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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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ダーク・ヘンドリクソン
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 一見すると茶色としか見えないハックル。

 しかしよ~く見ると茶色のようで茶色でない。

 錆びた鉄のような色?

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 そんなハックルを光を透かすとなんかヘン。

 赤茶色っぽいのに灰色っぽいビミョ~な透明感?

 それはまるで陽の光を透かしたマダラカゲロウのダンの翅の色。

 これが純正ダークヘンドリクソンに指定されたハックルの色。

 キャッツキル・ドライフライ花盛りの時代、
 ブルーダンのコックハックルとともに、
 うるさい目利きの好事家たちが血眼になって探し求めたハックルのひとつ。 

 と、
 それはさておき、
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 ダークヘンドリクソンの発案者となるロイ・スティーンロッド御大の巻いたキャッツキル・スタイルは、
 ハックルを二枚裏表にハックリングして、
 わざと放射状にハックルが広がるように巻いているのが写真からもわかる。

 水面でのバランスの向上を目指して、
 このようにハックリングしたのだそうだ。

 そして、
 そのような構造のハックルを、
 ウッドダックのバンチウイングの後方にハックリングしているところも、
 これにかぎらず御大のキャッツキル・ドライフライの特徴のひとつだとおもう。

 対して、
 ここで巻いた不肖ワタクシのダークヘンドリクソンはハックルを一枚のみ、
 しかもウイングの前後に7~8回転パラッと垂直にハックリングしただけ。

 こうしたスタイルのドライフライを、
 水面高く浮かせようなどとは微塵もおもっていないからだ。

 なんて、
 えらそうな講釈もさておき、

 ひっさびさにTMC5210 の 12番!をバイスに挟んで、
 とっておきの秘蔵ハックルとボディ材をつかって、
 これまたひさびさにダークヘンドリクソンを巻いてみましたよ。

 キャッホるんるん みつぐ超ハッピー。

 わざわざ調べてナイスな情報をくださった方、
 そして貴重な手持ちをおすそ分けくださった方、
 格別のお心遣い甘えさせていただきました。

 本当にありがとうございました。

 そ・し・て・
 ダークヘンドリクソンのボディのオリジナルレシピは「茶色がかった灰色キツネの腹の毛」をダビングしなさい、
 と指定されておるわけですが……、

 そんなレシピ指定と、
 このフライのモデルになったマダラカゲロウのボディの色合いなどから推察してみるに、

 もともと本家がダークヘンドリクソンのボディに求められた色調が、
 「ほんのりピンクがかった淡い茶褐色」
 ということであ・れ・ば・

 個人的にはトドの毛のアンダーファーをこそ、
 この名作スタンダードのボディとしてぜひともダビングしたい。

 火照ったヒト肌ピンクをおもわせる小麦色?
 なんとも独特な色合い。
 その繊維はきめ細かく繊細で、
 ダビングすれば繊毛のように微かに毛羽立ち、
 そしてなによりあふれんばかりの透明感……。

 武骨な針のような剛毛ガードヘアーの下に密生している、
 官能的でさえある色調と質感をした柔らかなアンダーファー。

 トドの毛のアンダーファーをダビングするたびに、
 このダビングを当時のロイ・スティーンロッドやプレストン・ジェニングスらが見たら、
 どのようにおもうだろう?

 な~んて、
 浪漫を馳せるわけでございます。
キャッツキル・ドライフライズ・オホーツク風味
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 この夏、
 友人と釣りに行ったとき、
 「これ、食べます?」
 と差し出されて一口つまんで、
 「うっわ、これメッチャおいしい!」

 それからというもの、
 セイコマートの隠れたスマッシュヒットや~なんつって、
 たいへん気に入っていたスナック菓子がコレ。

 のだが、 

 先週、
 その友人と釣りに行ったとき、
 悲しいお知らせがあった。

 「そういや最近、セイコマートにアレおいてなくない?」
 「そうなんですよ~。じつはきょう、コッチに来るとき寄ったセイコマートで聞いたんですけど、アレもう在庫限りなんだそうです」
 「うっそマジ?」
 「なんか、在庫がなくなったらもう販売しないそうです……」

 「でも!聞いてください喜んでくださいビゼンさん!じつはそこのセイコマートに 3袋だけ在庫あったんで買い占めました!」
 「マジ?」
 「あとで一袋あげます」
 「マジ?」

 釣りの帰りに一袋ありがたくもらって、
 夕飯まえに一気に食った。

 おいしかった。

 サヨナラばななチップス。

 人生とは、
 出会いと別れの繰り返し……ですか?

