はアジア系インディーズっすか?」
 なんておっしゃるので、
 「これ、私がこよなく敬愛してやまない80年代はじめのジャマイカのサウンドシステムの雰囲気そのまんまなんだよね」
 などと熱く語った。

 と、
 そんな戯言に笑っていたのと時を同じくして、
 あれよというまに世界は新型ウイルスでこんなんなって……、

 いったいぜんたいこの先どないなるんやろか、
 と、
 オホーツク地方の片隅のそのまた隅の田舎にいてさえ、
 胸中穏やかざる春のころ。

 ある晴れた日のことでした。

 すこしまえから、
 なんだかどうもおかしいぞ…というかんじはあったんだけど……、

 まだまだ真っ白く雪に埋もれている山々に陽の光が反射していて、
 「眩しいな」
 と右目を閉じて片目で山を見あげて愕然。

 おもわず、
 膝から力が抜けるような、
 血の気がスーッと全身から抜けていくような……、

 左眼の全体に白い膜がかかっているような感覚、
 すべてが霞んでしか見えない。
 むしろ、
 もうなんにも見えない。

 ああ、
 おわったなあ……なんておもいましたよ。
  
201018 (2)2

 すぐにでも眼科へGO

 しかし、
 ときはいま、
 この最果ての田舎町にあってさえも、
 眼科のある総合病院はしばらく閉鎖。

 そして、
 どんどん霞んでいく左眼。

 もはやな~んも見えない。

 しかし、
 それを口に出してしまうと、
 すべてが終わってしまいそうで……、

201018 (1)1

 世の中がすこしだだけ落ち着いて、
 ようやく眼科で検診を受けることができたのが夏のころ。

 白内障との診断。

 「手術すれば治ります。また見えますよ」

 気楽なかんじでそのように診断してくださった先生のお声は天の声。

 うれしかった。

 安心したとたん、
 身近な友人知人たちに、
 「オレ白内障でさあ、いま片目がなんも見えないんやでドヤすごいやろ?」
 なんて、
 まあ聞いてくれよと言いふらしまくる。

 しかし、
 これもコロナの影響で、
 おなじような症状で手術の日を待ちわびておられる方々が多数おられるご様子。

 すぐに手術できるわけではなく、
 なんと半年後まで順番待ち。

 そっかあ、
 でもまあいずれ完治するのなら、
 気持ちの持ちようはなにもかもがちがいます。
 
 こうなったら「転んでもただでは起きへんで~」な~んつって。

201018 (3)3

 つい先日、
 今月に発売される季刊フライフィッシャー誌の連載記事をつくって編集長に提出。

 白内障で片目が見えなくなって、
 もっとも困るというかイラッと情けなくなるのは、
 視界がままならない不自由なこともさることながら、
 近くを見ても遠くを見ても、
 遠近感がおかしくなることだった。

 そのため、
 いつもフライが狙ったとこの手前に着水するんですわ~もうイッライラ。

 なので、
 必然的に水面に落ちたフライを見失う場面が多々あってもうイッライラ。

 これまで、
 過度におおきなインジケーターの類をあまり好まない傾向にあったんだけど、
 背に腹は代えられないというか、

 これをチャンスというか良い機会と捉えて、
 このような状況でも気持ちよく見えてくれる、
 使い勝手と視認性最優先のドライフライ……、

 これを課題に据えて過ごした今シーズンの釣り総まとめ記事を目論んだわけだが……、
 
 原稿と写真を送付してすぐ、
 編集長から電話がかかってきた。

 「ビゼンさん!白内障にまつわる釣りとタイイングの記事なんて、
 そんなのこれまでなかったでしょ。
 これ、
 高齢化が進む我が業界にあって勇気づけられる方たくさんいますよ!」

 「それやったらどんなにかええねんけどな、
 今回もまたフライのタイイングのところまで書いたらスペースいっぱいでページ埋まってしもてん。
 書きくわえたかった片目の実釣編まで書かれへんかってん」

