BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Standard Wetflies
 「これからウエットフライを巻いたり使ったりしてみたいので、ウエットの基本みたいなフライを何本か巻いてください」
 っていう注文を、これまでに何人かの方から頂いた。
 そんな時、必ず巻かせてもらうのが、これらのウエットフライたち・・・・。
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 左から、
 ジャングル・アレキサンドラ
 マーチ・ブラウン
 ブルーダン
 シルバー・マーチブラウン
 ライト・ケイヒルのウエット版
 コック・デ・レオンを使ったソフトハックル
 ・・・・の6種類。
 
 いずれも基本中の基本。そしてその実力は、万人が認めるところ。
 これぞスタンダード・ウエットフライって感じのラインナップだ。
 タイイングの参考にしていただく場合でも、これらがスイスイ巻けるようになれば、あとはその応用で大概のウエットフライは鼻歌交じりで巻けるようになるはず。
 コレ巻いてるオッチャンがそうやってんから保証します・・・・。

 ただ、レオンのソフトハックルは、そのタイイング方法も含めてスタンダードとは言えないけれど、フライ・パターンとしてのスタイル自体はこのタイプの典型だし、それに数々の実績を誇っているソフトハックルってことで特別参加・・・・。

 これらのフライには個人的な想い入れも、いろんな釣りの場面での思い出もいっっぱいある。
 長い時間をかけて、少しづつ進化してきたタイイングの方法についても、使ってるマテリアルについても、語ってみたいことがた~~くさんある。
 けど、そんなこんなのアレコレはそのうち書き散らすとして、
 今回は、楽しかったタイイングデモでの出来事をふたつばかり・・・・。

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 マーチ・ブラウンは、タイイングデモでは必ずといっていいくらい取り上げるフライのひとつ。
 ヘンフェザントのクイルは、色も模様もキレイで、しかも扱いやすい。個人的にウエットフライのクイルウイングを巻く練習には最適だと思っている。
 それにマーチ・ブラウンなら、ボディ材に使う獣毛&化学繊維のいろんなダビング材の特製や旨味をたっぷり説明できる。で、それをブレンドしながら、自家製必殺カラーのダビング材を作る楽しみも実演できる。それらは、他のウエットフライだけでなく、いろんなフライに応用出来る。つまり、タイイングの、応用次第でどんどん末広がりになっていく醍醐味の考え方を伝えることもできる。
 さらに、オリジナルのレシピやスタイルをどのようにアレンジしてフライの性能を高めるか・・・自分ならではの個性をもったウエットフライをどう巻くかといった、フライ・タイイングの奥深さや面白さを解説するにも、マーチ・ブラウンはその基本形として、うってつけのパターンだ。

 関西のとあるプロショップにて、マーチ・ブラウンを巻いた時のこと・・・・。
 なんやかやとしゃべりまくりつつ、ついにメインイベントとなるクイルウイングの取り付け段階を迎えた・・・・緊張の一瞬。
 みんな、固唾を飲んで見守ってる・・・・ドキドキでっせ。

 「いよいよ・・・・この瞬間がやってまいりました・・・・」
 ヘンフェザントのクイルを切り出しながら、もったいつける。

 「一番大事なことはですね、親指と人差し指の間でクイルをしっかり挟んで、そこに確実にスレッドを回して・・・・」
 「こう、なんちゅうかスレッドが指の間でクイルを締め付けていくのを感じながら、かつ一定のテンションでググーッと締めていって・・・・」
 「んで、締めたら、最終的にスレッドをニ三回、そこに回しといて・・・」

 で、ウイングを挟んでいた指を、涼しい顔をしながらも内心ハラハラで、そっと開く・・・
 「ハイ、こんな感じになりました~」
 (お、うまいこといった・・・よかった・・・)自分でも内心ホッとした時だった。

 「うっわ、今トリハダ立った!」

 来てくださったお客さんと雑談していた時に、ウイングの取り付けがうまくいかないと悩んでいた若者がそう言ってくれて、みんなで笑った。

 僕は、そう言ってもらったことに対してトリハダがたった。

 も~~~メッチャ嬉しかってん・・・・タイヤー冥利につきました。

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 もうひとつ、北陸地方での思い出を・・・・

 「あの、ウエットフライで巻いて欲しいのあるんですけど・・・」
 「材料があれば、なんでも巻きますよ~。なんちゅうフライですか?」
 「名前がねえ、長ったらしくて憶えてないんですけど、緑色でテカテカしてるヤツです」
 「え?、なんやろソレ?」
 「渓流でねえ、こうバーッと流すと、毎回すごい勢いでサカナが追いかけてくるヤツです」
 「・・・・?????」
 「あの、フライの形は他のよりも簡単に見えるんで、自分で巻こうと思うとですね、ウイングを縛りつけたら羽根がぜんぶ右に左にアッチコッチ向いて、にっちもさっちもいかなくなるやつです」
 (ひょっとしてソレって・・・・?)
 「・・・しかもそこに、本に出てるようにジャングルコックを付けようと思ったら、もうなにもかもがグチャグチャになるヤツです。あれ、グチャグチャでもよく釣れるんで使うんですけど、キレイに巻けたらどんなにいいかって、いつも思ってたんですけど・・・・」

 ピーンと来た・・・・

 タイイング箱をゴソゴソして、マテリアルを引っ張り出す。
 ピーコック・スウォードとジャングルコックを取り出して、

 「これでしょ!この羽根使うヤツでしょ」
 「そう!それです!その羽根!」

 以前から大好きだったジャングル・アレキサンドラが、今よりももっともっと大好きになった瞬間だった。

 タイイング・デモたのし~~~~

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