BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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袖すりあえば多大なご縁
 屈斜路湖へ向かう道すがら、
 ずっとパブロのロッカーズ・プロダクションの自分的ベストCDを聴いてた。

 この日のために、
 ロッカーズやらサンティックの好きなのをせっせとCDに録音したんだYO。
 なんぼいろんなことが切羽詰まっていても、
 快楽の手段だけ!にはいつもマメなワタシです。
 
 で、
 ず~~~~~~~~~っとアクセルふみつづけて、
 そのCDが5周くらいしたころ、
 小雨がパラパラ降って来て、
 「またかよ~かんべんしてや~」と、
 いつもの愚痴。

 ほんまここんとこ、
 クソ蒸し暑いかドシャ降り……。

 ほどほど…でお願いしたいです。
 
 という願いが通じたのか、
 CD8周目くらいで雨があがり、
 美幌の街から峠を越えて、
 坂くだって最後のカーブ曲がって、
 坂道がまっすぐ屈斜路湖につづいてるとこあるでしょ、
 
 全国3千万の期待度マックスはち切れてるフライフイッシャーたちが、
 「よっしゃ着いた~~~」
 と叫んじゃうあの坂道ですYO……。

 あそこにさしかかって、
 道がまっすぐになったとたん、
 すぐ目の前に、
 巨大な虹が重なりあうようになって、
 真っ青な空と真っ白な入道雲のコントラストのなかそびえ立っていた。

 まさにそのとき、
 この曲がかかってんな、
  hugh mundell e augustos pablo - let's all unite
 この、
 情念の歌世界。
 底しれん色艶を醸し出してるのは…若干14歳の少年。
 おっそろしいで。

 待ち合わせ場所となる和琴半島への直角の曲りかどを曲がらず、
 そのまままっすぐクルマを走らせて、
 虹を眺めながら曲の終りまで聴いて、
 引き返した。

 ちなみにCDのつぎの曲は I'm a free man - Freddy McKay
 これテーマソングですねん……てワイがゆうと洒落になりまヘンがな。

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 待ち合わせしている和琴半島キャンプ場に到着。
 ずいぶんちいさくなったけど、
 虹がまだのこっていた。

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 今回はカヌー(カヤック?)に乗せてもらいに、
 屈斜路湖まで行ってきたんやで。

 びっくり?

 もうだいぶまえに、
 雑誌の仕事で知りあったご縁の方と、
 ついこのまえひさしぶりに連絡をとりあって、
 「いや~めちゃめちゃ懐かしいっすね~」
 ということで、
 なにからなにまでお世話になって、
 カヌーの世界の片りんを、
 たのしく体感させていただきました。

100914(3).jpg
 まったく知らなかった白紙の世界。
 
 「フローターのままならない感じの、
 もっとままならなくてイラッとくる感じでした」
 というと、
 ぼくのカヌーの認識度数わかってくれる?。

 そんなのでも、 
 和琴半島を巡ったこの日、
 夏空まっさお映えわたり、
 風は微風、
 水澄みわたり、
 カヌーを湖面に浮かせて、
 どこまでも見渡せる湖底を眺めながら、
 「空中に浮いてるみたいだね~」と言われて、
 つくづく、
 「ほんと飛んでるっすよね~」

 フライフイッシングの視線ではない屈斜路湖を堪能。
 
 という日もあり、

 フライフイッシングといっしょで、
 基本の技術をマスターしてこそ、
 ほんとのたのしさがわかる遊びだな~と、
 出来ないもどかしさとともにおもった日もあった。
 なんの世界でもいっしょやね。

 そんな四日間のかえりみち、
 弟子屈で仲良くしていただいている釣り宿に寄らせてもらった。

 「釧路川の源流の入り口からアソコの橋まで川下りさせてもらっちゃった」
 「ひとりで漕いで?」
 「もちろん」
 「あそこの瀬とか倒木のカーブとかコケなかったの?だいじょうぶだった?」
 「なんとか突破してきました。でも、ず~っとうしろでコースを指示してもらっちゃって、
 そのおかげです」
 「そりゃフォローも的確だったんだね。でもはじめてでよく下ったよね。
 あそこ、ほんとに一歩間違うと簡単に溺れ死ぬからね」

 と言われて、
 ものすごく怖うれしかった。

 そしてすこしのあいだ、
 貪るように釣り談義をした。
 
 バチーンとスイッチが入れ代った。

 「これからどこかで釣りしていくの?」
 「あそこの川行ってみます」

 まっすぐ小樽に向かうつもりだったけれど、
 揺れる気持ちがココで決まった。

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 ど~んとおおきく寄り道をして、
 釣り場に到着して準備していると、
 足もとにいた。

 牛みたい。

 「ウッワすっげ~」
 とおもって、
 ピコンと指先でやさしくつついたったら……









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 ウッワすっっげ~~~ 

 ヤバイヤバイ、
 こんなの見てたらズ~~ッと見ちゃう。

 釣りができる時間は限られている……。

 かるく後ろ髪で川に降りた。

 はじめて来てみた川。

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 なんだか、
 岸辺も川のなかも、
 いまを盛りにおもうまま茂って茂って覆い尽くしました、
 ってかんじの、
 草いきれ藻いきれムンムン。

 おかげで、
 濾過され磨きあげられたジンクリアな水が、
 緑のなかを波ひとつ音ひとつたてずに流れ、
 水深の感覚さえおぼろ。
 不用意に立ち込むと、
 ヒヤッとおどろきの泥底の深みだったり……、

 するだけでなく、
 ようやく竿が振れそうヤレうれしやと、
 かず限られたピンポイント空間に糸を投じれば、
 ビターッとカガミ張りの水面……、
 その糸陰にさえ右往左往するオサカナばかり。

