BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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カモそしてガチョウにトンビ
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 ピンクと黒のダイド・グースショルダー。

 ウエットフライのウイングにつかったり、
 サーモンフライのマリッドウイングやミックスドウイングにつかったりして、
 クイルウイングにつかう「おいしいところ」はほぼすべて切り刻んだ状態。

 と、
 そのような使用済みハンパモノのグースショルダーの根元に残っているファイバーを、
 スレッドに捩ってフライのボディに巻いて……、

 ピンクの腰巻き付きブラック・ボディ。

 デラックスだ。

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 純白のダッククイルをドサッとウイングにつけて、
 シルバーバジャーのコックハックル巻いて、
 アムハースト・フェザントのティペット・フェザーをシッポにつけて、

 2Xロングのフックにヒョロ長のボディ、
 そしてでっかいクイルウイング。
 フックのゲイプの2倍強の長めファイバーのハックル。

 バタ臭さいというか垢抜けないフォルムが、
 アメリカ開拓時代の牧歌的クラシック・エレガンス。

 根をつめたタイイング仕事の合間に、
 息抜きと気分転換を兼ねて、
 お戯れに巻いた私的クイルウイング・ファンシー・ドライフライ。
 
 タイイング仕事に煮詰まったら、 
 趣味のタイイングでリフレッシュ。

 机に転がっている材料の残りや破棄するような素材を適当に自由に組み合わせて、
 まかない料理的フライなんだけど、
 でもなんか妙に丁寧に気ィいれて巻く……そんな一本から、
 今夜はこのモノトーン・ピンクな即興作を。
 
 フライの名前は「シャンシャン」でぇ~す。

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 フライタイイングの素材として、
 まったくリンクすることはないであろうというその一点において、
 パンダそのものはテレビで観て「あ~かわええな~」とおもうくらいの興味しかない。

 マメ知識やけど、
 お隣のお国にはアジアに棲む幾多のキジ類のなかでも、
 比類なき神々しさと美しさを誇るキジ界最高峰ビューティなニジキジの仲間がいた。
 そのキジはかつて、
 かの地の山岳地帯に広く分布していた。
 のだが、
 ご多分にもれず環境破壊と乱獲の末にもはや絶滅寸前。
 っていうか絶滅。
 が、
 たまったまパンダと生息域が被っている地域に棲んでいたキジだけが、
 パンダの保全保護VIP待遇のおこぼれにあずかってヒトの手を逃れ、
 その地でかろうじて絶滅を免れて細々と命をつないでいるらしい。

 まさかキジの分布でこの世の不条理を垣間見るとは……、

 という話しはおいといて、
 つい最近知ったんだけど、
 「シャンシャン」の身体の本来なら白いところが、
 ここんとこ赤みがかったピンク色に変化している。
 それは、
 お母さんがひっきりなしに子パンダを舐めてかわいがるので、
 その唾液によって赤く染まっているんだって。

 話しはちょい脱線するけど、
 なんでも雄羊のキンタマの毛と赤キツネのチンコ周辺の毛は、
 長いあいだ彼らが垂れ流したオシッコがその毛にかかることで、
 ほんのり赤みがかった淡いピンクに染まっているそうだ。
 そしてその毛は、
 これこそがタップスやライトケイヒルなどのオリジナル必殺ボディ材として、
 19世紀後半や20世紀の初めころ当時は誰もがのどから手が出るほど入手したい高貴なダビング素材だったそうだ。

 と、
 そんな逸話を知ったときは、
 「うわ~、それメッチャ釣れそうスッゲエな~」
 いたく感動したものだった。

 というわけで、
 このような純天然アンモニア・ダイドによる羊やキツネの獣毛を入手したいばかりに、
 「羊のキンタマのポワポワ毛とキツネのションベンまみれのチン毛がボクものすごほしいね~ん」
 とはじけまくり、
 おかげでいろんな方にものすごい迷惑をかけてしまったケモノのウンコシッコまみれの失敗談もあります。

