オフシーズンたけなわですね、
冬の夜長、
タイイングデスクのまえにすわって、
クルクルクルクルとボビンを回すそのお手をしばし休めていただいて……、
まずは以下の当ブログ過去記事から目を通していただければ、
これからご紹介するワタクシのロマンチックと乙女心、
そしてライフワーク集大成のひとつを、
より味わい深く愉しんでいただけるかとおもいます。
そのとき、歴史が巻かれた 1
そのとき、歴史が巻かれた 2
そのとき、歴史が巻かれた3
そのとき、歴史が巻かれた 4
そのとき、歴史が巻かれた 5
1.jpg)
ママ・イン・ザ・キッチンならぬ、
ママ・イン・ザ・タイイングルーム。
近代フライ・タイイングの母「メアリー・オーヴィス・マーブリー女史」の代表作となる「カサード」
「ガウディ・フライ」の名作でもあるこのフライの私的ヴァリエイションでもあり最大限のオマージュがこのフライ。
もしワタシの記憶がたしかならば、
このフライのウイングにつかった「チューカー」ことフレンチ・パートリッジが、
ヨーロッパからアメリカに移入されたのは、
英国からアメリカにフライフイッシングが最初に持ち込まれたのと、
ほぼ同時期だったはず。
現在のモダンエイジ・フルドレス・サーモンフライの世界でこそ、
もてはやされている世界のレア羽根素材をつかって、
メアリー・オーヴィス・フライのスタイルとテイストで、
いにしえのガウディ・フライを巻く……、
そんな酔狂、
だれがやるねん?
ボクがやる。
2.jpg)
ラベンダー・ギニア・フォウルのボディ・フェザー。
3.jpg)
ヴァルチェリン・ギニア・フォウルのエルボー・フェザー。
4.jpg)
お馴染ティール・ダックのフランク・フェザー。
ハックルはロードアイランドレッドのコックハックル。
メアリー女史のフライのハックルには、
そうと指定されていなくても、
明らかにロードアイランドレッド色のハックルをつかったものがたくさんある。
アメリカ東海岸の養鶏の歴史が、
このニワトリからはじまったことをおもえば、
ヴァーモント州が拠点だったメアリー女史が、
このハックルを多用したところにも、
アメリカン・フライフイッシングの歴史が垣間見えるのだ。
5.jpg)
コーリーバスタードのボディフェザー!
に、
ライラックローラーことアフリカのブッポウソウの深青色をあわせた、
アフリカンなウイング。
6.jpg)
そしてコチラ、
コーリーバスタードのウイングに、
かの奇才ジョン・ベッツ考案によるメタリックスこと、
金粉を特殊技術で塗布した特製ハックルをハックリング。
ヘッドもまた金粉まみれのオーストリッチ。
まさにゴールデンなバスタードというわけです。
7.jpg)
フラミンゴと黄色のインコの組み合わせ。
8.jpg)
グレートアーガス・フェザントのボディ・フェザーのウイング2態。
ちなみに左がメスで右がオス。
夫婦フライ。
9.jpg)
ハイブリット・マコウのボディフェザー・ウイング2態。
もったいないから貴重だから使わずに取って置く、
という概念はワタシにはないのです。
貴重だからこそ、
その巡りあいに感謝しながら、
巻きたいのだ使いたいのだカタチにしたいのだ。
10.jpg)
アイ&アイ
愛&愛
右がジャワ・ピーコックの未成熟ピーコック・アイのウイング。
左がグレイ・ピーコック・フェザントの深紫に輝くアイつきボディフェザー。
通常の二つ目ではなく三つ目仕様になっているのは、
もちろんワタクシの小細工によるイタズラ。
といって、
セメダインではりつけるとか、
そんな方法ではまったくないので念のため……。
11.jpg)
ブラック・フランコリンのボディフェザーとハックル、
そしてアンデス・コンドルをテールにしつらえたモノトーン・ファンシー。
12.jpg)
一枚として、
まったく同じ模様がないブラック・フランコリンの脇羽根の神秘も並べつつ、
1883年!当時のメアリー女史率いるオーヴィス社コマーシャル・フライ部門のロゴも貼り付けて……、
13.jpg)
えらそうにテメエのサインと落款を、
大胆不敵にも余白に書き加え……、
ドドーンと。
15.jpg)
この額装は、
購入してくださる方がおられれば、
もちろん販売したいとおもいながらも、
あまりにも個人的な想いが凝縮されているがために、
ことしの春ごろに雑誌や本にチラッと掲載しただけで、
それ以外の積極的なプロモーションはなにもせず、
むしろ「オマエは嫁にいかんでもエエ、ず~っとワシのそばにおればエエのじゃ」
ゆがんだ親心さえ見え隠れする「いかず後家」状態で、
長らくワタクシのファンシー心だけを愉しませてまいりました。
が!
