BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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「ナイトヘロン」 コンプリートスキン熱烈販売のお知らせ 第2弾
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 アタマのなかが「ナイトヘロン」

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 朝おきて、
 タイイング部屋にはいったら、
 机のうえに置いてある「ナイトヘロン」が、
 カーテン越しのほのかな陽の光に照らされていた。

 やんわりとジンワリと光を吸い込むようにシックでエレガントなブルーダン色の翼。
 そのくせ、
 アタマから背中にかけての漆黒の羽根は、
 まるで陽の光をはね返すようにギラギラと反射して輝いている。

 その鮮やかなコントラストが、
 なんともいえず妖艶な存在感。

 コーヒーカップ片手に、
 しばらく見惚れた。

 こんな艶っぽい黒光りの羽根が、
 陽の光を受けてギランッと反射しながら、
 水中をブルブル震えつつザワザワ揺れなびいて流れてたら……、

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 「ナイトヘロン」のバックフェザーの旨味は、
 まずは小型~中型サイズのウェットフライやサーモンフライのためにあるかのような、
 絶妙の羽根の大きさとファイバーの質感だ。

 そしてそんな羽根が、
 うれしくなるほどビッシリ生えている。

 これは、
 数あるヘロン(サギ類)のなかでも、
 ほとんど唯一の特性ではないのか?

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 そうしたヘロンの背中の羽根をハックルとしてつかうフライの代表格が、
 ディーウイング・フライやスペイフライ。

 しかし、
 これらのフライは巨大なサイズが中心となるのは、
 もともとがサーモンフライの分野だからだ。

 が、
 そのクール度数高めのスリムなフォルムや、
 なによりも水中での動き……捨てがたいです非常に。
 
 こうしたスタイルのフライを、
 国内釣り場事情にマッチした小型~中型サイズに巻いて、
 さらにライトタックルでもまったく無理なく使えれば……、

 ウエットフライの世界がまたグ~ンとひろがって妄想無限大。
 「ナイトヘロン」は、
 この夢見る妄想を現実のものにしてくれる羽根の筆頭格だ。

 が、
 ここで壁がド~ン立ちふさがる。

 ……なんかこのテのフライって、すっげーカッコイイけど、そのぶん巻くのが難しそう……、

 じっさい、
 伝統や格式にのっとって、
 厳密にトラディショナルにクラシックに巻くならば、
 けして簡単とは言えない。
 越えるべきハードルはいくつもある。
 そして、
 それをこそ愉しむ気持ちで向かわないと心が折れる。

 が、
 けして臆することなかれ。

 実際の釣り場でガンガンつかうためのディーウイング・フライ。
 見た目はもちろん、
 耐久性もばっちりで、
 かつ根がかりしちゃってもチョッピリ残念…なくらいの気分。

 そうしたディーウイング・フライを巻くなら、
 けして難しくない。
 いくつかのコツとテクニックさえ知れば、
 むしろぜんぜん楽勝。
 クイルウイングのウエットフライが巻ける人なら、
 きっと拍子抜けするほど。

 で、
 しかも、
 巻く作業もまた非常に楽しい。
 メチャはまること請け合い。

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 ディーウイング・フライの定番中の定番「ザ・ホワイトウイング・アークロイド The White Winged Akroyd」
 つかったフックはTMC202SPの6番…本流ヤマメやニジマス・サイズのフックだね。

 こういうフライ、
 巻いて使ってみたいな~、
 と思っているけれど、
 その門戸の前でちょっぴりモジモジしているアナタ……。

 気楽な気分でコッチにいらっしゃい。

 今夜はおじちゃんが良いこと教えて・あ・げ・る。

 以下にご紹介とご提案するのは、
 「小型サイズのディーウイング・スタイルを、イケてるフォルムはそのままに、いかにして簡便かつ堅牢に巻くか…」
 のための、
 ちょっとした小技と裏技集的タイイング・ステップです。

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 というわけで、
 「ホワイトウイング・アークロイド」につかう素材を、
 ひとからげにまとめてみた。

