BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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グデグデ・ベイトでグダグダな夜
 ここのところ、
 カモのお尻羽根な話題ばっかだったので、
 今夜はガラリと趣向を変えてプラッチックな話題で……、
 
 かつグデグデな方向で……、

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 さっそく、
 今月のオレ様秘蔵のカエル自慢

 フフフフフ……全国6千万の蛙ルアー中毒たちコンバンハ。
 今夜はコイツでドギモを抜いてくれ。

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 どないよ?このガマ。
 ワシ、
 これはじめて見たとき絶句したがな。
 
 このアホバカ加減…ストラーイクッ!。

 クールでマッドでディープなオトコよしお君のタックルボックスから、
 ほとんど強奪ってかんじで奪ってきた、
 オレ様のタカラモノのひとつ。

 お察しのとおり、
 ゴムゴムのオモチャのガマガエルを切り裂いて、
 なかに木片を埋め込んで、
 リップと釣り針を装着した、
 まさに誰もが考えるけど誰もやらない45グラム超ヘビー級。

 投げるときにロッド振りかぶると、
 ズシーッと手首にくるゼ怖いゼ。

 ボヨヨ~~~ンって感じで投げないとマジ腱鞘炎だゼ。

 ってゆーか、
 コレじっさいに使ってるのか?ちゅー話しやけど、
 まだサカナは釣ったことがない。

 富士山の麓に住んでいたころ、
 コイツで巨大なナマズを釣ることができなかったのが、
 ほぼ唯一の心残りなのじゃ。

 なんちゅーても、
 たま~に勇者なナマズがガボッと喰らいつこうとしても、
 なんちゅーか、
 ナマズ押しのけて水面ガボガボゆわしてはる。

 でもいいの、
 釣れようが釣れまいがそんなこと些細なことなの。
 オレはコイツに惚れてんの。
 
 と、
 我がに言いきかせて、
 このガマ投げつづけるのじゃ。

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 お腹はこんなん……。

 故意に、
 ワザと、
 意図的に、
 ヘタッピなシロート手作り工作になっている。

 ここを妙に玄人っぽく洗練させてしまうと、
 この駄菓子的な味わいと、
 チープでジャンクな感じがなくなってシラけちゃう…かいらしくなくなっちゃう。

 そのため、
 フックだってワザと錆が浮いているのを装着。
 リップの素材も超廃品利用だ。

 しかしだ、
 名作マスキー・ジッターバグもかくやの水面ガボガボ尻振り泳ぎは、
 とうぜん保証済み。
 機能は研ぎ澄まされている。
 
 どない?、
 リー”スクラッチ”ペリーの落書きのようなサイン・ポスターのうえに、
 チョコンとのっけるのにふさわしいガマやろ?。

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 ちなみに、
 このダブル・スイッシャー全長15センチ40グラム激ヘビー級も、
 しずかに煮えたぎる己の魂に、
 鋭利なカミソリを忍ばせた男ヨシオ君製作によるものだ。

 模様と色が、
 南米の猛毒天使ヤドクガエル柄になってるねん。

 コイツは、
 「コレどないして塗ったん?」
 おもわず見入ってしまう精緻でアートな塗装と、
 計算されまくったボディ・フォルムやプロペラの角度に、
 ウ~ンと唸る一品。

 もう何年もまえ、
 ヨシオ君やみんなと夏休みにブラック釣りに遠征したとき、
 「コレ使わせて~」と、
 このプラグを借りっぱなしにして、
 本人目の前におるのに、
 当然のように自分のボックスに仕舞って、
 無言の(コレちょーだいね…)オーラを全身から大放出。
 そのまま持ってかえって来ちゃったのだ確信犯……もう時効…ですか?。

 あのとき、
 葦際をジャララーとプロペラを回しながら泳ぐコイツに、
 ドバッシャーーーーンッ!と喰らいついたポットベリーなブラック…。
 あの衝撃の光景を、
 いまもハッキリクッキリ思い出す。