このたびめでたく良縁がまとまりまして、
ついに嫁いでいくことになりましたので、
こうして皆さまにご報告申しあげるしだいでございます。
14.jpg)
で、
その嫁ぎ先は、
里川や渓流のアマゴ釣り場として、
知る人ぞ知る銘川のほとりで、
代々雑貨屋と旅館を営んでいる、
高知県は「梼原」地区の「岡末旅館」のしょーじくんち。
まあぶっちゃけ、
当ブログにもことあるごとに登場してくれている、
ぼくの自慢のゆかいな釣り仲間のひとりが経営している旅館に、
晴れて飾っていただけることと相成ったのでございます。
しょーじくんちの旅館を改築増設した記念に、
「そこに飾る額装フライをたのみたいがやき」
とご依頼をいただいたとき、
まずピピーンときたのが、
この額装だったのです。
岡末旅館の、
ほのぼのと温かみのある、
のんびりした雰囲気……。
この額装のイメージとムードがもうピッタリ!
と、
おもいました。
岡末旅館にご宿泊の際には、
よろしければぜひ愛でてやっていただければ、
無上の喜びです。
この良縁、
ぼくはヘラクレスうれしい。
ちなみに、
岡末旅館の問合せ先電話番号は「0889-68-0310」です。
高知のおいしいものをいただいて、
里川や渓流でアマゴを釣って、
のんびりほのぼのしたい方には、
こっそりおススメです。
冬の夜長、
タイイングデスクのまえにすわって、
クルクルクルクルとボビンを回すそのお手をしばし休めていただいて……、
まずは以下の当ブログ過去記事から目を通していただければ、
これからご紹介するワタクシのロマンチックと乙女心、
そしてライフワーク集大成のひとつを、
より味わい深く愉しんでいただけるかとおもいます。
そのとき、歴史が巻かれた 1
そのとき、歴史が巻かれた 2
そのとき、歴史が巻かれた3
そのとき、歴史が巻かれた 4
そのとき、歴史が巻かれた 5
1.jpg)
ママ・イン・ザ・キッチンならぬ、
ママ・イン・ザ・タイイングルーム。
近代フライ・タイイングの母「メアリー・オーヴィス・マーブリー女史」の代表作となる「カサード」
「ガウディ・フライ」の名作でもあるこのフライの私的ヴァリエイションでもあり最大限のオマージュがこのフライ。
もしワタシの記憶がたしかならば、
このフライのウイングにつかった「チューカー」ことフレンチ・パートリッジが、
ヨーロッパからアメリカに移入されたのは、
英国からアメリカにフライフイッシングが最初に持ち込まれたのと、
ほぼ同時期だったはず。
現在のモダンエイジ・フルドレス・サーモンフライの世界でこそ、
もてはやされている世界のレア羽根素材をつかって、
メアリー・オーヴィス・フライのスタイルとテイストで、
いにしえのガウディ・フライを巻く……、
そんな酔狂、
だれがやるねん?
ボクがやる。
2.jpg)
ラベンダー・ギニア・フォウルのボディ・フェザー。
3.jpg)
ヴァルチェリン・ギニア・フォウルのエルボー・フェザー。
4.jpg)
お馴染ティール・ダックのフランク・フェザー。
ハックルはロードアイランドレッドのコックハックル。
メアリー女史のフライのハックルには、
そうと指定されていなくても、
明らかにロードアイランドレッド色のハックルをつかったものがたくさんある。
アメリカ東海岸の養鶏の歴史が、
このニワトリからはじまったことをおもえば、
ヴァーモント州が拠点だったメアリー女史が、
このハックルを多用したところにも、
アメリカン・フライフイッシングの歴史が垣間見えるのだ。
5.jpg)
コーリーバスタードのボディフェザー!
