BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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オレンジ&パートリッジ
 おととしの秋頃から、
 とても親しくさせていただいている、
 年齢も釣りのキャリアも大先輩の釣りバカの方がいる。
 
 とにかく釣りキチガイ。
 もう骨の髄からフライフイッシング大好き。
 なんちゅうか「アンタが一等賞!」って感じ。

 この先輩、
 とにかくイワナが大好きで、
 網の目のように渓流が流れているご当地を、
 くまなく釣り歩いておられることでも、
 現地では一目置かれている。

 で、
 しかも、
 その山岳渓流で、
 ニンフというかウエットというか、
 水面下に沈めるフライを使った釣りだけを極めて二十数年!
 
 おっとろしく変わったお方・・・。

 しかしてその釣法は、
 アウトリガーのニンフィングのようで・・・
 アップストリームのウエットのようで・・・
 もはやそのいずれでもない独自の方法に昇華。
 あっぱれお見事と言うよりほかないオモシロさ。

 お気に入りの竹竿を優雅に振って、
 大きなプールから、
 バケツの口くらいのピンな落ち込みまで・・・、
 そんなフライを自由自在に操って、
 バンバカ釣り倒して早やウン十年・・・まだまだ全然釣り飽きない。

 釣り精気絶倫ムンムン・・・ほんとにまったくもう・・・。
 
 と、
 ひそかにお慕い申し上げる、
 そのクレイジーな先輩が、
 つい先日お仕事の都合で我が家の近くに出張してこられた。
 運良く連絡がとれて、
 北風ピープー吹き荒れる冬の夜、
 場末の焼きそば屋にて新年はじめの一献とあいなった。

 「しかしアレですなあ、
 オレンジ&パートリッジというやつは、
 恐ろしい毛鉤ですね・・・」

 お互いに程よく酔いも回ったところで、
 ニッポンのジェームス・ライゼンリングといえばこの人でしょ、
 って太鼓判の人物が、
 いきなりこうのたまったのだ。

 もう言葉の重みヘビー級・・・。
 リアリティはメガトン級・・・。
 待ってましたその話題!
 
 ズズズイッと膝を摺り寄せて、
 「導師さま、してその心は?・・・」

 「うむ・・・・」
 OP1.jpg

 飲みながら喰いながらの与太話、
 話しはアッチコッチに豊かに飛びながら、
 枝分かれしていったのだが・・・

 要約すると、
 なんでもものすごい低水温下悪条件でのマス釣りで、
 このフライだけが功を奏したことが、
 過去に何度もあったというのだった。

 水底にへばりついて、
 眠ったようにピクリともしなかったマスが、
 このフライが鼻っ面をかすめたときだけ、
 グラリと動いてフライを吸い込んだことが、
 過去に何度もあったと・・・
 そうおっしゃった。

 もちろん、
 その先輩ならではの釣り方だからこそ、
 の成功ではある。

 が、
 このテのフライの使い手として、
 感化されまくりの導師直々の発言、
 シビれるところなのだ。

 そして話題の結論はやはり、
 ウン百年の歴史に支えられたフライの威力は底知れないなあ・・・
 というところへ行きつつ・・・

 今年もソチラへ釣行の際は、
 オレンジ&パートリッジを忍ばせて、
 とっておきの場所へ、
 このワタクシめをぜひぜひ・・・ウヘヘヘへへ・・・

 「あの~、そろそろお店閉めますので・・・」
 
 「ええいっ、野暮は言うな女将、今でえじな話しをしてるんでい!」
 など言えるはずもなく、
 「あ、スイマセンスイマセン、それじゃお勘定おねがいします」

 来たるシーズンへの楽しみが膨らむ、
 とっても夢見る良い夜でした。
  
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