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サイズ12番2Xロングに虫っぽいの巻くで~。
ビッと3本つっぱってるテイルのファイバーの太さと模様いいっしょ?
これは前回のときに取り上げた「レオンのウイングカバーを濡らして裂いてバラけさせてハックリング」したときの残りのファイバー。
で、
ソラックスとウイングにジーロンとレーヨン系繊維がっつり巻き止めた。
いずれも、
濡れるやいなやグイグイ水を吸って重くなり、
まるで濡れ雑巾のような水馴染みに変貌する素材。
で、
2.jpg)
ジーロンのウイングのうえに、
オーバーウイングとしてレオンのクイルウイングをかぶせた。
華奢で細身なイマージャー・フォルム的小型ウエットフライを、
ジーロンのアンダーウイングとレーヨンのソラックスにたっぷり水吸わせて重くして、
繊細なフォルムのまんま、
まるでウーリーバッガーやファジーなダビング・ニンフ、
あるいはボディが水面下にめりこんだマシュマロ・ビートルのように、
流れに絡みつくようにデレ~ッとゆったり流したいがための細工。
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6番のウエットフックにシルバー・マーチブラウン的なセミ・ファンシー巻くで~。
まんまソルト&ペッパー模様の白黒ゴまだら。
これもレオンの雄のセカンダリー・クイル。
スロートハックルとテイルに、
ギニアの脇羽根をつかってみた。
ギニアの背中から首にかけての霜降り模様やなくて、
翼のしたにびっしり生えてる水玉模様のほう。
霜降りの白黒ハックルはギニア・フォウルの真骨頂やけど、
こっちの水玉模様の、
白黒のメリハリが鮮やかに強調されるファンシーっぷりもまた、
たまらなくヨロシイ。
どっちをハックリングするかはお好みと気分でね……。
だってウエットフライだもの。
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ちっちゃいのん巻くで~。
TMC102Y の11番に巻いた「アルダー」
このくらいの小型サイズならば、
ウイングにはセカンダリークイルもつかえるけれど、
ウイングカバーをつかうとサイコウ。
前回「濡らして裂いてバラけさせてハックリング」するとサイコーでっせとおススメしていた羽根。
ファイバーがソフトでクイルの厚みも和紙のようにうすいので、
使っていてウイングがバラけてきてからのフォルムも自然なかんじ。
かつ繊細な質感が小型サイズに絶妙に合う。
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バサアッとゴマダラ模様の特大ファジー系巻くで~。
転じて4番のサーモン・フックに巻いたディーウイング風。
ピーコック・スゥオード6本のアンダーウイングのうえに、
レオンの雄のセカンダリークイルを細長くバーチカルに巻き止めた。
このくらいのサイズまでなら余裕で巻けるセカンダリークイルが、
コンプリートウイングにドサアッと生えてます。
ケチケチせんと巻き倒せまくれるデ。
そしてボディハックルにつかったのはウイングカバー。
うえのアルダーのクイルウイングにつかった部分。
この羽根をやねえ、
濡らして裂いて乾かして…ハックル・セパレーター擦りこんでグルグルッとハックリングしてみ、
こんなハックルになるんだよね。
さながら幻の「タイガー・ヘロン」を髣髴する色柄模様。
なんだけど、
流れに負けないコシをかんじさせる硬さのファイバーは長過ぎず短過ぎず、
こうしたハックルをつかいたい2~6番前後のフックサイズにぴったり。
そんなハックル材が、
4番フックのボディ全体にグリ巻きできるくらいの長さで採れちゃう。
しかもいっぱい。
7.jpg)
写真上のハサミのカット跡があるのがウイングカバー。
そしてしたのカット跡のがセカンダリークイル。
10番以下の小型サイズから特大サイズのウエットフライまで……、
さらに、
これまであるようでなかったハックル素材まで……、
これからの拡がりがつくづく楽しみでもあり、
あるいみ起爆剤足り得る素材。
皆さんとともに、
愉しみながら大切に育みたいです。