 現実は甘くない。
 その部位はオシッコまみれではあったが、
 それ以上に、
 洗っても洗ってもウンコまみれでもあったのだった。

 もうホンマどないもこないも……、

 さすがに懲りました。
 関係者の皆さんその節はほんとにスイマセンでした。

 しかし、
 カリスマ・ジェニングスやニンフの父スキューズといった偉大な先人たちは、
 このウンコまみれの毛をどのように洗ってはったんですか?
 それが知りたい。
 
 とまあ、
 そんな「ぼくのフライフイッシング素朴な疑問」シリーズもひとまずおいといて、
 テレビで観るたびにおもうねんけど、
 「シャンシャン」のドテッ腹の赤ピンクに染まった薄毛、
 あれいいね!メチャそそるねたまらないね。

 あの毛、
 スレッドに撚りつけてフックシャンクに巻きて~~。

 メッチャ破壊的に爆効きしたりとかして……。

 そんな視点で、
 「シャンシャン」の成長を見守りたいです。

 という話とはまったく関係ないんですが、
 お戯れ巻きのドライフライもういっちょいっとく?

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 ナチュラルなダッククイルをブワッと拡げてとめた、
 このテのフライとしてはでっかくドーンとマックス・サイズ8番。
  
 サイドワインダーというよりも、
 このまえ取り上げたジュリアナ・バーナーズ女史の原典フライズの私的現代風モダン・アレンジ系?

 初の試みとなる方法を思いついて試してみたのじゃよ。

 ボディはダビングではなく、
 トンビのクイル・フェザーをスレッドに捩って巻いた。

 こうしたノーハックルなクイルウイング・フライの構造上、
 通常通りの方法だとダビング材でないとボディが巻けないんだけど、
 いろんな小細工かまして裏技連続で、
 あえてクイルボディでスラッとしたボディ巻いてこましたった。

 だからどうなんだ?
 って話なんですが、
 ちいさな発見おおきな自己満足…の作例です。

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 ナチュラルのダッククイル。
 クイルウイングとして使える部分はすべてつかってしまった状態。

 しかしアレですね、
 トンビのセカンダリークイルの「クリーミーであったかい感じのダン色」ボディは、
 スタンダード・ドライフライをよりいっそう艶っぽく魅せてくれるオシャレさん。
 ぼかあトンビにくびったけ。

 耳より情報ですが、
 北海道各地の河原は高品質なトンビの羽根しょっちゅう落ちてるでえ。
 同好諸氏におかれましては釣り行ったらキョロキョロしながら河原歩きなはれ。
 その気になって探したらエエのん拾えるでえ。

 

Revenge of the 昆虫軍フォーム製
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 甲羅状の上翅がパカッとふたつに割れて、
 その下に収納していた半透明な下翅が扇子のように震えながらひろがって、
 いざ天空目指して羽ばたかん、
 と勇ましく飛び立ったけれど、
 波立つ荒瀬が陽の光を反射する鋭い輝きに惑わされ、
 哀れ水面に不時着。
 下翅が水面膜に捕えられ、
 ジタバタもがけばもがくほどに……、

 という状態を模したフォームの大型ビートル・スタイル。
 2Xロングシャンク6番。

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 ベリー側の造作は前回のキングコング・レネゲイドとおなじ。
 ギラッとピーコックな輝き。

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 やはり、
 時代は巡るのか。

 かれこれ14~15年ほどまえ、
 熱に浮かれたように各種のフォーム素材を収集していた。
 
 のに、
 いろ~~んなフォーム素材がもうええっちゅうくらいい~~っぱい集まったころ、
 あんなにオレノチェルノだハルゼミだと盛りあがっていたのに、
 なんでかスーッとこの素材にたいして気持ちが冷えて飽きちゃったのだった。

