BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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不定期刊行 世界羽根巡りファーイースト編 第二弾
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 今シーズンの渓流釣りは、
 一面の銀世界に川が埋もれているようだった年明けから、
 ようやく本格的が春めぐってきた現在まで、
 もうず~~~~っとこんなソフトハックル・フライズをつかって楽しんでおりました。

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 クート、
 ムアヘン、
 プケコなどなど、
 水鳥系のソフトハックルを片っ端からハックリングして、
 ねっちゃり比較検討しながら早春の渓を釣りのぼるオタッキーっぷりですマニアック。

 で、
 今回とりあげたいソフトハックル系素材が、
 コーモラント…「鵜」の腰の周辺の羽根。

 ニワトリでいうと、
 ちょうどサドルハックルにあたる部分。
 
 写真のような、
 スペード型のちいさな羽根。
 ストークにちかいファイバーは、
 繊毛がびっしり生えた淡いブルーダン。
 それが、
 ファイバー先端にむかって濃いアイアン・ダン色へと、
 グラデーションがかっているのが特徴。
 また、
 そうした配色が、
 全体に青みがかったような深い色合いにも見える。

 地味な印象ながら、
 ダン系カラー中毒の我々が見れば、
 とても上品な感じのするエレガント&ビューティな灰色。

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 前回とりあげた「鵜」の背中の羽根同様、
 水馴染みがすこぶる良く、
 つかうまえに軽く水でもんでおけば、
 着水と同時にスーッと沈んでいくのも、
 この羽根のおおきな特徴。

 また、
 ファイバーの根元から先端にむかって、
 繊毛の加減によって急激なテーパーがかかっている。
 そして、
 そんなファイバー一本一本が、
 フックサイズ10番~14番前後の常用サイズに絶妙な太さになっている。
 

 と、
 そんなファイバーの構造が、
 「鵜」の羽根のエレガント感たっぷりのダン色配色とあいまって、
 シンプルなソフトハックルに巻くと……、
 
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 ハックル一回転パラパラで、
 古典的なソフトハックル・ムード。

 雰囲気ムンムン、
 生命感ビンビン、
 たまらんエエ感じムラムラ……。

 と、
 そんなファイバーの肝心の質感はというと、
 なんていうか、
 とってもティップ・アクション。
 
 ファイバーの根元付近は、
 少々の水流にも負けないコシを感じる硬さ…、
 で、
 そこから伸びているファイバー先端が、
 やわらかくピロピロ流れになびいている。

 流れを逆引きしているときなど、
 傘状のハックルが閉じることなくフワッと開いたまま、
 ピリピリ震えている様子が、
 ボクいたくお気に入り。

 使いたおしたくなる素材のひとつです。
 ただいまずっぽりハマりちゅうです。


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 TMC200Rの10番に巻いた、
 真っ黒ボディの「山人鵜の毛ばり」をバックリしてくださった、
 早春ヤマメ可憐系。

 ちなみに、
 ここでとりあげたソフトハックル・フライズのボディは、
 すべて「モール」…つまりモグラのファーを染色したものをつかった。

 釣りに出かける日のあさ、
 「鵜」の羽根と、
 「モグラ」の毛を、
 グルグルッとハリに巻いて……、

 同行のニンフ達人さんと残雪にうまる渓を歩きながら、
 低活性の渓魚たちの、
 リーダーが一瞬だけ流れのなかでフッと震えたような、
 言葉にならない感覚のアタリをビシッと合わせるのがカイカンの釣り。

 ティペットの先にむすんだソフトハックル・フライともども、
 「シンプル・イズ・ディープ」
 を実感する春のつりの日々でした。

 このソフトハックル・フライ気分、
 ハイシーズンに突入した現在も、
 いましばらくは続きそうな気配です。

 それにしても、
 額にいれて飾るフライは五日も六日もかけて製作して、
 釣りにつかうフライは、
 朝食の食パンを焼いてる間にチョロロ~~ンと巻くて……、

 フライタイイングって「底なし」やね。
 
 
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