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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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晩秋ニンフ
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 TMC102Y のサイズ17番に巻いたお馴染みのフェザントテイル・ニンフ。

 なんだけど、
 ボディやソラックスをよ~く見ると、
 ところどころ微かにピンクやブルーやパール色にチラチラ反射している。

 極細コッパーワイヤにフェザントテイルのファイバーを捩ってボディを巻くとき、
 いろんな色のエンジェルヘアーを数本添えて、
 それも同時に捩じって巻いたのさ。

 フェザントテイル・ニンフ万華鏡スタイル。

 ちなみにシッポはブロンズマラードのファイバーを3本。

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 転じてコチラ、
 ボディにワシミミズクのセカンダリークイル・ファイバーを4本、
 コッパーワイヤで捩じり巻きしたシンプルな小型ニンフ。

 シッポはウッドダックのフランクフェザー・ファイバーを3本。
 
 つかったフックは万が一でも安心のヘビーワイヤTMC9300 の16番。

 ダン色のチカブーを数本、
 縮れたウイング状にソラックスのうえに載せて、
 ファーネスのヘンハックルを1回転。

 テーパー状になったソラックスのしたに、
 細い鉛線を3回転だけ巻いてある。

 つかうティペットが太いので、
 フライにあるていど重みがないと、
 ティペットの表面張力でフライが水面に浮いてしまう。

 といって、
 フライが重すぎると迅速に沈下しすぎて具合がよろしくない。

 サーフェイスフィルム直下から水面下20センチくらいまでを、
 ユラ~ッと漂わせて勝負。

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 濡れそぼったワシミミズクのクイルボディ・ニンフ。

 このクイル材を、
 ワイヤーやティンセルなんかのヒカリモノで捩じってボディに巻いて、
 このような小型ニンフにつかってみれば……、

 水面下に沈むと、
 ボディを捩じり巻くことで表現した体節が、
 よりくっきりメリハリが効いて強調される。
 しかも、
 下地のワイヤーが浮きあがってくるような絶妙の透明感。

 そして、
 クイルボディ全体を覆っている微細なフリューが水中でフワッとひろがる。
 その姿態はちいさなカゲロウのニンフが体側の鰓を震わせながら呼吸しているようだ。

 こうなんちゅうか、
 ワシミミズクのクイルボディは、
 えもいわれんほどナマナマしく艶っぽくエロい。

 官能的。

 ホンマにええわあ……。



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 落ち葉に埋もれる。




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 ボクも埋もれる。




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 マスも埋もれる。




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 そして、
 長い冬がやって来る。



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 晩秋の当地は、
 晴れれば晴れたで、
 朝となく昼となく終日ほぼかならず強風が水面を吹きわたる。
 そして森の木々を揺らし、
 無数の落ち葉が空を舞いながら、
 水面に落ちていく。

 そんな無慈悲な冷たい風の狭間の、
 ほんの一瞬の小春日和。
 波ひとつなくなった水面いっぱいに浮かぶ落ち葉。
 そのあいだを縫うように、
 控えめにポツンとひろがる、
 微かな、
 静かなライズリング。

 でありながら、
 そんなちいさなライズの主は……嗚呼くるおしいほど麗しく逞しい筋肉美鱒。

 水面を漂う落ち葉を隠れ蓑にして、
 密かにライズをくりかえす彼らは、
 水面に浮いているなにかをついばんでいるのではなかった。

 落ち葉の下にしがみついたり、
 水面直下で羽化しようとしている、
 ちいさなカゲロウのニンフ。
 コレにこそ執心していることに、
 シーズンの幕が今まさに閉じようとしているギリギリ間際になって、
 ようやく気がつくことができた。

 しかし、
 冬はもう目の前。

 完全燃焼してしまうよりも、
 心残りと、
 いろいろな課題を残したまま、
 シーズンを終えるほうが、
 じつはシアワセなことかもしれない。



 な~~~~~~んちゃって赤面もんのキザを、
 会心の満足の釣りから帰宅してすぐ、
 満ち足りた気分で臆面もなくしみじみ書いてみました。

 けれども……、

 あした、
 いや、
 数時間後に、
 どない思っているかは、
 じぶんにもぜんぜんわかりまへん。

 「ライズごころと秋の空」

 煩悩いまだ去りぬ冬間近。

 
 
 
 
 
 
スケルトンなカジュアルドレス
 10日ほどまえの、
 真夏日がつづいていたころのこと、
 炎天下のした、
 友人とふたりしてエッチラオッチラはじめての川を釣りのぼっておりました。

