BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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無題
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 2009年の初釣りは、
 やはりこのサカナから……。

 大きめのフェザントテール型のビーズヘッド・ニンフを流れに乗せて沈めて……、

 川底にへばりついていた黒い影がかすかにフワッとうごいて、
 パフッと白い口がひらく。

 クイッと合わせると、
 早春の澄みわたった水中深くで、
 目にも鮮やかな水玉模様がグネグネグネッと身体をよじらせる。

 ああ…ええなあ……。

 この瞬間、
 冬のあいだに鬱積した「浮世の憂さ」、
 どんより曇った心と気持ちの空に、
 生気に満ちた力強い光が、
 一気に差し込んでくる。
 

 「今年は北の大地のはしからはしまでアッチコッチ行くど~待っとれよ~」
 決意も新たな早春のヒトコマ。

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 で、
 実際そうしたんだけど……、
 
 クルマのなかで目が覚めると、
 朝マズメのハッスルタイムはとうに過ぎ去っていて、
 お日さまがグングン天高くのぼっていらっしゃる。

 「ああ、また今日もやっちゃった……」

 かるく自分を責めながらも、
 車中に敷いてあるあったかい布団にヌクヌクくるまって、

 濃厚な野性の気配で満ちている深い森の木々が、
 初夏のやわらかな陽の光を浴びながら、
 ザワザワと微風にゆれているのを、
 こうして眺めているのは、

 ある意味「究極のぜいたく」ではないかと……。

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 寝返りをうつと、
 目の前のガラス窓に、
 名も知れぬ虫が瞑想中。

 ず~っと動かないので、
 ず~っと眺めていた。

 虫って、
 ときめくほどにテカテカしているYO。

 微風に揺れる、
 木の葉の擦れあう微かな音がなんともいえず心地よい。

 こうしていると、
 誰にとも知れず、
 なににとも知れず、
 胸のなかでどんどんふくらむ深い感謝の気持ち。
 この気持ちは、
 いったいどこから湧いてくるんだろう?。

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 ナチュラル・ミスティック……。
 この色、
 この柄、
 この顔つき、
 こんなの生まれて初めて見た。

 みんなとは姿かたちはちがうけど、
 それでも懸命に生きている。

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 今シーズン、
 これほど熱心にCDCを使い倒したことは、
 今までなかったかもしれない。

 なにしろ気のちいさい心配性な子ぉやから、
 「このCDC、ホンマにええねんメッチャええねん、みんな買うて~」
 と自信満々で言いきるためには、
 それ相応の積み重ねがないと……。

 お買い上げくださった皆様、
 ほんとにありがとうございました。

 そして、
 CDC販売これからもず~っと続けたいです。
 今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。

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 ヘッヘッヘ~コンニチハ~。

 コイツ、
 かいらしいヤツやってん。

 水面直下をクルージングしながら、
 水面に浮いてるド派手でどでかいCDCカディス風フライのそばまで来て、
 そのへんをしばらくウロウロウロウロしながら、
 「食おうかな~どうしよかな~でもなんかヘンやな~」
 さんざん迷ってる様子。

 どうするのかな~…と思いながら見てたら、
 「よし決めた!食べちゃう…」
 決心したみたいな仕草やった。

 バシッとあわせたったら、
 「あ~~~っ、やっぱりかチクショ~~~!」
 ものごっつ悔しそうやった。

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 CDCとモルフォ・ファイバーを、
 フライのヘッドぎりぎりにスペント状に巻きとめた「CDCスペント・ナット」。
 Tied on TMC102Yの15番。

 初夏から晩秋にかけて、
 北の大地のとくに止水な釣り場の必需フライになった。

 ちいさな大物キラー。

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 対岸の岩盤バンク際にドボーンと沈んで流れたヘビーウエイテッドで巨大なニンフに、
 まさしくズコーンッときた。

 かなり深く沈めていたにもかかわらず、
 フライラインがズバッと引き込まれるアタリは鮮烈だった。
 そのあとの激走と横っ飛びハイジャンプの連続は強烈モーレツだった。

 そしてまた、
 取り込んでから魚体をマジマジと眺めたときの感動もまた鮮烈だった。

 血の色が混じったような朱色と、
 深いオリーヴ色のコントラストは、
 北の大地の晩秋の山と森の色を、
 そのままそっくり映し出しているよう……。

 そしてこの顔つき、
 やり取りの様子を見守っていた友人とふたりで、
 「ガラ悪そうなやっちゃな~。なんか、ホンマモンの野性って感じ」
 つくづく感心しながら何度もそう言いあった。



 来年もまた……。

 みなさま、
 どうぞ良いお年を。

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