BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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黄昏のヘビトンボ浪漫
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 お盆明けのおとつい、
 ご近所の友人と3人で近所の川を朝から晩までかけて上流下流あっちこっち釣り歩きました。

 さすがに足にきました。

 しかし、
 連日曇りがちのパッとしない天気は夏の虫たちの活動を鈍らせ、
 そのうえ雨がほとんど降らずに川は大渇水。
 そして夏休みで入れ替わり立ち替わり攻められ誘われしたニジマスはもはやウンザリ系プレッシャーかかりまくり。

 いろいろと条件は悪かったんです、

 が!

 「うおぉ」とうなるライズはいくつか見た。
 そのなかの数匹には渾身のつもりのフライを投じたり流し込んだりもした。

 にもかかわらず、
 完膚なきまでに完敗でした丸坊主。
 皆ボウズ。

 ま、
 言い訳をすればイッロイロあるんですが…ヤボなので。

 とはいえ、
 朝も早よからイブニング真っ暗になるまで、
 あっちのポイントはこっちのポイントはと3人でウロウロしましたがまったく釣れない。

 という、
 空回りな状況にもかかわらず、
 終始3人和気あいあいペチャクチャたいへん和やかに愉しく充実した良い一日になりました。

 釣れない一日をたのしく過ごすためのマインドコントロールや同行者への気配りというのは、
 釣りの技術というか会得するべき呼吸のなかでもすごく高度で大事なことだな~なんて、
 この日は学んだんですよ。

 だがしかし!
 ひとつちょっと気ィ悪いことがあった。

 ぼくが、
 「きょうはね~、秘密兵器のフライ巻いてきてますねん」
 というと、
 二人とも「え?どれどれ見せて見せて」とかゆうてノリノリでくいついてきたくせに、

 「これ!」
 とフライを指でつまんで自慢げに差し出すと、

 「え??」

 二人とも目が泳いどったど~~~~ウハハハハハ。

 さもありなん……、
 このフライを見せられて返答に困ったご両人の胸中お察しいたします。

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 こにゃにゃちは。

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 ヘビトンボの成虫、
 いっときこの川でやたらと見かけたのがちょっとした驚きと発見だった。

 めちゃくちゃたくさんいるんだね。

 そして、
 この川にはコレに食らいついてもなんら不思議ではない巨体な方々が、
 流れのそこかしこ確実にひそんでいらっしゃいますよね。

 巻かないわけがないやん?
 

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 とはいえここ数日、
 パタッと見かけなくなってしまって、
 だいぶ時期外した感もあるんですが……、

 黄土色のポリヤーンでボディ・ヘッド・インジケーターが一体構造のヘビトンボ5センチ・デルタ型スペントウイング仕様。
 目玉もポリヤーンちょい焼き。


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 きょうの朝イチ、
 お盆の休み中に友人たちと連日水面から川底まで叩きまくって流しまくった平瀬のポイントに行った。

 釣る目的というよりも、
 まずははたしてこのヘビトンボが実用に耐えうるのかどうか、
 お試ししてみよう…的な気分で2Xのティペットに結んでしげしげ眺めてみればアラ可愛くない?

 こう見えて、
 ナナハンのグラファイトの5番ラインでまったく問題なくスムーズに投射できます。
 空気抵抗があまりかからない構造ゆえに4番サイズのディアヘア系投げるよりかぜんぜん軽々。


 んでんで聞いてくれる?

 その瀬のヒラキのところでヘビトンボとりあえず投げてみて、
 「お、軽いやんフツ~に投げれるやん」なんて悦に入ったところ、
 瀬の真ん中らへんの流芯脇でガボンッと「グッ」とくるライズがあった。
 が、
 ここんとこスレ切っているのかこういう単発ライズはほとんどフライに出たためしがない。
 しかも
 ここはすでに皆で叩きまくったあと「つわものどもが夢のあと」状態。
 出るわけないけど一応投げてみよう、
 なんつって、
 ビュワ~~ンとヘビトンボをロングキャストしてライズ地点のやや上流にポトンと落としたわけ。
 「うお~、飛ぶな~ヘビトンボ」
 なんつって、
 バサッと流れに乗ったヘビトンボがどんぶらこっこ流れはじめたやいなや、

 ジュボッ、

 なんつって、
 ヘビトンボが軽い水音たてて水中に引きずり込まれるように視界から消えた。

 「え?うそ?なに?」
 反射的にグイッと竿立てたらドスンッときてアンビリーバブル、
 ドダーン!ドダーン!と二度、
 切ないほどに見目麗しすぎる虹色の巨体がド派手に水面をたたきながら躍りあがった。
 そして、
 こともあろうか下流に向かって稲妻激走。
 自分の目の前を口元にヘビトンボなびかせたものすごいのがギュワーーンと通り過ぎていって、
 (…うっわフッキングめっちゃ浅そうヤバいな~)とおもいつつ、
 サカナの走りにラインがついていけずVの字に曲がってます。
 「ああああっ」
 あわててラインを手繰ろうとしたそのとき、
 スカッとバレた。

 ありがちな、
 いつもの、
 もうちょっと冷静に対処したらなんとかできたかもしれないと、
 いつまで経ってもウジウジ悔やむ系の己の未熟がイタい痛恨のミス。

 この一発で、
 パッキーーーンときたのは当然のことでしょう?

 ヘビトンボを竿先にぶら下げ、
 きょうは独りで夕暮れまであっちこっちめぐりました何処もかしこも渇水でした。

 気持ちが萎えかけるたびに、
 早朝の一発を思い出し奮い立たせました釣りごころ。

 ヘビトンボいっぽん、
 一日投げて流してまた投げて流して投げ抜きました。

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 な~んもこんかった。

 きょうは53歳のお誕生日メモリアルなヘビトンボDAY。

 まことに自分らしく過ごせた良い一日だった。
 
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