きのうの天気。
雲間からときどき青空と陽の光が顔をのぞかせるけれど、
断続的に小雨がパラパラ。
おまけに、
この季節にはつきものの冷たい強風が吹いている。
けして条件は良くないし、
なによりも退院した翌日、
これからがほんとの治療になるのですよ、
「手術がうまくいったからゆうてあんまり調子にのるなよ」
とのアドバイスもいただいていたけれど……、

きゃは♪

ザバザバーンッ!!

昨年のまさにいまごろの季節、
この釣り場でライズしている大中小多数のマスを釣るのはとても難易度高めだった。
素晴らしいのがライズしているのに手も足も出ないときがなんどもあった。
なにかこう、
決定打に欠けるかんじ。
たまに釣れるけれど…けしてハマってはいないので、
どこか煮え切らない。
と・こ・ろ・が・
昨シーズンのほんとに最後の日、
おなじカゲロウを模したフライではあっても、
すこし仕様を変更して、
アプローチの方法をガラッと変えてみたら……、
ちょっと状況が変わった。
何日もかけて、
たくさんの無駄を重ねて、
ようやくずっぽりツボにハマった気がする。
グッとくる手応えを感じることができた。
というアンビリーバブルな一幕があった。
ところがその直後、
河川改修のために重機が川底を掘り起こし、
しかも本格的に雪も降り出して、
昨年のシーズンはこうして幕を閉じた。
そんなわけで残念ながら、
さらなる実地検証は、
ひとまずここでおあずけとなった。

おそらく、
ヒメヒラタカゲロウの近似種とおもわれる、
フックサイズ16番前後のヒラタカゲロウの仲間。
この釣り場のこの季節、
このカゲロウの羽化と流下が、
サカナの活性を左右する重要なカギであることはすぐにわかったけれど、
そこから先が長かった。
水面から口吻がニョキッと生えるような連続ライズ…まんまモグラたたきのモグラ。
背びれや尾びれの先端がサメのようにほぼずっと突き出たまんまムワ~ムワ~と水面から身を乗り出すようなライズ。
どいつもこいつもほんとにまったく、
お見事なライズおうつくしい嗚呼切なやこのムネ釣りゴコロ……、
という、
あまりにもいかにもなライズだった。
なので、
じつはマスたちは水面に浮いてるものはほとんど眼中になく、
水面下数センチ数十センチくらいの流れの表面の流速の壁のところで、
羽化しようと浮上しつつ流下するヒラタカゲロウのイマージャーばかり食っていていることにしばらく気がつかず、
またそれに対応するアプローチを発見するまで時間がかかった。
マスたちは、
水面近くのイマージャーを軽く追い喰いしたその勢いというかはずみで、
あのように魅惑的すぎる波紋を水面に広げていたのだった。
ここに至るまで長らくのあいだ、
薄く巻いたクリンクハマー・スタイルのパラシュート・フローティングニンフ16番と18番ヘビーワイヤ仕様各種が、
この釣り場でのじぶんの先発選手でもあり勝負フライでもありファイナル・ウエポンでもあった。
で、
話しは変わって、
このフライは、
そんな小型のヒラタカゲロウのイマージャーを暗示したスキューズ・ニンフ型の私家版ニンフ。
これは昨年巻いたやつ。
昨年の最終日、
このフライがマスたちのトリガーを引きまくったのだった。
いや、
魅きまくったのだった。
つかったフックはTMC921 の14番。
ショートシャンク・ワイドゲイプ・ヘビーワイヤな大物対応小型サイズ・フックの傑作。
傑作だが、
きのうまでは、
あ~このサイズのフライにイト通すのかあ……なんつって、
自虐の意味で切なかった。
とても切なかった!
術後翌日のきょう、
この場面でこそ!実感したい手術の成功。
そのためにオレはいま水辺にいるのだ、
きょうは釣るというよりも、
むしろこのような検証目的を主なテーマに据えて釣りに来たわけだが……、
それよりも、
なんか釣りはじめてすぐ、
なにか、
どこか、
忘れていたフレッシュな視覚感覚?
しかし、
すぐそれに順応するかのように慣れて、
たちまち当たり前のような気になって釣りに夢中になっていた。
フックのアイにティペットがどうこうて…忘れてた。
そして、
6Xのティペット(ちなみにフロロ)にひっきりなしとっかえひっかえ14番のハリを結んだ。
すばらしい!
メールくれた悩んでる困ってる同胞?同病諸氏のみなさん、
今後どう変化するのかは分からないけれど、
これがワタシの術後すぐの偽らざる感慨です。
ご決断を…。
と、
いきなりニンフの話しに戻って、
ボディにはトンビのファイバーを数本、
オパール色のフラッシャブーとともにキリリと絞って捩じり巻き。
すると、
ボディ上にヒカリモノのアクセントとなるフラッシャブーが、
このように段々状に浮きあがる。
フライはノーウエイト。
これがものすごいキモ。
通常、
このような軽い小型ニンフを確実に意図したように水面下に沈めるのは、
なかなか大変なこと。
経験のある方はよ~く身に沁みているとおもうけど、
使用前に濡れた指先で揉んだりして濡らしたつもりでも、
ティペットの表面張力にひかれて、
ニンフがいつまでもポッカリ水面に浮いているとか、
フォルスキャストのたびにフライが水切りして浮いちゃうとか、
とかくいろいろ難儀。
と・こ・ろ・が・
エゾリスのファーをソラックス部分にフワ~ッと毛羽立たせてダビングしておくと、
着水と同時にたちまちファーが吸水して、
ノーウエイトであってもすぐに水に馴染んで水中に没する。
で、
そのままスーッと沈下する、
というよりも、
軽いニンフがフワ~~ッとゆるやか~に、
しかしたのもしく確実に沈んでいく。
ここが最大のポイント。

