雨こそふっていなかったけれど、
いまにもなかんじの雲が厚くたれこめていて、
ときおり冷たい風が吹いた。
それでも風がやめば、
この釣り場に浮いているだれかの竿が曲る程度には釣れていた。
この日、
総勢6名でのフローター釣行…イヤ~団体ですねん。
「あ、ライズ発見。ちょっとやってみます」
西くんがライズ地点にフローターを漕ぎ寄せていって数分後、
「やった!」
湖面に轟きそうな鋭い声があがった直後、
西くんの背後でダバダバーンッと巨魚が飛びあがり、
フローターがグルーンと回転した。
1.jpg)
「でかいっ!、これはでかいですよっ!」
「イトどれくらい~?」
「5エックス!」
「ハリは~?」
「16ばんっ!」
「あ~~~イケルイケル~。チンタラしてたら弱れへんからさ~、
竿ねかせてグイーッてひっぱったれや~~~。サカナこかす感じで~」
「勝負や勝負や~。グイーッといったれ~」
と、
軽い調子で声をかけた。
だって、
シリアスな態度で臨んだら、
マジになって肩肘張りそうなトロフィークラス…ここはクールにリラックス。
「よしやったっっっ!」
フローターを漕ぎ寄せると同時に、
西くんがサカナをネットで掬って、
それを抱きかかえるようにしてフローターの膝に張ったシートのうえに乗せた。
2.jpg)
「これは、これはでかい!」
3.jpg)
「でか~……」
4.jpg)
「でっか…」
5.jpg)
「でかい…」
6.jpg)
「でっか~~~っっ!」
7.jpg)
「ああ……」
なんだか……、
ひとりのオトコが一生のうちに浮かべるであろう、
至福と恍惚のすべての表情を、
たった数分間でぜんぶガン見した……ってかんじ?。
8.jpg)
たいへんに、
すばらしくオツなひととき、
共に過ごせて幸運でした。
いまにもなかんじの雲が厚くたれこめていて、
ときおり冷たい風が吹いた。
それでも風がやめば、
この釣り場に浮いているだれかの竿が曲る程度には釣れていた。
この日、
総勢6名でのフローター釣行…イヤ~団体ですねん。
「あ、ライズ発見。ちょっとやってみます」
西くんがライズ地点にフローターを漕ぎ寄せていって数分後、
「やった!」
湖面に轟きそうな鋭い声があがった直後、
西くんの背後でダバダバーンッと巨魚が飛びあがり、
フローターがグルーンと回転した。
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「でかいっ!、これはでかいですよっ!」
「イトどれくらい~?」
「5エックス!」
「ハリは~?」
「16ばんっ!」
「あ~~~イケルイケル~。チンタラしてたら弱れへんからさ~、
竿ねかせてグイーッてひっぱったれや~~~。サカナこかす感じで~」
「勝負や勝負や~。グイーッといったれ~」
と、
軽い調子で声をかけた。
だって、
シリアスな態度で臨んだら、
マジになって肩肘張りそうなトロフィークラス…ここはクールにリラックス。
「よしやったっっっ!」
フローターを漕ぎ寄せると同時に、
西くんがサカナをネットで掬って、
それを抱きかかえるようにしてフローターの膝に張ったシートのうえに乗せた。
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「これは、これはでかい!」
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「でか~……」
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「でっか…」
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「でかい…」
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「でっか~~~っっ!」
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「ああ……」
なんだか……、
ひとりのオトコが一生のうちに浮かべるであろう、
至福と恍惚のすべての表情を、
たった数分間でぜんぶガン見した……ってかんじ?。
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たいへんに、
すばらしくオツなひととき、
共に過ごせて幸運でした。