 状況は悪くはなく、
 ここぞというポイントにセミ・フライを叩きこんでドンブラコと流せば、
 かならずといってよいほどにドバッとでた。

 ただ~し、
 川は行けども行けどもほとんど砂利で埋まっており、
 ここぞというポイントがほとんどない。
 まったくない。

 ようやく巡り合ったここぞというポイントで、
 どちらかがイッピキ掛けて「ウッヒョ~」と盛りあがると、
 またもやザバザバザバザバ川のなかを何キロもひたすら歩く……、
 ただひたすら歩く……、

 という日でありました。

 そんななか、
 午後おそく、
 いいかげんダレ気味で川辺を歩いておりますと、
 前を歩いていた友人が、
 とある砂底のおおきなプールのほとりでピタリと歩みを止め、
 しばしジッと水面を見つめると、
 「ビゼンさん、アレ、サカナじゃない?」

 クリアに澄みわたった深いプールの中央の川底に、
 このお方がへばりつくように定位していた。

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 よくよく観察してみれば、
 40~50センチクラスの子分?がさらに4~5匹ほど、
 このサカナに寄り添うようにジッと定位して流れにゆられていた。

 小高い土手のうえからは、
 その様子の仔細が手に取るようによく見えた。

 しか~し、
 遮蔽物などなにもなく、
 サカナがものすご~くよく見えるということは、
 先方もまた我々の姿がもっとよく見えているということでもあり、
 川底にビタッとはりつくように静止して定位しているということは、
 もはや我々はとっくのむかしに感知されており、
 サカナたちはすでに警戒態勢にはいっているものとおもわれた。

 「ビゼンさん、やってみてください」

 サカナの姿を発見したつぎの瞬間には、
 セミから重いニンフにソッコー結び変えていたワタシ。

 「もちろんやってみるけど、コレもうたぶんサカナに気づかれてメチャびびられてるかんじやで」
 「まあ、ダメ元でイチかバチかやってみるよ」
 「ちゅ~か、水辺に近寄っていった時点で逃げられるんとちゃうか」

 などとのたまいながら、
 ソ~ッと忍び足でアプローチできる水際まで下りていったけれど、
 サカナは同じ場所でまだそのまんまジ~ッと定位しておられる。

 第一関門はどうにかクリア。

 ただ、
 水際に下りてしまうと、
 陽の光のかげんで川底にいるサカナの姿がいまいち見えにくくなってしまった。

 サカナの定位している水深がけっこう深いこと、
 サカナの姿がはっきり視認できないこと、
 こうなると、
 かりにサカナの鼻先にフライをうまく流し込んだとしても、
 定位して微動だにしないサカナがフライを吸い込んだかどうか判別しにくい。

 なので奥の手、
 サカナのかなり横方向にフライを沈めて流して、
 サカナにうごいていただいてフライを追ってもらって、
 そのうごきで反応をたしかめるしかない。

 これ、
 サイトニンフィング鉄則のコツ。

 おそるおそる、
 サカナが定位している地点よりも1メートルほど横に手前、
 かつフライを沈めるために2メートルほど上流にフライを落とす。

 ウエイテッドニンフがチャポンと小さな水飛沫をあげて着水したとたん、
 かなり離れたところに定位しているマスたちが全員ビクンッと魚体をふるわせて着水音に反応してしまった。
 
 そしてあろうことか、
 全員がいっせいに定位していた周辺を落ち着きなくウロウロしはじめてしまった。

 「あっちゃ~、もう気づかれちゃったみたい」

 しかも、
 投じたニンフはウエイトが軽すぎ。
 水深が深すぎて、
 ぜんぜん沈んでいないじゃん。

 ダーメだこりゃ。

 ま、
 この状況ならしかたのないことでございましょう。

 ところが、
 しばらくするとサカナたちがまたスーッと同じ場所に戻って来て、
 川底にビタッと静止して定位したんだよね。

 あれ?