 「なので、いっそタイイング編ばっさり削って原稿の空いたスペースに釣りの話しを無理やり挿入しよか?」

 「いや、これはこれでぜんぶ必要です。これ、次号でも続編いきましょう!」

 一生懸命とりくんだ記事作りに、
 編集長が弾んだお声でガッポリ喰いついてくれると、
 とてもがんばりがいがある。

 一見、
 なんの変哲もないロングファイバーなスパイダー・スタイル。
 なんだけど、
 このポストの量と高さでもバランスすこぶる良好。
 着水時にひっくり返らない。
 水面に浮いたフライが斜めに倒れたりしない。
 オレンジ色のポストが水面高く屹立して大変頼もしい。
 しかも、
 うれしいことにポストに重量があるので、
 そのぶんハックルの接水面積と密度があがり、
 流水の抵抗を増して、
 従来のバランスよりもフライがてきめんに流しやすくなってるではないか。

 じぶんにとって発見だった。

 キモはハイビズ・ヤーンのポストの量と長さと、
 レオンのサドルのハックリング方法と、
 ボディ末端にコブ状に巻き止めたエゾリス・ファーのダビングボール。
 これらのパーツが絶妙なシーソーバランスになって水面に浮く。

 着水と同時にスッとボディのみ水面下に没して、
 フライが瞬時に水面で安定するところも絶妙なり。
 
 コレいいよ!

 

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201018 (5)5

 今シーズン、
 山岳渓流に足しげく通っていたのには、
 このようなワケがあったのです。

201018 (6)6

 しかしキレイな生き物。

 オショロコマの美しさは、
 ド派手な色彩配色であるにもかかわらず、
 和のテイストがただよう品の良さというか、
 奥ゆかしさとか、
 清楚とか……、

 ブルックやゴールデントラウトとか、
 なんならオショロコマの従兄のドリーバーデンとか、
 舶来のもそりゃ~美しいけれど、
 そんな異国の鱒たちの押せ押せムードな美しさとは対極の、

 むしろ「引き」をかんじさせる極彩色デザイン。

 釣っても釣ってもキュンとくる。

201018 (7)7

 フェザーポルノでえ~す。

 フルドレスサーモンフライのタイイングは狭い世界。
 そこに情報弱者なりの姿勢で末端に連なっていると、
 この数年なんだかとみに心に棘がグサッと刺さるような場面があったり見聞したりとか……。

 で、
 そのトドメが、
 このまえ紹介したショッキングすぎる本だった。

201018 (8)8
 
 「怒り」よりも「落胆」で、
 萎えるなあとヘコむ瞬間もあってんけど、
 
 そもそも、
 この世界って、
 独りで愉しむ自己満足な世界にこそ楽しみを見出したはず。

 そやのに、
 なんでワザワザ見なくてもいい外の世界を覗いて気持ちをかき乱されなアカンのや?