濡らした指先にフライを載せただけで、
水を吸いとろけたようになっている、
毛羽立たせてダビングしたエゾリスのソラックス。
その、
透明感のある微細なファーにくるまれている引き締まったクイルボディ表面に、
フラッシャブーのキラメキが線上に浮き出ている。
これはまるで、
空気膜に覆われて鋭くギラギラ反射しながらボディの体側にへばりついている、
本物のヒラタカゲロウの羽化直前のイマージャーの未成熟なウイングのようだ。
しかも、
ボディ材のクイルもろとも捩じり巻きしているので、
切れやすい脆弱なフラッシャブーがすこぶる丈夫に固定されるだけではなく、
ボディに巻き込んだフラッシャブーがデコボコなので、
そのぶんキラメキが乱反射して強調されている。
ヘッドにはインディアンコックの硬いファイバーのファーネスをクルッと一回転だけハックリング。
なので、
とろけるエゾリスのソラックスから、
このファイバーが数本ピンッと張りだして立ちあがる。
芯黒ハックルのこの一回転だけで、
本物のイマージャーのレッグや割れたウイングケースや頭や目玉までも表現できてしまうタイイング・マジックの妙。

こちらは、
ボディのクイル材をフェザントテイルで巻いた赤茶色ボディの作例。
ソラックスやフラッシャブーなど素材や作りはトンビ・ボディのニンフとまったくおなじ。
この日、
淡いシルキーグレイのトンビでも、
赤銅色のフェザントテイルでも、
おなじように釣れた。
サイズやシルエット、
それになにより水中でのバランスは大事だけど、
色はあまり気にしていないようだ。
しかしためしに、
ソラックスに重いワイヤーをがっちり巻いたいつものノーマルなフェザントテイル・ニンフや、
ヒカリモノを装着していないニンフなどを、
短時間ながらいくつか試したけれど、
あきらかに反応に差が出た気がする。
クルージングしているマスの進行方向を予想して、
その前方1メートルほどにニンフを落としてややしばし、
フライが沈んでいるであろう地点でムワッと波紋がひろがる、
ギランッと水面下で魚体がひるがえる……、
かぎりなくドライフライな、
というよりも、
あるいみドライフライよりも視覚的カイカンのニンフの釣り。
ワシいまツボりまくりやんけー。
というような、
水面直下ステージの釣りにしばし夢中。
20センチ~40センチほどのニジマスやアメマスが次から次にキュンキュン竿を曲げてくれて満足だった。
だったんだけど、
それで大物はどこにおるねんと、
フライはそのままですこし狙いの趣向を変えてみた。
こんどはこのノーウエイト・ニンフをいったん深く沈めておいて、
そこからスーッとゆっくり浮上させてみるアプローチ。
まるで、
本物のイマージャーが川底から浮上していくようなイメージ。
ニンフ自体はとても軽量なので、
水面に浮いたリーダーにひっぱられると、
水中深く沈んだニンフであってもわずかな動きにつられて、
そのまんまフワーッとゆる~く浮上していくかんじ。
これがやねえ……、