 とおもって、
 こんどはさらにガッツリとウエイト入れたニンフに変えて3投目。

 チャポンと着水したニンフがぐんぐん沈んでいく。

 す・る・と!
 子分クラスのイッピキがフライが沈んでいるであろう地点にむかってスーッと泳いでくるではないかドッキドキ。、

 「あ、これ食うかも!」

 心臓バックバク。

 と・こ・ろ・が・
 それまで微動だにしなかった親分がフライのほうにむかって、
 ゆっくりグーンと旋回するようにうごきはじめたとたん、

 それまでノリノリで一直線にフライのほうにむかっていた子分が、
 スッと遠慮するかのようにどいてしまった。

 子分っていってもゆうに50センチクラスしかも極太。
 そりゃ~もうガッカリですよ。

 そして、
 フライよりもいったん上流側にまわりこんだ親分が、
 グル~ンと頭の向きを変えて、
 フライが沈んでいるであろう付近を通過して、
 そのままとまることなく川底で大きく円を描くようにうごいて……、

 その途中、
 土手のうえからジッと様子をうかがっていた友人が、
 サカナがフライを吸いこんだような気がしたらしく、
 ちいさく「アッ」と声を漏らした。

 なんだけど、
 な~んかおかしいぞ疑わしいぞ、
 とおもいながらも、
 じぶんのほうからはとくに変化はなにも見えない。

 なので、
 こうした状況での空アワセによる場荒れを避けるために
 アワセてみたいのをグッとこらえた。

 で、
 そのあと、
 親分が川底を這うように悠々と旋回していく様子を、
 心から切なく、
 そして狂おしく見守っておりますと……、

 なななんと!

 水面に浮かんでいたリーダーのバット部分が、
 ツーーッと親分の泳ぎ去る方向に引っ張られていくのが視界の片隅に映った。

 「喰っとるやんけ!」

 グイッとアワセてドンッ!

 真っ赤な巨体を翻して、
 おおきなプールのなかを所狭しと跳ぶわ走るわ首振りまくるわ、
 その様子がクリアな水中で丸見え。
 はげしい水飛沫がドッパンザッパン。

 丁々発止の大捕りもの……みごと召し獲ったり~~~抜けまくりました。

 「やっぱりあのときフライ喰ってたんですね。フライが沈んだあたりでサカナが白い口を開けたの、ここから見えたんですよ。
 でもビゼンさんなにもしないから、アレ?喰ってないのかな?っておもったんだよなあ」

 と、
 友人が興奮しながらまくしたてた。

 してみると、
 この親分は、
 フライをくわえてから2メートル以上は移動していることになる。

 ここに、
 示唆するものがものすごいたくさんある。

 釣れた親分は、
 その大きさもさることながら、
 魚体や口吻の釣り針傷跡から見ても、
 過去に何度も痛い思いをしているはず。
 数々の修羅場をかいくぐって、
 ここまで成長してきたことが一目瞭然。
 まちがいなく百戦錬磨。

 そのようなヌシ的なサカナが、
 4Xのティペットに結ばれたフライをがっぽりくわえたまんま、
 その違和感をかんじることなく、
 こんなにも長い時間、
 こんなにも自然な素振りで移動するなんて……。

 しかもこの状況で……。

 この親分は、
 釣れてくれた感動と感激のみならず、
 じつにじつに有益かつ、
 今後に役立つことは間違いない、
 すばらしい情報をもワタシに与えてくれたのでございました。

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 ヘビーウエイトなニンフのタイイング私見。

 まずは普通のブラス・ビーズとともに、
 フックシャンク前面に糸オモリをグルグル巻き。

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 で、
 リードワイヤ(糸オモリ)を爪先でグッと押し込むようにして、
 ビーズの穴に突っ込み、
 ビーズを固定してからリードワイヤをスレッドでグルグル巻きして補強。

 スコーンとスムーズに沈めるために、
 手っ取り早くタングステンのビーズをつかうテもある。
 けれど、
 タングステンの泣き所はとにかくキャスティングが億劫になるほど投げにくく、
 そして投げるたびに耳元をフライが弾丸のようにヒュンヒュン行ったり来たりするのでとても恐ろしい。

 そしてさらに、
 スッコーンと沈むのは良いけれど、
 勢い余ってそのまま川底の石のあいだに一直線にもぐっていきがち。

 なぜかというと、
 タングステンビーズだとフライの重量が極端に一点集中するため。
 そのため、
 投げれば弾丸になり、
 沈めれば岩盤の切れ目や石のあいだに挟まりたがる。

 ごつい道具でスイングさせたりとか、
 そういうパワー系な釣りにはいいけれど、
 深場を繊細に探りたいような、
 こんな釣りにはちょい不向き。

 このように、
 普通のビーズにリードワイヤの組み合わせで、
 フライの重量を分散させたほうが、
 投げやすくて、
 沈めても根掛りを軽減させられるようにおもっている。

