BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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ダスティナット2
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 B's Fly works "CDC"販売促進課 presents…
  「秋ふかし となりはナニを巻く人ぞ…」
 秋の特大号 本日刊行!

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 小学生のころ、
 とおいとおい昭和まっただなかの釣り話しから……。

 当時、
 近所のおじさんがたま~に連れていってくれた「鯉の釣り堀」があった。
 そこに、
 仲良し釣りバカ三人組のこどもらだけで行きとうて、
 ガキなりにいろいろ画策した。

 その釣り堀は、
 自然のちいさな野池に桟橋をわたして、
 それを釣り座にした釣り場だった。

 桟橋にあぐらをかいて、
 みじかいヘラ竿を駆使しながら、
 どでかい鯉をつぎつぎに釣りあげる、
 いかついオッサンらの常連がいつもいて、
 ガラが悪くて押しのつよい関西弁が日がな飛び交っていた。

 自転車で15分の、
 いつもの川でフナやオイカワを釣るのとはちがって、
 ここは敷居の高い、
 オトナの釣り空間だった。

 釣り堀では、
 最初にそこで用意されているエサを買わされる。
 エサは緑色をした植物性のネリエサで、
 団子状に丸めてあって、
 ひとつ500円だったはず。

 それが入場料のようなもので、
 おじさんや常連のひとたちはいつも\2000分くらいのエサを購入していた。

 「エサの持ち込みは厳禁」の張り紙もあった。

 そしてその釣り堀は、
 鯉一尾につき\100で買い取ってくれるというシステムにもなっていた。

 釣りが終わって、
 それぞれの釣果計測後に、
 「はい今日は\700ね~」とか、
 「はい小崎さん本日なんと¥1800!どろぼ~」
 (おごってや~、などの声が飛ぶ)などと、
 桟橋で管理のオッチャンにその日の稼ぎを発表されるおじさんや常連が、
 ものすごい釣り名人にみえた。

 ……ぼくだっていつか……、

 そして、
 おれたち三人組には秘策があった。

 釣りまくったるワイ……。

 機が熟して決行の日、
 …常連の小崎さんがときどき連れてくるガキだから…、
 という理由の特別のはからいで、
 こどもたちだけでの釣りが許された。

 つりはじめてほんの数分で、
 曲りまくる三人の竿そして竿……、
 まさに秘策は的中、
 いや…想像以上の効果におそろしくなった。
 ぼくらが仕掛けを投じるたびに、
 いまだかつて釣ったこともない巨大な鯉がハリ掛かり。
 しかし全員ことごとく切れるバレルのされる切れる。
 イッピキも釣りあげることなく、
 ついに芦田くんの竿がバキーンと折れた。

 そこでとなりのオッチャン、
 「おまえら、エサになんか混ぜたやろ?、見せてみい!」

 ドッキ~ン……もうアカン…。

 おもえば、
 うまれてはじめての「顔面蒼白」体験。

 ぼくらのエサをとりあげて匂いを嗅いだオッチャン、
 「うっわクッサ~。こいつらエサにサナギ粉まぜとるで~。このクソガキ~!」

 サナギ粉とは、
 たしかカイコのサナギをナニして、
 粉状に砕いたもの…だったはず。
 とにかくツーンと甘ったるくクチャイ。
 集魚効果バツグンの臭いなのだ。

 管理のオッチャンが、
 「おまえら、仕掛けも見せんかい。コラ!はよみせボケ!!」

 竿をとりあげられてハリを手にとった管理のオッチャン…大声で、

 「こいつら、ハリにドバ(ミミズ)まで刺しとるでえ」

 まわりのいかついオッサンら全員大爆笑。
 「こら~!、釣りキチサンペイさんびき逮捕じゃ~」

 ドバミミズは、
 近所の川では野ゴイや大物ナマズの必殺中の必殺のエサ。
 コイツの独特の臭いもメガトンパンチ。

 管理棟に連行されるボクタチ。
 ビビりまくり。

 「おまえら、あのドバ、団子でくるんで隠してたんか?」
 「うん……」
 「こんな仕掛け、じぶんらで考えたんか?」
 「うん……」
 「この団子、なに混ぜてん?」
 「…サナギ粉と大ゴイ(当時お気に入りのネリエサ)…」
 「…ドバつぶしてその液で団子練ってん…」と、どこまでも正直な芦田くん。

 「ほんまかいなっ!キョーレツなことしよんなグハハハハハハハ」
 ……なんかオッチャン、わろてはる……なんで?。

 「そらな~、まいにち野菜しか喰わしてもろてない鯉に、
 いきなりステーキとハンバーグほり込んだら、よろこんで喰らいつくわな」
 「…………」
 「グハハハハハハ。ボンら、釣り好きなんか?」
 「うん……」
 「この帳面に名前と住所書いていき、
 こんど大会のハガキと手ぬぐい送ったるわ。そのかわりつぎズルしたらもうアカンでコラ!」
 「はいっ!」
 「ボンら、ミルクココア飲むか?ちょっとぬくもってから、また釣りしたらええわ」

