BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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The Gled Wing
 フライフイッシャー誌「ハッピータイヤーズ」ブログ版、
 「サインはDeeの巻」補足編です。
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 とある知人から譲り受けた、
 というよりも奪いとった、
 イギリスのタイヤーが巻いたディーウイング・フライ。

 ディーウイング・フライとしては、
 もっとも初期の定番というか、
 もともとはディー河のローカル・パターンだったフライを、
 フランシス・フランシスという著名人が脚光を当てて有名になった、
 グレッド・ウイングというパターン。

 ただし巻き人知らず……、

 フライ全体の、
 とってもこなれた感じのたたずまいから、
 職業タイヤーの商品フライだと推測される。

 いつ頃の作なんだろう?。
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 バーブの切れ込み鮮やかな、
 たまらなく雰囲気満点の、
 手曲げ手作業のリマリックなフックから察するに、
 100年前とはいかなくても、
 相当な年代物。

 じつはこのフライ、
 このフックが欲しくて、
 何本かいただいたうちの一本。

 フライを解体して、
 このフックに巻きたかったのだ。

 で、
 この解体作業がものすごく参考になった。

 が、
 このフライだけは、
 いじくっているうちに情が湧いてきて、
 大事にとってある。
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 ヘッドの部分。
 透明で褐色を帯びたコーティングが印象的。
 かつ、
 時代を感じさせる。

 スレッドは当然シルク。
 ヘッドの処理の巻き数は、
 ほどいてみると、
 おどろくほど少ない。
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 ウイングは、
 バーチカル・スタイル。
 この取り付け方、
 ものすごくこなれた感じ……ものの数秒で巻き止めてるんだろうなあ、
 っていうのが、
 実際に解体してみるとよくわかる。
 まったく無理がないねんな。
 ここんとこ凄いと思う。

 で、
 そのウイングの素材なんだけど、
 ターキーやろか?……、
 ん~~~…ちょっと質感が違う感じなきにしもあらず。
 オリジナルのフライに使われていた、
 スワローテール・グレッドの羽根だとしたら、
 こんな長いファイバーの羽根ってあるんやろか?。

 いずれにせよ、
 淡く赤味がかったダン色のクイルは、
 オリジナルの指定に忠実。

 さらに、
 肝心のボディハックルの素材はナニ?。
 ヘロンでもなく、
 現在言われているスペイハックルでもない。
 ん~~~…ニワトリっぽいねんけど、
 この長さでこの太さのハッックルって???。
 黒く染めてあることはたしかなんだけど……。
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 テールとタグ周辺のアップ。
 
 きれいに巻くとか、
 そういう目的ではなくて、
 効率よく、
 実戦での酷使に耐えうるフライを巻くという部分で、
 ここらへんも、
 なんちゅうか手錬の仕事ぶりがうかがえる。

 このフライと、
 まったく同じものを解体するの、
 ヘッドを壊せば、
 あとはスレッドをほどいていけばちょちょいのちょい……、
 と思っていたらとんでもなかった。

 とにかく固い。
 ちょっとやそっとじゃほどけない。

 シルクガットの驚くほどの頑丈さと、
 それを巻き止めてある徹底ぶりと併せて、
 これだったら、
 ちょっとやそっとのサカナにはびくともしないやろなあ…って感じ。 

 といって、
 ボディに使ってあるモヘアのウールが、
 固まっているわけではないので、
 接着剤などで硬化させているわけではなさそう…なんで?。

 おそらくは、
 フライを巻く工程で、
 スレッド自体をなんらかのもので固めつつ、
 それで巻いていたのでは?。

 で、
 それは時間の経過とともに、
 ますます固着していくのでは?。

 ひょっとしたらコレ、
 バイスなどは使わないで、
 フックを手に持って巻いていたのでは?。

 などと、
 アレコレ想像を巡らせながら、
 ようやっとほどいたフックで巻いたのが……、
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 いちばん下のアークロイド。
 ちなみに最上段のが、
 我がグレッドウイング。

 お粗末でした。
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