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 ワシミミズクのクイルをスレッドに捩じりつけてボディを巻いたところ。

 当ブログではもはやお馴染みどころか、
 ここ数年の定番中の定番。

 トンビのクイルとともにたくさん販売もさせてもろて、
 全国津々浦々の同好諸氏のもとに発送させてもいただいた。
 その節は本当にありがとうございました。

 と、
 さんざんイロイロやり尽くした感ひとしおにもかかわらず、
 いまだ飽きることはまったくなく、
 むしろ巻けば巻くほど胸キュン愛おしく……、

 ボディを巻き終わったこの時点ですでに毎回フレッシュにワクワクドキドキトキメクわたし。

 ワシミミズクの繊毛マジックいまだいっこうに醒めやらず……、

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 というわけで、
 私家版アメリカン・マーチブラウンの10番が完成。

 クイルゴードン、
 ヘンドリクソン、
 ライトケイヒル、
 グレイフォックスと並んで、
 キャッツキル・ドライフライズ五人衆の一本。

 ピーコッククイルをボディにつかうクイルゴードンはべつとして、
 いつしかこれらのフライたちのボディ材は、
 ワシミミズクとトンビもしくはほかの猛禽類アレコレのクイル材ばかりつかうようになっていたワタシ。

 それもこれも、
 出発点はぜんぶこのワシミミズクの影響だ。

 それほどまでに、
 じぶんにとってこのボディの妖艶な繊毛びっしり具合はドストライクだった。

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 それがさ聞いてくれる?

 なんか、
 このごろ、
 ハタと気がついてみると……、

 我が家のワシミミズクの羽根、
 あんなにあったワシミミズクの羽根、
 売るほどあったワシミミズクの羽根、

 それなのに、
 なんだかいつのまにか…アレッ?とおもうほどに、
 ものすごくさびしくなっちゃって……、

 かんがえてみれば、
 つかえばつかうほど、
 つかったらつかうだけ、
 そりゃ~なくなるわな。

 当たり前やんな。

 というわけで、
 これからワタシとワシミミズクのクイルボディとのお付き合いは、
 湯水のごとく大胆にザクザクザクザク切り刻んでグリグリグリグリ巻いていた時代から、
 みみっちくチビチビチビチビ大事に大事にケチケチケチケチつかう時代に突入してしまったわけですが、

 経験上、
 それって悪いことではなく、
 切ないことでもなく、
 たくさんあった素材がこのような寂しい状態になって、
 慈しむような気分で接するようになってからのほうが、
 なにかと作品の洗練度や完成度が増すというか、
 いや、
 というよりも知らず知らずフライに込められる、
 じぶんの「念」というか「気」のようなものが濃くなるというか……、

 いよいよこれからが本番、
 ってかんじです。

 わかってもらえますかね?この感覚。

 ま、
 それはいいとして、
 写真右のマーチブラウンは3Xロングの6番に巻いた規格外巨大サイズ。

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 このニジマスは、
 ことしの初夏のころ、
 トンビのクイルをボディに巻いたヘンドリクソン・タイプの6番サイズで釣ったイッピキ。

 といってもドライフライとして浮かせて使うのではなく、
 意図的に水面直下に沈めてなるべく自然に流して。

 深瀬の川底からグワッと魚体を翻して一直線に浮いてくるのが見えたつぎの瞬間、
 水面がムワワッ!と激しく盛りあがって、
 スパーンッとリーダーが水中に引きずり込まれるような出方が、
 いつもたいへん刺激的。

 で、
 このようなフライでこうした釣り方を試してみようとおもった当初から、
 きっと効くのではないかと淡く期待していたのだが、
 ときとして予想をおおきく上回って効いてしまうこともあったりして、
 じぶんのフライ観あるいはハックル観がまたいろいろと変化したり、
 なにより新たな魅力に開眼するキッカケにもなった。

 のだが、
 このへんの話しは「コックハックル・トーク」も織り交ぜつつ、
 ネチっこくヴォリューム満点で語らせてほしいので、
 いまはサラッとサワリだけ語らせてもろて、
 いましばらくあたためておくけれど……、

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 それよりも、
 今回の与太話の中心はコレですねん。
  
 TMC5210 パーフェクト・ベンド

 ひと昔まえは、
 どこのお店にもフツ~にあたりまえに並んでいたけれど、
 いつのまにかもはや廃番になって久しいTMC5210

 とくにコレの12番、
 いまだに所有してはるアナタがとってもうらやましい。

 いや、
 ものすごくうらやましい。

 なんでかというと、
 後期キャッツキル・レジェンド・タイヤーであらせられた、
 かのハリー・ダービーの弁を引き合いに出すまでもなく、
 キャッツキル・ドライフライズでいちばん多用されるサイズというだけではなく、
 このフライがもっともサマになるサイズこそが、
 パーフェクト・ベンドなドライフライ・フックの12番だからだ。

 そして、
 さらに生意気を言わせてもらうと、

 ワテも昨日今日この道楽に染まったわけやおまへん。
 ひと昔ふた昔まえから飽きもせんとず~~~っとやらせてもろてま。

 そやから、
 プレストン・ジェニングスだアート・フリックだウォルト・デットだと、
 キャッツキル・ドライフライズ花盛り時代…歴史の1ページを飾ったお歴々の大家が愛用してはったハリのアレコレも、
 蛇の道はヘビちゅうとこで、
 いつのまにやらウチのタイイング机にゴロゴロ転がってま。
 どれもこれものちのパーフェクト・ベンドのお手本になったハリですわ。
 ほんでもって、
 そんな貴重なハリもただウットリ眺めるだけやのうて、
 ありがたいことにもうええっちゅうほど巻かせてもろて実際に使わせてもろてま。
 とうぜん一家言おます。

