Orange Parson
「柿色司祭」
ダーハム・レインジャーと並んで、
フルドレス・サーモンフライ・タイイングはじめの一本目のチャレンジ・フライとして、
つとにお馴染のオレンジ・パーソン。
フルドレス・サーモンフライ・タイイングのエッセンスがつまっているなあと、
あらためてつくづく感じ入りました。
ウイングとハックルの、
固まる寸前のゆでタマゴの黄身みたいな色が、
すごく気に入ってる。
オリジナルレシピでは、
ウイングのこの部分は「コック・オヴ・ザ・ロック」
なんですが、
「コック・オブ・ザ・ロック」なあ……、
こうなんちゃううか、
そら本物はできることなら見たいし使いたいけど、
その格別の希少性をおもうと、
そない必死でもなく、
そのわけは、
この代用品で充分満足してるから。
ホワイティング・フラットウイング・サドルのスキンにかならず生えているスペード・フェザー。
これのオレンジの濃いのと薄いのを2枚重ねると……こんな色合いになった。
すごくよいかんじだ。
Golden Parson From P,Tannatt
ゴールデン・パーソン、
「金色司祭」
ウイング全体に左右両側てっぺん合わせて計12本のトッピングをひろげて、
メインウイングとなるティペットフェザーを覆った。
さらにスロートにも3本のトッピング。
合計15本のトッピングをヘッドに縛りつけた、
たいへんご苦労な、
ありがた~い、
金色の後光に包まれた司祭さま。
意外にもその歴史は古く、
1800年代中ごろにはフランシス・フランシスのレシピ。
オレンジ・パーソンはそのかなりあと1900年代初頭の出のようだ。
Duchess from kelson
勇ましくふり立てた太めのテイルに、
ファイバーの先端が触れるか触れないかぐらいの浮いてるかんじで、
トッピングのウイングを重ねた
「風にそよぐ金色の小麦穂」スタイル。
かたや、
ゴールデン・パーソンのトッピングのウイングは、
「しなだれかかる柳の枝穂」スタイル。
キンケイのトッピングはつくづく十羽十通りのクセ毛。
そこがまた、
非常に妙あり、
たいへんに乙なところ。
クセ毛をどう活かすか?
醍醐味だ。
India Blue Ranger (Free Style)
ピーコック・アイとモナルフェザントが金色のボディのうえで合体。
全長10センチを超すギラギラに輝くタマムシ。
という特大巨大サイズにもかかわらず、
濃厚なレッド・ティップのトッピングが、
ウイングのうえをのびやかに豊かな長さで取り付けられている。
ギネス級の超ロング・トッピングでしょ?
もちろん細工してます。
なづけて、
「ダブル連結トッピング重ね巻き」スタイル。
このサイズのフライにも、
なんとしてもトッピングをつけたい!
とおもうあまりの苦し紛れの苦肉の策。
ですが、
トッピング・フェチのじぶんとしては、
今後おおいに活用しまくりたい方法のひとつを思いついて、
妄想が捗るかんじです。
フルドレス・サーモンフライなんか、
本体はトッピングの土台だ!
スイマセン、
調子に乗りました。