 が、
 個々のレシピの詳細などは、
 ステップに登場するごとに紹介するとして、
 ここでは純白のウイング素材について触れておくと、
 前回の更新で「アルビノピーコックのセカンダリークイル発売のお知らせ」
 をさせていただいたこともあって、
 ここでもそのウイング材をつかっているけれど、
 ほかのクイル材でもぜんぜんかまいません。

 とくにおススメは「グース・ショルダー」の白。

 失敗したってヘッチャラの「数ペアはいって1パック数百円」入手は極めて容易……。
 ちなみに、
 上記写真のジャングルコックが乗っている手前のクイルが「グースショルダー」

 ここで、
 クイルの質感ってところで、
 ちょっとマニアックなことをいうと、
 両クイル材の水中での「動き」というか「なびき方」を釣り竿にたとえれば、
 グースのほうは柔らかめのパラボリックアクション…根元からユラ~ンベロ~ンってかんじ。
 ピーコックはバリッとした腰のあるティップアクション…中間から先端にかけてがバタバタバタはためく…ってかんじ。
 わかりますかね?
 表現ヘタですいません。
 
 
 で、
 今回の2大テーマは、
 まずは、
 「壊れにくく丈夫なボディを簡潔に巻く」
 そしてこれが最大のテーマ、
 「ディーウイング・スタイルのウイングを素晴らしく簡単かつ正確に巻く」

 この2点に集約します。

 そういえばだいぶまえ、
 フライフイッシャー誌の拙連載「ハッピータイヤーズ」の、
 たしか2回目か3回目くらいのときにも、
 「アークロイド」の詳細な巻き方を紹介させてもらいましたが、
 今回はとくにボディ成形とウイングの取り付け方が、
 アチラでやったのとはまるっきり違います。

 今回は特に小型サイズのディーウイング・スタイルを巻くために、
 発展進化させてきた方法のご紹介です。
 といっても、
 特別な用具やテクをつかうわけでもなく、
 さらに、
 以下に見るように巨大サイズにもつかえます。

 それから、
 写真点数が多くなりすぎるのもナニなので、
 「ここはわかるかな…」という箇所ははぶいて、
 耳より情報のところをコッテリ紹介させてください。

 では、
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 フックサイズはTMC202SPの6番をつかってます。

 まずは、
 タグの部分を巻いた「ゴールドワイヤー」を、
 そのままテール付け根に止めたままで、
 ゴールデンフェザントのクレストのテール材を巻き止めて、
 こんどはボディ後半の黄色のシールズファーをダビングして、
 その先端部分に黄色のハックルを巻き止める。

 このワイヤーが、
 ボディ部分すべてのリビング材となります。
 つまり、
 ボディ末端から先端部分までを、
 リビングしながらワイヤーでグルグル巻きにしてしまうというわけ。
 これだけのことで、
 ボディの耐久性がグ~~~ンとアップ。

 オリジナルのレシピは「シルバーティンセル」なんだけど、
 ガッツンガッツン使うフライは、
 ぼくは断然ワイヤーです…巻き止め部分さえしっかりしておけば、
 極細でないかぎりまず切れないから。

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 ハックルをテール方向にグルグル巻いて、
 ワイヤーの付け根まで来たら、
 ハックルをプライヤーでひっぱったまま、
 こんどはワイヤーをそのまま前方にグルグル巻き。
 自動的にハックルの補強をしながらリビングされます。

 こうすると、
 ハックルをダブリングしたり巻き止めたりする手間もなく、
 また、
 ハックルのあいだにリビング材を通すのがすごくラクで、
 かつハックルを巻き込むイライラも軽減されます。

 で、
 ボディ後半の先端部までワイヤーを巻いたら、
 スレッド3~5回転させてしっかり巻き止めておく。

 ワイヤーここで切ったらアカンよ~。

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 ワイヤーを巻き止めた、
 ボディ中央部にフラットティンセルも巻き止めておいて、
 こんどは黒のシルクフロスをボディ前半部に巻いていく。

 で、
 だいたいボディ前半部の2分の一ほどフロスを巻いたら、
 いったんここで仮止め。

 ここに「ナイトヘロン」のハックルを巻き止めます。

 オリジナル・フライの指定は、
 このハックル材をボディ中央部から巻くように指示しておりますが、
 小型サイズのばあい、
 それだとハックルの量が多くなりすぎるように思ってます。