 こんなんじぶんでゆうたら野暮丸出しでっけど、
 この道楽…海千山千の目利きさしてもろてるつもりでおま。

 そのうえでワテのゆるぎない結論言わせてもらいまっけど、
 気ィいれて巻いたキャッツキル・ドライフライがいっちばん美しくエレガントに映えるのは、
 TMC5210……コレでっせコレにつきまっせ旦さん。

 パーフェクト・ベンドは丸っこいベンドやったらエエちゅうもんちゃうねんで。

 シャンクの長さワイヤの太さバーブの位置と大きさ、
 ゲイプの広さ丸っこさぜ~~~んぶひっくるめて、
 一見イモっぽいのによくよく見れば計算ずくで洗練されてるという相反する印象が同居しているムード。
 どれもこれも絶妙なバランスやないとアカンねんで。

 と、
 そこまでズバッと言い切りたい気持ちでありながら、
 
 ようやくそれがわかったころには、
 いつのまにやら我が家にあるTMC5210は10番のみ。
 そ・し・て・
 それさえももはや風前のともしび。

 職業タイヤー駆け出し時代には、
 各サイズとりそろえてコレどないするねん?
 ほんまにコレぜんぶ巻けるんやろか?
 ちゅうくらいあったのに……。

 じぶん用のもお客さんのオーダーもふくめて、
 あと先な~んもかんがえんと、
 20有余年ほいほい気楽に巻いてたら……、

 人生においてほんとに美しく尊く大切なものは、
 いつでもソコにあって、
 さんざんヤリまくったあとになって気づくもの……ですね?

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 とかなんとか、
 後ろ向きな感傷に浸るのもまんざら悪いもんやおまへんけど、
 未来を見つめて前向きにいくのもオツなことです旦さん。

 さいきん、
 ちょっとコレいいじゃん、
 とおもって頻繁につかっているのはTMC100 の黒塗り。
 のバーブ潰したやつ。

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 私家版キャッツキル・ドライフライ、
 左がブラック・クイル
 右ジンジャー・クイル

 キャッツキル・ドライフライは完璧に一糸乱れず巻く、
 というよりも、
 ちょい着くずしたカジュアルっぽさもありながら、
 じつはそれもワザと狙ってやっているかんじで、
 こうなんちゅうか、
 いなせなかんじ?

 そういうオシャレがええねんな~。

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 私家版ライトケイヒル Tied on TMC100 B 12番。

 ハックルとテイルは「中間色のサンディ・ダン」
 ボディはオッターのベリー・ファーつまりカワウソのドテッ腹の毛。

 さいきん我が家では、
 「獣毛アンダーファー・ダビングボディの逆襲」が破竹の勢いで猛威をふるっております。
 その理由はクドクド言うまでもなく、

 猛禽類クイルもいいけど天然獣毛ダビングもやっぱヨロシな~、
 なんかひさびさ古巣に帰ってきた気分……ちゅうとこです。

 んで、
 まっくろ黒ずくめな黒塗りフックのうえに、
 まるでサラサラに乾いた砂の色のような、
 はかなく可憐な淡い色調のライトケイヒル……これまた一興なり。


 
本日晴天なれど風強し
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 初夏のころ、
 友人とふたりで初めて訪れた川にて。

 クルマを止められて、
 そして川に下りられる場所を探していたとき、
 「あ、ココいいじゃん」
 なんつって川べりのちょっとした広場にクルマを止めたら、
 この貼り紙が目についた。

 赤字で、
 ビックリマーク連打で、
 なかなか強い調子で、

 「川を汚さない !!
 ゴミは捨てない !!
    釣りマニアへ」

 とある。

 ふたりして、
 この貼り紙をこの木にくくりつけた方は、
 きっとこの川べりに広がる広大な畑の土地所有者の方であろうと察した。
 そして、
 性格は朴訥で口調はキツイかもしれないけど、
 ほんっとに根っから優しい良い人なんだろうな、
 とプロファイリングした。

