BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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The Delaware Adams
 昨夜のファンウイング・ロイヤルコーチマンが、
 キャッツキル・ドライフライいにしえの古典中の古典なら、

 今夜は、
 コチラではあまり知られていないけれど、
 現役バリバリのキャッツキル・ドライフライでせまってみようと思います。

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 "The Delaware Adams"

 ハリー・ダービーの幼馴染でもあり、
 ともにキャッツキル・エリアの伝説的職業タイヤーだった、
 ウォルト・デット考案の「デラウエア・アダムス」。

 モダン・キャッツキル・エイジのカリスマ釣り師でもあり、
 人気釣り作家でもある「アート・リー」との共作なのだそうだ。

 とはいっても、
 アダムスのボディにハックルを巻いただけ?……、

 なんて…斜めなモノの見方はつまんない。

 フライの名前にもなっている、
 ペンシルバニア州とニューヨークの州境を流れる大河、
 デラウエア川の広く激しく重い流れを、
 繊細なドライフライで釣るための苦肉の策でもあり……、

 オリーブ色のボディを見れば、
 当地のシマトビケラ・タイプのカディス・アダルトの、
 水面でジタバタもがいているフラッタリング・カディスとして考案されたことは明らか。

 なんだけど、
 そんなトビケラの羽化時だけでなく、
 ユニバーサルなサーチング・パターンとしても、
 現地ではいまも多くの釣り人にたよりにされているフライのようだ。

 で、
 このフォルムをもとにして、
 例によって次から次へと私的ヴァリエイションも巻いちゃうわけだけど……、

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 濃淡のグラデーションがハッキリしている、
 インディアンのヘンネックをウイングにして、
 コチラのシマトビケラ風の色調とサイズにまとめたタイプ。

 ボディはゼンマイの綿毛のダビング。



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 テールはオリジナル・ヒーバート・マイナーのクリーのサドル、
 ボディハックルはホワイティング・ヒーバートのクリーのネック、
 ハックルはコリンズのクリーのネック、
 ウイングはインディアン・ケープのクリー柄のヘンのネック……、

 ボディ以外、
 ぜ~んぶクリーで巻いたタイプ。

 「クリックリ・アダムス」
 ネーミングのダサさ加減とさむ~い感じでは定評のある当社です。
 神秘のハックル「クリー」にあやまれっ!……って感じ。



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 もはやアダムスとは呼べませんが、
 そのフォルムだけをナニして……、

 グリズリーのボディハックルと、
 グリズリー&ゴールデンバジャーをミックスしたフロント・ハックル、
 それに、
 コック・デ・レオンのマダラ模様の効いてるヘン・ネックをウイングにして、
 TMC947BLの10番に巻いたヒゲナガ・サイズ。

 ちなみにテール材は、
 コック・デ・レオンのルースター・ケープの両脇に生えているハックル。
 このハックル・ファイバー独特の極太プリップリのコシと長さが、
 こんなビッグ・サイズのドライフライでも軽々支えてくれるというわけ。

 このジャイアントについては、
 また後日アレコレ紹介させてもらうとして……、


 デラウエア川って、
 どんな川か見てみる?。
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 も~…釣りしてるオッサンじゃま!

 と言いたいところですが、
 デラウエア・アダムスが活躍する流れはこんな感じ。
 ヌルヌルした底石と粘り気のある水から察するに富栄養化した流れが、
 川幅いっぱいに滔々と流れる里の本流……といった風情。

 そんななので、
 虫も各種入り乱れてワンサカ流れまくり、
 それをバクバク喰うデカマスも……たくさんいるけど海千山千のこすっからさです。

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 そんな、
 デラウエア川のワイルド・ブラウンひねくれモノ系。

 この日の夕暮れは、
 現地でサルファーと呼ばれている、
 サイズ18番くらいの黄色っぽいマダラカゲロウにライズ……、

 富士山麓にいたころに愛用していた、
 フタバコカゲロウのイマージャー炸裂。

 などというフライまでベストに入れっぱなしになっている、
 ずさんな管理の賜物です。
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