 しょうじきチビリそうなくらい怒鳴られ叱られたけど、
 ……なんか、ここのオッチャンら、こわいけどあたたかいかんじがする……。
 それが、
 子ども心に不思議で新鮮な感覚だった。

 そして、
 オトナのあらくれた大阪弁のなかに、
 「ミルクココア」という単語が出てくると、
 なんでかものすごく甘くておいしそうに思えた。 

 それはいいとして、
 ぼくらはおおきな鯉のキョウレツな引きに翻弄されっぱなし、
 無事に取り込めることは稀だった。

 それはなんでか?、

 常連のオッチャンらとぼくらのちがいは一体なんなのか?……。

 ……ぼくらは鯉が掛かったら、
   ただただ竿にしがみついてるだけやけど、
   オッチャンらは鯉が掛かってるあいだずっと竿がアッチコッチうごいてへんか?、
   いったいあれはなにをしてるんや?……。

 あれこそ「サカナとのやりとり」というものなのか?……。

 どでかい鯉が、
 みじかい延べ竿をこれでもかと弓なりに曲げているのに、
 あぐらをかいたまま咥えタバコで、
 右に左に短竿をあやつりながらコイを水面まで浮かせて、
 スーッと網で掬ってしまう常連さんらの釣り姿。

 ぼくたち、
 まだ「粋」という言葉はしらなかったけれど……、





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 今日も今日とて、
 深い森のなかのしずかな湖にてフロートチューブ三昧。

 午前中、
 あれほど効いていたビートルやアント型のフライが、
 午後おそくなって風がやみ、
 水面が鏡のようになるにつれ、
 ピタッと反応しなくなった。

 しかし、
 湖岸沿いに集中していたライズは、
 いまや湖面中にひろがり、
 あっちでもこっちでもポコンポコンとクルージングしながら、
 のんびりライズをくりかえすニジマスやアメマスの姿がみえた。
 
 おそらく、
 湖岸沿いに吹きだまるように浮いていた虫たちが、
 風がやんだことで湖面にひろがっていったために、
 サカナたちも広範囲にクルージングしはじめた様子。

 もう”おねがい釣ってください”と言わんばかりに、
 目の前を何度も往復するニジマスが、
 フライには目もくれず、
 カポカポ言わせながらライズを繰り返している。
 どうも、
 その様子を仔細見ていると、
 フライの存在が視界に映っていないような完全無視。

 ライズフォームもサカナのエサを探すうごきも、
 午前中とはかなりちがっている。
 良いサイズのマスがクルージング・ライズをはじめると、
 カポンカポンと音がして、
 ときに鼻先が水面高くつき出たりもする。

 といって、
 水面に浮いている虫の種類が変わったとかは思えない。
 いつもの18番前後のウンカ風とテントウムシ少々。
 
 これはなんでか? 

 おそらく、
 波ひとつないがために、
 本物の虫が水面におちたときに、
 かなり水面高く浮いているのではないか?、
 水面下に脚や胴体がめり込むことなく、
 ポカッと水面膜のうえに乗るように浮いているのではないか?……。

 と、
 考察すると、
 サカナのライズフォームの変化にも納得がいく。

 ちいさな岬の先端付近で、
 さっきからコポコポとエロ過ぎるにもほどがあるライズ音を、
 何度も響かせているのがいる。

 にじり寄っていく。
 ジワジワと距離をつめて、
 自分が浮いている角度も調整しながら、
 陽の光の加減がちょうどよい位置にとまる。

 5~6メートル先で、
 するどい尾鰭をビラ~ンと水面からのぞかせながら、
 派手にコポコポいわせている一挙一動が、
 ときには丸見え状態になった。
 右に左に気ままに向きを変えて、
 かなりおおきな範囲を旋回しながら、
 熱心にエサを探している。

 ティペットにナイロンの7Xをむすんで、
 もちろんフライも変えた。

 水面に浮いたフライは、
 この状況には場違いなほどにおおきく見えて違和感があった。

 んが!、
 やはり、
 うれしいことに、
 この湖でも、
 予想と目論見は大成功。

 フライの手前1メートルほどのところでコポンとサカナがあらわれて、
 そのままスーッとフライまで一直線。
 フライに気がついたときのサカナの「オッみっけた」という仕草もわかった。
 フライの手前でフワッとエラがふくらみ胸鰭がひらいて口が開き、
 コポンという音とともに、
 いつものライズフォームで、
 安心しきった様子で、
 の~んびり、
 しかしが~っぷりフライを吸い込んだ。
 ぜ~んぶ丸見え。

 で、
 そのあと、
 ズイッとラインを張るように合わせて、
 バババ~ンッと魚体のたくらせながらの連続ジャンプに耐え、
 フローターに向かって突っ込んできたかとおもえばいきなり方向転換するイレギュラーな激走をしのぎ、
 なんとかコチラのペースに持ち込めそうになって、
 「いや~、酔いしれてまうわコレ……」
 などと独り言バンバンの状態がうえの写真。