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 で、
 リードワイヤのうえにスレッドをグルグル巻きにしたら、
 エゾリスの背中の毛をこのようにテイルに巻き止めて……、

 その根元に二つ折りにしたオーバルティンセルを巻き止めて……、

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 ティンセルを捩じって荒縄状にして、
 このように密にリビング。

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 マルチグルーを塗布したスレッドに、
 ボディ部分はよくほぐしてホワホワにしたエゾリスのファーをかる~くフワッとつけて、
 ソラックス部分にはエゾリスの背中のファーをガードヘアーごとそのまま塗布。

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 で、
 これをグルグルッとねじって、
 ソラックス部分に巻くファーの部分を、
 写真のように濡らした指先で一方向に向くように撫でつけておいて……、

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 んで、
 これをリビング材に挟む込むようにグルグルッと一気にボディに巻くと、
 ソラックス部分のファーがハックルのような体裁になり……、

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 んでんで、
 ヘッドのところに黒のオストリッチなんかを巻いて、
 川虫のアタマやウイングケース的なアクセントにして、
 あっというまに完成の一体構造ファジー・ニンフ。

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 出来あがったニンフを、
 水を張ったシャーレに落としてみると……、

 エゾリスのファーがたちまち吸水してスッと水に馴染む。
 しかもそのファーは、
 このように巻くことでボディ全体にモサモサ立ちあがっているので、
 これが流水に揉まれると、
 ボディ全体がユラユラ揺れ動きつつ、
 かつ透明な皮膜のように金色のボディを包み込む。

 なんともいえず柔らかで、
 指でつまむと潰れてしまいそうなジューシーな質感。

 当初は、
 水馴染みの良さや、
 流水の抵抗をモロに受けて流しやすく、
 かつファーがザワザワなびき揺れ動く、
 という機能面をこそ目的にこのように巻いてみたけれど……、

 このソフトな質感こそが、
 あのように長時間サカナがフライをくわえてくれる要因になったのではないかと、
 このように考察して……、

 翌日、
 この写真のニンフをティペットに結んで、
 こんどは轟々と流れる深瀬の川底を、
 ヘビーアウトリガーで探って……、

 深みからかすかに感じられたヌンッと重みが加わったような、
 「気配」をかんじるアタリに躊躇なくグイッとアワセてみれば……、

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 なんか、
 このフライをつかうとフッキングもよいような、
 というか、
 このように口吻脇のすごく良いところに掛ってくれることがやたらと多い。
 なので、
 このテの釣りにありがちな、
 しばらくファイトしていてある瞬間、
 ポロッと外れて「なんで?」
 というような悲しい展開が激減しているようにおもえる。

 やっぱニンフって、
 口当たりの良さも重要なんだな~なんておもったりして。

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 ウルトラベストコンディションのビッグでファットな完熟ビッグ・ママ。

 深みの、
 そのまた深場の、
 そのポイントのもっともVIPな場所に、
 ひっそりと隠れるように陣取っていた大女将を、
 白昼堂々引っ張り出したったご満悦。

 ドワーッと波立って流れる荒瀬の、
 分厚い壁のような重い流圧なんかものともせず、
 掛ったつぎの瞬間にはもうとんでもないところでドッパンドッパン跳ねまくり、
 そのまま狂ったように荒瀬を上流に激走。
 
 ヒイヒイハアハアで無事に取り込んでみればこのサカナ。

 ああんもう…みつぐ脳がトロけちゃう。
  
シースルーなカジュアルドレス
 ポーリー・ロズボロに最大限の敬意とココロからの共感をこめて……。

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 仮題)蝦夷フライズ・プロジェクト中間報告てゆーかシーズンはじまったばかり報告第一弾。

 エゾリスの背中のファーで巻いたカジュアルドレスの私的アレンジ版ニンフ。

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 を、
 逆光にかざして陽光を透過させてみる。

 ボッサボサにドサッとファーをダビングしているにもかかわらず、
 ファーが光を透過してなんだかとてもスッカスカな印象に映る。

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 そしてとにかく、
 このテのダビング素材のなかでは、
 群を抜いて水馴染みバツグン。

 水面に投げ入れれば、
 ほとんど一瞬でファーが吸水するような感覚で、
 このように全身濡れそぼる。

 この透過性と親水性は、
 エゾリスのファー独特の質感だとおもう。

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 銅色ヘッドとボディのとか、

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 ブロンズマラードのシッポつけたりとか、

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 ヘッドの黒いオストリッチのかわりに、
 ファーネスのヘンハックル巻いたのとか、

