BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
201707<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201709
Royal Family Ⅱ
090327(3)3.jpg
 ズドーンと純白の羽根が、
 まるごと2枚ウイングに……まるでウチワみたい。

 このフライもまた、
 いまから100年ほどまえのキャッツキル・ドライフライ黄金時代の人気者。


090327(4)4.jpg
  "Fanwing Royal Coachman"

 ウッドダックの小さくて真っ白なブレストフェザーを、
 そのままウイングにつかった、
 ファンウイング仕様のロイヤルコーチマン。

 時は1907年、
 ロイヤルコーチマンにこんな大きなウイングを最初に取り付けたのは、
 クイル・ゴードンの生みの親「セオドア・ゴードン」なのだそう。

 職業タイヤーでもあったセオドア・ゴードンの、
 親しいお客さんのためのカスタム・アレンジだったらしい。

 ということは、
 100年前も今も、
 道具の進化とともにフライの形は変わっても、
 「よく浮いて、よく見えるのん作って~……」
 というリクエストは、
 もはや普遍の要望だったということでしょうか?。

 職業柄、
 そんな一面がうかがい知れるのも、
 この過去の遺物的フライがとっても愛しく感じられるところです。

090327(5)5.jpg
 なんでも、
 あのレナード竿の創始者ハイラム・レナードのお気に入りでもあったらしく、
 取引先のNYトム&チェスター・ミルズ釣り具卸業者とともに、
 ホームグランドとなるキャッツキル・エリアの「エソパス・クリーク」をのんびり釣るときは、
 いつもこのフライを投げていたという話しもあります。

 おおきなウイングの、
 すさまじい空気抵抗もなんのその……、
 硬くて太いガットリーダーと、
 重くて長いバンブーロッド(写真のロッドのスペックにご注目…)、
 が標準装備だった時代の忘れ形見的フライ。

 ではありますが、
 ひさびさに巻いてみましたら……、

 たとえば、
 明るい春の日差しサンサンと降り注ぐ、
 雪代のおさまったジンクリアーな流れを、
 このウチワ・ウイングがドンブラコッコ流れ下る様子を思い浮かべ……、

 さらに、
 野生のニジマスやなんかが、
 こんなほのぼのフライにむかってズワ~ンと浮いてきて、
 ボコ~ンと頭を突き出してくれたりなんかしたら……天下泰平この世は憂いなし。

 く~~っ…いまのうち仕事がんばっとくど~~~~!、

 と思いつつ、
 もう一本ファンウイング巻いてみたりとかして……。
  
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.