BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Fuzzy Nymphs for BIGONE !
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 Fuzzy…モジャモジャ毛羽立って曖昧な……、
 
 フライフイッシングな視線で「ファジー」の意味に想いを巡らせると、
 それはかぎりなく「インプレッショニズム」と同義になるのか?。

 「Casual Dress」Tied on TMC905BL 4番~6番。
 60年代アメリカ中西部で活躍した先人「ポーリー・ロズボロ」の代表作でもあり、
 ファジー系ニンフの元祖でもあり、
 そしてケバケバ系の印象派ニンフの最高峰(…と個人的に思っている)。

 ジャコウネズミの毛と、
 ダチョウの羽根だけで巻かれた「カジュアル・ニンフ」……。
 透明な流れに沈んで、
 フサフサの襟巻きをヤワヤワなびかせながら、
 川底を転がるように流れていくのを見るたびに、
 「うわ~、水墨画みたい……」
 と思ってしまうのは、
 たんに色調がソレ風だからというだけでなく……、

 墨の濃淡による線だけで、
 万物を表現しようとする、
 「いろんなものを削り取ったところで生まれるリアル」と、
 このニンフの求めるところが、
 まったく同じだからかもしれない。

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 水中を流れる「カジュアル・ドレス」の生命感の源は、
 フワフワと揺れなびくファーハックルやテール部分だけでなく、
 このボディ部分もまた、
 要となる部分だと思う。

 毛羽立ちながらも、
 凹凸感とメリハリのある体節が表現されているボディ部分。
 これは、
 ワイヤーなりのリビング材で巻いているのではなく、
 ポーリー・ロズボロいわく「ヌードル」と表現していた、
 荒縄状にねじったダビング材を巻いて、
 このような質感を得ている。
 そしてそんなボディの独特な質感は、
 水に濡れることでよりナマナマしく強調される。

 逆説めくけれど、
 徹底的に写実にこだわって、
 とことんリアルな虫のニセモノをつくろうとしたとき、
 この体節の表現こそが、
 野暮ったい模型に成り下がるか、
 できあがったものをパッと見たときに思わずグッとくる虫っぽさ、
 になるかの分かれ道になる。

 「体節は大切です」……さむいやろ?。

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 ヘアーズイヤーをつかった、
 ゴールドリブド……というよりも、
 金の下地のうえにファーがボサボサしてるの、

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 オポッサムのファーに化学繊維をブレンドしたの、

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 さらにそれにメルティファイバー混合でダンダラ柄にしたやつなどなどなどなど……、

 ヴァリエイションもまた、
 ボロボロ考えられるところも醍醐味。

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 ウエーディングするのが怖くなるような、
 圧力を感じる重い流れ……、

 その川底にドスーンと沈めるために、
 下地にオモリも巻きまくり……、

 めちゃくちゃ重いの、
 やや重いの、
 ほどほどに重いの、
 いろんな重さに巻いてます。

 北海道で生活するようになって二年目、
 この「カジュアルドレス」を筆頭に、
 ヘビーウエイテッドでファジーで巨大なニンフの釣り……、
 その奥深さや面白さ、
 さらにいろんなアプローチができる多様性、
 そしてなにより「ごっついのんが釣れる!」、
 ハマる一方です。

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 口元に掛かっている6番のフックが「ちっさ~」と思える巨マス。

 この深瀬で君臨している大将が、
 エサを食うならば、
 この流れの筋のアソコのスポットにちがいない、
 と己を信じて、
 幾多のややこしい流れの筋をかわしながら、
 イメージとおりにニンフが沈んでいって……、

 思ったところでビクウンッと引き込まれるラインやリーダー、
 ズイッと竿をあおったときに、
 ドシンッと肘で感じる重量感、
 怒り狂った巨マスが水中深くでガンガン首を振るあの感触……、
 かる~く髪の毛逆立ち系の電流が身体じゅう駆け巡るよね。

 と、
 そのような今年の釣りを反芻しながら、
 大雪模様の師走をやりすごしております。
 
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