 良好なハックル・アクションのためにも、
 この部分のハックルはなるべくスパースに仕上げたいので、
 この位置にハックル材を巻き止めております。

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 このフライの魅惑的ブルブル・アクションの心臓部分となる、
 「ナイトヘロン」の登場。

 ハックルとしてつかう箇所は、
 逆向けさせたハックル・ファイバーよりも上の部分。

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 で、
 これを丁寧にダブリング。

 このダブリングは、
 教科書通りハックルをボディ後方に向けるため、
 ということもありますが、
 「ナイトヘロン」にかぎらずヘロン系のハックルのばあいは、
 ファイバーをくまなくバラケさせる…という目的もあります。

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 ワイヤーを巻いた向きとは逆方向にフラットティンセルをリビングして、
 それに寄り添うようなイメージで、
 「ナイトヘロン」をハックリング。

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 これから、
 ワイヤーをハックルやティンセルとは逆方向にリビングして、
 これらの補強をするわけですが、
 そのまえにハックルを指先でくるむようにつまんで、
 このように直立させてしまいます。

 これだけのひと手間で、
 ワイヤーの補強リビング作業がラクになり、
 かつ正確な間隔でリビングできて、
 ファイバーを巻き込む危険も軽減されます。

 しかし、
 せっかくボディ後方に毛先を向けてハックリングしたハックルを、
 どうして直立させちゃうのよ?
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 心配ご無用……、
 ワイヤーの補強リビングが終わって、
 指でかる~くサ~ッとハックルを後方に向けて撫でてやるだけで、
 また元に戻ります。

 で、
 ハックルの根元付近に、
 ワイヤーを二回転させたうえで、
 そのうえにスレッドをしっかり巻いて固定したところ。

 これで、
 ワイヤーがタグからヘッド付け根まで途切れることなく巻かれて、
 ボディやハックルをガッチリと補強しガードします。

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 「ナイトヘロン」のハックルの最終処理。

 フックシャンク上部のハックルを、
 ほぼ刈り込んでしまったようなかんじです。

 で、
 さらにそのうえで、
 下半分のハックルを指先でつまんで、
 ヘッド方向にビラーッとなでつけておいて、
 ファイバーの復元力でもとの位置に戻っていこうとするのを見ながら、
 ファイバー同士が数本固まっているものや、
 方向ちがいになっているファイバーなども、
 ハサミでカットしながら間引いています。

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 スロートハックル材を巻き止めたら、
 ハックル先端の余りの部分を必ず折るように直立させ、
 その根元をスレッド数回転しておくと、
 ハックリングするときに外れにくくなります。

 ちなみに、
 「アークロイド」の指定ハックルは「ティール・ダック」のフランクフェザーですが、
 ここでは、
 「パラダイス・ダック」という名前の鴨ちゃんのフランクフェザーをつかってみました。
 写真のように、
 黒地に淡色のマダラ模様が不規則に散っている独特のフランクフェザーです。
 模様だけを見れば、
 まるでコックデ・レオンの雄のセカンダリークイル……。
 でも羽根自体は「ティール・ダック」のフランクフェザーと、
 そっくりそのまま同じような構造になっています。

 ディーウイング・スタイルやスペイフライのスロートハックルが、
 暗色系かつ自然な印象のマダラ模様に仕上がるハックル材。

 残念ながら、
 これは市場に出回ることはまずないであろう、
 知られざる羽根のひとつです。

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 「ナイトヘロン」のボディハックルを巻き止めた個所から、
 目安としてスレッド2回転くらい前に、
 スロートハックルのハックリングをしたところ。

  ここからウイングのセットまでが、
 今回のタイイング・ステップのハイライトです~。


 そのカギをにぎるのは、
 フライのヘッド付近からビコーンと直立している、
 スロートハックルの余りのストークだ! 