 いろいろアレコレ巻いておおいに悦に入って、
 すっかり気に入って、
 
 モジャモジャ・ファジー系ユニバーサルニンフとして、
 過去の経験からも考慮するに、
 そりゃーもうコレで釣れないわけがないやろとおもって、
 さいしょから自信満々で確信に満ちて、
 つかいはじめた。

 わけですが、

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 私家版超簡易インジケーターをつけたルースニングで、
 はたまたパチンコ玉サイズなガンダマ連結のヘビーアウトリガーで、
 あるいは軽快にリーダーとティペットのみで、
 ときにはサカナを見つけてサイトフイッシングで、
 さまざまなニンフフイッシングな場面にて……、

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 ここらへんで、
 なんだか、
 ちょっと、
 
 とおもいはじめた5月半ばからの私のシーズン開幕数日後……、

 そりゃ~釣れるって!
 と断言する勢いでつかいはじめたけれど、

 なんか……、
 
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 予想をちょびっと越えちゃう勢いなかんじ?

 これから、
 本格的な水面のシーズンを迎えて、
 このニンフを通して得たエゾリスならではの旨味をドライフライにも投影させるべく……。

 嗚呼、
 たまらない日々でございます。

 
平成ループダビング
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 先日購入したばかり。
 ニワトリを描いた手彩色の銅版画from 英国。
 なんと!1737年!のものなのだそう。

 282年前の作。

 保護カバーからそっと取り出して、
 鼻を近づけて匂いを嗅いでみた。

 悠久の時を越えた歴史の匂いがかすかに……、

 レッド・ジャングル・フォウルのハックルをつかって、
 パーマハックル・スタイルなドライフライを一本。

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 定点観測。

 自宅前の本日の早朝の風景。
 夜明け前に雪が降りつもったようだ。

 午前3時ころにいったん目が覚めて、
 気温を見たらマイナス17度。

 感心しながらまた寝た。

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 エゾジカの足跡が一筋、
 広大な雪原にのびている。

 酷寒の早朝、
 大気さえ凍てつく氷風の吹く未明の雪原を、
 たった独りで……、

 しかしエゾジカは、
 じぶんが孤独だなんておもいもしないだろう。

 生きることと子孫を残すことしかかんがえていないだろう。

 えらいなあ。

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 エゾジカの毛中毒

 ディアヘアーなんかどれも大差ないって……そんな風におもっていた時代もありました。

 しかし、

 手練の職人さんが技を駆使して、
 完璧な革なめしを施した、
 しかるべき季節に獲れた、
 しかるべき個体のエゾジカの毛に、
 完膚なきまでに打ちのめされる悦楽を知りました学びました。

 もう後戻りできない。

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 左、
 ファーネスのコックネックをスッカスカにボディ・ハックリングしたサイズ15番。

 ライトジンジャー色のエゾジカのヘアーもまた数えられるほど最小限、
 数本パラッとダウンウイングにセットしただけ。

 軽~くフワッと水面高く浮かべるスレッカラシ対応スタンダード。

 基本形だよね。
 

 右、
 エゾリスのボディファーをループダビングでボッサボサにボディ・ハックリングした9番。

 ヘアー先端の薄い色の発色が効いているダン色のヘアーを、
 ボッサボサのボディのうえにドッサリめに巻き止めて、
 ウイングの付け根にレオンのサドルもパラッとひろげて、
 ヘッドはおおきめ水流受けてスケーティング仕様。
 とどめに金色ティンセルのヘッド。

 このアピール度数高めフォルムでありながら、
 ファー・ハックルとフロータントの相乗効果でボディ全体をバサッと水面高く浮かせる作り。
 ハックルやヘアーが水面に突き刺さって浮くのではなく、
 このヴォリュームで水面のうえにヒタッと乗るように浮くところ…なによりもキモ。

 でっかくてブッシーでバルキーなムシ食ってるくせに、
 デカサイズ・ドライフライにはものすごく疑心暗鬼な近所のスレッスレ巨ニジマス対応。

 ファーハックルはこう見えて、
 素材によっては液状フロータントや粉状フロータントと併用すれば、
 水面にポッカリ浮かせるハイフロートにもすごく向いている。
 
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 ループダビングにて、
 ファー・ハックリングするときは、
 スレッドにねじったファーをハックリングするまえに、
 このようにファーをベチャベチャに濡らして一方向にしてからハックリング。

