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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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 ほんとにスイマセン。
 きょうもまた、
 誰得?な感想文です。
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 おもしろかったたまらんかったギブサンクス

 前作と言っていいのか?
 名著「ピープル・ファニーボーイ」を読んだとき、
 くしくも、
 「リー・ペリーの足跡を追うことは、そっくりそのままジャマイカ音楽の歩みをも垣間見ることになるんだなあ」
 とおもった。

 著者が、
 そのリー・ペリー軌跡調査のための現地取材にて、
 ときには所在をつかむのに苦労しながら、
 あるいは偶然の幸運に恵まれて、
 縁あって出会うことになった数多くのアーティストたちやその関係者たち。
 
 そんな彼らの口から、
 次から次にあふれでる貴重な発言や証言を出発点にして、
 スカから近代ダンスホールまで、
 その時代ごとのアーティストたちの、
 もっとも輝いていた時代や作品や、
 あるいは波乱万丈の人生ドラマをインタヴューしながら、
 その発言を一冊にまとめたのがこの本。

 あの曲この曲、
 あの人この人、
 いまだ愛聴し敬愛してやまない作品群の創作物語。
 そして、
 それを創造した偉大なアーティストたちの人生のひとコマ。
 それが、
 本人のナマの声で語られていく。

 有名無名を問わず、
 個人的に想い入れもひとしおな曲と人が、
 もう次から次に登場してアレコレ語ってくれちゃうのだ。

 おもしろくないわけがないのだ。

 どの話題もじつにじつにじつに興味深く浸りきった。

 この本から得た刺激はすべて、
 今後レコードを聴くときの味わいを深めてくれる
 またとないスパイスになるだろう。

 我が家のレコード棚が、
 ますます輝きを増した。

 と、
 そんな「知られざるジャマイカ音楽秘話ナマの声大全集」
 この途方もない混沌の世界をまとめあげることができたのは、
 ひとえに著者のこの音楽への敬愛の念と情熱のたまもの。

 そんな熱さが、
 本の行間からほとばしっているヒシヒシ伝わってくる。

 だからこその、
 読み物としてこたえられない面白さと共感もまた、
 この本には全編たっぷり詰まっていた。

 いろんな意味で、
 迷いの多いじぶんの公私とも重ね合わせつつ読む場面もあり、
 いまこのときに、
 この本を読めてほんとよかった、
 ともおもった。

 それだけに、
 この超大作を、
 明解に翻訳してくれた翻訳者の苦労に心から大感謝。
 また、
 この本を世に問うたプロダクションの姿勢と挑戦に最大限のビッグ・リスペクト。

 まさにバブリング・ポットなレゲエの本。

 すばらしい!
 
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