BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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アンニュイな昼下がりのコッパーワイヤ
 戯れに、
 ソーヤーニンフの私的ヴァリエイションを並べてみる午後のお茶タイム。
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 明るい色合いのコッパーワイヤ……というか銅線をスレッド兼ボディ材にして、



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 飴色に染めたグースショルダーをボディとウイングケースに巻いた、
 フェザントテイル・ニンフのようでいて、
 そのじつグレイグース・ニンフの赤茶ヴァリエイション。

 ボディのお腹側にみっちり銅線巻いて、
 背中側にグースの羽根が毛羽立ってるタイプ。

 この色と素材、
 自然で地味で虫っぽいくせに、
 光の具合やらで水中に沈めてもけっこうよく見える…ときがよくある、
 ので、
 重宝してる。
 

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 ホワホワの羽毛が可憐な枯れ草色の羽根のあいだから、
 銅線がチラッチラ透け覗いている薄着タイプ。

 この羽根、 
 濡れると透けるのね、
 だもんで、
 グルグル巻きの銅線の芯とあいまって、
 体側のちいさな鰓をビリビリ微動させているフタオカゲロウやなんかのスイマー型ニンフの、
 半透明で茫洋としたボディを連想せずにはいられない……ってかんじになる。

 といって、
 そんな水生昆虫はいないはずの季節も場所も止水流水も関係なく、
 酷寒厳冬のアメマスから真夏の減水ニジマスやらなんやらかんやら、
 道内サイトニンフィング必殺の友として、
 サイズ11番をここ数シーズンずっと常備、
 ことあるごと、
 あるいはここ一番で大変お世話になってます。

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 ですが、
 今回はそのような能書きを垂れたいのではなく、
 この極細の銅線コッパーワイヤ。

 かのコートランド社の昭和の時代のバッキングラインのでっかい空スプールに、
 ビッチリぎっちりミッチミチめいっぱいこの銅線を巻いたものを、
 とある方から譲り受けたのは、
 もはやかれこれ20年ちかくまえのことでした。

 何百メートルというよりも、
 いったい何キロ巻いてあるんやろ?みたいな。

 もちろん、
 コレ以外にもこれまで種種雑多なコッパーワイヤをつかってきました。
 が、
 太さが手ごろで、
 ソフト感もあって扱いやすく、
 過度に輝きすぎないナチュラル感のあるテカリ、
 そしてなにより一生かかっても使い切れんほどたくさんあるとおもっていた、
 などなどという理由で、
 いつも手元にあってフツ~につかっていたこのコッパーワイヤ。

 タイイングデモやらスクールやら、
 またあるときはタイイング道具持参の遠征釣行にも、
 いつもフツ~に持参していたコッパーワイヤ。
 そしてなにより、
 このワイヤを譲り受けてからかれこれ三回のお引っ越し。
 期せずして、
 いろんなところに一緒に行くことになったコッパーワイヤ。

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 これをいただいたとき、
 「このコッパーワイヤを使いきるころ、一体全体じぶんはなにをしているんだろう?」
 などと、
 まさに途方もない未来のことのように夢想しておりましたが、

 ハタと気がつくと……、

 なななんと、
 知らぬまにスプールの底がくっきり見えてきたではありませんか。
 あれほどビッチリ巻いてあったコッパーワイヤ。
 気づいてみればアレすっかすか。

 嗚呼…諸行無常の響きあり。

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 しかしまあ、
 20年ちかくまえのあのころ、
 まるで想像すらつかなかった未来でしたが、
 いざそのときになってみれば、
 「なんやねん、たいしてな~~~~んも変わってへんやんけ」
 などとボヤキうそぶくことができる、
 というのは、
 見方によれば、
 けっこう、
 いやかなり幸運でシアワセなことなのかもしれませんね。

 足るということをこそ、
 知りたいものです。
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