 これ、
 ものすごい大事なコツ。

 こうすることで、
 ハックリングしたときに柔らかいファーを巻き込むことなく、
 ガードヘアーをコックハックルのようにフワッと拡げてハックリングすることができるというわけ。

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 エゾリスのファースキンをボディにつかって、
 ヘッドにエゾリスのガードヘアーを膨らませた、
 ちっちゃなミニミニ・スカルピン(カジカ)スタイルなフライの完成。

 スカルピン・スタイルの特徴でもある、
 おおきな胸鰭にはレオンのウイング付け根の小羽根をつかい、
 腹側には未成熟なポーラーベアーの短いヘアーを数本、
 アンダーファーごと巻き止めた。

 ティンセル系のヒカリモノはつかわず、
 天然素材で透明感や自然なキラメキを演出したかったスレッスレ激戦区用の極小サイズのカジカ。

 スカルピン・フライの目玉やヘッドとして定番の、
 ダンベルアイやビーズヘッドなどのオモリはつかわず、
 極小のチェーンボールを控えめにセット。

 そのため、
 ものすごく軽量。
 で、
 この極小サイズをあいまって、
 4番~5番くらいのライトタックルでも楽々コントロールできるストリーマー。

 そ・れ・で・
 この軽量極小カジカをやねえ、
 まるで止水のユスリカやブラッシーな釣りのごとく、
 フローティングラインでゆっくりじっくり沈めて、
 リーダーの変化でアタリとったり、
 湖底でフワフワ跳ねさせたり、
 ストリーマーというよりもニンフ的につかおうという目論み。

 こういう釣りのばあい、
 ビーズヘッド系オモリで沈めると湖底の泥や砂にフライがもぐっちゃうので具合悪いの。
 湖底の砂のうえにフワッと着底して、
 スッスッと軽くうごくのがグッド。

 で!

 もうひとつ、
 このフライの目的は、
 なんといっても毛虫シーズン。

 大型のテレストリアルに鋭く反応しているハイシーズンに、
 マドラーやマシュマロなどなど大型ドライフライ、
 もしくは表層系ニンフのローテーションのひとつとして、
 毛虫ちっくに表層から中層の流れをナチュラルに流す釣り。

 これがやりと~てやりと~て……。

 というわけで、
 カジカのフォルムなフライではあるけれど、
 どっちかっていうと水流に巻き込まれて沈んで流れる毛虫やイモムシや、
 はたまたサンショウウオだのヒルだのエビだの、
 水中でクネクネフワフワグニャグニャしている「ジューシーでおいしそうなエサ」的なフライというわけ。
 
 なんだか、
 今シーズンのマイブームというかテーマは、
 ネズミだのカジカだののカタチをしているけれど、
 その目的はぜんぜんちがうファジー系フライになりそうな予感。

Fall Season 2
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 天高く
  釣りゴコロあせる秋

 秋深し
  マスの荒食い期待する


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 陽のあたる角度によっては鈍い赤紫色にかがやく、
 赤いエナメル線で巻いたフェザント・テイル。

 ショートシャンク・ワイドゲイプ12番のドライフックに巻いているので、
 通常のフックシャンクに見当するとだいたい14番くらい。

 ほとんど目立たないけれど、
 ワイヤーの滑り止めとして下巻きにつかった6Xティペットくらいの太さのモノスレッドを、
 タグとしてテイルのしたにチョロッと覗かせている。
 この部分の、
 控えめで自然な印象のナイロンの反射で、
 ユスリカやコカゲロウなどなにがしかの羽化寸前イマージャーっぽい空気膜的キラメキ効果を期待して……。

 ワイヤー自体はあまりたくさん巻き込まず、
 ソラックス部分をかるく盛りあげるくらいにとどめた。
 フェザントテイルのファイバーを5本、
 ボディとソラックスそしてウイングケースにしっかり巻き込んで、
 ワイヤーはそれを軽く巻き止めただけ。
 かなり軽めの重量に仕上げた。

 これを止水のバンク際ギリギリに投げ込みたい。
 のだが、
 インジケーターの類はつかわないし、
 またドライフライとちがって着水した位置が視認できない。

 なので、
 フライが水面に着水したときにたてる小さな波紋をたよりにして、
 フライのだいたいの位置の目安にする。

 ほんとうはコレよりもワンサイズちいさいのをつかいたいけれど、
 あえて大きめのフックに巻いたヤツをつかうのはこのため。

 で、
 この軽めフェザントテイルを5Xのティペットに結んだ。
 そして、
 フライが沈むときに糸の抵抗もかなりかかるようにして、
 なるべくゆっくりフワ~ッと沈めて、
 水面下50センチくらいまでの表層を重点的に探りたい思惑。