 この広場の立地といい、
 クルマの駐車しやすさといい、
 川へのアクセスの容易さといい、
 ここにはひっきりなしに釣り人のクルマがとまっているのだろう。

 なかには、
 見下げはてるような恥知らず厚顔無恥もいるだろう。
 っていうか、
 きっとその確率は高いだろう。

 過去には腹に据えかねることも多々あったにちがいない。

 じぶんの土地なんだから、
 いっそここにロープでもはって、
 立ち入り禁止にしてしまえば話しは早い即解決。

 だがしかし、
 それではあまりにも……、

 でも、
 せめて最低限のマナーだけはいわせてくれ、
 そして守ってくれ。

 という、
 包容力というか器の大きさが、
 この貼り紙の提示の仕方と、
 たった2行の文章と文体から滲み出ているようにおもった。

 日ごろ、
 このような土地所有者の方々の黙認のご厚意に甘えさせていただいて、
 あちこちの川べりの私有地などに、
 せいいっぱい遠慮しながらクルマを駐車させていただいているだけに、
 この貼り紙全体からかんじられる、
 ヒトとして裏表のないストレートなかんじが、
 感謝の気持ちに届いた。

 だって釣りマニアだもの。

 人に届くメッセージとはかくあるべしと教えられる、
 とても良い貼り紙。

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 「うっわコレ甘納豆ヴァージョンやんけ~」

 昼の弁当に奮発して「お赤飯」を購入して、
 食べるのを楽しみにしていた。
 正午、
 水辺の倒木に腰掛けて、
 満を持して「さあいただきましょ」とベストの背中から出してみれば……、

 「あ、ビゼンさん甘納豆キライっすか?」
 と、
 生まれも育ちもオホーツクの友人が言った。

 「ちゃうがな、甘納豆自体は好きやがな。でも赤飯には載せんといてほしいねん。
 やっぱ赤飯は小豆とゴマシオとちゃうん?」

 「いいえ、甘納豆と赤飯の組み合わせの甘辛いかんじがたまらないんですよ」

 当地ではこれが普通なんですよと、
 これが伝統の味ですよと。

 郷に入れば郷に従え。

 「わかっちゃいるけれど……」
 
 まっさきに甘納豆だけぜんぶ食って、
 あとから赤飯だけ味気なく食った。
 甘納豆が赤飯に載っていた部分の、
 甘納豆の甘さが赤飯に染みちゃってるところが……ビミョ~なんですゴメンネ。

 なんて、
 こまかいことをグチグチ言うのはとても野暮。
 わかってまんがな器ちっさいでんがな。
 
 でも、
 できればギブミー ・ ゴマシオ。

 文化のちがいとは、
 こういうことだ。

 なので、
 どっちがどうだと主張するって…それってどうよ?、
 って話しだ。

 どっちも正しい。

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 ところで、
 TMC102Y の9番が復活したのって、
 一昨年だったっけ?

 ティムコすっごいえらい!

 このすばらしい英断に、
 僭越ながら道民フライフイッシャーを代表して、
 惜しみない賛辞を送らせていただきます。

 なんつって、
 甘納豆のお赤飯ごときにグチグチ言ってるような余所者で、
 しかも移住してたたった10年しか経ってない新入りのくせに代表ズラしちゃって、
 テメー調子こいてんじゃね~って話しですよねスイマセンスイマセンスイマセン嬉しすぎて調子こきました。

 まだまだ復活してほしいハリとサイズい~っぱいあるよね~~~~み~なさんっ。

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 この夏くらいから、
 とくに10番以上サイズの大型フックにパラシュート巻くときは、
 このようにポストの基部にちいさなダビングを施して、
 そのうえにポストを挟んでスレッドで巻き止めている。

 でっかいサイズのパラシュートは、
 とかくつかっていると知らぬまにポストが傾いでしまいがち。
 しっかり確実に巻き止めるのはなかなか難儀なことだった。

 が、
 ちょこっとダビングひと手間で、
 ポストをガッチリ固定できるだけでなく、
 ポスト基部にほんのすこしダビング材の重量がくわわることで、
 着水時と水面でのバランスもすっごく良くなった。

 ついでに、
 フローティングニンフなどの盛り上がったソラックスとか、
 テレストリアルのバルキーなボディの下地とか、
 フライのフォルムってところでも、
 いろいろ都合良いこともたくさんあって重宝してる。

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 あとは、
 どのようなパラシュート・スタイルでもお好みで……、

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 ここで巻いたのは、
 チリチリに縮れた太めのジーロンをブワッとひろげてスペントウイングに巻いたスタイル。

 蛍光灯の明かりの当たる角度をちょい変えて眺めてみると……、
 こんなにも印象が異なる。
 
 太陽光だともっとナマナマしく反射しながらスペントウイングの様相が刻々と変化する。

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 ピンボケご容赦。

 カディスでもセンブリでも蛾でも、
 初夏から初秋のころにワンサカ浮いて流れてジタバタもがき震えて水面を振動させている、
 このテの虫たちのデルタウイング的スペントとして、
 たいへん使い勝手のよろしい、
 かつ良く効くおススメなユニバーサル系パラシュート。

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 ちなみに隣の真っ黒な極太ボディのソフトハックルも、
 やはりTMC102Y の9番に巻いてある。

 キジ界のブラックダイヤモンド「スゥインホウ・フェザント」の青っぽく黒光りするネックフェザーのハックルと、
 ジャワ・ピーコックのコッパー色に輝くハールに黒のオストリッチの組み合わせボディという、
 なかなかにゴージャスなカスタム・スペシャル・自己満足炸裂ビートル型ソフトハックル・フライ。

