BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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湯けむりタイイング紀行2008年
 ことしもまた、
 長野の鹿教湯温泉タイイングデモ…行ってまいりました。

 松本からタクシーに乗ると、
 運ちゃんがしきりと「いいですね~鹿教湯はゆっくりできますよ~」と言った。

 「いや、仕事なんです」

 「え、じゃあ講演かなにかで?」

 「いや、なんていうか、実演ていうか……」

 「そうですかあ、するとご高名な工芸作家かなにかで?」

 「いやいやいやいやいや……そんなんじゃなくて、あの、なんていうか……」

 運ちゃんは、
 登山好きが高じて、
 ここ信州に移り住んできたらしい。

 「家内をむりやり説き伏せましてねえ……移住してしばらくは険悪でした」

 という谷を乗り越え、

 「子供も手を離れましたので、
 休みは家内と近くの山に登って、
 帰りに温泉に寄って……ぜいたくな生活ですね~。
 そりゃ経済的にはきびしいですけど、
 コチラに移ってきてよかったです」

 がんばりはってんなあ……。

 泉質、
 お湯の温度、
 温泉街の風情、
 などなどが、
 運ちゃんの奥さまもいたくご推薦、
 という鹿教湯温泉街……今年も来れてとっても嬉しい。

 宿泊させていただくことになっている、
 老舗旅館の「ふぢや旅館」のまえでタクシーをおりるとき、
 「それでは、講演がご成功しますように……」と言われた。
 「あっ、いやっ、あのっ、どうもどうも、ありがとうございます~」
 顔から火の出る思いだ。
 
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 車イスを自在にあやつる妙齢のご婦人が、
 炉端に並べた毛針を入れた額縁をひやかしたあと、
 「あらあ、こんなの、ピアスにつけてもらえたら素敵よねえ……」
 というので、

 「なんか、壊れたピアスとかあったら、羽根つけたげるのになあ」
 というと、

 ほんとに持ってきた。

 ので、
 はりきってピアスの金具をバイスに挟んだ。

 「あのねえ、これはホロホロ鳥で、これがクジャクやねんで……」
 「あっ、おもいついた!ここに…ピンクのガチョウの羽根縛ってこうすると…ほら~ゴージャスや~」

 「あら~~~ステキ!!、ホラ見てみて!この人にこんなの作ってもらっちゃって……」
 オバちゃんは、
 ほんまかいな…と思うくらいの勢いでよろこんでくれて、
 道ゆく老男女に気楽に声をかけた。

 寒空のした、
 すっかりサクラと化したオバちゃんのピアスに羽根をくくりつけた。

 「そうなの~、アナタ肩こりヒドイんだったらココの温泉いいわよ」
 「きょうはこの実演終わったら、温泉はいって、おいしいもの食べてゆっくりして、いいじゃないの~」
 そんな世間話もした。

 そして一日目の仕事が終わり、
 夜は、
 まさしくそのとおりになった。

 明けて翌日の朝、
 やわらかな日差しが障子を照らしているので、
 障子を開けてうれしくなった。

 部屋の眼下に、
 ちいさな渓流が流れている。
 そこに朝日が差し込んで、森の木々が輝いていた。

 朝風呂をのぼせるまで堪能して、
 ボヨヨ~~~ンとゆであがった状態で、
 浴衣のまま部屋のテラスに準備されていた椅子にすわって、
 山や渓流を眺めながらボ~ッとした。

 朝っぱらからすっかりゆるゆるメディテーション。

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 温泉街の朝日を浴びるジェネラル・プラクティショナー風エビちゃん。

 きのうのオバちゃんのピアスも、
 ジェネプラの感じに巻いてんで……ホンマどうでもええ情報やけど……。

 ということをしていたら朝ごはんが来て、
 朝の連続ドラマ小説観ながら、
 どれもこれもおいしくいただきま~す。

 旅館とかシロートやけど、
 ご飯のオカズそれぞれに人の手がかかってるなあ、
 って思う料理がほどよく並んでるのが出ると……ほんまエエなあと思う。

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 そういえば、
 中央本線のってるとき、
 ヒマやから、
 リュックからキングフイッシャーのコンプリート出して、
 背中の羽根めくって眺めてたら、
 ものごっつ視線感じたわ。
 
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 小春日和の鹿教湯温泉、
 昼御飯に食べた更科そばメチャうまかった。

 お土産は、
 朝鮮人参羊羹と絹羊羹のダブルで羊羹に、
 人参飴。
 その甘味責め……センスどないやねん?って話しやけど。

 鹿教湯温泉青年団の関係者のみなさま、
 今年も本当にありがとうございました。

 朝の上田駅で新幹線を待つあいだ、
 ちょっぴりセンチな気分になりました。
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 知らない街の朝の景色って、
 旅情やねえ。


 
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