に、
ライラックローラーことアフリカのブッポウソウの深青色をあわせた、
アフリカンなウイング。
6.jpg)
そしてコチラ、
コーリーバスタードのウイングに、
かの奇才ジョン・ベッツ考案によるメタリックスこと、
金粉を特殊技術で塗布した特製ハックルをハックリング。
ヘッドもまた金粉まみれのオーストリッチ。
まさにゴールデンなバスタードというわけです。
7.jpg)
フラミンゴと黄色のインコの組み合わせ。
8.jpg)
グレートアーガス・フェザントのボディ・フェザーのウイング2態。
ちなみに左がメスで右がオス。
夫婦フライ。
9.jpg)
ハイブリット・マコウのボディフェザー・ウイング2態。
もったいないから貴重だから使わずに取って置く、
という概念はワタシにはないのです。
貴重だからこそ、
その巡りあいに感謝しながら、
巻きたいのだ使いたいのだカタチにしたいのだ。
10.jpg)
アイ&アイ
愛&愛
右がジャワ・ピーコックの未成熟ピーコック・アイのウイング。
左がグレイ・ピーコック・フェザントの深紫に輝くアイつきボディフェザー。
通常の二つ目ではなく三つ目仕様になっているのは、
もちろんワタクシの小細工によるイタズラ。
といって、
セメダインではりつけるとか、
そんな方法ではまったくないので念のため……。
11.jpg)
ブラック・フランコリンのボディフェザーとハックル、
そしてアンデス・コンドルをテールにしつらえたモノトーン・ファンシー。
12.jpg)
一枚として、
まったく同じ模様がないブラック・フランコリンの脇羽根の神秘も並べつつ、
1883年!当時のメアリー女史率いるオーヴィス社コマーシャル・フライ部門のロゴも貼り付けて……、
13.jpg)
えらそうにテメエのサインと落款を、
大胆不敵にも余白に書き加え……、
ドドーンと。
15.jpg)
この額装は、
購入してくださる方がおられれば、
もちろん販売したいとおもいながらも、
あまりにも個人的な想いが凝縮されているがために、
ことしの春ごろに雑誌や本にチラッと掲載しただけで、
それ以外の積極的なプロモーションはなにもせず、
むしろ「オマエは嫁にいかんでもエエ、ず~っとワシのそばにおればエエのじゃ」
ゆがんだ親心さえ見え隠れする「いかず後家」状態で、
長らくワタクシのファンシー心だけを愉しませてまいりました。
が!
このたびめでたく良縁がまとまりまして、
ついに嫁いでいくことになりましたので、
こうして皆さまにご報告申しあげるしだいでございます。
14.jpg)
で、
その嫁ぎ先は、
里川や渓流のアマゴ釣り場として、
知る人ぞ知る銘川のほとりで、
代々雑貨屋と旅館を営んでいる、
高知県は「梼原」地区の「岡末旅館」のしょーじくんち。
まあぶっちゃけ、
当ブログにもことあるごとに登場してくれている、
ぼくの自慢のゆかいな釣り仲間のひとりが経営している旅館に、
晴れて飾っていただけることと相成ったのでございます。
しょーじくんちの旅館を改築増設した記念に、
「そこに飾る額装フライをたのみたいがやき」
とご依頼をいただいたとき、
まずピピーンときたのが、
この額装だったのです。
岡末旅館の、
ほのぼのと温かみのある、
のんびりした雰囲気……。
この額装のイメージとムードがもうピッタリ!
と、
おもいました。
岡末旅館にご宿泊の際には、
よろしければぜひ愛でてやっていただければ、
無上の喜びです。
この良縁、
ぼくはヘラクレスうれしい。
ちなみに、
岡末旅館の問合せ先電話番号は「0889-68-0310」です。
高知のおいしいものをいただいて、
里川や渓流でアマゴを釣って、
のんびりほのぼのしたい方には、
こっそりおススメです。