BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Quill Gordon
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One of Harry Darbee's Andalusian Cock Hackle.
 モダン・キャッツキル・フライタイヤーの大御所でもあり、
 現在のハックル素材用の養鶏に、
 多大な影響と道しるべを示してくれた先人、
 ハリー・ダービーのアンダルシアンコックのハックル。

 おそらく、
 60年代後半のものと思われる。
 いまとなっては、
 アメリカのフライフイッシングの足跡に刻まれるべき遺産のような貴重なハックル。

 ぜんぶ、
 おなじケープから抜いたもの。
 色調というか印象は、
 けして画一的ではない複雑な質感。
 この感じが、
 虫っぽい生命感を醸し出すとされて、
 当時は珍重されていた。

 このまえのタップスのときに取り上げた、
 ダン系の濃淡ハックルがゴチャゴチャに生えている、
 ヒーバートお家芸ともいえるカオス系ダン・カラーのルーツのように見える。

 というか、
 現在のヒーバートやメッツなどなどのダン系ハックルは、
 このハックルこそが大元なのは有名な話し。

 それにしても、
 このハックルを出発点にして、
 たかだか30年ほどで、
 現在のハックルの進化……当のハリー・ダービーも、
 想像すらしていなかったのではないか?。

 というわけで……、
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 Original Quill Gordon from Theodore Gordon Style
 このハックルを使って巻いた、
 セオドア・ゴードンの最も初期のタイプとなるクイル・ゴードン。
 に似せて巻いてみた。

 ロングシャンク・アップアイのフックに巻かれていたことも印象的なんだけど、
 ウイングが最大の特徴になる……。
 およそ102年前の時点ではまだ、
 現在のようなバンチウイングのスタイルではなく、
 ひと束のウッドダックのフランクフェザーを、
 ほとまとめに束ねるようにウイングに取り付けていた。

 ここでは、
 そのひと束のウイングが、
 バサッと扇型に広がるように巻き止めて、
 少ない量のファイバーの束で、
 それっぽく見えるように小細工して巻いてみた。

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 かたや、
 現在知られているスタイルで巻いたクイル・ゴードン。

 良いものを探そうとすると、
 ありそうでなかなかないのが、
 ストリップド・ピーコックのクイル材。

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 ちなみに、
 クイル・ゴードンは、
 このカゲロウのスピナーをモデルにして考案された。

 そのため、
 考案された当初このフライは「ゴールデン・ボディド・スピナー」と呼ばれていた。

 それにしても、
 タップスやグレイフォックス同様に、
 やはりクイル・ゴードンもまたヒラタカゲロウがそのモデル……。
 ほかにも、
 キャッツキル・ドライフライの定番と呼ばれているものには、
 この種がモデルとなっているものがやたらと多い。

 急流の瀬に住んで羽化するヒラタカゲロウの仲間……、
 そして、
 英国のドライフライフイッシングの模倣から、
 流れの早いアメリカの川に適したドライフライへの、
 キャッツキル・ドライフライの試行錯誤……。

 その必然ともいえる一致が意味深でロマンだ。

 そしてまた、
 先人たちがどのような場所でドライフライで釣りたかったのか?
 が、
 模倣されたカゲロウからうかがい知れるのも、
 なかなか味わい深い。

 と、
 壮大な歴史ロマンのあとに、
 いきなり俗な話しするけど、
 クイル・ゴードンといえば、
 ミディアムからダーク系の色合いのハッキリしたダン系ハックルが、
 いかにもソレ風に見える。

 んだけど、
 明るいダン系のハックルとクイルゴードンの組み合わせが好き。
 なぜだか妙に実績があるねんな。
 ……サイズも10番から22番まで、
 そんな幅広いサイズに巻いて使ってるのって、
 思いつく限りではコレくらいかも?。

 
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