 自己満足のないフライフイッシングなんて……自己満足ばんざい

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 黒のジーロンとミラージュ・フラッシュを一本いっしょにねじってボディに巻いたスタイル。
 やはりTMC102Y の9番。

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 そして、
 このフライを止水にそっと浮かべて……、

 カポーンカポーンとクルージングしながら2度ライズして、
 3度目は2メートルほど先に浮いていたこのフライにカッポーンと出てしてやったり。
 掛るやいなやビュワーーンと走ってギィーーーンとリールを鳴らしてとってもときめいた。

 全身コレ健康体の筋肉美ってかんじ。

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 夕暮れまえ、
 魚体をちょいくねらせて、
 陽の光のあたる角度がチラッと変わっただけで、
 もう眩しいほどにギラッギラ。

 なんと美しく神々しい命の輝きでありましょうか。

 惚れ惚れ見惚れちゃうYO。

 このニジマスのような40センチちょいくらいの、
 体力気力共にいまこそピークって年代の溌剌とした野性のニジマスを相手に、
 ほどほどのスケールの変化に富んだ釣り場で、
 5番程度のシングルなライトタックルをつかって、
 各種各サイズいろんなフライをつかって、
 さまざまなアプローチを駆使しながら釣っていると、
 ほんっとに贅沢な釣りしてるな~なんて、
 北海道に移住して10年目にしてつくづくおもうようになった。

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 とうとつに、
 ヒグマの金毛をバッサーッとアンダーウイングにした、
 もはやお馴染みの私家版マドラーミノーのロングシャンク6番くらい。

 今シーズンもまた、
 ヒグマの毛をアレコレしつつ、
 同時進行でジーロンもナンヤカンヤしつつ、
 そしてボクおもったんですけど、

 天然の動物の毛と化学繊維を比較するなんてナンセンスもいいとこなんだけど、
 な・ん・だ・け・ど・
 陽の光の透過とか屈折とか反射とか、
 そういうのばっか気にしながら、
 この両素材をいろ~んなフライに巻いて、
 いろ~んな状況で、
 いろ~んな方法でバンバカ使い倒してきて、
 すっごいおもったんですけど……、

 ジーロンて…ヒグマの毛にビックリするほど似てる気がするときがある。
 それがワタシの持~論。


 このシャレをこそ言いたいがために、
 ここまで一生懸命綴ってきました。

 それでは今夜はこのへんで……。

  
Fall Season 1
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 名も知らぬ、
 種種雑多な微細な虫どもが、
 秋の風にあおられて、
 哀れ水面に不時着。
 無数の虫たちが落ち葉のあいだを浮き漂っている。

 風がやんで、
 波ひとつなくなった静かな水面で、
 微動だにせず、
 流れのままに、
 ただ浮いている。

 その様子を仔細観察してみれば、
 どの虫たちも、
 まるで水面のうえに高々とのっかるように、
 爪先だってポッカリ浮いている。
 表面張力のカベをかんじる。

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 アグリーナット18番。

 水面に浮かぶホンモノとは似ても似つかない、
 まるでホコリのような醜いフライ。
 
 ホンモノとの共通項は、
 サイズと、
 水面での「浮き方」だけ。
 このフライもまた、
 水面に浮かぶちいさな虫たちとおなじように、
 表面張力をやぶることなく、
 毛先に支えられたボディが水面に接することもなく、
 水面にのるようにポッカリと浮いている……、

 そのため、
 ちいさいくせに水面のフライがやたらとよく見える。

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 CDCもまた、
 陽の光を透過して「見え方」が変化する羽根素材のひとつ。

 ホコリの塊りにしか見えないグシャグシャが、
 光を透過することで、
 まるで昆虫の半透明な翅のような質感に変身する魔法。

 こんなちいさなグシャグシャだが、
 それを念頭に置いて、
 ボディから突き出るファイバーの量や間隔を調整しつつ、
 かつ水面高くポカッと浮く姿勢を維持できるよう巻く。

 シンプルだけど、
 いや、
 シンプルがゆえに奥が深い。

 そして水面に浮かべると、
 ほのかに光を透過する半透明のちいさな塊りの中心に、
 ピーコックハールで巻いた光沢感のあるボディがボンヤリ覗き見える。
 そしてそのボディは、
 CDCのファイバーに支えられて水面に触れることなく浮かんでいる。
 
 これでっせ。

181012(3)3.jpg

 きのう、
 釣りに行ってきた。

 朝方ふっていた冷たい雨がやみ、
 外に出てみると、
 突き刺すようだった晩秋の空気が、
 じんわり緩んでいた。

 小春日和。

 「お、これは……」

 とおもって出かけた。

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 ゆっくり静かにそ~っとウェーディングしながら、
 目を凝らしてライズをさがす。