 こうした熱いソウル充満の、
 アホバカ・マグナム巨大プラグでサカナを釣ると、
 その大きさに関係なく、
 イッピキイッピキが光り輝く思い出になるど~。

 そして、
 ヨシオ君製作によるバスプラグは、
 我が家にもまだスゴイのがあるねんけど、
 こんどまた見せびらかすけど、
 本人のボックスには、
 こんなの序の口と言いたいようなエゲツナイのが、
 まだまだぎっしりひしめいてますねん。

 長いこと一緒に遊んでないので、
 またパクリに行きたいですヨロシクね。

 またちなみに、
 オレ様がバカガキだったころ、
 バスのことはブラック、
 ライギョはタイワン、
 と呼ぶのが、
 なんかカッコエエ響き…と思われていたのじゃアホ丸出し。
 
 そしてコチラ……。
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 そんなスーパーバカガキ時代の思い出の一品。
 昨年、
 実家に帰省した際に奇跡的に発見して、
 大事に持って帰ってきたミノー型ルアー。

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 ボクと同世代の釣りキチ四十代の方々なら、
 おそらく憶えがあるかもしれない、
 スィンフィン社のスーパー・シャイナー。

 小学生もしくは中学生のころ、
 「ラパラやバルサミノーよりカッコよくて釣れそう…」という理由で、
 買い求めたものだ。
 あのころは、
 プラグ一個買うのも、
 検討に検討を重ね、
 妄想に妄想を経て、
 そののちにようやく購入…というのが、
 コレクションの流れだった。

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 しかし、
 このスーパー・シャイナー、
 名前は勇ましいのにぜんぜん飛ばない。

 ペラッペラの超薄型扁平ボディに、
 アンバランスにさえ見えるウチワ型のおおきなリップ。

 当時は軽いから飛ばないのだ、
 と思っていたけれど、
 いま見れば、
 軽いだけでなく、
 空気抵抗もハンパない造りだ。
 飛距離が出せるわけがない構造だ。

 しかも、
 ちょっとでも早くリールを巻くと、
 すぐに左右どちらかに傾いて、
 おおきく回転するように泳いでくる。
 ちっともまっすぐ泳がない。

 が、
 チャポンと目の前に着水して、
 いまにも沈みそうな姿勢でようやく浮いてるスーパーシャイナーを、
 チョンチョンと竿をあおりながらうごかすと、
 ギランッギランッとキョーレツに反射しながら、
 ビリリと小刻みに首をふりふり、
 ボディが横になったり縦になったりしながら、
 危なげに不安定にのたうち泳ぐのを見ていると、

 あのころ、
 実家の近所の川のそこらじゅうで、
 キラッキラとヒラをうっていたオイカワそのもののように思えた。

 「これはひょっとしたら、
 飛ばない代わりに、
 このように泳ぐように設計されているのか?……」

 チンポコのあたりに、
 なんかチョロチョロ生えてきたのが、
 恥ずかしいやらなんやらだったお年頃の時代、
 ボクらはそのように考察したのだった。

 とうぜん、
 イレギュラー・ダートやトゥイッチングなどという言葉もテクも、
 釣り雑誌のどこにも載っていなかった時代だ。

 ちょうど、
 3組のサキハマ君(仮名)が、
 1組のミカミさん(仮名)を好きだということが判明したので、
 さっそくボクがラブレターを代筆してやった。
 みんなが「すげーいいラブレターだ」と言うので、
 「なあ、やっぱやめような~」とサキハマ君が弱気になったのを黙殺して、
 放課後を待ってミカミさんの机のモノ入れに、
 みんなでその力作ラブレターをそっと忍ばせた時代だ。

 みのらなかった初恋は、
 誰の胸にもママレモン。

 で、
 そうやってスーパー・シャイナーをチョンチョンビコーンッとやりながら、
 わざとギラッと反射させるように、
 バランスを崩して泳がせた瞬間、
 スーパーシャイナーにグワッとブラックが喰いつく経験を、
 二度三度四度体験してみると、

