BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Minor Tactics Ⅴ
 "Tup's Indespensible from R.S.Austin style"
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 タップス・インディスペンサブル、
 いまや忘れ去られたスタンダードフライかもしれない。

 けれどぼくにとっては、
 虫の胴体を動物の毛で表現することの面白さ、
 ダビングボディの織りなす奥深さを垣間見せてもらったフライとして、
 格別の感慨を感じるフライのひとつ。

 そして、
 古くからの川辺での親密なお付き合い…、
 いろんな場面での思い出もまた、
 そんな特別の情に拍車をかけるフライ。

 で、
 これがそのタップスの元祖オリジナルに似せて巻いたスタイル。
 はじめて世に紹介されたのが1900年。
 ゆうに100年以上まえのフライ。
 当時の腕利きタイヤー「R.Sオースチン」という人物の原案。

 さまざまなダビング材をブレンドして、
 複雑な色あいの淡いピンク基調に仕上げたこのフライを、
 オースチンは透明感のあるボディのスピナーを暗示して巻いた。

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 ここでは、
 ハックルとテールに、
 ヒーバートのこんなハックルを使ってみた。

 ちなみに、
 下のが元祖ヒーバート産、
 上のがホワイティング発ヒーバート産。

 濃淡のダン色、
 シャンパンばりのマダラ模様、
 ゴールデンバジャーっぽいの、
 などなどのハックルが、
 無秩序にグチャグチャになって生えている、
 とってもカオスなハックルケープ。

 このケープに生えている、
 ほとんど色を感じさせない透き通るようなサンディダン?ぽいのを使ってみた。

 そんなハックルを使ったこのフライのイメージは、
 ボディもウイングも透明感でいっぱいの、
 小さなスピナーなんとなくクリスタル……。

 そして……、
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 "Tup's Indespensible from G.E.M Skues Style"
 「レッドスピナー」の並々ならない効果に心酔したスキューズが、
 このフライの名前をタップス・インディスペンサブルに変えて、
 オリジナルをもとにして、
 ボディやハックルもアレンジしたものに似せて巻いてみたのがコレ。
 
 やはり核となるのは、
 ボディとソラックス部分のダビング。
 ピンクの基調に赤い血管が走っているような印象が、
 もうたまらん雰囲気。

 スキューズはこのフライを、
 イマージャーとして水面直下に沈めて使った。

 もとはスピナーとして巻かれたものが、
 当時の目利きの手腕を経てイマージャーへと変化していったわけだ。

 このあたりの変遷をみると、

 カゲロウの各ステージを暗示しながら、
 徹底した模倣を目指しながら、
 その一方で、
 そうした理屈を超えたところで効くフライ……、

 杓子定規で物事を定義するのではなく、
 科学の視線をもちながらも、
 それだけでは語れない不思議をも重んじていた、
 豊かな世界が垣間見れるような気がして楽しい。

 タップスが、
 なぜだか効くフライとして、
 ここぞの場面で信頼しているだけに、
 なおさら心が躍る……って感じです。

 
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