BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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近況
 きのう一日中降っていた雨が、
 夜になって雪になった。

 あしたは積もるなあ……、
 なんて思っていたら、
 やわらかい日差しが気持ちのいい日本晴れ。

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 出かけようとして家の玄関を開けて、
 「お、まっしろ~~」
 どうやら、
 ココよりもっと上のほうは、
 かなりつもったようだ。

 晴天の日に眺める、
 冬の富士山は格別。

 いつもの床屋のいすに座って、

 「ひさしぶりに丸刈りツルツルにしよかと思うねんけど、どない思う?」

 「ん~~、どこのム所から出てきたの?って言われるよ」
 若い大将がそう言って、
 奥さんと三人で笑った。

 「マジで?、じゃあさあ、石の上のコケていどに髪の毛のこしといて……」
 「リョ~~カイ」

 「ねえねえ、ひさしぶりにって…いつ丸刈りにしてたの?」
 「高校のとき」
 「それ、ひさしぶりって言わないよ~、おたがいにはるか遠い過去だよ」

 奥さんがゲラゲラ笑って、
 「やっぱビゼンさん、まだまだ心も気持ちも若いんだよ……」
 と、
 わかるようなわからないような、
 うれしいようなうれしくないようなことを言った。

 「できたよ~」
 耳元でそう言われて目が覚めた。
 散髪されながら爆睡した。
 このところ、
 やや疲れ気味……いつも眠い。

 鏡にうつるサッパリした自分を見て、
 「ん~~……脱皮した!」
 奥さんが、
 服についた髪の毛をハタキではらいながら、
 「よく寝てたね。このごろ忙しいの?」
 「そやねん、メッチャ慌ただしい日々ですわ」
 「がんばってよ!」

 この街に住むようになって、
 7年間通っていた散髪屋さん。
 もうすっかり馴染み。

 けれど、
 「来週末には引っ越しするんだよ」
 とは言わなかった。

 どうしてだかはわからない。

 家に帰ってすぐ、
 宅配便の兄ちゃんが来た。

 この兄ちゃんも、
 7年間の付き合いだ。
 暗黙の了解で、
 コチラの生活パターンも熟知してくれて、
 荷物の配送や集荷に、
 いろいろ便宜をはかってくれている。
 
 この兄ちゃんと顔をあわせるのも、
 きっとこれが最後になるだろう。
 でもやっぱり、
 なんにも言わないで、
 いつものように……。

 「まいどです~」
 「おつかれっす~」

 大きめの封筒の荷物は、
 ハックルだった。

 コック・デ・レオンのコックネックを、
 オレンジに染めたやつ。
080206 (1)1

 ホワイティングのコック・デ・レオンが、
 市場にひろく出回るようになったのは、
 ぼくがちょうどこの家に引っ越してきたころ。

 こんなすげえマダラ模様のハックルを、
 これから湯水のように使えるなんて……、
 あのときの興奮は、
 いまだ煮えたぎっている。

 あの兄ちゃんから受け取った最後の荷物……、
 そして、
 この家で最後に入手することになった羽根が、 
 そんなハックルで、
 しかもオレンジ染めなんて……ちょっとオツな感じだ。

 夜になって、
 引っ越し先になっている新天地に住む友人と電話。
 
 すこしも予定どおりにすすまない仕事、
 転居にともなうアレやコレやの雑事……、
 そんなとき、
 きまってやってくる大小の心配事……。
 ここ最近のセンチな気持ちに、
 そんなのが積み重なっている。

 でも、
 気心のしれた友人と、
 近況や引越しの計画、
 そしてなにより、
 これからのことをアレコレ話していると、
 気持ちが奮い立ってくるようだった。

 「とにかく楽しみにしてるからさ……」
 「コッチもみんな楽しみに待ってますから!」
 うれしかった。

 ググッと盛り上がってまいりました。

 春はもうすぐそこだ。

 
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