とたんに釣れるサカナのサイズがガラッとかわって、
目測で47~48センチくらい?
泣きの50ってとこ。
グイッと盛りあがった肩のラインと、
猛々しくガラの悪そうな顔つきにウットリ。
充分に深く沈めたニンフを、
ソロ~ッと、
うかがうような面持ちで、
ゆ~っくり浮上させると、
…ここで来るな…と直感的にビビッとくるかんじで、
ツ…
と水面に浮いたリーダーのバット部分にかすかな重みがのった感触があって、
そのままバシッと合わせるのではなく、
グイーンと竿に荷重を乗せるような感覚であわせると、
竿を持つ手のひらと肘にドスンッときて、
ジンクリアな水中深くでグワグワグワッと暴力的に魚体をよじるのが遠目にもよく見えて興奮した。

クライマックスは堂々の50オーバー。
こりゃでかいのは深いところにおるなと、
すかさずウエイト入りのやビーズヘッド搭載の同サイズなニンフに変えて、
まったくおなじように狙ってみたが…………、
アレ?
なので、
またもやコチラのノーウエイトで釣ってみれば、
たちまち、
ツ…
ときた。
ハマっとるんちゃうん?
ツボっとるんちゃうん?
ちゃうちゃう、
チャウチャウちゃうんちゃうん?

どいつもこいつも、
ぶっとくて、
たくましかった。
とっぷり日が暮れてもツ…ときた。
しかし
日暮れと同時にグッと冷えて、
たちまち芯から凍えるかんじになったので、
しばらく耐えたけど後ろ髪引かれつつ帰宅。
ちょっと、
いや~さすがにちょっと腕がダルなったわ~……とかなんとか、
言ってみちゃったりとかしてスイマセン。
すばらしい一日。
フレッシュや。
ほんまはきょうも行ことおもっててんけど、
朝から凍えるような雨がシトシトシトシト降りやまず。
なので、
みんな聞いてくれよオレさま釣り自慢の作文を書いて余韻に浸ってまあ~す。
雲間からときどき青空と陽の光が顔をのぞかせるけれど、
断続的に小雨がパラパラ。
おまけに、
この季節にはつきものの冷たい強風が吹いている。
けして条件は良くないし、
なによりも退院した翌日、
これからがほんとの治療になるのですよ、
「手術がうまくいったからゆうてあんまり調子にのるなよ」
とのアドバイスもいただいていたけれど……、

きゃは♪

ザバザバーンッ!!

昨年のまさにいまごろの季節、
この釣り場でライズしている大中小多数のマスを釣るのはとても難易度高めだった。
素晴らしいのがライズしているのに手も足も出ないときがなんどもあった。
なにかこう、
決定打に欠けるかんじ。
たまに釣れるけれど…けしてハマってはいないので、
どこか煮え切らない。
と・こ・ろ・が・
昨シーズンのほんとに最後の日、
おなじカゲロウを模したフライではあっても、
すこし仕様を変更して、
アプローチの方法をガラッと変えてみたら……、
ちょっと状況が変わった。
何日もかけて、
たくさんの無駄を重ねて、
ようやくずっぽりツボにハマった気がする。
グッとくる手応えを感じることができた。
というアンビリーバブルな一幕があった。
ところがその直後、
河川改修のために重機が川底を掘り起こし、
しかも本格的に雪も降り出して、
昨年のシーズンはこうして幕を閉じた。
そんなわけで残念ながら、
さらなる実地検証は、
ひとまずここでおあずけとなった。

