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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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それでもワタシはここがすき。
 今週、
 急に兵庫県の川西にある実家に帰省することになった。

 そしてきょう、
 朝五時に川西の実家を出発。
 伊丹空港から始発の羽田行きの飛行機にのり、
 羽田から道北地方行きの飛行機にのりかえ、
 ちょうど昼過ぎてすぐ道北のちいさな空港に到着した。

 雪はさほどでもなかったけど、
 数日間のあいだ空港の駐車場に停めていたクルマは凍っていた。
 車体からぶっといツララがズラズラ並んでぶらさがって、
 氷河に埋まったマンモスのようになって私を待っていた。

 この一週間ほどまえ、
 それまで不気味なほど降っていなかった雪が、
 じつはどこかにガッツリ貯蓄されていて、
 それが一気に放出されたかのようなヤケクソっぷりで、
 いきなりとつぜん降り狂った。

 朝起きたら世界は一変、
 おおきな玉のような雪がすさまじい強風にあおられながら、
 雪崩のように横から降りそそいで視界を消し去り、

 なにもかもがたちまち真っ白に埋まっていった。

 よりにもよって、
 実家に帰省しようとしたその日だった。
 「本日の便はすべて欠航」

 もはや交通機関はなにもかも麻痺。
 どうにもできない。

 それよりもまず、
 クルマが雪に埋まって駐車場から出せない。
 というよりも、
 クルマが雪に埋まってなんにも見えない。

 猛吹雪のなか、
 凍える両手でママさんダンプを押しながらも、
 情け容赦ない雪の量に途方に暮れていると、

 ほどなく、
 ご近所の方が巨大なブルドーザーで来てくれて、
 ガガガとエンジン音をけたててズドドと大量の雪をどけてくれた。
 が、
 またすぐ埋まりそうになってスコップ片手に奮闘していると、
 別のご近所の方が見あげるようなブルドーザーで来てくれて、
 ガガガとエンジン音をひびかせてドドドと大量の雪をどかしてくれた。

 まるで、
 正義の味方が助けに来てくれたような気分だった。

 ほんの一瞬で純白のモンスターをやっつけてくれたヒーローです。

 うれしさのあまりブルドーザーを見あげながら、
 ピョンピョン飛び跳ねんばかりに感謝の意をジェスチャーにて表明。
 おふたりの正義の味方は、
 頭上の運転席から私を見おろしてニコッと親しげに笑いながら軽く手を挙げて、
 エンジン音をガガガととどろかせてご自宅に戻られていった。

 こうして自宅の駐車場で遭難した私のクルマは救助された。

 そしてその二日後の朝、
 ようやく空港に向かえる峠道は晴天。
 一面白銀の雪景色がいっせいに輝いていた。

 そして四日後のきょう、
 自宅に帰る峠道は粉雪まじりの曇天。
 そして厳寒。
 カチカチに凍った路面を氷雪がビュービュー吹きすさぶ雪おんな日和。

 携帯の電波もとどかない樹海の峠の凍結路面。
 新参者はめいっぱいビビリながら運転。
 ほうほうのていで帰宅してヤレヤレ。
 
 荷物をおろして部屋のストーブの火を着けてすぐ、
 もはや家族気分のご近所の方が顔を出してくれた。
 急に帰省した私を気にかけていてくださったのだ。

 「あがってあがって~」
 というと、
 「ここ、寒過ぎるからムリ」
 といわれた。

 「きょう、すごいさむいっすね~」
 というと、
 「昨日の夜なんかすごかったんだぞ。マイナス27度までいったんだから」

 どうりで、
 帰宅してすぐ、
 とるもとりあえず二台の大型ストーブをカッカと燃やしているのに、
 いっこうに温度はあがらず、
 ダウンジャケットを脱いだら命にかかわりそうなわけだ。

 留守中の部屋のなかも凍っていた。

 ところで、
 乾燥した指先を湿らせたり、
 マテリアルを濡らしたりするために、
 目の前にあるタイイング机のうえに、
 水を入れたコップをおいているんだけど、

 そこにヘアウイングサーモンフライのトッピングにつかおうとおもって、
 水に浸しておいたクレストフェザーを数本、
 そのままにして出かけてしまったのだが、
 
 帰宅するとグリーンに染めたゴールデンフェザントのクレストフェザーの氷漬けが完成していた。

1002061.jpg

 コールドだろ~?

 でも、
 じぶんにはものすごく居心地いいのさ落ち着くのさこれがまた。

 寒いし、
 凍るし、
 埋まるけど、
 ここはあたたかい。

 
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