 そんな嗜好の移り変わりは、
 我がタイイング気分の軌跡的に過去当ブログでもお話ししたかもしれません。
 
 しかし、
 あのころ購入したけど封も開けてなかった各種のフォーム素材が、
 今シーズン新天地でのキョーレツな釣り体験などの諸事情により、
 たったいま、
 15年もの歳月を経てビニールパックから出されてあれよというまにタイイング机の大半を占領。
 まるで長い眠りからさめて封印を解かれたかのよう。

 めぐってるねえ……。


 
奥さまは魔女
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 エルクヘアカディスならぬヒグマヘアカディス。
 TMC9300の8番。

 アンダーファーを濡らした指先でグリグリ揉んで丸めて、
 その団子状のものをこんどはフワッとほぐして、
 そんでもってタッチダビング。

 するとアンダーファーに残っていたガードヘアーがワッサワサとダビングボディのうえに立ちあがり、
 これをブラシで梳いてやるとボディのダビングとパーマハックルが同時に完成。
 長すぎるガードヘアーや邪魔な毛は適当にハサミでカット。

 んで、
 ボディ巻いたらガードヘアーをダウンウイング状に巻き止めて完成。
 夏ごろに取り上げたミドリカワゲラのときの記事参照。

 材料はスレッドとヒグマの毛のみ。

 名づけて「北海ファジーズ」

 ジェル状のフロータント(なんでも可)をチョンと少量つけて、
 フライをボディウイングもろともモミクチャに揉みまくりなはれ。

 で、
 指先でグワッとウイングを広げながら、
 逆向きにしごくようにフロータント擦り込みつつ毛を広げれば準備完了さ。

 ポカッと浮くよいつまでも。


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 ゴムのシッポ付きのもある。



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 話はがらりと変わって、
 ニンジン色のウールをボディに巻いて、
 黄緑と黄色のシールズファーを毛羽立たせてソラックス巻いて、
 ハックルとテイルはアマゾン・パロット…若草色のでっかいオウムの羽根。

 ありったけファンシーなんだけど、
 なんとこのフライのオリジナル原案者はかのG.E.Mスキューズ。
 フライの名前は「キャロット・ニンフ」邦題「人参川虫」

 だいたい100年とかそれ以上とかそれくらい前の大昔のクラシック・ニンフ。
 といっても、
 ほとんど知られていないのではないか?。
 私も最近知りましたインターネットで。

 スキューズが提唱した釣りのスタイルや姿勢に感じ入り、
 そして巨匠が活躍した時代背景と人間模様を知っていると、
 この真面目なおふざけと茶目っ気フライがとても愛しくかんじられる。

 イタズラ心満載のフライからお人柄が覗き見えるようだ。

 このニンフ、
 スキューズが当時の雑誌に「笑われるから大きな口では言えんけど、コレ…じつはメチャ効くんだよね」
 的な論調で紹介されていたそうだ。
 チョークストリームでライズしているマスを狙うためには、
 フライの色は本物そっくりでなければ……信仰的にそう考えられていた時代にですよ。  

 やはりスキューズはニンフの元祖であるだけでなく、
 ダビングボディの質感と色調の混沌の世界のトビラを最初に開けたお方だ。

 人参川虫フライ、
 こうして見るとギャグなんだけど、
 濡れるとシリアスになんの。

 水を吸ったオレンジ色のウールが赤茶ぽくくすんで、
 そのボディのうえを半透明なシールズファーが覆うようにしなだれかかり、
 そして濡れそぼった若草色のオウムの羽根は茶色がかったオリーヴ?なんとも表現しがたい色に変化。

 うっわニンジン川虫濡れたらまるでカディスピューパじゃんそりゃ効くって……みたいな。

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 で、
 そのようなフライたちを2本。
 リードフライにビーズヘッド仕様に巻いたキャロットニンフ、
 ドロッパーに北海ゴム付き、

 これをやねえ、
 上流から目指すピンスポットめがけてダーッと流し込むと、
 北海はポッカーッと水面に張り付くように浮いて、
 リードのニンフがグイグイ沈んでいくわけですよ。

