BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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昭和歌謡ヒゲナガ・ヒットパレード
 やっぱ「冷麦」やろ?
 揖保の糸の…… 

 あきらめ節 高田渡

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 あまずっぱいなあ…。

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 このまえのセンブリしかり、
 北海道を釣り巡っていると、
 これまでまったく馴染みがなかった「当地ならでは」の御当地限定の虫が、
 知れば知るほど続々登場してバクバク喰われているので、
 本州から来た新参者はおおよろこびで興味シンシンだ。

 このガガンボ、
 さいしょ川面を飛び交ってるのを見たときは、
 しばらくキイロカワカゲロウの仲間?やと思いこんでた。

 ゴールデン・ジンジャーで巻いたクリーム・ヴァリアントの12番くらいとか、
 も~ピッタシかんかんって感じのゴージャスっぷり。

 なんたって、
 こちらムスジモンカゲロウのハッチを釣るダム湖もあるんDAZEマニアの皆さんはおどろいてください。

 なので、
 ポタマンサス系のブロウワー・タイプの新手が登場しても、
 ぜんぜん不思議ではないと思ってたわけですわ。

 すばらしくキレイな金色がかった黄色で、
 6月3週目くらいをピークに午後6時過ぎくらいから夜間にかけて飛び交っていた。
 と、
 そうした羽化と流下の時間帯がまたいかにもクリーム・ヴァリアント。

 ムッチャきれいやな~、
 目の前の草陰に飛んできたのを至近距離でマジマジ見ておどろいたがな感動した。

 ガガンボなんだMONO……。

 こいつらメッチャかわいいの、
 飛ぶとき前方に突き出した前足をピタッと合わせて、
 なんかお祈りしてるみたいなカッコ。
 そんな姿勢で飛んでいるので、
 遠目にはてっきりカゲロウ見えてんな~

 というわけで、
 ここでもう一曲 ラリラリ東京 - 三浦正弘とアロハ・ブラザーズ 聴いてください。

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 このトビケラもコチラに来てはじめて接した。
 サイズは15番~16番くらい。

 なんの仲間でなんて名前なんだろう?
 とおもいつつ、
 いつもおもうだけで、
 「16番くらいの茶色のカディス」でくくっちゃう、
 そんなファジーなマニアですワタシ。

 ウイングの柄ちょ~イケてるNE。

 流下がヒゲナガとかぶりまくりで、 
 ライズの終わった水面を懐中電灯で照らすと、
 川面は大小のピューパの身と抜け殻でエライことになってました。

 「あんな~、水面直下がヒゲナガとコレのピューパとシャックで埋め尽くされててん、
 そのままず~~~っと途切れることなく延々流れてくるねん」
 と、
 心情的にそれぐらいの勢いで言いたいくらいの流下量。

 逆に、
 この流下量で、
 わざわざフライにかぶりついてくれるって…それはなぜ?

 とおもった。

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 メスのヤマドリのシッポの毛をむしったものを、
 羽根にくっついたままの芯の薄皮ごとハリに縛りつけた毛鉤。

 なんでも、
 往年の蔵王温泉郷のマタギたちのあいだだけで、
 ほそぼそと伝承された御当地テンカラ毛鉤なのだそうだ。

 おどろくのは、
 透明感のある薄皮を残しておくのは、
 その部分で今でいうところの
 「トビケラの羽化直前ピューパのイマージングガス状態」
 を演出するための工夫だったらしい。

 そしてもちろん、
 沈めてひっぱったり、
 水面で踊らせたりしながら釣っていたそう……。

 それって、
 もうそっくりそのまま……。

 この毛鉤が考案され盛んにつかわれた年代は残念ながらわからないけれど、
 もちろんかのゲーリー・ラフォンテーンが生まれるよりもず~~っとまえのこと。

 すごくNE?