 そんなん本末転倒じゃ。

 「群れない媚びない属さない」

 器のちっちゃなじぶんは、
 駆け出し時代の初心を半分忘れかけていた。

201018 (9)9

 決意も新たに、
 いまいちど初心に立ち返るべく、
 まずは伝統のクラシック・パターンをあれこれイロイロ巻きはじめたら……、

 もうどうにも止まらなくなった。

 やっぱもうどうしようもなく、
 フルドレスサーモンフライのタイイングはじぶんにとって最高峰にたのしくて、
 そしてチャレンジャブル。

 目下、
 大のお気に入りになっているのが、
 このサンダー&ライトニング。

 邦題に訳すと「雷鳴一閃」

 かっこええやんけワレ~。

 シンプル・スプリットウイングのフルドレス入門編パターンとして知られておりますが、
 なににつけ、
 最初の第一歩で初歩ほど奥が深いものはありません。

 オレンジのハックルとブルージェイのスロートの色彩の対比の妙、
 そして黒のボディとこげ茶のウイング、
 ロウ・プロファイルなウイング設定。

 エッセンスがこの一本にギュッと凝縮されてる。

 んで、
 まずコチラは現在普通にサンダー&ライトニングといえばこのようなフォルム、
 的な見慣れた標準スタイルで巻いているけれど、

 各色のスワンとバスタードをミックスしたアンダーウイングのうえに、
 このフライの核となるブロンズマラードをドサアッとかぶせて、
 ウイング末端部分のみ、
 ファイバーをバラけさせアンダーウイングを露出させて配色のアクセントにしてみたスタイル。

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 転じてコチラのサンダー&ライトニング。
 フリーファイバーなケルソン・スタイルで巻いてあるけれど、
 ウイングはレオンのルースタークイルとブロンズマラードのフリーファイバー・ミックスドウイング。

 そして、
 ボディハックルやスロートハックルは、
 最初の標準スタイルの倍のファイバー量で盛りまくりビッシリがっつり巻いた。

 おとこらしいサンダー&ライトニング。

 まえもゆうたかもしらんけど、
 ぼく、
 ニジマスとフルドレスサーモンフライは断然デブ専やから。
 麗しき美はポッチャリにこそあり。

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 さらにコチラ、
 ロングシャンクに巻いたサンダー&ライトニング。

 ハックルもスロートももちろん、
 テイルもトッピングも二倍も三倍もこってり盛りまくりング。

 コレ巻いていてつくづくおもったけど、
 サンダー&ライトニングって、
 ジャングルコックをこそ映えさせるためのフライだね。

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 コレ、
 2006年に巻いたフライ。

 ニジキジの羽根をはじめてつかった、
 じぶんにとって記念碑的なフライ。

 なんだけど、
 とあるクラシック・パターンをこのフックに巻きたくなってどうしようもなくなり、
 逡巡の末エエイままよと分解しちゃったのだった。

 カスタムメイドなサーモンフックの元祖であらせられる、
 故ユージン・サンディのいまや超貴重なフック。

 バラバラになってしまった各パーツの羽根は、
 接着剤などをつかっていないので、
 解いたあともまったく問題なくつかえる。
 もちろんまたほかのフライに活用する。

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 右がエゾリスのみのボディとヘッドにレオンの羽根でエラをつけたスカルピン。
 
 左がエゾジカ・ヘアーをフレアさせたマドラー・ヘッドなスカルピン。

 どちらも、
 このタイプな大型サイズであっても、
 あれよという間に巻ける超シンプル構造。

 うごきもニョロニョロユレユレたまらんデ。

 スカルピンなハゼ型フライでありながら、
 大型ニンフとして、
 はたまたテレストリアルとして、
 さらにはマドラーヘッドのやつはフッキング抜群のスケーターとして、
 ハゼ以外のところで大活躍。

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 サイズ4番のヒゲナガ・ピューパ風味でもあり、
 クラシック・ムードなウエットフライの作例。
 
 さっきのスカルピンのボディ同様、
 エゾリスのファーをボテッとループダビング。
 ボディ全体がゾンカーのウイングのように巻いてある。
 ウイングには、
 レオンのルースタークイルをディーウイングに巻き止めた、

 スーッと水に馴染んでとろけるように流水になびくエゾリスのボディと、
 ブルンブルン水を掻くように震えるレオン・サドルのファイバーの相性ばつぐん。

 エゾリスのファーの水馴染みの良さ、
 シルキーでソフトになびく質感を最大限利用したフライのひとつ。

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 さっきのウエットフライのボディの造作とまったくおなじ作りのストーンフライ型ファジー系ニンフ。

 襟巻き状のハックルはヒグマの金毛をループダビング。

 硬質で光をばんばん透過しながら反射するキラメキの存在感の半透明なヒグマの毛と、
 陽の光を吸い込むようにマットな質感だけどフワッフワトロトロのエゾリスのファーの組み合わせ。

