BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Waterfall Effect Style
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 7月25日付けのゴールデン・フェザント賛歌の記事中にて触れた、”Waterfall Effect”スタイルのフルドレッシング・サーモンフライ。
 といっても、由緒正しい名門ではなく、私家捏造系・・・ハイソな言い回しで赤面しながら言うと、クリエイティヴ・サーモンフライってやつ・・・テヘ・・・。
 長さの異なるゴールデン・フェザントのクレストフェザーを数本、段差をつけながらウイングとして巻き止めて、流れるようなフォルムに仕上げる。
 クレストフェザーがテールに向かって、まさに滝のようになだれ落ちるかのようなイメージ・・・。

 このスタイルの有名どころでは、John Popkin Traherne少佐の「Chatterer」や「Tippetiwitchet」などなどが、王道として君臨している。
 また150年ほど前には、William Blackerという人物が「The Spirit Fly」といった自身のフライ・パターンで、すでにその時代には実践していることも、驚きとともに忘れないでおきたい。

 初めてこのスタイルのサーモンフライを見た時は、そのあまりのカッコ良さにシビレまくった。
 まるでクレストフェザーの南京玉簾(なんきんたますだれ)やんか・・・。

 とはいうものの、クレストフェザーを何本か縛り付けただけじゃん・・・・そんなのカンタンじゃ~ん・・・・ボクもやってみよ~~~
 と思った数年前、サーモンフライのタイイングにハマる以前の頃のこと。

 だがそれは、とんでもなく身の程知らずで浅はかな、恐ろしい勘違いだった・・・。

 とにかく、満足のいくフォルムに仕上げようと思うと、もうなんちゅうか阿修羅のごとく難しい作業・・・難易度ウルトラZ、って感じ。

 ただでさえ言うことを聞いてくれないこの羽根を、狭い範囲に何本も巻き止めていくなんて途方もなく緻密な作業・・・しかもその微妙な巻き具合が少しでもズレようものなら、とたんにぜんぶ破綻・・・グチャグチャ・・・で、その同じ場所に他の羽根も縛り付けようものなら、一巻き狂えばヘッドはデコボコ、羽根はシワクチャ・・・我が身の未熟を呪いたくなる醜悪なフォルムとバランスになっちゃう・・・もうワヤクチャ、泣く・・・。

 で、なんやかやアレコレやって、どうにか鑑賞に耐えられる・・・かもしれない・・・と自分では思えるフライが巻けたのが3年前に巻いた上の写真のコレ。

 とはいってもこの時点では、とにかくこのクレストフェザーの南京玉簾を、なんとか形にするだけでもういっぱいいっぱい・・・。
 ようやっとオリオール・トウキャンのブレスト・フェザーでボディを覆い、レッド・ビショップのバックフェザーとモナルフェザントのネックフェザーでチーク付近を飾って、精も根も尽き果てました・・・・。
 
 お恥ずかしい限りではありますが、ちょっとヘッド付近のアップも見てくれます?
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 こんな感じにまとまりました。

 もちろんだけど、この出来で満足しているわけではない。むしろ不満がいっぱい。

 なのだが、手探りで試行錯誤してきたこのスタイルの巻き方が、このフライがキッカケとなって、なんとな~くその勘所が感じられるようになったかも・・・と思えただけでも大きな収穫となった。苦労した甲斐があった。

 それだけに愛着もひとしおで、長いこと自分の仕事場に飾っていた。
 けど、昨年の冬に額装用のサーモンフライの注文をくださったお客さんに、手持ちのフライを色々見せて気に入ったのを選んでいただいたら、何本かのフライと一緒にコレも選んでくださった。
 ので、額に入れて日付とか署名とか添えて、ありがたくお別れしました。

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