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 「逢魔がとき」
 夕暮れをまえに、
 緊迫のヒゲナガの羽化を待つジレジレした時間帯。

 ちびっ子たちを相手にこの毛鉤で癒された。
 ちゅうても、
 25センチあれば4番ロッドのされまくり、
 尺越えたらもはや片手で持てない筋肉マシーン・ボブサップ・ジュニアたち、
 うれしくなっちゃう。

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 という、
 ほのぼのタイムで気持ちをしずめつつ、
 闇夜のマダラっ子ハッスル・タイム本番に突入。

 なんていうか暗闇のヒゲナガ・タイム、
 その夜狙うポイントの、
 さらに狙うサカナごとのスレ度数に応じて、
 2Xロングの6番からノーマルなドライフック10番まで総動員の必要あり。
 もちろん、
 どのフックサイズもすべてヒゲナガを表現したハッチ・マッチャー。


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 ほんの些細なことですが、
 ウイングのうえにインジケをそのまま乗せるようにセットするのではなく、
 インジケの根元をスレッドでギュッと縛っといて、
 このように立ち気味にしておくとフライが長持ち。

 このタイプのフライはフロータントでしごかれまくるから、
 この部分がウイングと混ざらないように細工しておくと、
 なにかと吉です。

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 今さらナニですが、
 コック・デ・レオンて、
 つくづくヒゲナガやな~と感じ入った旅でございました。

 サンサンと降り注ぐ陽の光を避けて、
 川辺の日陰にクルマを止め、
 絶妙に乾いた極上の微風を浴びながら、
 アンニュイな午後のフライタイイング。

 これすっごくいいハマる、
 弾数をなんとかする実効だけでなく、
 メンタル方面にもめちゃ効く。

 ああんもうアイディアが、
 試したいことがあふれちゃう~んドバドバ。

 しかし即席臨時タイイングキットの悲しさ、
 アレがないコレもないジレンマどばどば。

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 帰って来て、
 脳がヒゲナガのままソッコーこれ巻いた。

 ボディを覆う薄皮はジーロンなどなど吸水性と光輝性に富む繊維を、
 ヒゲナガの殻風にブレンド。
 水に浸るとサーッと水に馴染むタイプの繊維。
 その皮膜のしたの「身」ははっ水性に優れたウール素材。
 水分を含むまでは水を弾いてポカッと浮きたがるタイプの繊維。

 殻のしたに身が透け見えるイメージで、
 半透明な殻色繊維でエメラルドグリーンのボディをクルンッとくるんでみましたさあ召しあがれ。


 なんていうか、
 沈みそうで沈まないような、
 浮いているのかどうなのか……、
 そんなどっちつかずなフローティングピューパ。

 で、
 フライが水面直下に沈んでも、
 ギリギリ浮いてる状態でも、
 つねに水平姿勢を保つ作りになっているのがたいへん重要。

 かつ、
 構造自体はめちゃシンプル。
 巻くのもメチャかんたん。
 なにかとやられる釣りなので、
 ここもかなり重要。

 と、
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 そんな戯言小細工フライのたたき台はもちろんコチラ。
 マシュマロ・ピューパ。
 島崎憲司郎さんの名作中の名作。

 シンプルで単純なのに、 
 得られる効果は無限大。

 シンプルで単純なだけに、
 応用アレンジは無限大。

 たいへんに僭越ながら、
 たいへんにおそれながら、
 フライとタイイングに関する歴史の流れと、
 スタンダードフライの背景に興味を持つ者として、
 はばかりながらひとこと申し上げ候。

 80年代後半からこちら、
 フライのスタイルとしても、
 タイイングのアプローチとしても、
 たんなるアレンジではなく、
 唯一無二ホンマモンの「これぞオリジナル」だな~と思えるのは、
 古今東西世界中見渡してマシュマロ・ピューパとアイカザイムのふたつだな~と、
 つくづく思ってまうねんな~……もちろん個人的見解なので、
 異論反論ありありですけどケンカ腰はイヤYO

 ともあれ、
 ニッポン毛鉤の発展の陰にはヒゲナガあり?

 そして今夜のおやすみの曲は… 
 オホーツクの舟唄(知床旅情) 倍賞千恵子
 これぞホンマモンの、
 ぼくらのお国のエンターテイメント。

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