 「このルアーめっっちゃスゴイんちゃうのっ!」

 飛ばないし、
 ちゃんと泳がないけど、
 使い方次第でほんとにスーパーだったスーパー・シャイナー。
 
 そんな、
 あの大発見の感動と興奮こそが、
 いまにつながる原体験のひとつだったのかもしれない。

 注)当時のアホアホ加減を忠実に再現するため、
   不適切かつ下品な表現を多用いたしました。
   ご了承ください。

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 スーパー・シャイナーのウロコ……。
 わざわざハニカム模様に刻印するという、
 とても手の込んだ造りになっている。

 あの刺激的なギラギラ反射は、
 このウロコと、
 おおきなウチワ型リップに、
 薄型ボディの相乗効果によって、
 ちゃんと設計されて、
 そうなるように造られていたものだと、
 いまなら容易にわかる。

 あの時代、
 なんにもわからないまま、
 こんなに緻密に考えられていたプラグを、
 ワーワーギャーギャー言いながら投げていたんだねえ。

 名作だ。

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 そして現在、
 タイイング机に塗装パゲパゲのスーパー・シャイナーを飾って、
 このような感慨に浸りながら、
 「E-Zボディ」素材をつかって巻いた、
 チューブのストリーマーズ。

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 アタマや全体のフォルムもひとつづつちがう。

 で、
 興が乗ってきたので、
 マルク・プティジャンの、
 あのムニュムニュのカップ状リップも搭載。

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 してみたけれど、
 ここは個人の嗜好や美的欲求の部分で、
 ボクにはどうもコレ、
 しっくりこない。

 その理由のもっともおおきな部分は、
 こうしたリップ搭載のフライを巻くなら、
 この心臓部分をこそ手をかけて細工しまくりで満足したいところ。

 その核となる大事な部分を、
 一から十まで出来合いの完成品まかせにするのは、
 ちょっとナニなんです性分的に……。

 なので、
 周囲の名人上手連中が、
 コレを各自自慢のフライに採用していても、
 その効果はもちろんおおいに認めるけれど、
 自分としてはいまひとつ反応わるかったというわけ。

 で、
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 そのカップ状の出来合いリップを、
 こんな感じに細工してみた。

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 スーパー・シャイナーばりのイレギュラーダート・アクション目指して、
 ウエイト配分やボディ形状、
 あるいはリップの成形、
 さらにはチューブ素材内部に挿入する素材の吟味など、

 ちょっぴり夢中になりかけましたけれど……、

 満を持しての一投目…ガックシ。

 ハッキリ言って、
 チューブ構造で、
 ボディ内部にティペットが貫通している時点で、
 もうダメダメやんコレ……スムーズな動き相殺しまくりですやんコレ。

 製作段階というよりも、
 構想の時点で、
 なぜそのようなわかりきったことに気がつかないのか?…。

 回り道というか、
 わざわざ遠回り、
 無駄なことさせたら天下一品のセンスです自分…不器用過ぎ。
 
 が、
 こうも言えるのです。
 「捨てる神あれば拾う神あり」
 いままでチューブ・フライにもあまり食指はうごいてなかったけれど、
 コレ、
 とくに水平姿勢を保つフライを作る…ってところで、
 なかなかおもしろい……かも?。

 成功よりも失敗のほうが、
 えてして輝く未来につながりやすい。
 人生もフライもいっしょ……ですか?。

 さいごにオマケ。
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 コレも「E-Zボディ」をオーバーボディにした、
 チューブ・フライなアワビ皮膜のエビちゃん。
 フィーラーは「ユーラシアン・イーグルアウル」のボディフェザー。

 いちおうエビのカッコに巻いてあるけれど、
 テールをビラビラさせて、
 ギラギラしながらブルブル泳ぐフライ、
 というアトラクター・フライな位置づけです。
 
 こちらは、
 もうだいぶ昔からやってる、
 「E-Zボディ」をライターであぶって溶かして簡易リップにしたスタイル。

 知る限り、
 リップ搭載のフライとしては、
 もっとも簡単に細工できて、
 よほど外さない限りビリビリ振動するタイプ。

 と、
 なんのお役立ち情報もないままに、
 まさにグダグダ状態で今夜はお別れです。

 あでぃおすあみーご…

 ああ…早よぬくならんかな~。
 
 
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