 で、
 ここぞってところでテンションかけると、
 沈んだニンフに引っ張られるカタチで、
 ポッカーッと浮いてるのが極めて速やかにスッと自然に水面直下に沈むというより潜る。

 でで、
 そのままスイングさせたり、
 流し込んだ角度によってはそのままかる~くクイクイッとしゃくってみたり、
 ケースバイケースなんだけど……、

 水中をオケツのラバーレッグぶるぶる震わせながら泳ぐ北海ゴム付き、
 まるで触角を震わせて逃げまどう金色のエビのようだ。
 ポッカーッと水面に浮いてるときは「もがくカディスやなんやかんや羽虫的虫」
 水中をスイングするとナチュラル・ゴールドなジェネラル・プラクティショナーのミニサイズ。

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 サムライ顔の厳つい兄ちゃんも、

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 リンゴのホッペの姉ちゃんも、

 みんなみんな、
 むしゃぶりついてきよんでえ

 

 というのは大げさですが、

 いわゆるドライ&ニンフだっけ?
 当初はドライフライをインジケーターに見立てたようなアプローチだったんだけど、
 そこから派生して、
 今はリードフライのニンフの役目はドライフライに動きを与えるためのアンカーというかなんというか……、

 ウエットフライでいうところのフライをターンさせたとき、
 水面のフライがスーッとほんとにスムーズに潜っていって、
 その瞬間二匹ともムワンッ!と水面を盛りあげて食ってきた。

 夏の暑い盛りのド渇水の夕暮れまえ、
 待望の雨が降ったけど、
 ほんのおしめり程度というバッデストな状況で、

 しかも下流からドライフライで舐めまわすようにねちこくやって、
 とうとう長い深瀬の瀬頭まで釣りのぼって……、
 諦めきれず時間をおいてこんどは同じポイントを上記のような仕掛けとアプローチで釣り下ったところ……、

 あんだけ苦労してたのに立て続けにドッカンドッカン炸裂しちゃって、

 この時期の必殺メソッド発見と大いに色めき立ちましたが、
 調子こいたらあきまへん。
 そうは問屋がおろしまへん。

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 そういつもいつもうまいこといくとは限らないけれど、
 この方法でニンフのほうに良いサカナが掛ったためしがない。
 というところ、
 けっこうミソだとおもう。

 たまにチビッコがブルルンッとニンフに掛ったりもしたけど、
 ここではアンカーの役目に徹してもろてます。
 なので、
 ポイントの状況に応じてドロッパーとの間隔がすごく重要。
 けっこうマメに結び直してます。

 まあそれはいいとして、
 フライがスッと水面から消えて一瞬のあと、
 ムワワンッと水面がえらい力強く盛りあがったりとか、
 水中でギランッと魚体がひねり輝くとか、
 
 イッピキイッピキそれぞれの光景が脳裏に焼きつく系のたまらん出会いになった。
 この方法たのしい。
 
 
暮れていく季節が染みております。
 どこまでもどこまでも広大な畑や牧場がひろがっていて、
 そのあいだを縫うように流れているその川に釣りに行くと、
 いつも私有地の牧場の一角に打ち捨てられている廃家の脇にクルマを駐車させてもらっていた。
 どう見ても畑仕事の邪魔にはならんやろうと選びに選んだ場所だけど、
 無断で。
 そこからだと川へのアクセスもかなり楽になるし、
 すごく都合がよかったんだけど……、
 なにせ断りもなしに駐車してるもんだから、
 気が引けまくり。
 ここにクルマを止めて迷惑かけてんじゃないかと、
 気になって気になっていつもビクビク。

 なので、
 たとえばクルマのまえで釣りの支度をしているときとか、
 釣り終えて着替えているときなんかに、
 農道のはるか彼方から土埃舞いあげてトラクターやトラックがこっちに向かって走ってくると、
 いつも農道の脇にでて、
 トラックがこっちに来るまで直立不動の姿勢で待っといて、
 目の前を通り過ぎるときに気持ちを込めてお辞儀していた。
 