おそらく、
ヒメヒラタカゲロウの近似種とおもわれる、
フックサイズ16番前後のヒラタカゲロウの仲間。
この釣り場のこの季節、
このカゲロウの羽化と流下が、
サカナの活性を左右する重要なカギであることはすぐにわかったけれど、
そこから先が長かった。
水面から口吻がニョキッと生えるような連続ライズ…まんまモグラたたきのモグラ。
背びれや尾びれの先端がサメのようにほぼずっと突き出たまんまムワ~ムワ~と水面から身を乗り出すようなライズ。
どいつもこいつもほんとにまったく、
お見事なライズおうつくしい嗚呼切なやこのムネ釣りゴコロ……、
という、
あまりにもいかにもなライズだった。
なので、
じつはマスたちは水面に浮いてるものはほとんど眼中になく、
水面下数センチ数十センチくらいの流れの表面の流速の壁のところで、
羽化しようと浮上しつつ流下するヒラタカゲロウのイマージャーばかり食っていていることにしばらく気がつかず、
またそれに対応するアプローチを発見するまで時間がかかった。
マスたちは、
水面近くのイマージャーを軽く追い喰いしたその勢いというかはずみで、
あのように魅惑的すぎる波紋を水面に広げていたのだった。
ここに至るまで長らくのあいだ、
薄く巻いたクリンクハマー・スタイルのパラシュート・フローティングニンフ16番と18番ヘビーワイヤ仕様各種が、
この釣り場でのじぶんの先発選手でもあり勝負フライでもありファイナル・ウエポンでもあった。
で、
話しは変わって、
このフライは、
そんな小型のヒラタカゲロウのイマージャーを暗示したスキューズ・ニンフ型の私家版ニンフ。
これは昨年巻いたやつ。
昨年の最終日、
このフライがマスたちのトリガーを引きまくったのだった。
いや、
魅きまくったのだった。
つかったフックはTMC921 の14番。
ショートシャンク・ワイドゲイプ・ヘビーワイヤな大物対応小型サイズ・フックの傑作。
傑作だが、
きのうまでは、
あ~このサイズのフライにイト通すのかあ……なんつって、
自虐の意味で切なかった。
とても切なかった!
術後翌日のきょう、
この場面でこそ!実感したい手術の成功。
そのためにオレはいま水辺にいるのだ、
きょうは釣るというよりも、
むしろこのような検証目的を主なテーマに据えて釣りに来たわけだが……、
それよりも、
なんか釣りはじめてすぐ、
なにか、
どこか、
忘れていたフレッシュな視覚感覚?
しかし、
すぐそれに順応するかのように慣れて、
たちまち当たり前のような気になって釣りに夢中になっていた。
フックのアイにティペットがどうこうて…忘れてた。
そして、
6Xのティペット(ちなみにフロロ)にひっきりなしとっかえひっかえ14番のハリを結んだ。
すばらしい!
メールくれた悩んでる困ってる同胞?同病諸氏のみなさん、
今後どう変化するのかは分からないけれど、
これがワタシの術後すぐの偽らざる感慨です。
ご決断を…。
と、
いきなりニンフの話しに戻って、
ボディにはトンビのファイバーを数本、
オパール色のフラッシャブーとともにキリリと絞って捩じり巻き。
すると、
ボディ上にヒカリモノのアクセントとなるフラッシャブーが、
このように段々状に浮きあがる。
フライはノーウエイト。
これがものすごいキモ。
通常、
このような軽い小型ニンフを確実に意図したように水面下に沈めるのは、
なかなか大変なこと。
経験のある方はよ~く身に沁みているとおもうけど、
使用前に濡れた指先で揉んだりして濡らしたつもりでも、
ティペットの表面張力にひかれて、
ニンフがいつまでもポッカリ水面に浮いているとか、
フォルスキャストのたびにフライが水切りして浮いちゃうとか、
とかくいろいろ難儀。
と・こ・ろ・が・
エゾリスのファーをソラックス部分にフワ~ッと毛羽立たせてダビングしておくと、
着水と同時にたちまちファーが吸水して、
ノーウエイトであってもすぐに水に馴染んで水中に没する。
で、
そのままスーッと沈下する、
というよりも、
軽いニンフがフワ~~ッとゆるやか~に、
しかしたのもしく確実に沈んでいく。
ここが最大のポイント。

濡らした指先にフライを載せただけで、
水を吸いとろけたようになっている、
毛羽立たせてダビングしたエゾリスのソラックス。
その、
透明感のある微細なファーにくるまれている引き締まったクイルボディ表面に、
フラッシャブーのキラメキが線上に浮き出ている。
これはまるで、
空気膜に覆われて鋭くギラギラ反射しながらボディの体側にへばりついている、
本物のヒラタカゲロウの羽化直前のイマージャーの未成熟なウイングのようだ。
しかも、
ボディ材のクイルもろとも捩じり巻きしているので、
切れやすい脆弱なフラッシャブーがすこぶる丈夫に固定されるだけではなく、
ボディに巻き込んだフラッシャブーがデコボコなので、
そのぶんキラメキが乱反射して強調されている。
ヘッドにはインディアンコックの硬いファイバーのファーネスをクルッと一回転だけハックリング。
なので、
とろけるエゾリスのソラックスから、
このファイバーが数本ピンッと張りだして立ちあがる。
芯黒ハックルのこの一回転だけで、
本物のイマージャーのレッグや割れたウイングケースや頭や目玉までも表現できてしまうタイイング・マジックの妙。

