1.jpg)
前回のフライに、
さらにアレコレ着飾らせて、
妄想ダダ漏れで巻いてみた。
金と黒のボディのうえ全体を、
ゴールデンフェザントのトッピングで覆い尽くした。
まるで金色のスパークル・ピューパのよう。
アンダーウイングとなるヒグマの毛の束のうえに、
鮮烈な黄色と黒のマリッドウイングを重ねて、
またもトッピング3本ドサッと載せた。
それにしても、
ヒグマの毛とトッピングは、
こうして見ると似て非なる色合いなのに、
表現しようとすると両方とも「光に透けるとゾクッとくる金色」
としか言いようがないのが歯がゆい。
全身が天然の金色。
で、
シッポだけ真っ赤っか。
名づけて「紅尾金龍」
古代魚ファンの皆さま、
お察しのとおりです。
と、
そんなフライをひっくり返してみると……、
2.jpg)
フライのアタマ周辺が、
トウキャンの鮮血色の羽根のうえに鎮座する、
ニジキジのメタリック・グリーンのチーク……という様相を呈しております。
左右非対称、
でもあり、
左右素材非使用?仕様システム。
トラディショナルなサーモンフライではなく、
自由な発想で好きなように巻くフリースタイルのところで、
なんでもっと早くコレを採用しなかったのか……。
だってさあ、
一回のサーモンフライ・タイイングで、
二回ちがう作業に没頭できて、
二つのちがう表情を同時に愉しめるフライができるねんで、
一粒で二度おいしいどころか三度おいしい。
しかし、
3.jpg)
フライのどちら側を額装するかで、
とてつもなく悩んだ。
計算外だった。
4.jpg)
艶姿マダラ娘……いってみる?
5.jpg)
あなよろし
6.jpg)
もちろん、
上下の写真とも同じフライです。
両フライともに、
白を基調にしたウイングには、
コーリーバスタードやシルバーフェザントなど、
ソルト&ペッパーな模様をマリッドしつつ、
薄赤紫を要所に配して、
どことな~く和風テイスト醸していて、
できれば小股の切れ上がった感じのマダラ模様……を目論んでみました。
上段のフライのスロートハックルは、
「ゼブラ・オストリッチ白黒」の先端を一回転ハックリング。
アンダーウイングには真っ白なポーラーベアーをつかった。
名前は「ザ・マルモラータ」
オッシャレ~なカフェみたいな名前やろ?
なんやきどってまっしゃろ?
でも、
ヒゲナガの学名です。
そんなわけで、
またも額のうえに置いたフライの向きを右にして左にして、
ときには上にして下にして、
「コレ、迷い出したら永遠にキリがないわ……」
最終的にこの配列で額装。
7.jpg)
と、
このような、
自己満足の極みのさらに結晶をご注文いただき、
もうなんとも身に余る光栄です。
こうした仕事?ライフワーク?どっち?選べない…に没頭できることは、
もうほんといろんな意味で糧になってます。
本当にありがとうございました。