 と、
 そんなのを何回か繰り返していると、
 何回目かのときに巨大なトラクターでゴゴゴと走ってきたオジサンが、
 ぼくの最敬礼にあわせて軽く会釈してくださるようになった。

 で、
 いくぶん気持ちが軽くなったんだけど、
 その後もずっとトラクターやトラックが通り過ぎるときはかならず深々とお辞儀していた。

 すると、
 いつのころからかボクのクルマのまえを通り過ぎるとき、
 牧場の方々が頭を下げるボクにむかってトラクターやトラックのなかから軽く手を振ってくださるようになった。

 うれしかった。

 そしてこのまえ、
 この川に来るのも今シーズン最後かな~なんてときに、
 廃家のまえでいつものようにウェーダー履いて準備していると、
 ガガガと軽トラがこっちに向かって走って来たので、
 すかさず農道に出て待っていると、
 軽トラが目の前でとまった。

 いつもガガガと通り過ぎていってたので、
 いよいよ文句言われんのかなとビクッとしたんだけど、
 満面の笑みでお爺さんが出てきて、

 「ひさしぶりだね~、しばらく見なかったから気になってたの」
 「あっ、おつかれさまです。いつもクルマ止めさせていただいちゃって、ご迷惑おかけしていませんか?」
 「な~に、いいよいいよ。ここ、いつもはほったらかしてんだけど、アンタがクルマ止めてるから、
 ついでに草刈っといたんだよ~。たくさん釣れるといいね~」

 わたしゃもう感涙にむせび泣きましたがな。

 そうなのだ、
 夏ごろからものすごい勢いで茂りはじめた雑草がとても邪魔だったんだけど、
 あるとき行ってみるとその雑草がクルマのスペース分くらいキレイに刈られていて、
 それがまた心配の種でもあった。
 「やっぱりお仕事でこの場所もつかってはるんやろなあ」なんておもって。
 なんだけど、
 そのワケはボクがあまりにもしょっちゅう駐車してるもんだから、
 クルマを止めやすいようにわざわざ配慮してくださっていたのだった。

 来シーズン、
 またこの川に足しげく通うような季節になったら、
 こんどは思い切ってなにかお土産でも持参して、
 いろいろお話させてもらえたらいいな~なんておもってる。

 もうさあ、
 ここに引っ越してきてからというもの、
 あったかい人の気持ちにたくさん触れさせていただいて、
 この土地がどんどんどんどん好きになるばかりで……。

 豊かな自然や釣り場環境、
 すばらしいサカナ、
 それらはもちろんとても大切なんだけど、
 その土地を好きになるためのもっとも大事なことというか、
 いちばんの決め手になるのは、
 やっぱ「そこで暮らす方々」との気持ちの通い合ったお付き合いや出会いに尽きますね。

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 先月の釣りのハイライトは、
 なんといっても止水での翅アリの釣り。

 こってりと、
 どっぷりと、
 日々変化していくニジマスたちのライズに向き合い、
 濃密な時間を堪能した。

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 16番くらいのおおきな翅アリから、
 24番前後のマイクロな翅アリまで、
 季節がほんのすこし進むと翅アリのサイズが微妙に変化して、
 サカナたちもまた刻々とその嗜好を変えていく。

 やはり、
 ここでもまたなにか特定の捕食物に執着しているサカナたちは、
 まずなにはなくとも「そのとき喰われている虫にフライのサイズを合わせる」ということが、
 基本中の基本であるなと、
 骨身に染みて再確認させられる釣りだった。

 そしてまた、
 翅アリの流下と浮遊が大量であればあるほどに、
 サカナの行動とライズがシリアスになればなるほどに、
 このモジャモジャしたCDCの塊りのようなフライ、
 とても蟻を模したとはおもえない醜い毛鉤が真価を発揮するのは、
 なんでなのか?
 それをひもといて納得したいがために、
 巻いて釣って巻いて釣っての日々。

