BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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コック・デ・レオン ヘン・セカンダリークイル
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 コック・デ・レオンのヘン、
 つまり雌のコンプリート・ウイングのペア。
 
 いちばん左が、
 左翼をまるごとそのまま、
 
 右は、
 右翼をバサッとひろげて3分割して並べたもの。
 
 その内訳は、
 右端がプライマリークイル。
 真中がプライマリーとセカンダリーのちょうど中間にあたる部分。
 そして、
 右翼の横に置いてあるのが、
 セカンダリークイル全体と翼の肩にあたる羽根となる。

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 これがそのセカンダリークイル。

 ファイバーが長く、
 模様の発色も鮮明。
 また、
 クイルの厚みやファイバー同士の結束も適度。

 なので、
 ウエットフライのクイルウイングには、
 もっぱらこの部分の羽根を使う。

 こうしたコンプリートの羽根に触れるのが慣れていない方は、
 このクイル材をどうやって取り外すのか不安な方もおられるかもしれない……。

 けどご安心を……簡単だから。
 ぼくは、
 翼をやや強引に広げるようにしておいて、
 取り外したいクイル材の根元を折るように反対側に向け、
 その根元部分をペンチで挟んで、
 クイッとひねるようにして、
 翼から抜いている。

 ほかの部分にダメージを与えることもなく、
 いとも簡単に抜ける。

 もっといい方法もあるかもしれないけれど、
 いちおうご参考までに。

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 で、
 これがそんなセカンダリー・クイルとプライマリー・クイルの中間部分のクイル。
 この部分は、
 サイズ10番前後の小型のフライにはうってつけのクイル材となる。

 コック・デ・レオンのクイル材のグレートなところとして、
 セカンダリーからこの部分までの、
 おいしいところが翼のほとんどを占めていて、
 ウイング材として使える部分が目一杯とれる、
 というのも特筆すべき点だ。

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 そしてこれが、
 翼のいちばん外側に生えているプライマリー・クイル。

 ストークが硬くて太く、
 またファイバーは短くてパリパリしている。
 クイルボディの素材となる、
 グースやターキーのバイオットにあたる部分。

 よって、
 ウエットフライのウイング材には使えない。

 「レオンのクイル材、もうスゴイでサイコーやでたまらんで激おすすめ!」
 と、
 ことあるごとに書いたり話したりしてきたワタシ。
 それだけ煽りに煽っといて、
 まだ足りないくらいの気持ち。

 というか、
 使えば使うほどにゾクゾク湧き出る旨味おもしろ味醍醐味……そして秘めたる可能性。
 控え目に表現して、
 モダンエイジのウエットフライのウイング材として、
 いろんな意味で時代を象徴する定番になるべき素材だと確信している。

 にもかかわらず、
 羽根の扱いについての基本的なところをないがしろにしてしまった。

 ので、
 唐突ではあるけれど、
 いまいちど再確認の意味で、
 羽根の扱いについての基礎的なところに触れてみた。

 で、
 写真につかったレオンのコンプリート・ウイングは、
 発売元となるマーベリック炎のニワトリ男いわく、
 商品にならない型落ちグレードとの由……。

 マジで?

 翼全体のいびつさ、
 クイル材先端の乱れはあるものの、
 ウイング材として見れば、
 個人的にはまったく問題ないレベル。

 ということは、
 裏をかえしてみれば、
 光り輝くニワトリの羽根のために、
 はるかアッチとニッポンを、
 狂ったように往復している灼熱のニワトリ男さん……、
 それだけ真摯な姿勢でこの羽根に取り組んでいるという、
 なによりの証。

 最大限のリスペクトを……。

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 で、
 ついでに、
 そんな型落ち翼よりも、
 さらにダメダメの烙印を押されちゃった羽根がコチラ。

 ご覧のとおり、
 ファイバー割れまくりで、
 コンプリートのままではどうにも修正できなかったシロモノならしい。

 ためしにセカンダリー・クイルを抜いてみよう……。
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 こんな感じだ。

 これを、
 火にかけたヤカンから立ち昇る蒸気に当ててみる……。
  ↓
  ↓
  ↓
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 おもしろいように元通りに復元。

 このように頑固なファイバー割れを修正するコツは、
 羽根の先端部分から蒸気をあてつつ、
 指先で軽く撫でながら、
 根元方向に向かっていくといい。

 以上、
 コック・デ・レオンのコンプリート・ウイング取り扱いに関する、
 基本的なアレコレでした。

 あ、
 それから、
 今回はウエットフライのウイング材としての視点で、
 この素材についてナニしたけれど、
 プライマリー・クイルも、
 それになにより翼のショルダー付近の羽根も、
 使い方次第でみ~~~んな魅力的な素材になる。

 コチラのほうの羽根についても、
 おいおいアレしてナニしてみたいと思ってます。

 コック・デ・レオンの羽根は、
 まるごとぜ~~~んぶ捨てるところがない、
 とことんミラクルな羽根やねんで。
 
 
 

 
 
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