BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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歴史小渓流ロマンその3
 シリーズ企画「歴史のなかのモンカゲ・フライズ」第二弾…
 ん?…第三弾?

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 ヴィンセント・マリナロの問題作であり、
 ドライフライの釣りの名著、
 1970年刊行の「A Modern Dryfly Code」の表紙を飾ったフライの一本を…。

 ソラックスダンの隣に並べられた、
 エクステンデッドボディのスピナー・パターンが今夜の主役。

 この独特の質感のボディ材の正体は…
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 なななんと、
 英名ポーキュパイン…子供のころに動物園で見て、
 「全身トゲだらけて…なんちゅうデンジャラスでクールなやっちゃ」
 と度肝を抜かれながらも、
 ボヨヨ~ンとしたお間抜け顔がものごっつ心に残った、
 あのヤマアラシのガードヘアー…
 っていうかトゲ棘を、
 エクステンドボディの素材にした米国東海岸版モンカゲ・スピナー。

 ヤマアラシのトゲが、
 中空構造であることに気がついたマリナロが、
 この部分で浮力を保ちつつ、
 かつスピナーのボディの質感も表現しつつ、
 パラリとだけ巻いたハックルの上下を刈り込んで、
 ウイングの透明感を演出したフライ。

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 で、
 これがそのモデル「Ephemera Guttulata」。
 通称イースタン・グリーンドレイク。

 ね、
 クリーミーな乳白色に汚れ模様がついたボディが、
 ヤマアラシのトゲにそっくりでしょ。

 色合いも質感も似ているうえに、
 素材そのものに浮力まである…
 ということは、
 ウイングやソラックス部分を、
 本物のように華奢で薄く巻くことができる!。

 これを発見したときのマリナロの興奮やいかに…、

 って感じなんだけど、
 「A Modern Dryfly Code」の6年後に刊行された、
 マリナロの二冊目の本「In the ring of the rise」では、
 ソラックスダンなどなど同時期発表のフライは、
 さらに掘り下げて語られているのに、
 このフライに関してはキレイさっぱり消えているところが……。

 エクステンド・ボディにハマって、
 夜ごとアレコレやって、
 「これぞ!」と悦に浸ったはいいけれど、
 そのフッキングに苦渋を舐めたアナタ…
 わかるような気がしませんか?。

 ヤマアラシのトゲ…ものすご硬い。
 ビンビンでっせ…刺さるで。

 とはいえ、
 そこでバッサリ切り捨てるのは野暮。

 そのコンセプトやアプローチが、
 次世代へのバトンになったことを思うと、
 とても愛しくリスペクト…。

 とかなんとか言いながら、
 今シーズン遭遇した狂乱のスピナーフォールにて、
 「このチャンスにぜひこのフライでイッピキ」
 とは思ったものの…………

 だって、
 スピナーフォールって短期決戦じゃん、
 目の前ライズぼこぼこじゃん、
 三発連続スッポ抜けて…、
 グア~~~ッとなって…
 即いつものやつに交代…、

 ああ、
 釣りたい欲ムラムラ…。

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