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 ここで、
 そのストークの余り部分と、
 あとにつづく細かい作業を、
 なるべくアップで見ていただくために、
 その作業のあいだは、
 巻いているフライのサイズを、
 6番から同フックの#1/0番に変更します。

 なんせ、
 撮影知識がまるでない人間が、
 バカチョン・カメラで撮っているので、
 苦肉の策ですご了承ください。

 というわけで、
 ヘッド部分を……
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 ググ~ッとクローズアップ。

 余りのストークが、
 フックのループアイの中央で直立しているのがわかりますか?。

 これ、
 ウイングを取りつけるための「魔法の棒」なのです。

 と、
 仰々しく前置きしておいて、
 ディーウイング・スタイルやサーモンフライのウイング形状のなかでも、
 とくにタイイング難易度ぶっちぎり高い、
 スプリットウイング(細いウイングを指す)をバーチカル・スタイルで巻き止めてみます。

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 まずは自分の巻いている向きの反対側のウイングから巻き止めます。

 フライを写真のように横向きにしておいて、
 この「魔法の棒」にウイング材を寄り添わせるようにしながら、
 スレッドをかる~く3回転ほどしておいて……、

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 その部分のクローズアップ写真。

 「魔法の棒」にクイルを当てながらスレッドを軽くまわしておいて仮止めしたら、
 フックシャンクの「向こう側上半分」の範囲でクイル材が巻き止まっているように調整します。
 クイルがスレッドで圧縮されている部分を、
 爪先でクイクイッと押したりしながらの調整もアリです。

 じつは、
 この作業が本来はたいへんにやっかいで難度が高かったのですが、
 この「魔法の棒」が立っているだけでアラ不思議……、
 いままでの苦労はなんだったんだ?
 と笑っちゃうほど簡単確実になりました。

 そのワケは、
 「魔法の棒」がつっかい棒になってくれて、
 ウイングとなるクイル材をシャンク上半分の位置からズレないようにしてくれるだけでなく、
 クイル材をスレッドで圧縮していく際にも、
 この部分でもクイル材を保持する役目を果たしてくれているからです。

 つまり、
 この「魔法の棒」が、
 第三の指先にもなってくれているというわけ。

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 しかも、
 こうして片側づつウイングを巻き止めるには、
 スレッドの回転する向きを左右で逆にする…、
 つまり「下方向から上に向かって回転するスレッドでクイルを圧縮」する必要があるのですが、
 そのときにも、
 「魔法の棒」にスレッドを引っかけて回転方向を変えれば一瞬です。
 これもものすごく大きな副音。

 で、
 そうやってスレッドの向きを変えて、
 手前側のウイングも取り付けたところ。

 さらにいえば、
 この方法のおかげで、
 ウイングを立てる角度の微調整すら容易になりました。


 余談ですが、
 これを思いついた当初、
 あまりに簡単な手間で、
 難儀な作業がびっくりするほど簡単かつ確実正確になったので、
 「こんなの過去に誰かやってるやろ~」
 と、
 アレコレ調べてみたけれど、
 いまのところ同じようなことをやっているのは、
 現在過去どこにも見当たらないのも不思議。

 ちなみに、
 この作業の「考え方の大元」は、
 公の場だとタイイングデモではすでに何度かご披露させていただいておりますが、
 現在はそれよりもさらに簡潔かつ確実になっています。

 まあ、
 ひと手間ともいえないほどの手間なので、
 騙されたと思ってやってみてください。
 笑っちゃうよ。

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 ここでいったん最初の6番に戻して……、

 さらに、
 このように巻き止める個所を最初にスレッドで縛っておくと、
 「魔法の棒」とあいまって、
 ウイング取りつけ作業はもっと簡単になります。

 これは、
 19世紀末ごろの、
 バイスをつかわず手にフックを持って巻いていた時代から、
 ごく普通に行われていた方法です。

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 で、
 こちらの6番もウイングの取り付けが終わりました。

 ここからがまた、
 ウイングの余りをカットして、
 ウイングが使用中に抜けないようにしっかり止めつつ、
 それでいて極小のヘッドを巻いて仕上げるという、
 けっこう気をつかう作業が待っていますが、

 ここでも裏ワザ炸裂なのじゃ~~~……、
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 まずは、
 スレッドでウイングを巻き止めた個所をキツ~ク巻いておいて、
 そののち、
 ウイング材の余りを立てるようにしながら、
 その前方付け根にスレッドを数回転させて(←ウイングをしっかり固定するためにココもすごく重要)、
 さらに!

