BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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翡翠
 「翡翠」・・・
 ヒスイと書いて「カワセミ」と読む。
 雅で、
 小粋で、
 深みのある、
 美しいニッポンの漢字・・・。

 英名「キングフイッシャー」の称号も素敵。

 背中に生えているコバルトブルーの小さな羽根が、
 「ブルーチャテラー」ことコティンガの代用品として、
 サーモンフライの世界で欠かせない羽根。

 が、
 代用品というのは失礼ではないかと思うキレイな羽根。

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 と言ってるわりに、
 どクソしょぼ写真なんだけど・・・

 机の前の窓を開け放ってタイイングの仕事中、
 部屋から見える朽ち果てた養鱒場跡の池から、
 パチャッて水音が聞こえて顔をあげると、
 目の前でカワセミが水浴びをしていた。

 それを、
 たまたま目の前にあったデジカメで、
 机から一歩も動かず、
 椅子に座ったまんま、
 網戸越しに撮ってみた写真。

 タイイングをしながら、
 しょっちゅう眺めている日常の風景のひとつ。

 ちょっと贅沢でしょ・・・。

 いつも釣りの邪魔をするバカガモどもが、
 ズラッと並んでボケ~ッと日光浴をしている横で、
 飽きもせず、
 何度もパチャッと池に飛び込んで遊んでる。
 オレンジ色に見える胸の羽根をフワッと膨らませて、
 羽根繕いをすると、
 またパチャッ・・・。

 最初にこの光景を見たときは、
 漁に失敗したのかと思っていた。

 けれど、
 どうも違うようなのだ。
 真剣にサカナを狙っているときは、
 こんなのんびりパシャパシャしない。
 漁をしているときは、
 一撃必殺って感じだ。
 
 微動だにせず、
 あたりの風景に溶け込んでいたカワセミが、
 ある刹那、
 まさしく「つぶて」のように池に突っ込んだかと思うと、
 次の瞬間には小魚を咥えてあがってくる。

 「おみごと!」
 
 緊張感をみなぎらせて漁をするカワセミ・・・。
 小春日和の柔らかな日差しを受けて遊ぶカワセミ・・・。

 どちらも、
 その姿態の凛々しい美しさに胸がキュンとなる。
 心から尊いと思う。
 いつまでも元気で、
 この池に来てほしいと切に願う。
 
 だけど、
 その反対側で、
 いつも感じているうしろめたさ・・・。

 彼を眺めている仕事机の横の引き出しには、
 何羽かのカワセミを入れている。
 いい羽根が欲しくて、
 ことあるごとにコンプリートで購入したものだ。
 それが、
 手を伸ばせばすぐ届くところにしまってある。
  
 鳥やサカナを擬人化するなんてメルヘン趣味は、
 ぼくにはこれっぽっちもないけれど・・・。 
 
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 ありがとう・・・。
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