BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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ダスティバグ
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 今日、注文でコレ巻いてました。
 ピーコックとCDCをスレッドに縒りつけて、シャンクにグルグル巻いて・・・・
 ホコリの固まりみたいなダスティバグ。

 ぶちゃいくな、化粧ッ気のない、古くからお店にいるお局さんフライ、
 なんだけど、気立てのいい働き者のエエ子でねえ・・・・
 昔からお世話になってる馴染みのお客さんには、度々ご指名いただいてます。
 支配人ものごっつうれしいです。
  
 で、今日コレ巻きながら思い出しててんけど、
 時期はずれで悪いけど、去年の晩春5月後半の話ししてもいい?・・・。

 「インド人もビックリ」ってコトワザ知ってる?
 これ、ダテにそう言ってるんとちゃうらしいで。
 つまり、インド人がビックリするようなことなら、
 まず間違いなく世界中のどんな国の人間もビックリ仰天する。
 っていう意味なんやて・・・。

 と、インドのなんとかいう奥地まで、なんと仕事で出かけてた連れがシミジミ語ってくれました。
 この旅話がまた、面白いのなんのって・・・・
 
 残念ながら、それはおいといて、

 その連れと遠征した時のことなんやけど、
 あいにくどの川入ってもパッとせん日で、
 しょうがないから、あがろか?とか話しててんけど、
 せっかくここまで来たから、久しぶりにとある堰堤も覗いて行くか?
 ってことになって・・・・

 この時期だし、ちょうど花曇りやけど空気が乾いてるし、風も微風、
 もしかしたらもしかして、オドリバエが集団で飛んでるかもしれへん・・・
 もしかしたら、それにごついイワナがライズしてるかもしれへん・・・
 
 でも絶対に過度な期待したらアカンで・・・
 なんもないことの方が圧倒的に多いんやで。

 と、期待させたり、釘刺したりしながら、ベチャベチャ喋りながら山道を歩いて堰堤に出て・・・・ 

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 夕暮れ近く、そこで繰り広げられてたのは、こんな光景やった。
 インド人のフライフイッシャーだって、実際にコレ見たら腰抜かすで。

 ライズの写真を撮ろうとした人だったらわかると思うけど、タイミング合わすの至難の技でしょ・・・。
 この写真、アタマ沸騰寸前で釣りしながら、ただなんにも考えずに水面にカメラ向けてバシャってシャッター押しただけ。
 それでもこの波紋・・・
 オドリバエの集団乱舞に狂ったイワナのナブラでございました。

 オドリバエとは縁があって、各地でこの虫に絡んだ釣りの機会があったけど、ここまでの規模の乱舞とライズは見たことなかった。
 多分、もうこれから先こんなの見られへんのとちゃうやろか・・・と思うくらい凄かった。

 水面の上を、黒い点々に見える無数のオドリバエがサアーッって感じで、いくつもの固まりになって移動してて・・・・
 大小のイワナたちが一緒になって移動しながら、もうキリキリ舞いでザバッ、バシャッって水面から飛び上がりながら一心不乱にライズしてんの・・・・
 
 でも、あんまり突き抜けすぎてるのもナニやね、
 もうさあ、フライ狂ったように投げてもぜんぜん無視、
 っていうか、フライに気がついてないみたいな感じ・・・・

 グワ~~~~ッ!
 って気分です。

 しかも、夕暮れがどんどん近づいて、
 オドリバエの群飛も、まるで潮が引くみたいに納まってきて、
 ライズもどんどん減ってきて・・・・。

 ハア~
 このまま終わるの?殺生やがな・・・

 って気分の時、
 突然、茶色い背中の巨魚が視界に入ったかと思ったら射程距離でガボ~ンッと一発かまして、そのままスイ~ッと水面直下を移動し始めて・・・・

 もう自分のアタマ機関車トーマス・・・
 ピ~~~~ッとか蒸気あげながら、メチャクチャに投げたら、
 ダスティバグがそのサカナの1メートルくらい向こうの見当違いの場所にポタッと落ちて、
 (アア・・・やっぱ自分ヘタクソやなあ)思いながらも、
 そのままツツツ・・・とか動かしてみた。

 そしたらさあ、

 そのサカナがブルンッて身震いみたいな動きしたかと思ったら、
 フライに向かってグワーッと一直線に迷うことなく迫って来て、
 水面から全身出して、ザッポ~ンッと水飛沫あげて、

 もうなにがなんやら・・・・・

 そのままリールがギイイイ~~~~ンッと唸りまくって・・・・

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 このブラウンの上顎側の真中あたりに、ちっちゃな灰色の固まりがくっついてるの、わかるかな?
 ダスティバグの18番。
 こんな小さなフライを、こんなサカナが、あんな派手なアクションでひったくるなんて・・・
 オドリバエの存在、恐るべし・・・

 フライが水面に張り付いて浮くのでなく、
 ボディ全体のCDCによって、水面に乗るように浮く。
 んで、ピーコックのボディが水面にくっつくことなく、
 ハイフロートで浮いてるところがミソ・・・。

 もともとの目的だった、オドリバエ対策としてご指名のお客さんもいれば、
 止水やフラットなプールの管理釣り場でのユスリカ仕様としてご愛用してくれてる方も・・・。
 さらに、ガイドに連れられて行った、NZのとある大きな川の三日月湖で、小さなアントをチビチビ吸い込みつつ、半沈型のリアルなソレ風フライを一瞥するだけだった巨大なブラウンが、
 「バク~ンッと喰いつきましてん」
 と、夢見ごこちなお電話をくださった方もいた。

 嬉しくもあり、ちょい嫉妬・・・

 そのすこし前に、恐らく同じだろう場所に、初めてのNZ釣行でぼくが連れてってもらった時は、湖面に浮かぶ真っ黒な白鳥ブラックスワンがキレイだな~、羽根欲しいな~、と思っただけやってんもん。

 と、オチをつけつつ、
 おやすみなさい。
 
 

 
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