 強風ではないけれど、
 常に風が吹いていて水面は波立っている。
 そのうえで、
 狙う距離もけっこう離れている。

 アタリをとるために水面に浮かせているリーダーは、
 波にまぎれ、
 かつ逆光なので、
 あるていど投げるとほぼ見えない。

 その状況で、
 岸際にフライを投げ込んでフライを沈めて、
 ひと呼吸おいてアタリを感じなければゆっくり竿を立てる。
 ここでもアタリがなければ即ピックアップして別のスポットに打ち込む。

 アタリがくるのはたいていフライが沈んでいる最中、
 そのつぎに確率が高いのは、
 まるで様子をうかがうように竿を立てながら沈んだフライをソ~ッと浮かび上がらせた瞬間。

 なので、
 手返しもよく釣りのテンポはけっこう早い。

 フライを水面にかるく叩きつけるように投げ込んで、
 わざと強めに着水させる。
 狙いをつけた湖岸ギリギリの岩のキワでチャポッとちいさな着水波紋。
 「お、いいとこ落ちた」
 と悦に入って、
 しずかにゆっくりフライが沈んでいって数秒後……、

 水面に浮いているリーダーはぜんぜん見えない。
 湖流にのってゆっくり流されるラインもまったくうごいていない。
 どういうふうにアタリを察知したのか自分でもまったくわからない。

 でも、
 ある瞬間とつぜん 「あ、来たかも……」 ビビッと第六感にきた。
 そして、
 かるく竿を立てラインを張って様子をうかがうような……、
 すると!
 かすかだけど微妙な生命の重量感をたしかにかんじた。

 よっしゃ!!

 グイッと力強く竿を立てるとズンッときて、
 グイグイグイッと水中で激しくイヤイヤしながら首をふる感触。

 「やったー!」

 この釣りで、
 みごとにアタリをとったこの瞬間、
 サカナのサイズを問わず背筋がゾクゾクッとする。

 カイカンの突き抜け方が他の釣りとはちょっとちがう。
 声に出さずにいられない。

 そして、
 サカナの大中小はまったく問わない姿勢だけど、
 この釣りだと、
 なぜだか選んだように良いサカナが掛かる。
 
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 厳つい顔つきをしたオス。
 外海の回遊魚をおもわせるギランギランに輝く肌のオスはとても珍しい。
 パンッパンにはりつめた逞しい筋肉質な魚体がなんともいえず眩しい。

 ホッペゆるゆる。
 にやけるわあ……。

 こんなのが湖岸の岩や倒木のしたをひっそりと巡回しながら、
 密かに静かに隠れるようにちいさな昆虫たちをついばんでいる。

 そのくせ、 
 ハリに掛ったつぎの瞬間、
 まったく躊躇することなく、
 ためらいも感じさせず、
 ただの一度も止まらずバッキングまで一気に走って、
 それでもなお止まらず……。

 ンギャギャギャギャーーーーと悲鳴というより雄たけびをあげるリールの逆転音が、
 静かな湖面に響き渡る。

 ボク昇天。

 プレゼンテーションも絶妙にうまくいった。
 なによりアタリを察知した瞬間のあの言葉にできない不思議な感覚も堪能した。
 そしてこのサカナ。

 有終の美を飾るにふさわしい、
 素晴らしいイケメン強面ニジマスだった。

 5Xのティペットだし、
 フックは12番だし、
 大丈夫かなとおもって、
 立ち込んだままティペットを手に持って水中のサカナを手早くパシャッと一枚撮らせてもらって、
 …もう一枚おねがいもうチョイ我慢してね…
 と再度カメラを構えたら、
 「おまえなあ、調子こくのもええかげんにせえよ」
 とばかりに、
 オトコマエがブンッと首をひと振り。
 口許にチョンと掛ったフライをかる~く弾き飛ばすと、
 力強く深みに走り去っていかれました。

 あれだけエンドレスで激走突進しておいて、
 ぜんっぜんお疲れのそぶりもなく……。

 まことにたのもしい後ろ姿ホレボレうっとり。

 ああんもう…ダカレテモイイカモ……。

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 転じてこのフェザント・テイルは16番のヘビーワイヤ・ノーマルシャンクに巻いた。