 釣りになりまヘンがな。

 たのしくなっちゃった。

 藻の川ラブなボクにはたまらない、
 目に優しいグリーンの異次元空間が、
 ず~~っとどこまでも延々つづいてる。
 ドキドキワクワクですがな。

 時間を止める妖精がすんでる緑と青の箱庭や~~~~…
 
 彦麻呂て、
 いまもテレビでてるん?人気?。

 それはそれとして、
 ここはぜひイッピキ釣りたいねん。





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 サイズはもうどうでもいい。
 その出会いと闘いのプロセスがすべて。
 記憶に残すべきサカナ。
 だいじなサカナ。
 ここのところず~っと気持ちのどこかでくすぶっている灰色の霧の隙間に、
 ほんのすこし光を差し込んでくれた気がするサカナ。
 
 流れに定位する彼を見つけて手中に収めるまで、
 30分もかかってないはず。

 だけど、
 そこに至るまでの小一時間の「釣り気分濃厚度合い」は完熟120パーセント。

 またいずれ、
 イヤでも詳細聞いてください。

 ホンマのことゆうと、
 このままバックレてあと二日ほど、
 この川を歩き回ったろかとマジおもたけど、

 ボクは行かなきゃならない。
 義理もあれば、
 だいじな友も待っている。

 あんな、
 どうでもええけどワシ、
 高校のとき、
 「走れメロス」には恥ずかしい思い出あるねん。
 たまらんでホンマしぬ。






100914(8).jpg
 ひたすらひた走ってCDが6周くらいまわって、
 小樽の銭函という、
 私的地名インパクト大賞受賞の街にある海の家に到着。

 到着したら、
 準備も大詰め…というところだった。

 おつかれおつかれ

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 札幌を拠点に活動している、
 「ジャミン」という若きサウンドシステムのイベント。

 札幌在住の昔からのレゲエ友だちの縁で知りあい、
 ルーツやダブが好きというところで意気投合して、
 以後仲良くしてもらっている。

 これらの機材はすべてとうぜん、
 彼らが自腹を削って築き上げた、
 移動式のジャマイカ版祭りやぐら。

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 この準備の様子を見ながら、
 「あ~この子ら、音のご奉仕隊やな」
 とおもった。

 この機材ぜんぶ運んで来て、
 4時間かけて準備して、
 重低音効かせたエエ音鳴らしまくって、
 寝ずの一夜の宴が終わって、
 朝3時間かけて片づけて、
 掃除してきれいにして、
 帰っていくねんで。
 それでも収支と支出のバランスがたがたやで。
 マジやないと好きでないと続かない気力体力サイフの中身。

 「いや~、なんか、ぶっちゃけ辛いときもあるんですけど、
 みんなが楽しそうに音楽聴いてるの見ると、
 ぜ~んぶ吹っ飛んじゃうんですよね~」

 ことし三十路をむかえたらしい最年長クルーのひとりが言っていた。

 本気でそう思ってるんだな~と伝わった。


 この夜、
 およそ16年ぶりに再会する友が、
 はるばる東京からレコードをかけにきた。

 札幌の稲垣くんがさそった。

 ふたりとも、
 かつてぼくのやっていたレコード屋が縁で仲良くなった。
 あの頃いつもつるんで遊んでいたメンバーのなかのふたり。

 風の便りに聞いていたヤツのここ10なん年は、
 とってもヘビーだったので気になっていた。

 銭函にいそぐ道すがら、
 想いはいろいろ巡るがな。

 100914(11).jpg
 
 が、
 ひさびさに再会したヤツはなんだかとてもアゲアゲ。
 修羅場のひとつふたつ越えてきた自負と自信と安堵が見え隠れした。

 会った瞬間、
 「なんやオマエめちゃ元気やんけ~~~」
 わらけてきた。

 稲垣くんがニッコニコしながらいそいそとデジカメをもってきて、
 「ねえねえ、記念撮影しようよ」
 爆笑した。

 おお~撮る撮る!、
 オレのカメラでも撮って~。

 3人それぞれのカメラを、
 若者たちに無理やり持たせて、
 まずはDJブースのなかで……、
 つぎはスピーカーのまえで……、
 3人で並んだ。

 なぜだかもう、
 笑えて笑えてしかたがなかった。
 笑いながらちょびっと泣けてきた。
 なんでかな?年かな?。

 「ゴメンな、オッチャンら、今夜は16年ぶりの再会やねん。
 はしゃがしてな」

 今夜はミラクル・ジャー・ガイダンス。

 今夜こんな機会と場所をつくってくれたジャミン・クルーにホールド・タイト。
 最大限のギブサンクス・アンド・プレイセス。

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 あんなこともあったよね、
 こんなこともしたね、
 ビゼンあのときこんなこと言ったんだよ……。

 ぜんぶ鮮明に記憶してるつもりだったのに…ゴメンな。

 忘れないでいてくれてうれしい。

 みんなが高揚してきたゴールデンタイム、
 フロアで踊っていたひとりの女の子のダンスがもうサイコーだった。
 摩訶不思議なうごきの独特のファニー・スタイル?、
 なんたって彼女のオリジナル…色もあるし華もある。
 
 そして、
 石井くんがもうノリノリでかけるスカタライツにのって、
 ほんとにたのしそうに踊ってる。

 こっちまでたのしくなるやんけ。

 盛り上がり最高潮。

 石井くんがつぎにかけるレコードを選んでいる。
 よこからのぞくと、
 あのレコードのジャケがチラッと見えた。

 「石井くん!つぎはコレやで、コレしかないでやっぱ。このキラーチューンを彼女に捧げようぜ」
 「だね!」
 「よっしゃいったれ~~」

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 アタイのイイひとロリポップ

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