BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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冬の夜長のコック・デ・レオン
 ついこのまえ、
 ずっと仲良くしている足柄山のグレート・まだらっコ金太郎からお年始の電話。

 「お~勝俣さん、まいどまいど、あけよろ~」
 「え?、それなに?」
 「あけまして今年もよろしく、の略やで。ぼくの造語。流行らしてや……」
 「ビゼンさん、ブログのタウポタイガー見たよ。懐かしすぎてジ~ンとしちゃったよ~」
 「マジで?うれしいやんおおきに!、ところで正月なにしてたん?」
 「聞いてくれる?年末にホワイティングからレオンのクイルたくさん持ってきたからさあ、
 正月はず~っとスチームのまえにいて、クイルの割れてるやつ直してたYO」

 「マジかよ!おつかれおつかれおつかれ~!」
 おもわず「おつかれ三連発」。

 「せっかくのクイルだからさあ、すこしでも良い状態にして出荷したいんだよな。
 でもさあ、コンプリートの状態だと、スチーム当てるのにもどうしても限界があってさあ、
 すべて完ぺきにできないところが歯がゆくって」

 血の気のおおいコケコッコ軍団のなかでも、
 コック・デ・レオンの気性の荒さはピカイチだ。
 飼育ケージのなかで、
 バッサバッサ大暴れして、
 いつも羽根をなにかにぶつけている。

 そんなレオンの、
 スチーム処理をしていない、
 そのままのウイング部分を実際に何羽も見ているだけに……、

 ヤツの手間と気苦労はいかばかりかと、
 心中どんなにかお察しするばかりだ。

 レオンのクイルが割れまくったウイングそのものを、
 何百羽と修繕していくのは、
 気の遠くなるような手間と労力。

 ところが逆に
 コンプリート・ウイングからクイル材をバラして、
 自分でつかう分のクイル材の割れを直していく作業は……、

100112(1)1.jpg
 一見すると、
 ファイバーが割れまくり崩壊寸前?のレオンのクイル材。
 これをフォーセップかなにかでつまんでおいて……、

 ヤカンのお湯を沸騰させて、
 そこから立ち昇る蒸気にクイル材をよ~く当てながら、
 ジェントルタッチでやさし~く全体を撫でながら修繕していくと……、

100112(2)2.jpg

 手品みたい?。

 そして、
 この作業はやってみるとメチャクチャたのしい。
 なんちゅうても、
 バラバラのクイル材が蒸気に蒸されつつ、
 かんたんにサーッと元通りになっていくんだから、
 心がおどる。

 さらに、
 蒸気に当てることでファイバーが潤いを取り戻すのかどうなのか、
 こうした処理をすると、
 こころなしかファイバーがみずみずしく映る……のもトキメク。

 もちろん、
 コック・デ・レオンのクイルだけでなく、
 ターキーやフェザントなどなど、
 このテのクイル材ならほとんどつかえるリフィニッシュ・テク……?。

 で、
 写真の修繕したレオン羽根をつかって……、

100112(3)3.jpg
 ボディハックルを巻いたウエットフライ。
 Tied on TMC900BLの12番。

 ただしボディハックルもスロートハックルも、
 すべてヘアーズイヤーのガードヘアーをつかってある。

 つまり、
 獣毛ボディハックルのマーチブラウン風というわけ。

 こんなのを巻いていたら興がのったので……、

100112(4)4.jpg
 アップライト・クイルウイングのマーチブラウン風ドライフライもお戯れ……。

 これ、
 クイル・ウイングがバラバラになってからもイイ味でますねん。

 ちなみに、
 ウイング材以外は黄土色系のダンダラとシマシマ模様に巻いて虎柄にしてみた。
 「タイガー・マーチブラウン」やね……お正月気分まだ抜けてません。

100112(5)5.jpg

 くだらない与太話も大切な話しもごちゃ混ぜにして長電話……、
 その切り際に、

 「あのさビゼンさん、こんな辛い時代だからこそ、
 趣味の道具売って食ってる人間は、ほんとに楽しいことをより楽しくやることが、
 みんなにいろいろ伝えられる手段になるよね……」

 と、
 モットルド金太郎がのたまいよった。

 ワイ、
 これやからこの会社すっきゃねん。

 
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