こちらは、
ボディのクイル材をフェザントテイルで巻いた赤茶色ボディの作例。
ソラックスやフラッシャブーなど素材や作りはトンビ・ボディのニンフとまったくおなじ。
この日、
淡いシルキーグレイのトンビでも、
赤銅色のフェザントテイルでも、
おなじように釣れた。
サイズやシルエット、
それになにより水中でのバランスは大事だけど、
色はあまり気にしていないようだ。
しかしためしに、
ソラックスに重いワイヤーをがっちり巻いたいつものノーマルなフェザントテイル・ニンフや、
ヒカリモノを装着していないニンフなどを、
短時間ながらいくつか試したけれど、
あきらかに反応に差が出た気がする。
クルージングしているマスの進行方向を予想して、
その前方1メートルほどにニンフを落としてややしばし、
フライが沈んでいるであろう地点でムワッと波紋がひろがる、
ギランッと水面下で魚体がひるがえる……、
かぎりなくドライフライな、
というよりも、
あるいみドライフライよりも視覚的カイカンのニンフの釣り。
ワシいまツボりまくりやんけー。
というような、
水面直下ステージの釣りにしばし夢中。
20センチ~40センチほどのニジマスやアメマスが次から次にキュンキュン竿を曲げてくれて満足だった。
だったんだけど、
それで大物はどこにおるねんと、
フライはそのままですこし狙いの趣向を変えてみた。
こんどはこのノーウエイト・ニンフをいったん深く沈めておいて、
そこからスーッとゆっくり浮上させてみるアプローチ。
まるで、
本物のイマージャーが川底から浮上していくようなイメージ。
ニンフ自体はとても軽量なので、
水面に浮いたリーダーにひっぱられると、
水中深く沈んだニンフであってもわずかな動きにつられて、
そのまんまフワーッとゆる~く浮上していくかんじ。
これがやねえ……、

とたんに釣れるサカナのサイズがガラッとかわって、
目測で47~48センチくらい?
泣きの50ってとこ。
グイッと盛りあがった肩のラインと、
猛々しくガラの悪そうな顔つきにウットリ。
充分に深く沈めたニンフを、
ソロ~ッと、
うかがうような面持ちで、
ゆ~っくり浮上させると、
…ここで来るな…と直感的にビビッとくるかんじで、
ツ…
と水面に浮いたリーダーのバット部分にかすかな重みがのった感触があって、
そのままバシッと合わせるのではなく、
グイーンと竿に荷重を乗せるような感覚であわせると、
竿を持つ手のひらと肘にドスンッときて、
ジンクリアな水中深くでグワグワグワッと暴力的に魚体をよじるのが遠目にもよく見えて興奮した。

クライマックスは堂々の50オーバー。
こりゃでかいのは深いところにおるなと、
すかさずウエイト入りのやビーズヘッド搭載の同サイズなニンフに変えて、
まったくおなじように狙ってみたが…………、
アレ?
なので、
またもやコチラのノーウエイトで釣ってみれば、
たちまち、
ツ…
ときた。
ハマっとるんちゃうん?
ツボっとるんちゃうん?
ちゃうちゃう、
チャウチャウちゃうんちゃうん?

どいつもこいつも、
ぶっとくて、
たくましかった。
とっぷり日が暮れてもツ…ときた。
しかし
日暮れと同時にグッと冷えて、
たちまち芯から凍えるかんじになったので、
しばらく耐えたけど後ろ髪引かれつつ帰宅。
ちょっと、
いや~さすがにちょっと腕がダルなったわ~……とかなんとか、
言ってみちゃったりとかしてスイマセン。
すばらしい一日。
フレッシュや。
ほんまはきょうも行ことおもっててんけど、
朝から凍えるような雨がシトシトシトシト降りやまず。
なので、
みんな聞いてくれよオレさま釣り自慢の作文を書いて余韻に浸ってまあ~す。