 先のライトウエイト・フェザントテイルとは逆に、
 銅色のコッパーワイヤをグルグル巻けるだけ巻きまくり。
 ソラックスをグッと盛り上げ膨らませ、
 ボディもフェザントテイルのファイバーは三本シャンクのうえに添えただけで、
 あとはワイヤーのみでグリグリ三重巻き。

 サイズはちいさいけれど、
 かなりの重量級。

 チャポッと着水してストーーンと沈んでいく。

 これを、
 こんどは6Xのティペットに結んで水の抵抗を軽減させ、
 ちいさなニンフをなるべくスムーズに手早く水中深く沈めようという算段。

 つまり、
 この釣りのばあい、
 ティペットの太さは狙うサカナの都合よりも、
 むしろティペットにかかる微妙な水圧や抵抗によってチョイスしている傾向。
 コレすごく大事。

 そして、
 このリトル・ヘビーなフェザントテイルを、
 急深の切り立った崖のようになっている湖岸のバンク際に投げて、
 時間をかけてどっぷり沈める。

 で、
 完全に沈みきったら、
 ゆっくりゆっくり…、
 スローにスローに…、
 デレデレデレデレ一本調子でストレートに、
 ジワ~ッと竿を立てながらフライを浮上させつつ様子をうかがうと……、

 ヌーン…というかんじで、
 水中深くでなにかがフライに触れたような感触……、
 でもそれは障害物に引っ掛かったとか、
 湖底に沈んだ落ち葉を引っ掛けたとか、
 そういうのとは似てるけどぜんぜんちがう、
 たしかに伝わる生命感。

 そのまま竿をギューッと横にあおりながら、
 片手に持ったラインにもグーッとテンションをくわえてアワセる。
 バシッと竿を立てるのではなく、
 竿のバットに荷重をかけるかんじ。

 す・る・と・
 湖底でグングングングン首振ってますがなヤッタゼかいかん。

 フライをうごかしているとき、
 手元にグググと直接かんじたり、
 ラインがビュッと走るアタリはわかりやすいけどバレ多発。

 が、
 このような微妙なアタリを掛けると、
 けっこうガッチリいってることが多い。

 ので、
 6Xといえどもすこし余裕をもってやりとりできる。

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 グッネグネ魚体をよじらせながら水面に浮上してきた。

 おもったとおり、
 小さなニンフでもバレようがないところにガッチリ掛ってる。

 ので、
 グネグネを心ゆくまで堪能させていただいた。

 会心のイッパツふたたび。

 この二匹のサカナのおかげで、
 本日はこれ以上ないほど濃い時間を過ごすことができた。

 バンク際のちいさな変化を観察して、
 自分なりに判断して、
 目に見えない水中の様子を想像しながらズッポリ没頭して。
 手を変え品を変え自問自答しながらじっくり探って狙って釣って。

 そして良いサカナ。

 ゴージャスな釣りの一日。

 いつもたくさん釣りたいし、
 おおきいのだって釣りたい。

 なんだけど、
 どうせ釣るなら、
 釣る愉しみをもっと濃いものにしたい。
 釣れた感動をもっと味わい深いものにしたい。
 あえて、
 イッピキの釣果をずっと忘れない方法と道具でこそ釣りたい。

 そのように望むなら、
 この釣りは最高に面白くて奥が深い。
 シンプルだからだ。

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 満たされました抜けました。

 とかなんとか、
 なんかこのごろ「オレさまハッピー釣りトーク」ばっかしてるけど、
 
 涙チョチョ切れの痛恨失敗談やアホバカ笑い話しは、
 成功談のかるく数十倍ほどあるねんで。
 そういうの、
 もはや枚挙にいとまがないほど、
 いっくらでもあるねんけど……そういうのも……おいおい聞いてくれはる?


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 オマケの必殺フライもういっちょ。

 紅葉に映えるブラッシー。
 真っ赤なルージュのワイヤーにムッチャ釣りたい欲が見え隠れ。

 が、
 こう見えてフェザントテイルとともに、
 繊細な湖岸バンク際の落とし込みニンフィングの必須フライのひとつ。

 なんだけど、
 初夏のころから晩夏にかけて、
 まさに破竹の勢いだった真っ赤ブラッシー。

 ところが、
 本格的な秋シーズンを迎えてから、
 釣れなくもないけどあまりパッとしなくなったのは何故なのか?

 その真相究明にも、
 「効くニンフ・フライ」を探るヒントが隠されていそうだ。

 シンプルなものほど奥が深い。

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