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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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King of Kings
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 7月10日から今日まで、
 たくさんの「いごっそう」や「はちきん」と遊んだ。

 だれもかれも初対面なのに、
 だいぶまえから仲よくしていたような錯覚。
 会ってすぐ、
 ……ええやん ええやんメンドーな挨拶は…もう旧知の友だちってことで ええやん……、
 とでもいうような「あっけらかん」な気安い感じ。

 居心地良すぎて、
 街にもすっかり馴染んだ気分。

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 ネチャッと身体にねばりつく不快な湿気。
 気温は連日の真夏日。

 夜明けのニュースでは毎朝のように、
 ここ南国土佐の梅雨明けが遅れていることを、
 「曇りのち雨」マークの画面とともに知らせている。

 夜明けの浦戸湾。

 今夜もまた、
 「グレイゴースト丸」はアチコチさまよい、
 何度も何度もイカリを降ろした。
 潮の干満と、
 それによって起きる潮の流れに一喜一憂しながら、
 巨大なフライを夜通し投げつづけた。

 来る日も来る日も、
 竿は曲がらなかった。

 しかし……、
 ほんとうのラストチャンス、
 その時は来た。

 
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 ぼくらの祈りは、
 梅雨空を突き抜けて天に届いた。

 「カッパッッアンッッ!!」響き渡る乾いた水飛沫の音の一瞬あと、
 「ドンッ!」という衝撃。
 
  









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 自分ひとりで釣ったのではまったくない。
 かといって、
 釣らせてもらったのでもない。

 「やまひろ船長」とぼくが、
 ふたりでチカラを合わせて釣りあげた一生の宝物。

 このアカメは、
 われらが「グレイゴースト丸」の光り輝く勲章のひとつ。

 だからこそ、
 喜びはさらに大きく、
 その感動はより深い。

 あの瞬間から、
 王様を讃える言葉が、
 溢れるようにでてくるけれど、
 そのどれもがまったく言葉足らずに思える。

 どんな賛美も、
 あの経験の記憶のまえでは控え目に思える。

 ぼくはまだ、
 夢のなかにいるようです……。
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