 夢見心地でした。

 そろそろ現実復帰したいんだけど……。

 いっそもう早く酷寒の冬になってくれれば気持ちも落ち着くとおもうんだけど……。

 「マス肥ゆる飽食の秋」なんだよねえ。

 いまはさ、
 超ヘビーウエイトなアウトリガーなニンフの釣りがたまらなくチャレンジ一年生。
 パチンコ玉くらいあるようなごっつい凶悪なカミツブシを、
 やさし~くかつキッチリとティペットに固定するための、
 現場で簡単にできる新しい裏技おもいついてなかなか具合良いので、
 こんどまたなにかの機会に開陳させてネ。

 タネを明かせば超シンプルで拍子抜け必至ですが、
 現場でやる手元作業はとことん簡単で失敗レスなほうが断然活きるとおもってます。

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 From デトロイト to 道南

 いま、
 時代はロクサンのミッジ。
 おもしろさ格別。

 漢の乙女心くすぐりまくる6フィート3インチ。
 グリップをにぎるたびにニッタァと萌え心あふれる6フィート3インチ。

 エレガントでキュートでチャーミングなロクサンのミッジ。

 今シーズンはあと何回、
 この竿とともに至福の水辺に佇めるのでしょうか?

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 なんでも聞くところによると、
 ヒグマもアリンコ大好きで舐めるようにして食うんだって?。

 じぶんも路肩の草をはがして、
 その下にいるアリやカメムシなんかをベロベロしたらしい跡をよく見る。

 してみればアリンコって、
 森でも川でも、
 いろんな野性を育んで支えてくれているんですね。

 グレートやわ。

 というようなことをツラツラおもう晩秋です。

 季節の変わり目ご自愛ください。 

 
逢魔がとき
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 暮れなずむマドラー4番。

 が、
 こうしたマグナム・サイズがドライフライとして活躍するのは、
 ワタシのばあい断然ドピーカン真昼間。

 しかし夕暮れまえの大場所にて、
 いつも期待をこめて、
 まずはどでかいのをぶっといティペットに結んで、
 いまや遅しとヤツとの決戦を夢見るのですが、

 いよいよ陽が暮れてきて、
 あたりが薄暗がりになってきたころ、
 まずは20センチから30センチくらいのがそこらじゅうに出てきてワーッと元気にバンバンライズ。

 もしかしたらこのチビッコたちの晩餐のあと、
 とっぷりと陽が暮れた夕闇にまぎれて、
 真打ちであらせられる海千山千の「主」がようやく食事に出てくるのかもしれない。

 かのペンシルバニア大学フライ学科(でしたっけ?)ジョー・ハンフリーズ教授もいわく「主は夜やで……」

 でもさ薄暗がりの水面そこかしこでバチャバチャ水飛沫あがると、
 アタイもう「主」登場まってらんない。

 そそくさとフライをしかるべきサイズに交換して、
 夕ご飯に夢中のピチピチたちを次から次にたぶらかし、
 てごめにしまくりたい。

 これがまた素晴らしく楽しい。

 そして、
 かろうじてライトなしでもクルマまで戻れるくらいの時間にはとっとと川からあがる、
 どんどん暗くなると寂しいし侘しいし怖いし。

 と、
 そんなヘタレでナマクラな姿勢でイブニングに臨んでいるワタクシ的、
 若ニジマス入れ食い向けイブニング用ドライフライズ4選。

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 最強。

 あざとさ満点見映え気にしません釣りたい欲全開。

 ハックルはまずヒーバート・ネックのクリームをブワッとハックリングして、
 そのあとパルド・グリズリーの超ロング・ファイバーなサドルを3回転。

 なんせ白い面積が広いので、
 薄暗がりで見えまくる。

 そのくせボディはアウルのクイルを太めに巻いて適度に繊細ナチュラル・カラー仕様。

 そういえばお盆のころ、
 小雨交じりのどんよりした日の夕暮れ直前、
 ものすごい量の翅アリが川面を覆いつくすように流下した。

 ピチピチたちもう大ハッスルでフラットな水面の平瀬にでてきてバッチャバチャ。

 流下している翅アリ・サイズのアント系フライ、
 フライボックスにありまんがな入れ食いでんがなムハハ……とおもいきや、
 自信満々のいつものアント系にも出るには出るけど……、

