
ヒマラヤン・モナル・フェザント…和名は虹キジ、
の羽根のみをウイングにつかった私家版サーモンフライ2態。
虹というよりも、
玉虫色に底光りしながら輝く羽根が心に響く。
エキゾチックという言葉が失礼にも思える神々しさだ。
ネパールの国鳥に指定されていて、
インド、チベットに分布することから、
この英名がついている。
このキジの羽根を見ていると……、
名画「セブンイヤーズ・イン・チベット」で知ることになった、
チベットはラサの人々や風景とだぶってしかたがない。
身じろぎもせず、
瞬きさえ惜しんで浸った、
あの映画のなかでの友愛と平和。
自分自身と向き合い語り合うことの意義。
そして、
人の創り出した原色と黄金色に、
天空の自然が見事に調和した美しい舞台に酔った。
それだけに、
その結末は大きなショックだった。
同様に、
このところ、
言いようのない沈んだ気持ちで、
「かの国」の名前を目に耳にすることが多くなった。
そんなとき、
なぜかいつも、
若きボブ・マーリーが歌った「小さな斧」を口ずさむ。