 ウイングの余り部分の根元ギリギリに、
 スレッドを数回転させます。

 一見とても無駄な作業のように見えますが、
 これはクイル材をヘッド上部に一点集中まとめて、
 かつその部分を直立させることで、
 ウイングをしっかり固定して抜けにくくするための作業です。

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 で、
 スレッドをクイル材の余りのうしろ、
 つまりウイングを巻き止めた位置に戻して、
 ここでまたしっかり数回転させたのち、
 クイル材の余りを根元からカット。

 根元に巻き止めたスレッドごとカットしているのがわかりますか?
 このスレッドは、
 クイル材をひとまとめにするものなので、
 用済みになったらクイルごとカットしても問題ありません。

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 で、
 クイル材の余りのうえにスレッドを巻いて、
 ヘッドの形状を整える作業。

 このとき、
 クイル材の余りを立てた状態でカットしたので、
 スレッドはその切り口のうえにめり込みながら巻かれるわけですが、
 それがまたウイングをしっかり巻き止めるために役立ちます。

 なんていうか、
 クイル材の切り口断面を押しつぶすような感じでスレッドを巻くのが、
 ウイングが抜けにくい構造になります。

 わかるかな?

 ほら、
 ウイング材の余りをスレッドで覆うようにヘッドを巻いて、
 しっかりヘッドセメントを施したつもりでも、
 簡単にズボッとウイングが抜けた経験ありませんか?

 あれは、
 滑りやすいクイル材のうえだけをスレッドで覆っているのが原因です。

 ここでやったのは、
 それを防ぐのが目的です。

 ところが、
 この方法だと、
 せっかく小さなヘッドが巻けそうなのに、
 写真のように切り口の断面がチョロッと覗いてしまって微妙な段差ができ、
 そこを隠すためにスレッドを余計に巻かなければならない……、

 しかしそれだと、
 スレッドを巻いたぶんヘッドがおおきくなってブチャイク……、

 ああジレンマ……、

 こんなときどうするか……、

     


    ↓
    ↓






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 白いとこマーカーで塗っちゃう……ウハハハハ

 しかし、
 この荒技は、
 スレッドがしっかりクイル材に食いこんでいて、
 ガッチリ固定されているからこそ出来ることなので念のため。

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 こんな感じに塗り終わりました。

 さらに、
 ここに透明ヘッドセメントを塗布すると、
 マーカーの塗料も溶けだすので、
 黒のヘッドセメントを塗布したのと同じことになります。
 しかも、
 ウイングに黒ヘッドセメントはみ出す…などオーマイガーッ的失敗なしに。

 で、
 その後ジャングルコックのチークを巻き止めて固定し、
 ヘッドセメントを塗布して完成~~~。

 記事の最初のほうの「アークロイド」が6番で、
 コチラが
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 #1/0番です。

 ちなみに、
 6番のほうのボディ後半は鮮やかな黄色になってますが、
 これはフランシス・フランシスという人物による「アークロイド」初期型の色調。
 いっぽう、
 #1/0のほうはオレンジがかった黄色のシールズファーにまっ黄色ハックル巻いてますが、
 これはフランシスよりやや後年になって、
 ジョージ・モーティマ・ケルソンが提唱した「アークロイド」黄金時代型。
 まあマニアック豆知識ってことで……。

 そんなケルソン型色調のを上から見ると、
110228(33)33.jpg
 バーチカル縦型のスリムなウイングが、
 左右ほぼ均等かつ等間隔で先端に向かってV字状に伸びています。

 これは、
 「魔法の棒」の魔法でウイングを立てて、
 最終的にウイングを巻き止めた際、
 スレッドをギューッと引絞ってウイング根元を再度圧縮して、
 ウイングをV字に開きました。
 

 いっぽう、
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 6番のほうの「アークロイド」を、
 うえから見るとこんな感じ。

 ウイングが三角テント状になって、
 ボディうえがわを覆っています。

 こうしたウイング形状の巻きわけも、
 「魔法の棒」のおかげですっごくやりやすくなって…ぼくルンルン。

 …ってアンタ…ちょっと疲れてきちゃった気合い入れ過ぎて……。

 でもまだダメ押しいくで~~~。
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 6番を下方向から…。

110228(31)31.jpg
 #1/0番を下方向から…。

 「ナイトヘロン」のボディハックルが末広がりに広がりながらも、
 キレイにまとまっている様子と、
 フック・サイズの大小によって、
 そのボディハックルの量がちがっているところに注意。