 ライズの数や頻度からしたら、
 なんかパンチが足りない。

 で、
 ものはためしと、
 液状フロータントに浸したこのフライのボディに、
 シェイクの粉をハケでガシガシ擦り込んで、
 ボディがポカッと水面に乗るように細工して投げてみたところ、
 何匹か釣ってボディが完全に水を吸ってしまうまでは、
 投げるたびに「あ~もうこれツボにはいってんねんな~」とたまらんカイカンだった。

 ビッシバシだったウハハ。

 なんでかというとこのとき、
 びっしり浮いていた本物の翅アリはすべて、
 おそらくイッピキ残らずボディもなにもかも水面に乗ってポカッと浮いていたのでした。
 そして、
 弱い陽の光に反射している透明な翅がザワザワふるえており、
 それもまたすごく印象的に映った。

 で、
 そのような姿勢で水面に浮いてるアリンコのなかには、
 数匹かたまって団子状になっている状態でブルブル翅を震わせているのがあって、
 そんなアリンコの塊りがいくつもいくつも転がるように水面を流れては、
 バシャッと水飛沫のなかに消えていきました。

 きっとおそらくこの「恥知らずなパラシュート」、
 サカナの反応から察するにアリンコのクラスターに映っていたのだろうなと推測されます。

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 桃のケイヒルTied on TMC9300 の10番も月にかわってお仕置きよ。

 ヘビーワイヤの重めドライフライ・フックに、
 ヒーバートのヘンネックをハックリングしたキャッツキル系ドライフライ。

 重量のあるフックとソフトな質感のヘンハックルのバランスがあいまって、
 水面にようやく浮いているようなフワッとした低い姿勢の浮き方や、
 そのくせヘンハックルなのに水切れがよくずっと浮いてるかんじ、
 重いフック&ヘンハックルゆえに空気抵抗も適度で投げやすく、
 アプローチが雑だと時々ひっくり返って着水するイライラはあるけれど、

 この組み合わせとてもいいです。

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 ゴマシオ・カディス10番。

 砂漠キツネの背中の毛をダウンウイングに、
 ハックルはバンタムのグリズリー・ネックと黒のヒストリック。

 グリズリーと黒の組み合わせ、
 夕暮れ前の西日ビカビカに反射しているギラギラ逆光の水面でおススメ。

 逆光のなかで黒~くよく見える。
 狙う角度や向きで急に順光になっても黒っぽいハックルに囲まれたグリズリーの白がうきあがってよく見える。

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 ここ2~3日くらいのマイブーム。

 夕暮れのバイビジブル。

 ボディハックルにはやはりヒーバートのヘンネックのファーネスを3枚。
 フロントハックルもヒーバート・ヘンネックのクリーム2枚で計5枚のハックルをグリグリとハックリング。

 このフライについてもイロイロお話したいところですが、

 ここ一週間ほど、
 どんどんイブニングが侘しくさびしくなってきて、
 おとついからはとうとう、
 渇水しまくった河原の藻くさいすえた泥の匂いをかぎながら、
 シーンと静まり返った川面にむかって、
 バイビジブル遠投しまくりキャスティング練習でおしまい。

 ヘンハックルで巻いたバイビジブルはまず投げるのがけっこうカイカンであるなと、
 そんなことをおもいながら帰宅いたしました。

 秋……なんですか?

 それとも台風のあと……今年こそほどほどの恵みの雨…期待して……いいですか?
    
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