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 水中に沈むとたちまちこんなかんじになるねんで。

 直立させてハックル状に巻いたエゾリスのファーが、
 ボディの下地に巻いたティンセルをくっきり透かしながら、
 まるで呼吸しているかのように小刻みに常に揺れている。

 モンカゲロウやフタオカゲロウなんかのエラ呼吸を連想しちゃう。

 これはエロイで~。
 釣りたい下心ムンムンムラムラのあざとさです。

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 サイズ6番のロングシャンクに巻いたエゾリス・ニンフにて、
 水中深くに沈んで流れるリーダーが一瞬トンッと弾むように震えて止まった…ような気がして…、
 すかさずバシッとあわせてみれば……。

 当地の巨鱒たちは、
 シーズン初めの初心なころは、
 寝ていても目が覚めるようなアタリがガツーンと伝わるけれど、

 どうしたわけだか、
 お盆を過ぎるころには、
 同じ魚とは思えないような微かなアタリになる。

 でっかいやつほど、
 その傾向が濃厚な気がする。

 手のひらサイズのオショロコマのアタリのほうがよほど明確。

 サイトフィッシングで観察していても、
 いったんくわえたフライを、
 水中で微動だにせずプッと瞬時に吐き出してしまう。

 こういう百戦錬磨の真っ赤なホッぺの巨鱒を、
 いかにして掛けるか。

 本物の水生昆虫などの食感よりも口当たりが柔らかくて、
 なんならさらにソフトな質感で、
 サカナが用心深くスッとフライを吸い込んだ瞬間、
 水流とともにスポーンと口中深くに吸い込まれちゃうような大型サイズのニンフ。

 このニンフ、
 なかなかいいセンいってるかんじ。

 ヒグマとエゾリスの良いとこどりのコラボってところもまた、
 ヒジョ~に満足度数が高い。

 まっだまだたまらん魅力と可能性を秘めているエゾリスのファー。

 試したいことや、
 コレで釣ってみたい場所や、
 新しいアイディアなどなどどっさりあったけど……、

 どうやら今シーズンはこのような諸事情にて、
 課題をたくさん残すことになりそう。

 で、
 いよいよ来週、
 待ち望んでいる白内障の手術が受けられます。

 視界が戻ったら、
 情けなくなるほどもどかしかった片目の今シーズンの知見を今後に活かしまくるべく、
 もはや溢れんばかりになっている脳内イメージを、
 冬のあいだに次から次へとカタチにしていきたいところ。

 北海道産の素材をフル活用して、
 この素材だからこその実戦先鋭フライズの捏造、
 そして、
 フルドレスサーモンフライの創作タイイング、
 この、
 夢想と喜びが無限に広がる豪華二本立てで……。

 で!

 こんなにエゾリスエゾリス連呼するからには……、

 まずなにより最初にじぶんがワクワクドキドキの、
 すっっっばらしいクオリティのエゾリスのスキン、
 多数入荷してます。

 しかも!
 今年の当社の一大トピックス。
 「エゾリスのええやつ、どこかにないやろか」とあんまりにもしつこいワタシ。
 なのでこの夏、
 秘蔵の貴重なスキンをドーンとまとめて数百匹!
 こんなにいいのばっか大量にまとめて見れるの最初で最後ちゃうやろか?
 という状況で、
 しかも落ち着いていっぴきいっぴき手にとってじっくり仔細観察しながら、
 「これはいい!」
 とおもえるのを好きなように選別して欲しいだけ仕入れさせていただけるという、
 まことに「夢なら醒めないで」
 破格のご厚意とご配慮までいただいたのでした。
 冥利に尽きます。

 どれもこれもたまらんクオリティのエゾリスのスキン、
 あらかた整理と準備も整ったので、
 ちょい待っててくださいね。



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