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先日ネットサーフィン(これって死語スか?)をしていて、
むかしむかし買い物したことのある、
とある異国の田舎の釣り道具屋さんのHPを久々に再訪して、
懐かしいなとヴィンテージ用品を見てみれば、
歴代の著名人お手巻きフライ特別販売のコーナーにて、
アート・フリックやロイ・スティーンロッドにリー・ウルフそしてハーマン・クリスチャンなどなど、
キャッツキル・ドライフライの重鎮お手製フライや当時のお手紙などと共に、
なななんと!
あのエドワード・ヒューイット御自身が巻かれたブラウン・バイビジブルが2本も!販売されていたらしく、
フライの写真のところに嗚呼無情…ソールドアウトの文字。
あたしゃハンケチの隅っこ噛んでキキキキキキキくちおしゅーてくちおしゅーて。
それスッゴイほしかったのにぃ…………
ほんま、
こういうのは一期一会の巡り合いやから、
ま、
グダグダゆうてもしゃあないですわ。
2.jpg)
でもなあ、
ヒューイットが、
どんなハックルをつかっていたのか、
どうやってハックリングしていたのか、
ハックルの密度はどのくらいにしていたのか、
ファイバーの長さはどうなのか、
フィニッシュはどうやってんのか、
とかとかとか、
ホンマモンをナマで仔細観察したかった。
そしてなによりも、
フライというものは、
巻いた人のスキルや経験だけでなく、
その人となりをも、
隠しようもなく映し出す鏡のようだ、
と、
つくづくおもっている自分としては、
深く敬愛し尊敬して止まないヒューイットの代表作となるバイビジブル、
写真でなくホンマモンを手にとって、
フライから滲み出るお人柄をこそ嗅ぎたかった。
と、
グダグダグダグダ未練たらしいんですけど、
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6フィート3インチ4番。
ロクサンのヨン。
ショートロッド好きにとってこの数字の響きはトキメキの合言葉。
なぜなら、
ポールHヤングの「ミッジ」のスペックだから。
ちょいまえにご近所のアサマ・ロッドワークスのアサマさんちに遊びに行ったとき、
「最近ノッててさあ、興がのったんで、戯れにこんなのも作ってみたんだ」
なんつって、
アサマさんが乾燥室からまだブランク状態の「ヒジョ~に個人的な趣味の竿」を出してきて、
4本継ぎをつないで見せてくれたんだけど、
手にとってビュンビュンって数回素振りしただけで、
ビビビビビビビ……ってきちゃったんだよね。
レッツ・フォーリン・ラブ…。
ほどなく完成後、
「売りに出すけど、どないしますか?」
との御連絡をいただいて、
「ボク買います買います買いますすぐ行きます!!!!!」
途中のセブンイレブンで小遣いおろしてソレ握りしめてドキドキで……、
4.jpg)
ヤングのミッジのテーパーをベースにしてはいるけれど、
アサマさんの色と個性と、
なによりこの竿を製作した時のアサマさんの気分に染め上げられた、
いわば2016年度版アサマ・ミッジの一本。
なんちゅうても転がる石のように日々変化進化が止まらない頑固ビルダーの気まぐれ作(スイマセンスイマセン口が過ぎました)
まさに唯一無二、
そして一期一会の幸運の出会いでした。
本家ミッジってさあ、
ヤングのもサマーズのも、
こうフォルスキャストしてラインを伸ばしていって、
ある距離まではスカスカしたかんじなんだけど、
その距離を超えるといきなりラインの荷重がグーーーンと竿にのってブッ飛ぶような、
短いけど頼もしく男らしい印象があるねんけど、
この竿はもっと、
そのテイストのまま、
なんていうかもっと滑らかなシルキータッチ。
大げさに表現すると、
あるていど出したラインの荷重が竿に乗ると、
手の平のなかで竿が曲がって、
なんかラインを直接にぎって投げているようなダイレクト感というか一体感。
非常にカイカン。
このときは、
8番のマシュマロ・ビートル(ラバーレッグ付き)と11番のアダムス・パラシュートを交互に4Xのティペットに結んで、
終日たのしく過ごしました。
まだたったの2回しかつかってないので、
性能云々は控えるけど、
なんちゅうかこう、
ほんと久々に「アンタに一目惚れ」的衝動買い。
後悔もないけど小遣いもない。
それにしても、
おもうように釣りに行けない日々が続くと、
物欲がスーパーハッチするのはなんででしょうか?
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