 水面に浮かぶ落ち葉のジュウタンに隠れるように、
 ポツーンとちいさなちいさな波紋がひろがる。

 水深は膝までもない砂利底の浅場、
 陽の光があたるとすべてが見渡せる透明な水、
 そして微かなライズ。

 そこに、
 ホコリの塊りをそっと浮かべてみれば……、

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 どのサカナも、
 フワ~っと水面まで浮いてきて、
 ポツーンと波紋をひろげて、
 かわらぬ仕草で疑いもなくフライをそっと吸い込んでくれた。

 ゆっくり竿を立てると、
 そんな控えめで微かなライズにもかかわらず、
 グンッと重量感のある手ごたえで……つぎの瞬間ダバダバダバッ!と激しい水飛沫。

 カイカン。

 ともすれば弾かれてしまいそうなほど、
 水面高くポカッと浮いているフライなのに、
 フッキングはすこぶる良好。

 ちいさくて黒っぽく見えるいろんな虫たちが
 「爪先立って浮いている」という状態をこそ、
 彼らがせっせとついばんでいるという、
 なによりの証し。

 このフライが、
 とてもツボにはまっているかんじ。

 超カイカン。 

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 酔いしれるような気分で、
 この静かな小宇宙に浸っていたら、

 正午を過ぎてすぐ、
 冷たい秋風がふきはじめて、
 青空はたちまち鉛色の雲に覆われた。
 まるで、
 舞台に厚い緞帳が降りてきたようだった。

 風にあおられた岸辺の木立がいっせいに揺れながら、
 ザザザーーッと音を立てて落ち葉を水面に落とした。

 水辺から生き物の気配がサーッと消え失せて、
 たちまち無表情になった。

 正味二時間ほどの至福。

 秋が、
 駆け足で通り過ぎようとしているようだ。

 長い冬はもうすぐそこ。

 「さ、仕事だ仕事だ!」
 
 声に出してカラ元気。

 みなさま、
 来シーズン用はたまた額装用フライのご注文などなど、
 手ぐすね引いてお待ちしております。
 どうぞよろしくおねがいいたします。
 
「鱒毛鉤の思想史」ひろい読み
 181001(1)1.jpg
 かつて、
 「ブロウライン」と呼ばれる釣り方があったの知ってる?

 その原型は、
 かのチャールズ・コットン「釣魚大全」でも取り上げられた、
 いにしえの時代の英国の伝統釣法。

 6メートルもある竹製の長竿に道糸となる絹糸とガットリーダーをつけて、
 その先端に釣り針だけを結んで、
 そこにモンカゲロウの成虫を餌として刺し、
 その軽い仕掛けを追い風にのせて遠方に飛ばし、
 マスがライズしている地点にまで送りこんで、
 風をはらませた絹糸やガットリーダーは常に空中に保持したまま、
 餌のモンカゲロウだけを水面につけてマスに喰わせる。
 という釣り方だったらしい。

 なんでも、
 名人クラスの釣り人は、
 そんな仕掛けで20メートル30メートル先のライズを狙っていたそうな。

 ブロウラインすげえな。
 あるいみ究極のマス釣りだよな。
 
 ちなみに現在でも、
 スコットランドやアイルランドでは、
 ボートからこの伝統的な釣りを愉しんでいるマニアが多数いるらしい。

 ことほどさように、
 英国のマス釣りにおいては、
 いにしえの時代よりモンカゲロウの存在はとても重要だった。

 なにしろ、
 現在ではメイフライという呼称は、
 うたがいもなくカゲロウ全般を指す名前なんだけど、
 もともとメイフライ(May fly)というのはモンカゲロウの愛称だったのだ。

 で、
 ここで素朴な疑問。

 モンカゲロウがマスにガバガバ喰われることになる羽化期のピークは英国でも日本でも、
 6月半ばくらいの季節なのに、
 なにゆえメイフライ(5月の虫)なのか?

 そのワケは……、

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 そんなこんなの、
 些細ではあるけれど、
 常々不思議に思っていた疑問のいくつかを、
 この本によって知ることになった。

 そのたびに、
 ガッテンガッテンガッテン!と、
 ガッテンボタンを連打した。
 
 が、
 ネタバレは野暮なので、
 あえてここでは明かしませんけれど、
 この本、
 たんなるフライの歴史や用語の本だと思ったら大間違いなんやで。
 そんな上っ面だけの浅いもんやないんやで。

 フライフイッシングの長い歴史のなかで、
 のちのち、
 創始者とか、
 革命家とか、
 革新者とか、
 独裁者とか、
 表現者とか、
 たいそうな冠詞をつけられることになった、
 往年の大家たちの新しい思想に基づいて生まれたフライたちの背景と、
 さらに、
 そうやって提示されたアプローチとは意見や嗜好を異にする釣り人たちが、
 各地各国でケンケンガクガクやり合いながらフライフイッシング文化を熟成させてきた、
 その足跡と記録を史実に基づいて淡々と掘り下げ、
 かつ詳細にふり返りながらも、
 各章の行間をこそうかがい読めば、
 そのじつ現在のフライフイッシングにあるいみ辛辣にモノ申しているという、
 ヒジョーにヘビーでデンジャラスでホットな釣りの本……ですか?

