BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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浦戸湾エレジー
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 アタリは、
 「カツカツッ」って軽くちいさな感じ。
 なんか、
 セイゴがフライにさわった…みたいな。

 嵐のあとのダダ濁り。
 ゴミ浮きまくり。

 なので、
 視界はゼロなんやけど、
 かなり手前で喰ってきました。

 気楽にグイッてライン引っ張ったら、
 重量級でドスンッ!て…

 心臓でんぐり返し。

 来た来た来た来た来たっっッ!!!!!!!

 渾身のアワセくれたったら、
 ズシンッとぶち刺さった感触。

 目の前には、
 カドカドの根やワイヤーがびっしり。
 
 40ポンド直結にすべてを託して、
 いてこますでオラオラオラオラオラ

 口には出しませんが、
 そのくらいのいきおいと心構えで、
 これからはじまる闘いにのぞもうと……した……しゅんかん……、

 耳のよこで、
 パンッ!

 って音がして、
 「エッ?なに???」
 とおもったら、
 竿がラインを伝わって、
 ツーーーーーっと水中に……。

 竿いっちゃいましてん。

 それでも、
 バットからキレイにぶち折れた竿を、
 グイグイ強引にラインをひっぱってたぐりよせ、
 ストリッピングガイドのすぐしたあたりを握りしめ、
 なりふりかまわずポンピング…

 ダダ濁りの水中では、
 もうなんにも見えませんが……、

 いったんは、
 いったんは浮いて来ましてん、
 ラインとリーダーのつなぎ目が。
 
 すぐ真下におる……。

 「よっしゃ浮いてきたで!」

 まるで、
 勝利を目前にしたような叫び。

 そんな身の程知らずの、
 イタすぎるにもほどがある、
 ハズかしい叫びがアカメに聞こえたとは思いませんが……、

 ドンドンドンドンドンッ……
 有無をいわせないキョーレツなしめこみ。
 のされるというよりなすがまま……。
 
 イヤ~~なカドっこでラインがズリッとしたな~とおもったら、
 コーティングしてあるシンキングリーダーがキレイに切れてましてん、

 パァ~ンッとはねっかえってまっすぐになったバットのない竿…………んがくっく。

 「ああっっ……」 




 「だいじょうぶですビゼンさん。竿、つかってないの貸しますんで。つぎいきましょう」

 あのな、
 ピートくん、
 そのご厚意はうれしいねん、
 ありがたいねん、

 でもな、
 今この時この瞬間の、
 この放心状態……見てわからんか?。
 
 「ピート~、おまえほんと空気よまんな~」
 「おまえはいっつもひとこと多いんじゃ」

 せっかくピートくんなりに、
 ボクにとって良かれと発言したのに、
 やまひろ船長とボクのふたりから、
 ボロッカスにいわれるイジメラレ上手…ええやっちゃ。



 といいつつ、
 ピートくんの愛竿をとりあげて、
 三人で竿の感想など語りあいながら、
 ちょっとユルい感じでリトリーブしていたときだった。

 カツカツッ…
 やはり、
 かなり手前までひっぱってきて、
 深く沈んでいたフライが、
 ボート付近で向きを変えて浮上しはじめたくらいのところでアタりました。

 「よっっしゃ来たでぇっっっ!!」

 みんな、
 もうアカメだとかたく信じて疑いません。

 騒然と空気がはりつめる船上。
 特大ネットをにぎりしめてスックと立つ船長。

 ガシッと渾身の気合で竿をためて……、
 サカナの出方をうかがおうと……、



 「え?」

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 バチャバチャバチャとあがってきてゴボウ抜き。
 サイズ3/0極太フックと40ポンドのティペットで釣れちゃってオドロキ。

 でもわるいんだけど……、
 普通なら大喜びやねんけど……、

 ヘニャッと力が抜けました。

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 ああ…キミはやっぱりどうしてもキビレちゃん。



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 闇夜に光るヒラスズキ堂々の70オーバー。

 3メートルほどルアーを沈めて探っていたら来ましたと、
 いつも冷静なイトウ君も大喜び。

 ちなみに、
 ぼくがフライでさんざん気の済むまでネッチリ探ったあとで……、
 まったくおんなじ場所で……、

 んがくっく。

 
 が、
 フライだけでは知り得ない、
 貴重な活きた情報にモチベーションあがるやんけ。


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 波ひとつないフラットな水面のすぐしたは、
 全長が小指の第一関節くらいのイナっこの大群で埋め尽くされている。

 それを、
 明暗の境い目に定位しているスズキが、
 散発的にゴボンッと水面で吸い込んでいる。

 ボイルの水飛沫から察するに、
 6番ロッドで掛けたらたまんないサイズ。

 が、
 ここでも翻弄されまくり。
 これだけのベイトで埋め尽くされた状況で、
 フライに反応させるって……、
 反射喰いを見据えたうえで、
 スプリングクリークでシャックのみ吸い込んでる巨大ニジマスとか、
 スレッカラシすぎてイレギュラーな尺アマゴのライズとか、
 そういうの狙う気分と作戦とアプローチで、

 つぎはぜひ、
 しかるべきイナッ子フライズを持参して、
 またぜひおなじ状況に遭遇したいです。

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 という状況で、
 やまひろキャプテンが一押しだというシンプル・ゾンカーの「イナっこキャプテン」。

 そして、
 今夜あの場所でつかおうとおもって、
 巻きたてホヤホヤのコノシロ型ストリーマー……、
 うえから、
 まったくヒカリモノなしの透ける系。
 側線にミラージュを添わせた控え目ヒカリモノ系。
 ボディからウイングにいたるまでギンギンギラギラのビカビカ系。
 狭い場所だけに、
 これらのローテーションで臨みたいとおもいます。

 というフライ写真を撮ろうとおもって、

 「ショージくんの財布のうえにフライ載せて写真撮ってもええ?」

 「ええよ」

 「ところでこのゼブコ、だれのん?」

 「ぼくのんやき」

 「…あんた、財布といいリールといい、オシャレな子ぉやのう……」

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 そんなオシャレなショージくんは、
 いま高知の「ゆすはら」でいちばんロバパンが似合うオトコ。

 「これ、むかしはこの袋の絵みたいに、ほんとにロバに乗って売りに来たんやき」
 しきりに説明してくれた。

 
 


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 そんなロバパンな夜に、
 やまひろ船長の放った必殺ルアーに喰いついた、
 こんなオトモダチもお目見えです。

 キレイな写真じゃなくてほんとに残念。
 クロホシマンジュウダイ。

 クロホシマンジュウダイに爆笑して、
 ショージくんと船長と三人で、
 深夜の浦戸湾でオヤツ食べながらベチャベチャくっちゃべった平和な一日でした。

 異常なし。



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 橋のしたをくぐらせて、
 前方の角っこのキワの向こうにフライを投げたい永山くん。

 三人のアタマの動きにご注目を……。

 浦戸湾ムード。

 でも異常なし。

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 日本のキジの羽根をウイングとヘッドにつかった即席ストリーマー。
 名づけて「キジdeシャッド」。

 「きじでっしゃど?」と、
 関西なまりのイントネーションで発音してください。

 弱って死にかけで横になって、
 水中深くをユレユレのたくるコノシロ……というイメージだったんだけど……。

 しかし異常なし。

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 そしてアタリもカスリも異常なし。


 でもぜんぜんかまわない。
 また行くから。

 浦戸湾大好き。


 



 

 
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