1.jpg)
ちょっと模様の変わったコック・デ・レオンのルースター・クイル。
コンプリートウイングの状態で見ると、
マダラ模様も不鮮明でパッとしないし、
なによりも例によってクイルの状態が乱れに乱れてグッチャグチャ。
残念ながら破棄決定、
だったんだけど、
……この子は磨けばきっと光るタマになる……
ウイングをぜんぶバラして一枚づつ蒸気を当てて、
なんとか使えそうな部分だけ補修選別して、
2.jpg)
Great Sedge Variation #4
みにくいマダラの子が、
アンダーソン・フェザントのフランクフェザーをつかったスロートハックルとのコラボによって、
まるで雪ヒョウのようなエレガント・マダラ模様のヒゲナガ・フライに変身です。
3.jpg)
ねじりボディを胴体にキリリと巻いて……、
ワシミミズクのプライマリークイルと金色のオーバルティンセルのツイストボディ。
あれだけやり倒したというのに、
飽きるどころか……、
モフモフやろ?
これが濡れるとさあ、
この繊毛がフワ~ッとボディ全体を覆って、
その下から金色がチラチラ~ッて覗いて、
ボディの体節がくっきり浮きあがる。
官能的だ。
4.jpg)
March Brown style #6
レオンのルースター・セカンダリークイルの典型的な色柄のひとつ、
明るめのマダラ模様をウイングに据えたマーチブラウン風。
スロートハックルとテイルにも、
クイルウイングとおなじコンプリートウイングに生えている、
ウイングカバーの部分をソフトハックル化させて巻いてある。
かつてテンカラ毛バリの世界で珍重された「キジの剣ハネ」の威力と特性を彷彿する、
フライフイッシング的ソフトハックル素材にはこれまであるようでなかった、
新感覚のハックル素材になりえる可能性を秘めているっちゅうか……、
これヤバイっしょマジで。
5.jpg)
とまあ、
これまで時間がなくて脳内で密かにあたためているばかりだったイメージやヴィジョンを、
ここにきてようやくシンプルなウエットフライに具現化しながら、
連夜「ヤバイヤバイまじでヤバイこ~れはヤバイまじイケル」などと連呼、
言葉足らずのアホの子状態ナウ。
なんだけど、
オレ的にマジヤバイのはさあ、
聞いてくれる?
ウエットフライってさあ、
いつものリビングするとさあ、
なんちゅうかフライのテイストがやっぱ洋風な印象に映んの、
どうしたって……。
でもさあ、
リビングしないでボディ巻いて……、
6.jpg)
これまで自分ではイメージすらしなかった、
あるいみ自然な見映えからすれば抵抗感すらかんじる色の組み合わせでボディ巻いてハックリングして、
そんなキテレツな色柄のボディとスロートハックルにやねえ、
逆に自然界にあまた存在する生命の模様の象徴みたいなレオンのマダラ模様を合体させると……、
ヤッバイわコレ浮世絵ちっく。
と、
かんじるのはワタシだけでもかまいません。
でもさあ、
やっぱウエットフライっつ~からにはリビング的ヒカリモノほしいじゃん?
ヒカリモノないとなんかしまらないじゃん?
でさあ、
ダビングボディの下側もしくは内側から規則的なかんじでヒカリモノが覗いている、
みたいなボディに細工したわけ、
きらびやかというよりも、
洗練からはほど遠くだらしない間の抜けた遊び人風イモ臭い着物で流してまっけど、
サラシのしたにギラッとドスしのばせてまっせ……みたいな。
嗚呼、
浮世のことなんかみ~んな無視して
ホンマモンの「巻き狂人」になれたらどんなにこの世は極楽浄土でしょう。
スイマセン分不相応にも程がある。
出過ぎたことを言いました、
かの葛飾北斎にひたすら陳謝。
あ、
ちなみにコッチのフライズには、
ルースター・レオンの艶っぽく黒光りしているマダラ模様の暗色系クイルをウイングに巻いてみた。
ので、
先の明るめ系マーチブラウンと比較してみるのも一興なり。