BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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ブッチャー3態
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 19世紀初頭、
 すでに100年以上も前の古典フルドレスサーモンフライの、
 正統派フォルムを今に伝える美しいイラスト。
 
 上がミックスド・ファイバーのウイング。
 ウイングに使う羽根をひとまとめにして、
 それをクシですいて混ぜ合わせるようにしたウイング。

 下がビルト・ウイング。 
 現在の標準?になっている、
 プライス・タナットばりのマリッドウイングとは、
 また趣きがちがっている。
 クイル材を細く分けてマリッドするのではなく、
 いろんな羽根の束を、
 文字通り下から積み重ねるように巻いたウイング。

 こういうのを見ると、
 なんちゅうか、
 心の敏感なところを筆でサワサワ撫でられてるような、
 たまらん気分になる。

 というわけで……、
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 このイラストの雰囲気を、
 古典サーモンフライの名作のひとつ、
 ブッチャーで再現してみようと目論んでみた。
 
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 まずミックスド・ウイング。
 フリー・ファイバーとも呼ばれていたスタイル。

 カットした各種のクイル材を、
 指先でひとまとめにして、
 サアーッとクシですいて、
 いろんな色や柄のクイルが、
 混沌と雑然と混ぜ合わさって変化する瞬間、
 いつもしばし見とれる。
 
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 オストリッチをヘッドに巻いた、
 クラシックかつアイリッシュなハールヘッド、
 これをイイ感じにまとめるのがまた難しい。

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 ブッチャーは、
 ウイング材もボディ材も、
 とにかく縛りつける素材の色や種類がハンパでない。
 これでもかってくらい。
 フルドレスなサーモンフライのなかでもダントツちゃうか?。

 で、
 それをまとめるのがまた難儀。

 そのまえに、
 素材を揃えるのもまたアドベンチャーof the 労力&財布。

 でも、
 いつか挑戦したかったブッチャー……。

 これだけの種類の素材を縛りつけても、
 破綻をきたすことなく、
 ブッチャーならではの妖艶さでまとめられるのかどうか…、
 技量が試されるところ…。

 なんて、
 なんかクールに書いてるけど、
 心の中では「みんな見て見て~、ブッチャー巻いてみてん」
 と言いたいブッチャー。
 自己満足炸裂です。

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 ビルト・ウイングで巻いたブッチャー。
 サイドのティールのフランクフェザーに寄り添う、
 グリーン・パロットのクイルの、
 浮き立つような鮮やかで独特の緑色が、
 とってもお気に入り。
 
 どうでもええけど、
 ブッチャーっていう語感というか響きも好き。

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 という、
 クラシック・ムードに浸ったところで、
 やっぱり巻いちゃう私家版モダン・アレンジのブッチャー・ヴァリエイション……。

 コチラのフォルムは、
 目に馴染んだいつもの現在風マリッド・ウイングのスタイル。

 そんなん別に今やらんでもエエのに、
 どうしてもやっちゃうところが、
 もうサガというかなんちゅうか……、
 「ほかにやらなアカンことあるのに、どうにも抑えられないこの気持ち」
 蜜の味やねえ……。 

 どことなく赤ムラサキっぽい印象にマリッドしたバスタードに、
 セイランのセカンダリー・クイルとコーリー・バスタードを挟んで、
 ダンダラ模様も挿入しつつ、
 ウイングのてっぺんに、
 セイランのセンターテールを乗せてみた。

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 ブッチャーっていうのは、
 もともと肉屋さんが使っていたリネン織物の前掛けを指した言葉だったらしい。
 それが転じて、
 食肉を切る人あるいは加工する人の呼び名になり、
 さらに、
 肉屋さんそのものを指す言葉にもなったらしい。

 思うに、
 サーモンフライのブッチャーって、
 この前掛けの柄や色からインスパイヤされたのではないか?。
 実際にそれを見たわけではないので、
 断定はしかねるけれど、
 汚れや返り血が目立たないように、
 派手な色使いの前掛けだったようにも想像できるし……、
 このへんどうなんだろう?……、

 
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