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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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梅雨の道北初夏のマイブームな渓流ドライフライズ
 7月のあたまから一昨日まで、
 各地の友人が遠路はるばる入れ替わり立ち替わり釣りに来て、
 にぎやかな我が家だった。

 ハイシーズンの風物詩。

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 まずはこのひと。

 たぶん5年ぶりくらいの再会。

 初日の夜に、
 むちゃくちゃ仲良くしてもらっている近所の割烹和食屋さんの閉店間際にムリくり飛び込んで、
 わざわざご飯炊いてもろて小皿アレコレ出してもろて夕ご飯を堪能した。
 お腹いっぱい。
 大満足。

 けれど、
 あとはす~っと朝昼晩セイコマート。

 だってご飯食べに行く余裕なかったんだもの。

 朝から晩までガッツリ釣って、
 釣りながらしゃべって、
 セイコマートで弁当買って、
 食いながらしゃべって、

 晩は晩でおそくまでしゃべった。

 数日間、
 ず~っと釣ってるかしゃべってるかだった。
  
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 そのつぎに我が家に来たのは、
 ほとんど初対面にちかい和歌山のテンカラさん。

 初日、
 釣り場にむかうクルマのなかではよ~しゃべってはったのに、
 準備して川に下りるなり豹変したかのように言葉少なになって、
 えらいかたい表情でビュンビュンてんから竿振ってはるんやわ。

 はじめて見たテンカラ釣りの第一印象は、
 「えっらいせわしない釣りやな~」

 だいたい、
 3.6メートル4.5メートルの竿が渓流でヒュンヒュン振りまわされるなんて、
 7フィート前後の竿に慣れた目には、
 ものすごいインパクト。
 
 ご本人の人柄などまだよく知らないだけに、
 そんな長竿がビュンビュンいそがしく振りまわされるのを眺めておりますと……、
 キュッと引き締まったテンカラさんの表情とともに、
 なんだかお機嫌悪いのかな?

 なんか、
 テンカラさん、
 この釣り場じゃ物足りないのかな?とか、
 勝手に邪推したりしてしばし悶々……、
 あ~気ぃつかうやんけ!
 しんどいのはイヤじゃ、
 とおもって、

 「あの、ひょっとして、怒ってはる?」
 と聞くと、

 「……いや、ものすごいたのしいです。もうメッチャたのしい!」
 なんか、
 「いまボクすっごい夢中です」気分がこちらにグッと迫ってくるような力強い返答をいただき……、

 なんだあ、
 そっかあ、
 堪能してたのかあ。 

 いっぺんで気が楽になった。
 そしてじぶんもおおいにたのしんだ。

 しかもテンカラさん、
 釣りもさることながら、
 フライタイイングにかける情熱もまたハンパないことが、
 もう隠しようもなく伝わって来た。
 ビンビンに。

 そんなわけで、
 夜は夜で我が作業場にて、
 あれやこれやとお楽しみの時間はエンドレス。

 そんなわけで、

 先月の末くらいまで、
 なんやかんや流下している昆虫たちを気にして観察しながら、
 どちらかといえば、
 独りで、
 ムシさんやマスさんと語らいココロで問いかけながら釣るような、
 ひたすら深く没頭するボッチな釣りが中心だった。

 わけですが、

 ここでちょっとリフレ~ッシュ。

 愉快な釣りバカさんといっしょに初夏の渓流で陽気に弾けちゃおう。

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 そんなわけで、
 ここ数日そんな釣り気分の渓流釣りでつかっていた、
 気楽につかえるシンプルでユニバーサルなドライフライたちのご紹介です。