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 ドライフライの歴史の檜舞台となった南イングランドのチョークストリーム群にて、
 そんなドライフライ釣りの革命家として頭角を現し、
 晩年は良くも悪くも独裁者と謳われたF.M.ハルフォード。

 そのスタート地点は、
 生粋の生まれながらの釣りバカが、
 「オレはこのようなフライでこうやってマスを釣るのがいちばんエキサイティングでチャレンジャブルでおもろいのや」
 という自分の釣りの嗜好とその愉しみを雄弁に語っていたはず。
 が、
 いつのまにかその偏った嗜好と思想が独り歩きをはじめ、
 周囲から革新者として祭り上げられ、
 教祖として崇めたてられ、
 賛同者からチヤホヤされちゃうもんだから自分もついその気になっちゃって……、

 後年、
 ハルフォードはそうした教祖としての姿ばかりが語られることになった。
 すくなくとも自分は、
 過去に読んだ本などから、
 独裁者としての傲慢が強調あるいは誇張されたハルフォード像しか知らなかった。
 
 だが、
 はたしてそれは、
 ハルフォードが本当に歩みたかったフライフイッシング道なのか?
 それが目指していた高みだったのか?

 ハルフォードが真に愛したマス釣り。
 「コカゲロウやマダラカゲロウなどのちいさなカゲロウにライズしているスレたマスを、ドライフライで水面でこそ狙う釣り」
 さらに、
 そんな釣りの愉しみをもっと深く、
 そして喜びをより高めるためにも、
 その釣り方にいくつかの確固たるルールを自分に課したうえで、
 わざと難易度を高くして、
 しかも、
 それらの流下昆虫をじぶんが納得いくまで徹底的に模倣したドライフライを駆使してまんまと喰わせる……、

 という、
 あまりにも秘めやかで心の内面を向いたマス釣り。

 他者との交流や競争よりも、
 自己の内面と向き合い語り合うことが大切なキモとなる、
 いわば自己完結で孤独な瞑想の釣り。

 そんな釣りにこそ人生を捧げたハルフォードが、
 はたして本当に「お山の大将」に君臨したかったのだろうか?

 好む好まざるにかかわらず、
 他者との交わりの中で生きていくしかないのが人の常。

 望んでなのか?
 それとも望んではいなかったのか?
 我知らず周囲に祭りあげられ教祖として君臨することになった純粋主義者の釣り人生は、
 はたして幸運で幸せな釣り人生だったのか?
 それとも……?

 ともあれ、
 さまざまな矛盾をはらみながら、
 その弱さを教祖として言葉の楯で死ぬまで守り抜いた姿勢にこそ、
 生粋の釣りバカのヒトとしての襟持ちが見え隠れしていたハルフォード。 

 個人的に古典に一方ならぬ興味を抱きながらも、
 じぶんにとってこれまでもっとも理解しがたく、
 もっとも遠い存在でしかなかったハルフォード。

 この本「鱒毛鉤の思想史」のなかには、
 我が憧れのヒーローでもあり先生が多数登場している。
 「影響を受けた勉強させてもらった」と公言してはばからない、
 敬愛して止まないお歴々の大家たち。

 にもかかわらず、
 この本の登場人物のなかで、
 じぶんがもっともシンパシーを感じて、
 はばかりながらもっとも近しい存在として親近感を感じ、
 生身の人間として苦悩する心の内をのぞかせてもらったような気さえしたのが、
 このドライフライの独裁者ハルフォードだった、
 というのは一体全体どういうことなのか?

 な、
 深いだろう?

 でも浅いんだよ。

 この本を読みふけっているたったいまの自分の釣り環境。
 自宅のすぐそこに、
 テキトーなでっかいフライをボーンと浮かべとけば、
 運が良ければ良いマスがガバッと跳びついてくる釣り場がいくらでもある。
 もちろん、
 そのような運まかせ条件まかせ要素の強い釣り場も、
 たしかに魅力的だ。

 けれど、
 
 それよりもなによりも、
 完全フラットなベッタベタの水面で、
 ちいさなヒメヒラタカゲロウのイマージャーだけを気まぐれに吸いこんでいるマスたちに、
 ひたすら翻弄されるピンスポットな場所で、
 ようやく釣れてくれたイッピキのマスがもたらしてくれる、
 あの得難い征服感と達成感に心底酔いしれている……、

 という、
 じぶんのたったいま浸っている釣り、
 いわば「じぶんにとっての旬の釣り」に偉大なハルフォード御大のドライフライ人生を重ねて、
 無邪気に嬉しがっているだけのこと。

 オレ様の思想はいつも軽いのだフェザーウエイト。
  
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 話しを軌道修正。

 なんでも、
 ハルフォードと「ドライフライこそ至高」なその取り巻き連中は、
 「馬鹿でも釣れる二週間」といわれたモンカゲロウの羽化期の釣りを、
 じつは苦々しくおもっていたそうだ。

 羽化したばかりのモンカゲロウのダンにバサッと食らいつく大物。
 これぞドライフライの釣りの真骨頂、
 と言えるはずなのに、
 それは何故なのか?

