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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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毛先悶々フライズ作例集
 まえにもチョコチョコ書いたけど、
 金毛のヒグマで毛先の欠損がまったくなく、
 かつ金毛の鮮度や質感に劣化のないものと出会うには、
 これ以上はないほど強力なコネクションと情報網をもってさえ、
 もはやミラクルが何重にも重ならないと出会えない。

 一頭丸ごと毛皮の状態で見ると、
 これぞ完全無欠やんけウッヒョ~~~と色めきたっても、
 フライにつかう肝心の部分を仔細観察すると、
 かならずどこかの毛が集中的に切れていたりするのが普通。

 で、
 その部分こそが「ものすごくおいしいところ」だったりするので、
 いつもたいへん切ない思いをさせられることになる。
 
200215 (1)1

 TMC900BL の10番に巻いたヒグマの金毛ウルフ。

 ハックルにはインディアンコックのファーネスを4枚!グルッグル巻きにハックリング。
 これだけ厚くハックリングしても硬い印象ではなく、
 フワ~ッと柔らかなかんじにハックリングできるところがインディアンコックの魅力ですね。

 ボディは庭でひろったカラスの黒光りするセカンダリークイルを捩じり巻き。

 ウイングとテイルはヒグマの金毛。

 じつはこの金毛、
 質感といい色艶といい、
 毛の根元の暗い部分との鮮烈なコントラストといい、
 もうクラクラするほど生々しく美しい最高の金毛、
 なんだけど……毛先がほとんど切れてんだよね。

 どないおもいますか?

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 サイズ8番のロー・ウォーター・サーモンフックに、
 ロードアイランドレッドのストークを寸詰まり気味にボディに巻いて……、

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 ヒグマの金毛をほんの一束パラッとウイングに載せた、
 小型のヘアウイング・サーモンフライ。

 これは、
 昨年の暮れに販売させてもらった、
 秋ヒグマの金毛の 「じゅうぶんつかえますけど残念ながら毛先の欠損が目立ちますよ」 グレードとおなじもの。

 どないおもいますか?

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 ヒグマの黒毛をつかった私的ループダビング作例のひとつ。

 ダビング先端部は通常どおりのダビングで、
 スレッドにファーを撚りつけておいて、
 ダビング根元部分のみボサッとタッチダビング。

 これをそのままダビングするのではなく、
 スレッドを二重折りにしたループダビングで……、

200215 (5)5

 キリリと捩じってボディを巻くとこのようになる。

 ちなみにスレッドはサイズ6/0の真オレンジ。

 ぶっといスレッドをループにしてダビングしたので、
 ボディは黒毛の隙間からスレッドのオレンジが丸見え。

 そして、
 ウイング基部のソラックス部のみ、
 ボサッとタッチダビングした黒毛がバサバサーッと立ちあがっている。

 このスレッドがしっとり水を含んでもっと色が濃くなると、
 水を弾くようなかんじのボディやソラックスの黒毛ファーとあいまって、
 なんだかとてもリアルな生命感。
 そして、
 ウイングとテイルの金毛が水面からスックと立ちあがるようにいつまでも頼もしく水面に浮いてくれて、
 そこに陽の光が当たって金毛が反射すると……、

 サカナだけじゃなくて、
 自分自身がばっくり釣られちゃう。

 なんていうか、
 フライを水面に浮かべるのが愉しくって楽しくってたまらんかんじ。

 スレッドとヒグマの毛のみで巻いたドライフライ。

 これ、
 ワタシのヒグマの毛ドライフライの原点でもあり源泉でもあり、
 このフライをたたき台にして、
 現在いろんなヒグマの毛ドライフライを発展させてきたわけですが、
 そのストーリーを語ると一大長編スペクタルになっちゃうので、
 いまはひとまず棚上げしておいて……、

 ここでつかったヒグマの毛もまた、
 先のヘアウイング・サーモンフライとおなじ毛先が残念ものを、
 ウイングとテイルにつかった。

 ちなみにつかったフックはTMC9300 の8番。

 どないおもいますか?

 なんだかこうして実際に巻いてみると、
 毛の質感はもう抜群に良いわけだし、
 フライの性能に悪影響を及ぼすわけでなし、
 見映えが大きく変わるわけでもなし……、

 そして、
 なんてったってボサボサのファジーな体裁がヒグマの毛フライズの持ち味。

 少々の毛先欠損なんか、
 もうあんまり気にしなくてもいいかも……なんておもいはじめてる最近のワタシ。


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 金毛の毛先から転じて、
 ヒグマの黒毛とエゾジカの毛の組み合わせ。

 ヒグマの黒毛のアンダーファーを剛毛ガードヘアーごとスペントウイングに巻いた「オホーツク・バグ」のヴァリエイション。

 ハルゼミ型の大型ユニバーサル・テレストリアル系のサイズ6番ロングシャンク。

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 メスのエゾジカの背中の毛をフレアさせたボディのドテッ腹を、
 オレンジのマジックで塗りたくるという、
 あえて素朴な作りになってます。

 水に濡れるとマジックがすこし色落ちして色調がグラデーションがかるので、
 よりディアボディに馴染んだ感じになって、
 もっと自然でリアルな色味になります。

 と、
 そんなボディ部分もナニだけど、
 このヒグマの黒毛のスペントが最大のミソ。

 このような巨大サイズのスペントウイング体裁なフライでありながら、
 水に濡れて吸水してもウイングがすぼんだり束状にまとまってしまって不自然なフォルムに変形せず、
 ウイングがず~~~っとフワッと自然にひろがった思惑通りの状態を維持しながら、
 陽の光を透過する素材はないものか……、
 あるいは、
 既存の素材を細工してそのように巻ける方法はないものか……、

 もうずっとアレコレとナニしておりましたが、
 ヒグマの黒毛をスペントウイングに活用することにハタと気がついたとたん、
 積年の試行錯誤があっさり解決してしまったようなかんじ。

 グレートやわ黒毛。

 さて、

 というわけで、
 いつもいきなり唐突に宣伝ばっかですいません。

 来たる
 2月21日(金)から23日(日)までの3日間、
 東京の浅草にて、
 つるや釣具店恒例の「ハンドクラフト展」に参加します。

 そして、

 そのつぎの週の、
 2月29日(土)と3月1日(日)の2日間、
 大阪は西天満の「ビギナーズマム」にて、
 タイイングデモをおこないます。
 お問い合わせとお申込みは「ビギナーズマム」までおねがいいたします。

 いろいろアレコレ持参して、
 ご紹介したい大技小技テクに基本から応用テクまで盛り沢山で、
 めちゃめちゃはりきってうかがいます。

 みなさま、
 どうぞよろしくおねがいいたします。


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