 丈夫で長く使えるけど、
 どこかに引っかけて失くしてもシンプル構造ゆえにあまり惜しくなくて、
 濡れてもすぐ復活して頼もしくポカッと浮いてくれるやつ。

 そ・し・て・
 よしんば流れに巻き込まれて沈んじゃったらそれもまた良し、
 なんならそのままスイングさせて逆引きググッとくるのも一興。

 みたいな、
 どのようにでもつかえるテイク・イット・イージーなフライたち。

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 「ホーナーズ・ディアヘア」

 TMC900BLの10番。

 ディアヘアー類をつかったドライフライとして、
 アーバンに洗練されたアメリカ東海岸から派生したウルフ・パターンとはまたべつの流れで、
 ワイルドド田舎なアメリカ中西部発ディアヘアーをつかったドライフライの元祖。

 まさに質実剛健の手本のような、
 素朴で簡素で野性味あふれるテイストのドライフライ。

 ディアヘアーの束をフックシャンクに添えて、
 ぶっといモノコードのスレッドでボンレスハムみたいに縛って、
 その余りのヘアーをそっくり返して背中にして、
 さらにその余りのヘアー先端をウイングにするというディアヘアー完全一体型構造。

 もちろんエゾジカの毛をつかって巻いた。
 ヘアーは短いけれどバリッとハリがあって、
 ダンがかった小麦色をした部分のヘアーをつかった。

 ハックルはグリズリー。
 考案者ジャック・ホーナーいわく、
 「ウイングの前後に二回転。合計四回転だけハックリングするのが大事なコツ」との由。
 これがむかしからず~っと不思議だった。
 もっとグリグリぶ厚くハックリングしたほうがよく浮くでしょうに。

 現に、
 このフライのアレンジ版「ロイヤル・ハンピー」で一世を風靡したジャック・デニス御大のハンピー・シリーズは、
 これでもかといわんばかりにびっしりハックルが巻いてある。

 この素朴な疑問、
 6フィート3インチ3番の竿にフロロ4Xリーダ全長13フィートくらいの道具でこのフライを投げていて、
 ハタと思い至ったけど、
 ハックル4回転だと空気抵抗がすごくほど良い。
 かっ飛びすぎず、
 投げてる最中のフライに過剰な抵抗がかからず、
 かつディアヘアーのバルキーなボディ重量との相乗効果でもって、
 ピンスポット狙いがじつに快適でたのしい。

 西部のでっかい川で、
 ドライフライをバーンと投げてロングドリフトするようなジャック・デニス的ハンピーの釣りに対して、
 ホーナーズ・ディアヘアは段差のある山岳渓流で、
 大小のピンスポットに叩きこむためのフライ。

 いまから70年くらいもまえに、
 ジャック・ホーナーがそのように意図してこのフライのハックルを4回転に指定していたとしたら、
 先見の明ありというか斬新というか10歩くらい先行ってるというか、
 ご本人きっとものすごい釣りが上手だったんだろうな~と想像しちゃう。

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 ふつ~のディアヘアー・カディス。

 今月に発売される「季刊フライフイッシャー」誌の連載記事に、
 「エゾジカの毛のおかげで、このお馴染み定番フライに惚れなおす」的記事を掲載させていただいております。

 このようなヘアウイング・スタイルのドライフライのためにあるような、
 エゾジカの小麦色のナチュラルカラーにも、
 各部位いろんな色調や質感など種類があって、
 どれもこれも使い勝手がよい。

 ただ、
 エゾジカだったらどれでもいいかというと、
 ここがややこしいところで、
 とくに個体の年齢や産地、
 さらには生育環境によって毛質がぜんぜんちがう。

 なので、
 個体によってはまったくダメダメじゃん、
 ていうのゴロゴロある。

 なんだけど、
 タイイング視点できちんと吟味して優良個体を探してきて、
 しかるべき処理を施したものは、
 もうほんとにすばらしいとおもう。

 で、
 そのようなヘアーをこそドバーッと売るほど収集中。

 ちなみに、
 我が家の作業場を裸足で歩くとエライことになるど。
 足の裏にエゾジカやヒグマの毛がベタベタひっつくど~。
 
 掃除しても掃除しても、
 すぐまた元に戻るので、
 もうあきらめた。
 

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 マッキンキンのヒグマのガードヘアーをウイングに据えたヘアカディス風のサイズ10番。