 まだ手元にはオレンジのフライラインが握られている。

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 みんなイヤでも見てね…ボクの至福のじかん。

 だましだまし寄せて来て、
 ちかくまで来てサカナが浮いた瞬間の、
 いつものダバダバッ!を、
 そうはさせじとサカナのバランスを崩しているところムハハ…。



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 真横方向からひっぱられたサカナが、
 深く潜りはじめたので、
 腕から肘から身体全体…足ヒレの先端まで釣り竿になったつもりでうごきながら、
 サカナの行きたい方向の反対というか横やら上やら常に角度を変えながら、
 ぜったい余分なラインは出さない走らせない方向で、
 強気のプレッシャーかけまくりのところ。



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 竿を握る手元には、
 すでにリーダーのバット部分が……。

 リーダーはティペットふくめて12フィートくらい。

 さあ、
 こっからがまたひと勝負。
 ぼくの姿に驚いたサカナが、
 温存していたパワー大放出で、
 ギューンと深く突っ込みはじめたところ。




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 グググググイーーーーンッと真下に走られて、
 ヒヤッとしつつも、
 …おれはいま全身が竿だぜ…
 くらいのつもりで、
 肘の上げ下げだけでラインは限界まで出さない走らせない。

 ボヨ~~~ンバヨ~~~ンと上下しながら、
 サカナの激走をなんとな~く吸収するようにかわしてくれるグラスロッドが頼もしい。
 もちろんバット部分に芯が感じられる竿必須。

 で、
 しばらく水中に突き刺さったままだった竿が、
 ようやくここまで立ってきたところムッヒョ~~~ンてかんじ。

 写真の向きでもわかるとおり、
 サカナにひっぱられるカタチで、
 フロートチューブはすでにグルッとふた回りほどしている。
 これもサカナにとってはかなりのプレッシャーになっているはず。



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 さあ浮いてまいりました。
 空気も吸わせて、
 ここは一発で決めたいところ。

 グイーッとフロートチューブの右側に寄せて来て……、
 
 ネットをあらかじめ沈めて待ち構えると、
 相当弱ってない限りドタバタ元の木阿弥になるので、
 ズイーッとサカナをすべらせつつ……、

 一気にザバッ!と特大ネットですくって……、

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 「た~まや~」
 ってかんじの高跳びまくりだったけど納得。 

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 「ダスティバグ」の16番TMC900BL大成功。

 ここでも、
 たとえばコレ→ダスティバグ1とかで、
 何度も登場しているブチャイクFAZZYドライフライ。

 コンセプトは、
 コロッと太くて青光りするピーコックのボディが、
 CDCファイバーに包まれ支えられて、
 ほとんど水面に接することなく、
 ハイフロート状態でポカッと浮くこと。

 と、
 そのような浮き方だからこそ、
 管理釣り場から、
 早春のユスリカにはじまり、
 晩春オドリバエ、
 盛夏アオヒゲナガトビケラ、
 そして秋のテレストリアルなどなど、
 ひとり舞台で活躍する場面は多々ある。

 今回もしてやったり…ってかんじでした。 

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 さいきんはCDCの先端をカットせず残している。
 このファイバー先端に、
 フワリと自律的に揺れ動く生命感アピールも期待しているし、
 水面と接したファイバーは、
 フライをしっかり支えるのに一役買っている。

 またそのため、
 ちいさなサイズにもかかわらず、
 まるでニンフ用インジケーター的視認性。

 余計だとおもえば現場で切り刻むつもりだけど、
 テレストリアルとしてつかう場面では、
 ボディがじっさいの虫のサイズにあっていれば、
 いまのところ有利に働いたとおもうことのほうが多い。

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 巻き方はいたって簡単。

 CDCをマルチグルーを塗布したスレッドにくっつけて、
 それをピーコックハールで挟んで、
 CDCの片側をカットしたら、

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 グルグルねじって、

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 そのままグルグルまいて、

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 ブラシかなにかでかる~くひとなですると……。

 ここではスポッテッドダンのCDCをハックリング。

 コシのかんじられるファイバーに密集する繊毛……
 フロータント馴染みも良好、
 濡れたあとの復活加減もたのもしい、
 そんなCDCこそがこのフライの決め手……

 なんだけど、

 へたったかんじのヘニャヘニャCDCでも、
 またそれはそれでイイ感じ。

 いろんなCDCで試してみてね。
 釣れるよ~。

 で、
 バリッと水面でフライを支える高品質系なら!
 いつもほんとにありがとうございます。
 「CDC販売促進課一名」こころより御礼申し上げます。

 そしてまた、
 きたる冬の夜長タイイングデスクでの至福の妄想のお供にぜひぜひと、
 いつでもご注文お待ちしております。
 詳細価格などはコチラ→お気軽にCDCご注文くださいコーナー

 どうぞよろしくおねがいいたします。 


 それでは、
 延々スクロールなお付き合い感謝です。
 
 おやすみなさい。
 
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