BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Taupo Tiger
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 2010年 寅年 巻き初めはこのフライ「タウポ・タイガー」。

 マツーカ・スタイルのストリーマー誕生の地ニュージーランドの古典フライ。
 
 いまから80年ほど前に、
 タウポ湖のハーリング・フライの当たりバリとして、
 筆頭格の人気者だったらしい。

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 黄色と黒のコントラスト鮮やかな全体の色に、
 赤いテールのアクセント。

 時代背景的にも、
 フライのテイストからも、
 英国フライ事情まんま鵜呑みだったことが窺える。

 黄色と黒のコントラストは、
 あの「ジョック・スコット」を大黒柱に、
 ファンシー・ウェットフライの花道的王道カラー。

 なんでもタウポ・タイガーは、
 当初はストリーマーというよりも、
 この配色で超大型のウェットフライを……、
 というところがキッカケならしい。

 「とりあえずコレひっぱっときゃ、過去の実績からいっていつか釣れるべ」
 
 んだけど、
 フライフイッシング文化とともに異国から連れてこられたマスたちは、
 新天地にしっかり根付いて、
 そこの自然の摂理に従順に地産地消の生活。
 
 本国にはいないけど、
 こっちの国にはたくさんいる、
 ちっちゃくて半透明なジャコが、
 ある時期の湖面中にい~っぱい浮いてれば、
 もうそればっか食っちゃう。

 「クソーッ、でっかいマスがボコボコしてるのに、
 ぜんぜん釣れへんやんけタウポ・タイガーどないなっとんねん?」

 「なんか、ちっちゃいジャコ食ってんじゃね?、
 こんな派手なフライじゃなくて、ちっちゃいの作ってつかえば釣れんじゃね?」

 フライフイッシングの格式や様式よりも、
 漁獲こそ……という姿勢は、
 それまでファンシーでアトラクター出会いがしらの一発狙い……、
 が常識だったストリーマーの世界に、
 マッチ・ザ・ベイト的展開で狙って釣るという、
 当時としては斬新なアプローチを提示した。

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 半透明のハックル二枚と白いシェニールの「スメルト・マツーカ」

 「ストリーマーのウイングがすぐハリに絡んでウザくてたまんね~」
 従来のスタイルにとらわれず、
 とにかく使いやすくて釣れるやつ……かつ巻く素材は身近にあるやつ。

 100年近くまえのかの地で生まれた「釣りたい一心」の御当地古典フライ、
 マツーカ・スタイルや、
 ゾンカーの元祖「ラビット・マツーカ」などなど、
 ニュージーランドはストリーマー発展の道のりに、
 けして無視できない足跡をのこした。

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 そのわりに、
 そうしたロマンがあんまり取り沙汰されないのは…なんでか?。

 
 というわけで、
 今回のマツーカ・シリーズのボディ材もふくめて、
 ウン十年ぶりにシェニールをいじくり回している今日このごろ、

 ほんのちょっとしたタイイング・ティップスを……、

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 ウン十年ぶりに思い出したけど、
 シェニールって、
 この余りを切ったあとの切り跡がユウウツの種だった。

 どうしても切り跡が不自然な段差になって、
 そのあとウイングやハックルなどを、
 巻き止めたりハックリングしたりの作業に、
 その段差がヒジョーーーにじゃま。
 
 だったんだけど、
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 シェニールの余りをカットするとき、
 わざとほんの少しだけ残してカットして……、

 その残りの部分を、
 爪でボディに押しつけながら、
 そこにスレッド数回転……。

 ほら~見て見て~、
 切り跡がぜんぜんわかんないっしょ?。
 段差もなし……。

 という、
 ひと手間にもならないほどのカ~ンタンなことに、
 ウン十年後にシェニールつかってすぐに気がつきました。
 

 経験と蓄積なんだねえ……。
 
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