 たま~に、、
 このようなヒグマの毛をつかったサイズ10番以下のドライフライについて、
 クレーム?のお便りが寄せられる。
 タイイングデモなんかでも、
 かならず話題になる。

 いわく、
 「ヒグマの毛を購入してみたけれど、どうしたってこのようなフォルムに巻けないんだけど、いったいどういうことなのか?」

 ごめんなさいね、
 じぶんが販売したものに関してはアレコレ言えるけど、
 巷に出回ってるやつはボクちょっとわかんない。

 ヒグマの毛は個体ごとにものすごい個体差がある。
 そして、
 獲れた季節や状況によってもぜんぜん別物のように毛がおおきく変化する。
 さらに、
 このような常用サイズにマッチする毛は、
 とある季節に獲れたヒグマのとある部位の限られた範囲にしか生えていない。

 しかも、
 フライとしてつかえるハイクオリティのものとなると、
 じぶんの体感的に何十頭のヒグマの毛皮を仔細観察して一頭みつかるかどうか、
 といった確率。

 さらにしかも、
 昨今のいろいろな事情をかんがえると、
 今後そのようなプレミアム・クオリティのものが出回ることはますます困難になるばかり。

 なので、
 今年の春ごろまでは、
 「もう今後の入荷は見込めなさそう」
 みたいな未来のない消極的なモノ言いをしていた。

 な・ん・だ・け・ど!
 ヒトのご縁というものはかくもありがたいものなのか。
 つくづく自分は周囲の方々に支えられております。

 ヒグマの毛をとりまく自分の状況がガラリと変わりつつある。

 海千山千で生え抜きな方々の多大なご理解とご協力をいただき、
 これ以上はない超強力なバックアップを得て……、

 同好諸氏のみなさま、
 もうほんのちょい待っててくださいね。

 手にとった瞬間、
 絶句してポワ~ッと見惚れちゃって魂もってかれるようなやつ、
 イメージが膨らみまくってタイイングごころ掻き毟られるようなやつ、
 たまらないヒグマのスキンたちが何頭か我が家に集まって来てくれてます。

 あとはまず自分がさんざん使い倒して確信に満ちた自信を得て、
 きちんと整理して細かくカットしてキレイにパッキング。

 なんだけど、
 当社はいつも使い倒すところまではものすごく迅速なんだけど、
 そのあとの肝心な作業がノロイんだよな~ナメクジ野郎です。

 くれぐれもお気軽に、
 「はよせんか」とケツ叩いてくださいね。

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 今年の晩春から、
 ゼンブリの必殺フライとしてつかいはじめたけれど、
 センブリの季節が終わってもずっとつかってるサイズ10番。

 だって、
 すっごい使いやすくて、
 すっごい釣れるんだもの。

 なんといってもウイング素材がこのフライのすべてのキモ。
 今シーズンつかいはじめた素材としては、
 個人的にひさびさのホームラン級大ヒットなった。

 これもまた、
 ウイングもボディもヒグマの毛。

 そしてこれもまた、
 とある季節のとある年齢のヒグマのとある部位に、
 ほんのわずかな期間だけ生えている期間限定の貴重な柔毛。

 これまでさんざんヒグマの毛を見てきて、
 いっぱしの目利きになったつもりだったのがハズカシイ。
 こんなの今まで見たこともなかった。
 ひたすら感動。

 ヒグマの毛は底なしに奥が深い。

 細かく絡み合った濃厚な毛が、
 陽光をバンバン透過して艶ダン色に輝きながら、
 とにかく釣っても釣ってもひたすら水面高く浮きつづける不思議な魅力満載の柔毛。

 この柔毛をつかったハネアリやビートルで、
 秋の激シビアなライズの釣りをはよやりと~てやりと~て……。

 そのまえに、
 お仕事もいっしょうけんめいがんばる……つもり……かも?

 
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