1.jpg)
この、
神秘のマダラ羽衣のしたに隠れている、
シミひとつない純白のしだれ長襦袢……
逢魔がとき、
暗がりにはためくヒゲナガの、
あのあまりにも印象的な純白チラリズム……、
きっとおそらく、
暗がりの水面で、
夕餉の膳に無我夢中なマスたちにとっても、
気をひかずにはいられない艶姿……。
2.jpg)
おいしい素材をそのまままるごと……。
秘めた旨味をぞんぶんに……。
濃密な繊毛に覆われた、
まっ白CDCをまるごとアンダーウイングにつかった、
ジャイアント・サイズのヘンリーヴィル・スペシャル風TMC905BL#6。
3.jpg)
ちょっとしたタイイング・ステップ。
これからハックリングするわけですが、
ハックルを巻いていく土台の部分にご注目を……。
ウイング素材の余りをカットしないで、
ほんのすこし残してカットしてある。
4.jpg)
たとえばエルクヘア・カディスなんかのように、
ちいさなヘッド部分を表現…フライ全体のフォルム・イメージとしての小細工……、
というだけでなく、
こうして素材の余りを残しておくと、
こんなタイプのフライの構造上、
本来ならハックリング作業しにくいイヤらしい段差が残りがち……、
いっつもイライラしちゃうフライのハックリングも、
もうビックリするほど簡単かつキレイにハックリングできる。
だけでなく、
たったこれだけのことで、
フライ全体の良好なバランスにも貢献……、
さらに、
ピックアップしやすい、
着水時ひっくり返りにくくなる、
などのメリットもある……。
ほんのちいさな小細工ではありますが、
ヒゲナガ・サイズともなると、
余計にこのひと手間が活きてくるように思います。
5.jpg)
暗がりの水面に、
ボカッと高く浮いて、
スカッとよく見えたい……、
水面をジタバタのたうち羽ばたくヒゲナガ・サイズの「デラウェア・アダムス」。
フラッタリングやスケーティングも得意です。
どでかサイズで超軽量。
ハックル・ボサボサ系にもかかわらず、
CDCやおおきく広げたテールなどとの相乗効果で、
空気抵抗が相殺されて投げやすく、
かつ……ずっと浮いてて…ず~っとよく見える…イブニング・キラーです。
6.jpg)
CDCフェザーを丸ごと一枚計2枚、
ファンウイング仕様で巻きとめるときの大事なコツ。
二枚まとめて、
ウイングの根元をスレッドでギッチリ巻きとめておくこと。
ウイングの位置を安定させて、
使っている最中にCDCのファイバーがバラケすぎないように……、
しておくと、
なにかと都合がいい。
7.jpg)
で、
巻いている最中も、
ウイングの根元を前方に倒しておいて、
ハックルやらなんやらをラクラク巻いて……、
という作業も、
CDCの根元をスレッドで縛っておくと、
ココをこうして倒しても、
ハックリングしながら元に戻せることになる。
8.jpg)
オプションで、
ヘッド部分にピーコックハールも巻いてみた。
なんとな~く、
ヒゲナガの目玉や頭っぽい感じ……。
コック・デ・レオンのルースター・ケープ両脇からとった、
プルップルのテールのファイバーが、
バサッて感じで扇状に広がっているのにもご注目を……。
ヒタッとやわらか~く水面を押さえつけてフワッとひろがるテール材……、
薄暗がりのなかでは、
それはさながらサーフェイス・フィルムにくっついちゃったマダラ模様の上翅…ですか?。
純白CDCをつかったフライズ連打でお送りする、
「晩春ヒゲナガ祭り2009’」
まだまだつづきます~~~。