 いわく、
 この時期はふだんはめったに釣れない大物が、
 モンカゲロウの大量羽化に我を忘れてライズするほとんど唯一の季節。
 なので、
 ふだんはドライフライの釣りなど見向きもしない連中さえもが、
 我も我もと釣り場にドッと押し寄せて大混雑。
 しかも、
 その連中は「釣れさえすればなんでもいい」とうそぶいて、
 眉をしかめるような釣り方で大物狙い。

 そのため、
 本来ならば、
 コカゲロウなどの小さなカゲロウを模したドライフライで、
 繊細かつテクニカルに釣るべき獲物が傷つきスレてしまって、
 釣り場環境が台無しになってしまうではないか許せんぞ!

 という理由で、
 モンカゲロウの釣りを嫌味満載で忌み嫌う向きもあったそうだ。

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 と、
 そのようなドライフライ純粋主義者たちの意見の中心におられたひとりが教祖ハルフォードだった。

 にもかかわらず、
 ハルフォードの模したモンカゲロウ・フライを見てみれば、
 えらい念入りに仔細凝ってますやん気合入ってますやんカッコエエですやん。

 それって、
 どゆこと?

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 そして、
 この本の著者である錦織さんは、
 シェイクスピアの一節を引用して、
 モンカゲロウのスピナー・フォールのイブニングの釣りを引き合いに、
 じつはこの釣りが一筋縄ではいかないところと、
 スピナーが乱舞する暮れゆく川面に、
 ひたすらフライを投じる釣り人の心境を「狂気」として描写されたのであった。

 そ~し~て、
 その文章にいたく釣りごころをくすぐられた自分は、
 おもわず「フレンチ・パートリッジ」2Xロング10番を巻いて、
 そのページの脇にそっと添えるのであった。

 フレンチ・パートリッジ、
 「夕暮れの水面に舞い落ちるモンカゲロウのスピナー」の翅脈と紋様を、
 淡いブルーダンと黒と茶色のコントラストが印象的な、
 本名「レッドレッグド・パートリッジ」愛称「フレンチ・パートリッジ」のウズラ羽根をつかって、
 まことに美しく控えめに表現したモンカゲ・スピナーの傑作古典フライ。
 ただし「巻き人知らず」

 ちなみに、
 カゲロウの成虫をなんで「スピナー」って呼ぶか知ってる?

 この本でそのワケを知ると、
 きっと貴方もガッテンボタン連打しちゃうでしょうね……。

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 さ~らに!
 モンカゲロウの羽化やスピナーフォールにまつわる、
 四方山話しの古典はまだ続きがある。

 このようにチョ~イージーに大物が釣れちゃう、
 というイメージがあった英国モンカゲロウの釣りだが、
 時代の変遷や環境の変化とともに、
 年々羽化量も減り、
 それと並行するように釣り場のサカナもスレッスレ……、
 近年めっきり釣れなくなりました。

 と、
 1900年代初頭の時点で、
 まるで10何年か前の北海道は道東地方の湖のモンカゲ祭りを経験した方が嘆いているのと、
 まったく同じことをおっしゃっているという悶々のモンカゲ事情。

 国はちがえど時代はめぐる。

 その渦中1920年、
 H.T.シュリンガムという人物の「マス釣り 記憶とモラル」という本のなかで、
 思い通りにはけしていかない、
 ままならないことばかりの難しいモンカゲの釣りの一幕が軽妙に語られている。
 で、
 その一節がこの本のなかに引用されているんだけど、
 これがもう絶妙な臨場感、
 身につまされるような共感の想いで読んだ。
 おもろい! 

 んで、
 そんな話しのオチ?に登場するのが……、

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 このセッジ毛鉤だ。

 おっとネタバレ禁物……。

 ここではハルフォードのフライ図版を机の横に置いて、
 ハルフォードのセッジ・スタイルでシマトビケラ風に巻いてみた。

 そしてこのフォルムえらい気に入った。

 ところで、
 なんでカディスのことをかつてセッジって呼んでいたのか知ってる?

 そして、
 そもそもなんでカディスっていうか知ってる?
 
 さ、
 みなさまガッテンボタンのご準備を……。

 と、
 そんな愉しい雑学をも随所に散りばめながら、
 フライフイッシングの「温故知新」をこそ知りたい学びたい、
 さらには「フライフイッシングを通して人の生き方をも垣間見たい」とおもう、
 浪漫ちっくが溢れている貴方にぜひ……。

 人の血が通った、
 それも熱い血潮がほとばしっている稀有な釣りの本だとおもいます。


 
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