 また、
 「パラダイス・ダック」のフランクフェザーをつかった6番と、
 オリジナルレシピに添って「ティール・ダック」のフランクフェザーをつかった#1/0番の、
 各スロートハックルの質感と色調あるいは模様のちがいにご注目を……。



 そしてさらに、
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 V字水平型ウイング…ホリゾンタル・ウイングで巻いた、
 「アークロイド」とならぶディーウイング・フライのスタンダード「ムーンライト」、
 のヴァリエイション。
 このフライもまた、
 真っ白なウイングをつかったスタンダード・ディーウイング・フライの筆頭格。

 サイズはTMC202SPの8番。
 
 オリジナルはボディ中央部にチャテラーの小羽根を上下ペアで巻き止めるスタイルですが、
 ここでは簡素化して「キングフイッシャー・ブルー」のハックルを2回転ほど巻いたもの。

 で、
 こうしたV字水平型ウイングだと、
 「魔法の棒」を駆使すれば、
 これまで見てきたバーチカル・ウイングよりもさらに簡単になる、
 という例です。

 さいごに、
 もういっちょいっとく?
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 真っ白ウイングをつかったディーウイング・フライ・スタンダードのなかでも、
 ワイのめちゃんこお気に入り、

 ディーウイング・フライでは超有名な「トリコロール」から派生した、

 その名も「ザ・キラー」だ。

 邦題にすると「刺客」ですよヤバいっすよ強そう、
 でもそのわりに、
 漆黒の「ナイトヘロン」のボディハックルのあいだから、
 鮮血ダラダラってかんじで真っ赤になびくハックル。

 この艶黒と血の色のコントラストが、
 ワシたまらんくらい好っきゃねんガラ悪そうで…さすがは「刺客」

 と、
 そんな鮮血色のハックルは、
 ゴールデンフェザントの背中の赤い羽根。

 ジェネラル・プラクティショナーの素材として定番の羽根ですが、
 このようなハックル材としてもおススメ。

 また、
 この血の色ハックルだけでなく、
 ゴールデンフェザントのコンプリート・スキンもまた、
 ディーウイング・フライやスペイフライの素材としてうってつけの羽根の宝庫。
 センターテールなしのボディ部のみのコンプリート・スキンなら、
 お財布にもたいへんやさしい価格で、
 プロショップでの入手も容易なところもグッドです。

 と、
 転じて「ナイトヘロン」¥18000+送料、
 購入に踏み切るには、
 ちょっと…だいぶ…決心のいる価格です。

 ですが、
 ほんとにいろいろ遊びがいがあり、
 また効果的な用途もたくさんあり、
 魅力満載のコンプリート・スキンだと思ってます。

 また、
 業者さんの地道な努力で、
 いまはこうして数量が確保できているけれど、
 これがなくなったらまたレアな存在になる可能性も特大です。
 
 こうした羽根や、
 それをつかったフライにご興味がある方々が、
 容易に入手できる今のうちに、
 「販売促進活動」ならびに「この羽根おもろいよ啓蒙活動」
 僭越ながら気合い入ってます。

 もちろん、
 当然のことながら、
 大好きな羽根売るんやから商売っ気もムンムンですYO。
 こんなやりがいある仕事のチャンスめったにないもん。

 というわけで、
 もし一大決心してくださった暁には、

 bsfly@msd.ncv.ne.jp

 まで、
 お気楽にご連絡ください。

 もれなくオマケつきです。
 じつは、
 今回の記事中に同封させていただくオマケも登場しております。
 荷物が到着してフタ開けて笑ってくださいね……。
 そしてオマケもつかってね。

 それでは、
 まだまだ「ナイトヘロン」特集いきますZO。
 分不相応ではございますが、
 皆さまのお背中、
 またグイグイ押させてください。

 「ナ~イトヘロ~ン♪」←探偵ナイトスクープのメロディで……。

 おやすみなさ~い。
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